細川成也選手にお詫びしたり褒めたりするブログ
こんばんは。横浜と山梨の二拠点生活みたいな事を始めた僕ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。山梨でニュービジネスの匂いを嗅ぎつけ、アイデアと行動力だけで生きている僕の本能が黙っていられなかった、そんな近頃を過ごしております。
さて、細川成也選手について僕は一言、深く深くお詫びしなければならない事があり、この度筆を執った次第であります。
それは一体なんぞやと申しますと、10月のはじめに書いたこのブログエントリーの中で細川選手をクライマックスシリーズや日本シリーズに帯同させることに反対する声明みたいなものについて、これは今思えば非常に愚かな事を書いてしまったと、細川選手や、ベイスターズを愛する3億人くらいの皆様にお詫びをしたいと、そのように痛切に感じたという次第であります。
で、この偉業を受けてベイスターズファンの中からは早くも「クライマックスシリーズに代打要員で帯同を!」との声が増えてきているようですが、僕の意見としてはNOであるという事を申し上げておきたいと思います。
なんでしょうか。この理性の欠片も感じられないようなトンチキな意見は。これが本当に僕が書いたものなのか。何者かに不正アクセスをされた!と某有名精神科医師みたいな言い訳でもしたい所でございますが、大変残念な事に、これは僕が書きました。
よって、謹んでお詫び申し上げるとともに、自らに罰を処す覚悟で、スポーツナビブログの更新を2018年1月末日を持って停止することを、ここにご報告申し上げます。
つきましては、それ以降はこのはてなブログで引き続き弊ブログをご愛顧賜れますよう、重ねてお願い申し上げる次第であります。
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一言で言えば、僕は細川選手を過小評価しておりました。
確かに高卒1年目としては非常に立派な体格をしていますし、1軍の公式戦最終盤で放った2本のホームランも見事でした。
ただし、シーズンの大半をファームで過ごし、ファームの数字的にも普通の「期待の和製大砲」程度の結果しか残せませんでした。1軍の公式戦でホームランを打った相手ピッチャーもシーズン1勝のルーキー笠原選手と、今季1軍で4試合13イニングしか投げていない阿知羅選手でしたので、場所が1軍だっただけで内容的にはファームで打つホームランと大差が無かったのではないでしょうか。
そんな所が僕の細川選手に対する実質的な現状評価だったのですが、いざクライマックスシリーズや日本シリーズで打席に立った細川選手の姿を見ていると、対戦するピッチャーは明らかに警戒感を強めて嫌がる気配が見て取れましたし、落ち着いてフォアボールを選んだりヒットを打ったりと、充分戦力としてチームに貢献しておりまして、いやはや、これは僕の評価が不当に低かっただけなのだと、見方を改めたという経緯であります。
細川選手に過小評価した理由としては、筒香選手のルーキー時代の印象が根強く残っているからかもしれません。
細川選手と同じく高卒入団の筒香選手は、ルーキーの年にファームでイースタンの最多記録となるシーズン26本塁打を放ち、やはり細川選手と同じように1軍の公式戦最終カードで初昇格を果たし、当時阪神のブルペンで無くてはならない存在だった久保田選手から1軍初本塁打をマークしました。
それと比べればファームでの本塁打数は筒香選手の半分以下で、1軍の本塁打を打った相手も久保田選手と比べればいくらか格が落ちる相手でありますから、細川選手に対する評価がそこまで広がりを持てなかったのです。
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筒香選手と細川選手とで大きく違うのは、やはりチームの環境だと思います。
毎年90敗くらいする弱小球団で、毎年変わるコーチ陣に朝令暮改の指導を受けたせいで何年も迷走を続けた筒香選手と、コーチ陣の顔ぶれが多少変わってもある程度指導方針が堅持され、そしてルーキーの年から日本シリーズへの出場を果たすような現在のチーム環境では、本人の将来に与える影響は計り知れないほど大きく異なり、それは間違いなく細川選手に好影響を及ぼすに違いありません。
さらに、チームはレギュラー固定よりも、レギュラーに競争を求めていく方針らしいというのも、細川選手にとって追い風になるように思われてなりません。
DeNA・ラミレス監督、大和獲得を歓迎「打順は2番か7番を考えている」 - SANSPO.COM(サンスポ)
FA入団の大和選手に「定位置を争ってもらう」と語っているようですし、だとすれば細川選手にも筒香選手桑原選手梶谷選手で盤石に見える外野の定位置争いに食い込む余地が残されていると見て取れるのではないでしょうか。
まだ細川選手には実績が何も無いに等しいわけですから、これから春の練習試合やオープン戦で結果を出していくしかレギュラーを奪う方法は無いと思いますけれども、なんせ1軍公式戦最終盤からクライマックスシリーズ、日本シリーズで見せた急成長ぶりから、あっと驚く結果を見せてくれてもおかしくはないと思います。
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ベイスターズは、いくら日本シリーズに出たからと言っても公式戦の順位はギリギリで3位を死守したという状況だったわけですから、昨年とはまた一段も二段もレベルの高いレギュラー争いが繰り広げられて、今度こそはリーグ優勝して胸を張って日本シリーズにリベンジを果たしに行ってもらいたいものですね。
以上