ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

プロ野球界は音楽業界に協力するべきだ

 

 

 今年は昨年よりもコロナ禍への危機感を強く持つようになりまして、そのせいでこれまで3試合しか球場に行けていません。

 

 それで書くことも無くダラダラ数ヶ月ものブランクを空けてしまったのですが、この所の音楽業界の皆様の苦境を見ていて、どうしても一言書いておきたくなったので、今日はそういった部分を書き残しておきたいと思います。

 

 

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 千葉県のZOZOマリンスタジアムでこの週末に行われる音楽イベントをめぐり、千葉市から開催延期や来場者数を5000人以下に抑える事を求められたものの、長らくの交渉の末に決裂し、1日あたりおよそ9000人程度の来場者数という見込みで開催される運びとなりました。

 

 

 僕はこの点について、イベントを主催する側に同情する気持ちを持っています。

 

 

 というのも、このZOZOマリンスタジアムではプロ野球千葉ロッテマリーンズが大勢のお客さんをお招きして試合を行っているのに、なぜ音楽フェスは認められないのか?という不条理さを覚えるからです。

 

 ちなみに直近のZOZOマリンプロ野球観客動員数は以下の通りです。

 

9月12日(日)楽vsロ 7794人

9月11日(土)楽vsロ 9924人

9月05日(日)日vsロ 9328人

9月04日(土)日vsロ 9744人

 

 

 プロ野球はこれだけお客さんを入れて開催しているのに、なぜ音楽はダメなのかと反発を受けても仕方がないのでは無いでしょうか。

 

 それこそ上級国民を突き上げるような、激しい批判的なムードがプロ野球界全体に向けられても、これでは仕方が無いのではないでしょうか。

 

 

 この状態を、プロ野球界は漫然と見過ごしても良いのでしょうか。

 

 僕は、プロ野球界で結集して、音楽業界に協力するべきだと考えます。

 

 

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 なぜ野球がOKで音楽がNGなのかを端的に言ってしまえば、プロ野球はJリーグと共同で専門家をお招きして対策を講じてきたからであって、その成果でプロ野球はこれまで観客同士のクラスターを防ぐことに成功してきました。

 

 しかし音楽フェス界隈ではそういった専門家を招いた体系的な取り組みが行われて来ず、よって充分なエビデンスが得られていないから、観客減や延期を要請されるのだと言えましょう。

 

 ではなぜ音楽フェス界隈でそういった体系的な取り組みが出来なかったのかと言えば、組織が成熟していない部分もあるでしょうが、それ以上に致命的なのは、そこまでの経済的な余力が無いからに他なりません。

 

 

 プロ野球は選手や関係者に頻繁にPCR検査を行っていますが、これは行政検査ではないので球団が全て自腹を切って実施していますし、定期的に会議を開くのに専門家をお招きする費用も相当な額に上ります。

 

 そういったコストを厭わずに対策を打てるのはプロ野球がリッチだからという以外に無いわけでして、それと同じことを音楽フェス界隈に求めるのは酷なのであります。

 

 

 であるからこそ、プロ野球界が財力に物を言わせて蓄積したノウハウで音楽業界に協力してあげるべきだと思うのです。

 

 

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 今回のスーパーソニックに対してプロ野球界が協力うんぬんというのはさすがに間に合いませんが、今後もきっと色々な催し物が行われるでしょうから、そこへ向けた提案となります。

 

 

 少なくとも球場で行われるイベントに関しては、その球場を本拠地とする球団が感染症対策で使用している機材を貸出したり、場合によってはスタッフを派遣するなどして、観客誘導や手指の消毒、三密回避などの行動がより実効性の高いものとして出来るのではないでしょうか。

 

 

 資金的なものも、球団の親会社がスポンサーに入るなどして支援する事も出来るのではないでしょうか。

 

 

 球場が音楽イベントの会場になるという事は、そこを本拠地とする球団が余所の球場でビジターゲームに臨んでいるかお休みをしているわけで、機材もスタッフも、その気になれば稼働させる事は十分可能でしょう。

 

 

 そういったすぐに出来る所から協力を模索するべきではないでしょうか。

 

 

 

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 今更言うまでもありませんが、プロ野球は昔から、国や自治体から様々な優遇を受けてきました。

 

 有名なところでは球団の経営で出た赤字は親会社の経費扱いに出来る特例措置などで、その他にも自治体所有の球場を格安で使わせてもらったり、自治体所有の土地に練習場を建設させてもらったり、例を挙げればキリがないくらい、優遇を受けてきました。

 

 

 だからこそ、これまで受けてきた優遇措置を、いま困っている人を助ける形で恩返しするべきではないか、と僕は考えます。

 

 

 コロナ禍は災害なのだから、業界の垣根を超えて、助けられる事を助け合おうではありませんか。

 

 

 僕はそう願ってやみません。

 

 

 

以上