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毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2021年9月25日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今日はおよそ半年ぶりに聖地横須賀スタジアムへ行ってまいりました。

 

 本当は今年も月に1試合2試合くらいは球場に足を運びたかったのですが、オリンピックを中止せよという声が吹き荒れる中で、果たしてプロ野球観戦をいつも通りノンキに楽しんでも良いのだろうかという自分の中での葛藤などもあって、それで緊急事態宣言にまもなく終止符が打たれそうな今になって、ようやく2度目の訪問をしてみた、という次第です。

 

 

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※ ベイスターズ公式サイト

www.baystars.co.jp

 

 

 出場選手や結果はベイスターズの公式サイトに掲載されていますので、今日はそういった形式的な部分を端折って、出場した選手の中から思う所のあった3選手について、各々書いていきたいと思います。

 

 

加藤大選手(DeNA 投手 7回表を1イニング登板)

 

 今日の試合において6回まで、ベイスターズの出場選手に何一つ褒められる要素がありませんでした。

 ピッチャーはバッティング練習かと思うくらい高めに浮いたボールを打たれまくり、もしくはコントロールを乱しまくり、出したランナーに走られ放題。守備ではエラー連発、打ってはチーム全体でたった2安打。 

 

 しんどいなぁと頭を抱えながら迎えた7回、初めて見るルーキーの育成選手がマウンドに上がりましたので、なんとか一つくらい明るい話題を!と食い入るように加藤大選手の投球を見守ったのですが、これがこれが、最初のバッターからどんどんストライクを先行させ「これだよ!これが見たかったんだ!」と喜ばせてくれました。

 

 投球フォームはテイクバックが少し変則的で、いわゆるバッターからボールが見えにくい、タイミングが取りづらいタイプでありまして、そのフォームからビシビシとストライクを投げ込んで、打者4人を相手に、味方のエラーによる出塁を1人に許したのみで、完璧な仕事を成し遂げてくれました。

 

 対戦したバッターがいずれも1軍経験の乏しい若手選手だったのを割り引いて考えても、マウンド上で実に堂々とした表情で、とても高卒ルーキーとは思えない雰囲気の持ち主でありました。

 

 今日初めて見た選手ですからなんとも言えませんが、ピッチャーは度胸とコントロールがあればあとはなんとかなりやすいものだと思います。

 

 加藤大選手、今後が楽しみであります。

 

 

梶谷隆幸選手 (巨人 スタメンで4打席3打数3安打1四球)

 

 デッドボールで骨折して戦線離脱していた巨人の梶谷選手が実戦に復帰し、早速猛打賞で全打席出塁と順調な仕上がりぶりをアピールしました。

 

 まず最初に申し上げたいのは、今日の横須賀スタジアムのグラウンド上に立った人物の中で、恐らく横須賀スタジアムを訪れた回数が1番多いであろう人物が、この梶谷選手です。

 

 完全に馴染み過ぎたせいか、フォアボールで1塁に歩く時に、ついつい1塁側のベイスターズベンチに向かってバットを軽く投げて返してしまったシーンを、僕は見逃しませんでした。自分の居場所が横須賀スタジアムの1塁側ベンチだと体の芯まで染み付いているからこそ、ついやってしまったのでありましょう。

 

 この選手は故障明けにやたらよく打つイメージが強いので、今日の活躍ぶりもさもありなんという感じでありまして、ちまちまファームで調整させるよりはすぐに1軍の試合でスタメンで守備につかせて働かせるくらいが丁度よいのではないでしょうか。

 

 非常に伸びの良いホームラン性のファウルなどもありましたし、調子が相当良さそうでありました。

 

 

陽岱鋼選手(巨人 8回に代打で登場して2打席無安打1四球)

 

 今日の横須賀スタジアムは試合開始2時間以上前から入場させてくれたので、既に始まっていた巨人の試合前練習の様子をじっくり2時間観察し続けました。

 

 

 その中で気になったのが陽岱鋼選手で、バックネット裏付近で数名の若手選手に何やらアドバイスらしきものを送り、その後は時間をかけてゆっくりとロングティーと呼ばれる打撃練習を続けていました。

 

 そのロングティーが少し特徴的で、わざと打球を外野フライのように打ち上げよう打ち上げようと意識しているのが見て取れました。

 

 陽選手レベルのバッターであればティーバッティングで擦ったような打球を飛ばすという事はまず無く、普通なら全球バットの芯で捉えるくらいで当たり前だと思うのですが、そうではなく、あえて何度も何度も擦るようなミスショットを時折繰り返しながら、外野フライを打ち上げ続けていました。

 

 それを1時間くらいは続けていたと思うのですが、見始めからだいぶ経って鈍感な僕でもようやくその意図が見え始めました。

 

 陽選手は相当意識してバレルゾーンと呼ばれるホームランになりやすい角度のついた打球を打ち続けていたのでありました。

 

 それで、擦ったような、バットの衝撃音がそれほど鋭くも無いような打球でもなんだかんだほとんど柵越えするくらいの飛距離で飛んでいて、ようするにホームランバッターになるような、そういった打撃改造に取り組んでいるのではなかろうか、という推測を僕はしたのであります。

 

 途中出場した試合においても、ファウルにはなったものの飛距離的には充分ホームランになるような打球を軽々と打っていましたので、打撃改造の成果はそれなりに得られつつあるように見えましたし、ただ今シーズン奮わなかったという一点だけで陽選手の来季以降をネガティブに受け止めてはいけないかもしれない、と思うようになりました。

 

 バレルゾーンに的確に打てるようになってホームランを量産するような、ニュータイプ陽岱鋼が来季以降、見られるようになるかもしれませんよ。

 

 

 

                ■

 

 

 ベイスターズファン目線で今日の試合を見るのは本当に辛かったのですが、長年野球ファンをやっていればこういう事だって何度かあるものですから、気持ちを切り替えます。

 

 

 ベイスターズファームの公式戦日程は残り4試合、すべて本拠地横須賀スタジアムで予定されています。

 

 接近中の台風の動きが心配ですが、出来ればあともう1試合、最終戦あたりを見に行ってみたいと思っている所です。

 

 

 

本日の観客動員数:903名

 

 

 

以上 

 

 

プロ野球界は音楽業界に協力するべきだ

 

 

 今年は昨年よりもコロナ禍への危機感を強く持つようになりまして、そのせいでこれまで3試合しか球場に行けていません。

 

 それで書くことも無くダラダラ数ヶ月ものブランクを空けてしまったのですが、この所の音楽業界の皆様の苦境を見ていて、どうしても一言書いておきたくなったので、今日はそういった部分を書き残しておきたいと思います。

 

 

             ■

 

 

 

 千葉県のZOZOマリンスタジアムでこの週末に行われる音楽イベントをめぐり、千葉市から開催延期や来場者数を5000人以下に抑える事を求められたものの、長らくの交渉の末に決裂し、1日あたりおよそ9000人程度の来場者数という見込みで開催される運びとなりました。

 

 

 僕はこの点について、イベントを主催する側に同情する気持ちを持っています。

 

 

 というのも、このZOZOマリンスタジアムではプロ野球千葉ロッテマリーンズが大勢のお客さんをお招きして試合を行っているのに、なぜ音楽フェスは認められないのか?という不条理さを覚えるからです。

 

 ちなみに直近のZOZOマリンプロ野球観客動員数は以下の通りです。

 

9月12日(日)楽vsロ 7794人

9月11日(土)楽vsロ 9924人

9月05日(日)日vsロ 9328人

9月04日(土)日vsロ 9744人

 

 

 プロ野球はこれだけお客さんを入れて開催しているのに、なぜ音楽はダメなのかと反発を受けても仕方がないのでは無いでしょうか。

 

 それこそ上級国民を突き上げるような、激しい批判的なムードがプロ野球界全体に向けられても、これでは仕方が無いのではないでしょうか。

 

 

 この状態を、プロ野球界は漫然と見過ごしても良いのでしょうか。

 

 僕は、プロ野球界で結集して、音楽業界に協力するべきだと考えます。

 

 

               ■ 

 

 なぜ野球がOKで音楽がNGなのかを端的に言ってしまえば、プロ野球はJリーグと共同で専門家をお招きして対策を講じてきたからであって、その成果でプロ野球はこれまで観客同士のクラスターを防ぐことに成功してきました。

 

 しかし音楽フェス界隈ではそういった専門家を招いた体系的な取り組みが行われて来ず、よって充分なエビデンスが得られていないから、観客減や延期を要請されるのだと言えましょう。

 

 ではなぜ音楽フェス界隈でそういった体系的な取り組みが出来なかったのかと言えば、組織が成熟していない部分もあるでしょうが、それ以上に致命的なのは、そこまでの経済的な余力が無いからに他なりません。

 

 

 プロ野球は選手や関係者に頻繁にPCR検査を行っていますが、これは行政検査ではないので球団が全て自腹を切って実施していますし、定期的に会議を開くのに専門家をお招きする費用も相当な額に上ります。

 

 そういったコストを厭わずに対策を打てるのはプロ野球がリッチだからという以外に無いわけでして、それと同じことを音楽フェス界隈に求めるのは酷なのであります。

 

 

 であるからこそ、プロ野球界が財力に物を言わせて蓄積したノウハウで音楽業界に協力してあげるべきだと思うのです。

 

 

                 ■

 

 

 今回のスーパーソニックに対してプロ野球界が協力うんぬんというのはさすがに間に合いませんが、今後もきっと色々な催し物が行われるでしょうから、そこへ向けた提案となります。

 

 

 少なくとも球場で行われるイベントに関しては、その球場を本拠地とする球団が感染症対策で使用している機材を貸出したり、場合によってはスタッフを派遣するなどして、観客誘導や手指の消毒、三密回避などの行動がより実効性の高いものとして出来るのではないでしょうか。

 

 

 資金的なものも、球団の親会社がスポンサーに入るなどして支援する事も出来るのではないでしょうか。

 

 

 球場が音楽イベントの会場になるという事は、そこを本拠地とする球団が余所の球場でビジターゲームに臨んでいるかお休みをしているわけで、機材もスタッフも、その気になれば稼働させる事は十分可能でしょう。

 

 

 そういったすぐに出来る所から協力を模索するべきではないでしょうか。

 

 

 

                ■

 

 

 今更言うまでもありませんが、プロ野球は昔から、国や自治体から様々な優遇を受けてきました。

 

 有名なところでは球団の経営で出た赤字は親会社の経費扱いに出来る特例措置などで、その他にも自治体所有の球場を格安で使わせてもらったり、自治体所有の土地に練習場を建設させてもらったり、例を挙げればキリがないくらい、優遇を受けてきました。

 

 

 だからこそ、これまで受けてきた優遇措置を、いま困っている人を助ける形で恩返しするべきではないか、と僕は考えます。

 

 

 コロナ禍は災害なのだから、業界の垣根を超えて、助けられる事を助け合おうではありませんか。

 

 

 僕はそう願ってやみません。

 

 

 

以上

 

 

 

               

2021年3月20日 千葉ロッテvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 皆様あけましておめでとうございます。

 

 今年もプロ野球の季節がやってまいりました。今年も昨年と同様にコロナ禍で不自由な日々が続きますが、それでもプロ野球を球場で生で見られるようになった事を素直に喜びたいと思います。

 

 さて、僕は先週の日曜日に静岡県草薙球場で行われた楽天ベイスターズのオープン戦で今季初観戦をし、そして今日は横須賀スタジアムにてファームの開幕戦を見てまいりました。

 

 一軍は三浦大輔監督、二軍は仁志敏久監督といういずれも新しいリーダーが率いる今季がどのような行く末を辿るのか、楽しみにしていきたいと思います。

 

 

               ■

 

 

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 今日のスタメンと試合の結果はご覧の通りです。上記を踏まえ、僕の感想を投手と野手にわけて振り返っていきたいと思います。

 

 

 まずベイスターズの先発は育成ドラフトで入団して4年目を迎える中川選手。既に支配下登録の2ケタの背番号への昇格を済ませ、ファームとはいえ栄えある開幕投手となったわけですが、プレイボール前の投球練習の段階からコントロールが定まっていないのが明らかで、女房役の高城選手が球審にお願いしてもう1球投げさせてもらう、そんな立ち上がりでした。

 

 投球練習の時も試合が始まってからもセットポジションでコントロール重視といった雰囲気で投げましたが、初回、ロッテの2番三木選手の背中にデッドボールを当ててしまったあたりから更にコントロールが悪化し、3四死球で先制点を与えてしまいます。

 2~4回は持ち直したかに見えたものの、5回に再びコントロールが定まらなくなってホームベースの手前でワンバウンドする球を何度も投げてみたり、キャッチャーがジャンプしても取れない暴投をしてみたり、それでゾーンに置きに行った半速球をキレイに狙い打たれたりで、この回だけで7失点でKOされてしまいました。

 

 数字だけ見れば4回1/3で9失点と救いようが無い感じでありましょうが、まぁただ、僕はそこまで心配しておりません。

 京山選手が1軍で5連勝した年もファームの開幕投手でボコボコに打たれていましたし、若手ピッチャーの春先というのは得てしてこういうものだと僕は思っています。

 

 中川選手は1年目2年目の頃と比べて別人のようにゴツい身体つきに進化しています。フィジカルの進化というのは本人の心がけとか努力がそのままストレートに反映されるもので、要するに中川選手にはそれだけ死物狂いで頑張ってきた成果が身体つきに見て取れるのです。

 それに、2回から4回の安定していた時がそうでしたが、フィジカルが強くなった事であまり力を入れずにリラックスしながら150キロ近い速球を投げられるようになっていますし、ブレーキのよく効いた変化球も効果的に決まるようになってきています。

 

 1軍でコンスタントに登板機会を与えられるようになるには今日のようないまいち調子の良く無い時にどうやってうまくさばいて最低限の数字を残せるようにするのかという所がカギとなってきます。

 今日の成績は見ての通り散々ではありますが、こなすべき課題のレベルが格段に高度になってきたのを感じ、楽しみになってきました。

 

 

 ロッテ先発は中村稔選手です。僕は初めて見る選手ですが、なぜこのピッチャーがファームで投げているのか、よくわかりませんでした。

 コントロールが実に素晴らしく、ストレートも変化球も意のままに操っている、まさに1軍の先発ローテに入って何年か経っている風な感じのする完成度の高い選手だと思いました。

 

 ファームのバッターは首脳陣にアピールするために積極的に振ってくる傾向がありますので、対するピッチャーは緩急とコントロールをある程度うまく使えばそれなりの結果が出るものです。

 だから中村選手のようなピッチャーの場合、いくらファームで投げてもあまり練習にならないような気がしないでもありません。

 

 今日のベイスターズのバッターの中で山下選手にはキレイにヒットを打たれていまして、彼のようなミートのうまいバッターと対戦した時に、いかに芯を外すか、タイミングをずらすか、そういった細かい作業を学んでいく事が求められるのかもしれませんね。

 

 

 

 次に野手について。

 

 

 ベイスターズのバッターでは、先程も少し触れた山下選手が4打数3安打と格の違いを見せつけました。

 

 1本目のヒットは地を這うような低い弾道のライナーでライトフェンスに直撃する当たりで、打った山下選手はあまりに良い打球だったからか打った瞬間に「おりゃー!」と雄叫びを上げるほどでありました。

 2本目3本目はいずれも3塁方向へ図ったように低いライナー性のヒットで、こちらは「おりゃー!」の雄叫びは無しで、涼しい表情で1塁に到達致しました。

 

 ベイスターズファンの多くの方は充分ご存知だと思いますが、彼の打撃センスは目をみはるものがあります。定位置を掴みそれなりの打数を与えられさえすれば宮﨑敏郎選手と比肩するような打率を残せそうな、それくらいの実力者であります。

 しかしいかんせん、ベイスターズの内野にポジションが有りません。今年は外国人選手の来日が遅れている都合でいつもより若干スキがあるような気がしたものの、そこへルーキーの牧選手が好アピールを続けて、道が塞がれてしまった感があります。

 ファームでは少しだけ外野を守った事もあってまぁまぁ器用にこなした実績もありますので、内野でも外野でもどこでもよいので、もう少し1軍でスタメンの機会を与えてあげて欲しいと願うばかりです。

 

 

 ロッテ打線については誰かを名指して言及するのではなく全体的に感じた事を書いていきたいと思うのですが、皆さん非常に選球眼が良く、打てそうなボールだけを待って、来たらコンパクトにシングルヒット狙いのバッティングをしてくるという印象を持ちました。

 パリーグの野球と言うと得てして剛速球と豪快なフルスイングのぶつかり合いのようなイメージが持たれがちですが、今日見たロッテ打線は、長距離砲タイプが居なかった影響もあるのでしょうが、軽打をしてくるな、と感じました。

 ただ、こういうタイプが1軍でどれくらい通用するのか。なかなか難しいと思いました。1軍の、とりわけパリーグのピッチャーは強いボールを投げてきますから、当てにいくだけでは詰まらされてヒットにならない、だからしっかり振らないと、という印象を持ちました。

 

 

 

 次にリリーフについて。

 

 まずなんと言ってもトミージョン手術から復活を期す田中健二朗選手が登板しました。

 

 先日の教育リーグの試合で復活登板を果たしたのをニュースで知っておりましたが、こうして目の前で投げる姿を見ると、本当に涙を禁じえませんでした。

 

 石川雄洋選手が引退を表明し、梶谷選手が巨人へ行き、筒香選手はアメリカ、残る湘南シーレックス戦士は国吉選手と彼しかおりません。

 

 入団したばかりの頃は体質が弱くして試合に投げられず、やっと投げられるようになって実力の片鱗を見せるものの1軍と2軍を行ったり来たり。

 それがようやくリリーフで花開いたかと思えば、今度はわずか数年でヒジが悲鳴を上げて再び戦線離脱。

 

 頼むから這ってでもグラウンドに帰ってきてくれ!と願い、それがようやく叶ったのです。

 

 

 故障明けの選手というのは感覚が狂ってコントロールに苦しむような事が少なく有りませんが、今日見た限りそういった問題は無く、ストレートは140キロ前後で、代名詞とも言うべきスローカーブはストレートと同じ腕の振りから110キロ未満で繰り出され、ファームのバッターではクルクル回るしか他にありません。

 ややすっぽ抜けの感じの半速球を育成ルーキーの山本大斗選手に思い切りよくライトスタンドに運ばれてしまったものの、それを除けば本当に充分な内容で、今季の早いうちの支配下復帰は充分可能だと確信致しました。

 

 僕としては、彼があまり丈夫ではないという点も踏まえて、先発に再転向してもらえないか、と思っています。

 今のベイスターズの先発ピッチャー陣は若手主体でいずれも球速のある本格派タイプで揃ってしまっている所があって、そこに田中健二朗選手のような球速よりも緩急をうまく使い、140キロのストレートを150キロ以上に見せるタイプを入れる意義は大きいと考えます。

 若い頃と違って相手バッターと落ち着いて駆け引き出来るようになりましたので、先発で選手寿命をうまく伸ばしてやれないものか、そういう事を考えました。

 

 いずれにせよ大変嬉しい登板でありました。

 

 

 もうひとり、入団3年目の勝又選手も1イニングながら非常に良い内容でありました。

 

 勝又選手も非常にガッチリした身体つきに進化し、リラックスして150キロのストレートを投げられるようになりました。

 そのリラックスがコントロールに良い影響を与えているのかどうかわかりませんが、今日投げたピッチャーの中では1番安心して見られる、三者凡退でありました。

 今日はリリーフで登板していますが、彼も中川選手と同様に先発を目指すタイプの選手だろうと思いますし、今年中の1軍デビューが既定路線なのではないでしょうか。

 

 

 

             ■

 

 

 というわけで今季最初のファーム観戦となりました。

 

 来月上旬から平塚球場でナイターの予定が組まれていますし、なるべく見に行っておきたいと考えております。

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

今シーズン限りでの戦力外通告を受けたベイスターズ関係選手の中で、書かずにいられない選手についてボチボチと  (2)

 

 前回に続き、今シーズン限りで戦力外通告を受けたベイスターズ関係の選手について、思う所のある選手について、ぼちぼち書き続けていこうと思います。

 

 

■飛雄馬選手

 

hochi.news

 

 チーム一の元気者として9年間プレーした飛雄馬選手が戦力外通告を受け、一時は現役続行を目指してトライアウトにも挑戦したものの、獲得に名乗りを上げる球団が現れなかった事から、現役を退く運びとなりました。

 

 

 飛雄馬選手とは一体どんな選手だったのか、一軍を中心に見ている普通のファンの方々にはなかなか掴みづらい所があったかもしれません。

 

 僕の感想としては、「宮﨑敏郎に成り損なった男」という感じかな、と考えています。

 

 バッティング、それもミート力こそが彼のストロングポイントだったわけですが、宮崎選手のように一直線にミート力向上&アピールを貫けず、どっちつかずになってしまったようなプロ生活でありました。

 

 

 プロ入りの際の守備位置がショートだった選手というのは、大体の場合はまず守備力の向上が求められます。

 今季限りで戦力外になった百瀬選手や、2016年のオフに戦力外になった渡邊雄貴選手、今オフにFAで巨人行きを決断した梶谷選手もそうでしたが、まずは守備力を徹底的に鍛え上げられ、日に日に上達していくのが伺えるのですが、その反面バッティングの成長には少し時間がかかる傾向にあるように思われます。

 

 飛雄馬選手も同様で、まずはショートから入ってきましたので、まずは守備の強化に主眼が置かれていたような雰囲気を感じました。

 飛雄馬選手は宮崎選手と比べて守備の面では多少器用な所があって、ショート以外にサードもセカンドもファーストもそれなりにこなし、時には緊急時用といってキャッチャーの練習に取り組んだ事もありました。

 

 それはそれで決して悪い事ではありませんが、プロ入り後の2年間守備力向上に取り組んだから、次はバッティング向上の為にプラス2年待ってくれという猶予はプロにはなかなか認められないもので、そこで宮崎選手との大きな差がついてしまったのだと思います。

 

 2015年は宮崎選手が一軍で163打席のチャンスを貰い、飛雄馬選手も同年に135打席のチャンスを貰っていたわけでして、この時に緊急用キャッチャーの練習などとよそ見をせず、徹底的なバッティング練習を、それももう1ランク上に取り組みをしていれば宮崎選手に比肩するような成績を残せたかもしれない、というタラレバが今更になって思い浮かばれるのであります。

 

 

 結果的にプロ最終年となった今年の飛雄馬選手は、もしかしたらプロ入り以来最高にバッティングのデキが良かった年だったのでは?と、何度か球場で見ていて思ったものでした。

 

 それこそ宮崎選手が測ったように野手の間を抜けるヒットを量産するように、飛雄馬選手も実に器用に野手の間を鋭く抜けるヒットを量産していたのです。

 だからイースタンでも打率.356の成績を残せたわけですが、非常に間合いが悪く1軍の野手陣は内野も外野もビッシリ埋まってつけいるすきが全く無く、せっかくの好調ぶりを一軍の首脳陣やファンに披露する事も叶いませんでした。 

 

 

 一軍で結果を残せない選手は容赦なくビシビシ切るDeNAベイスターズにしては珍しく9年もチームに残れたのは、それはひとえに成績以外の面での貢献を首脳陣に高く評価されていたからに他なりません。

 

 チームのジュニアコーチとして、将来のベイスターズのヒーローを育ててくれるようお祈り申し上げます。

 

 本当にお疲れさまでした。

 

 

 

■熊原健人選手

 

www.nikkansports.com

 

 昨年の開幕直前に楽天に移籍した熊原健人選手が今季限りで戦力外通告を受け、引退を決意しました。

 

 

 今オフ戦力外通告を受けたベイスターズ関係の選手の中で最も悔いが残ると僕が考えているのが、この熊原選手です。

 

 

 熊原選手はルーキーだった2016年に故障で開幕こそ出遅れたものの、5月に一軍に上がってくるやいなや、いきなりリリーフで10試合連続無失点と大物ぶりを発揮しました。

 

 そこで当時の首脳陣が「これをリリーフで使うのは勿体ない」と言っていきなり先発転向を言い渡したのが運の尽きで、ここからリズムを崩し、遂には自分のピッチングフォームすらわからなくなって極度の制球難に陥り、2019年春にはフォーム改造で七転八倒の末のトレード、そしてこの度の戦力外へと至ったのであります。

 

 

 そもそも先発とリリーフでは、同じピッチャーでありながら、しかし全く違うポジションであると言い切っても良いくらい別物なのであります。

 

 山崎康晃選手がルーキー時代の春のオープン戦に先発として全く結果を残せず、当時の中畑監督の決断で抑えに転向させて大活躍を果たしたのは記憶に新しい所です。

 他にも、今季限りで引退された阪神藤川球児さんやベイスターズのレジェンド佐々木主浩さんなど、先発で結果を残せずリリーフで大ブレイクした事例は枚挙にいとまがないわけでありまして、その大きなポジションチェンジを、あろうことかルーキーのシーズン途中、それも最後のリリーフ登板から1ヶ月後に実行するだなんて、あまりにも無茶が過ぎたのです。

 

 

 選手は首脳陣の決めた事に従わなければなりませんし、その采配の先で満足な結果を残せなければ、いずれユニフォームを脱がされる運命に行き着きます。

 

 だから結果を残せなかった熊原選手が悪かったのだという風な結論の付け方をするのが一般的なのでしょうが、さはさりながら、選手の適性や性格をじっくりと見て、その選手の才能が最も大きく発揮されるように采配を振るうのが首脳陣の役割なのであって、あの2016年の、ともすればちょっとした、人によっては「本人の為にもなる」というような采配で運命がガラリと変わってしまったという、あまりにも悔いが残ると僕は思うのであります。

 

 

 優秀な選手がほんのちょっとした出来事をキッカケに、それまでとは別人のようになってしまうというのは、結構ある事だと思います。

 

 その「結構ある事」という風に簡単に片付けているようでは今後も同じような悔いが無反省に積み上げていくだけですので、この熊原選手の事例をしっかり学んで、次に生かしてもらいたいと切に願う所であります。

 

 

 熊原選手、本当にお疲れさまでした。

 

 

 

 

続く 

今シーズン限りでの戦力外通告を受けたベイスターズ関係選手の中で、書かずにいられない選手についてボチボチと  (1)

 

 

 今年はコロナ禍の影響で戦力外通告の時期が変わったりバタついたりしていますが、それもようやく落ち着き、戦力外通告を受けた当事者の今後の身の振り方に関する報道なども流れてくるようになりました。

 

 

 ここで、まずは本題に入る前に、全ての選手の皆様に対し、尊敬の念をお伝えしたいと思います。

 

 子供の頃に野球をやっていた人の多くは、大なり小なりプロ野球選手への憧れを持った時期があるんじゃないかと思います。

 

 僕もそのうちの1人ですが、そういった気持ちがあると、我々凡人とプロ野球選手とがどれくらいかけ離れた、ずば抜けた存在であるかが身にしみてわかるわけでして、だからこそ、選手生活がいかなるものであったにせよ、「プロ野球選手」という肩書を手に入れた皆様方に対し、尊敬の念を抱かずにはいられないのです。

 

 次もNPBのチームに所属して選手生活を続けられる人も全く違う道を選択する人もおられますが、一度プロ野球選手という肩書を手に入れたという勲章を胸に抱き、誇り高い人生をこれからも送ってほしいと、切に願っております。

 

 

 

               ■

 

 

 

 今シーズン限りで戦力外通告を受けたベイスターズ関係の選手について、思う所のある選手について、ぼちぼち書き続けていこうと思います。

 

 

 

■黒羽根利規選手

 

www.sponichi.co.jp

 

 

 2017年に日本ハムに移籍した黒羽根選手が戦力外通告を受け、引退する事になりました。

 

 

 黒羽根選手は高卒でベイスターズに入団した当初から首脳陣の期待が高く、ファームの試合では彼がトッププロスペクト的な扱いで優先的に起用されていた時期が長かったと記憶しています。

 彼の入団2年目くらいの頃は一軍のキャッチャー陣に相川選手と鶴岡選手の盤石のツートップがいて、二軍にも新沼選手、武山選手、斉藤俊雄選手という錚々たる顔ぶれが揃っていました。

 この5人の先輩キャッチャー達は2020年現在全員がNPB球団でバッテリーコーチを務めていて、要するにそれだけ識見の高い先輩の壁がありながらもなお、首脳陣は彼に目をかけてファームのスタメンで積極的に起用されてきたという所に、期待の高さが伺えるのではないでしょうか。

 

 しかしながら、彼が首脳陣の期待に応えて自らの実力で1軍定着を果たしたかというと、なかなかそのようにはいきませんでした。

 

 先輩でレギュラーキャッチャーの相川選手がFAで移籍し、やはり先輩の鶴岡選手や武山選手や斉藤俊雄選手がトレードや人的補償で相次いでチームを離れた事から繰り上がるように地位が上がって、それに連れて一軍での出場機会を増やしていったと表現した方が正しいかもしれません。

 

 そうやって、いわば与えられるようにして出場機会を増やしていった黒羽根選手でしたが、結局レギュラーとして年間100試合以上マスクをかぶれたのは2014年の1回だけで、毎年数十試合程度とチャンスをたくさん与えられながらも、結局レギュラーに返り咲くこと無く、とうとう2016年には一度も一軍に呼ばれず、翌2017年のシーズン途中に日本ハムに移っていきました。

 

 

 黒羽根選手は身体能力が非常に高く、キャッチャーとして肩が強いのはもちろん、バッティングでも非常に強い打球を打てる選手でありましたが、傍から見ていて感じたのは気分の浮き沈みが激しく、それが特にバッティングに悪い影響を及ぼしているのだろうと僕は考えていました。

 

 守備の実力の高さは誰しもが認めるものの、バッティングで大スランプが何度もあって打率2割も残せないようではレギュラーを取るのは難しかったのです。

 

 

 課題がそこに見えているのに克服できない、実にもどかしい選手でありました。

 

 2016年に全く一軍に呼ばれなくなって、翌年も同じような状況でトレードが決まった時は、いつもならトレードされる時に感じるはずの寂しさが全くなく、むしろ「働ける場所が見つかって良かった」と、胸を撫で下ろすような気持ちになったのを、今でも昨日の事のように感じています。

 

 2016年2017年の全く一軍に上がれない暗闇のような状態で現役を退くのではなく、日本ハムで再チャレンジする機会を重ねた上でのこの度の戦力外通告は、必ずしも充分とは言えないものの、なかなか良い終わり方が出来たのではないか、という気がしています。

 

 

 かつて同じ釜の飯を食った先輩キャッチャー達のようにNPBのコーチとして再び帰って来られるように、BCリーグ栃木の皆様たちと切磋琢磨して、もう一回り立派になってくれればと思います。

 

 

 お疲れさまでした。

 

 

 

 ■百瀬大騎選手

 

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 百瀬選手は高卒ルーキーの頃から特殊な能力を持っていました。初年度のイースタンの記録が打率.154なのに、出塁率は.325もあったのです。

 つまり彼は高卒1年目の時からヒットで出塁するより四死球で出塁する方が多いという、相当な選球眼の持ち主であったのです。

 

 しかしこのなかなか稀有な才能も首脳陣のウケがあまり宜しくなかったようで、2年目以降は、そこそこ選ぶものの、以前なら振らなかったボール球に手を出すようになり、2年目に打率こそ.198と微増させるものの、肝心の出塁率が.256と大幅ダウン、3年目も打率.154で出塁率.258、4年目以降もこの数字はほとんど代わり映えがしないまま、いよいよ戦力外通告に至ってしまいました。

 

 2019年には念願の1軍昇格と初出場を果たし、2020年の今年も数試合途中出場する機会を与えられましたが、首脳陣の目を引くような結果を残すには至りませんでした。

 

 彼は足が速くて肩も非常に強く、あとは打力さえついてくればと、6年間ずっと思い続けてきました。

 彼の体つきを見れば他の選手に負けないだけの厳しい練習を積み重ねてきただろう事は想像できました。

 

 2019年と今年の1軍昇格も、どちらかというと1軍昇格に見合う実力がついてきたから昇格させたというよりは、日々死物狂いで頑張っているのを首脳陣が評価して、いわばご褒美のような形での昇格だったのでは?と、僕は感じています。

 

 

 なぜ彼の打力は伸びなかったのか。練習の仕方が悪かったのか。考え方が悪かったのか。コーチの指導法が思わしくなかったのか。ラミレス監督のスタイルに合わせようと積極的に振りに行く方向転換が最後まで噛み合わなかったのか。

 

 近年は選手の見切りが異様に早いベイスターズが珍しく6年も辛抱して見守り続けた百瀬選手の陰の努力に思いを寄せながら、出来ればクリケットに挑戦して木村昇吾さんと山本武白志さんと一緒に頑張ってほしい、などと思ったりもする今日このごろなのでありました。

 

 

 お疲れ様でした。

 

 

 

 

続く 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

さようなら梶谷

 

 

 ベイスターズファームが「湘南シーレックス」と名乗るようになって3年ほど経った2003年頃から横須賀スタジアムに入り浸るようになった僕にとって、かつて湘南シーレックスのユニフォームを着てプレーしていた選手というのは、他の選手とは明らかに違う、ひときわ熱い、厚い、暑い、特別な思い入れがあります。

 

 

 その湘南シーレックスのユニフォームに袖を通した経験のある現役選手の多くが、今年はプロ野球生活の岐路に立たされました。

 

 

 良い出来事としては、ベテラン扱いされるようになった梶谷選手が首位打者を争うほどの大活躍を見せてくれたのが代表的で、その他には湘南シーレックス最後の年(2010年)に入団した国吉選手が自他ともに認める一軍の戦力として定着した、という事もありました。

 

 

 ただ、全般的には厳しい出来事の方が多く、DeNAベイスターズの初代キャプテンでもあった石川雄洋選手が一軍に一度も呼ばれる事無く戦力外通告を受け、梶谷選手と同じくらい下積み時代が長かった田中健二朗選手が故障の影響で育成契約となってしまったりしました。

 

 他球団に移籍したメンバーの中では、出世頭の筒香嘉智選手がアメリカで苦汁を舐め、日本ハムに移籍した黒羽根選手は戦力外通告を受けました。

 

 

 湘南シーレックス最後の年である2010年に高卒ルーキーとして新加入した筒香選手や国吉選手の世代が最も若くて29歳ですから、おのずとプロ野球選手生活の岐路に立ちやすいわけでして、成り行き上仕方が有りませんが、なにかこう、一つの歴史に幕が降ろされたかのような、寂しい気持ちを禁じえません。

 

 

                ■

 

 本題の梶谷選手のFA移籍について。

 

 

 プロ野球選手がFAで国内球団に移籍する場合、大雑把に大きく分けると2種類のケースが有ると考えています。

 

 一つは、より良い環境を求めるケースです。元の所属球団では優勝が望めない、とか、評価が不当に低いと感じる場合に移籍するのです。

 

 かつて三浦大輔さんがFAで阪神に移籍しようか迷ったのもそうでしょうし、内川聖一選手や村田修一選手が移籍した時もこのケースと言えるでしょう。

 

 

 もう一つは、元の所属球団に残っても近いうちに自分の居場所を失う可能性が高いと見込まれるケースです。

 

 ベイスターズで言えば金城さんがそうではないでしょうか。来季契約の下交渉でフロントから暗に戦力外を匂わせる言動をされ、このままでは選手生活が危ういと判断してのFA移籍でした。

 

 昨年オフにソフトバンクからロッテに移籍した福田秀平選手も、今年の日本シリーズでのソフトバンクホークスの戦力の充実ぶりを見る限り、残っていては自分の立場が危ういと判断してのFA移籍と見るのが妥当に思われます。

 

 

 では今回の梶谷選手のFA移籍がどちらなのかと言えば、僕は後者だと判断しています。

 

 

 梶谷選手の守備位置が外野手であり、レフトに首位打者でキャプテンの佐野選手がいて、ライトにはオースティン選手がいます。ですから梶谷選手の居場所はセンターにしか無いのですが、身体のあちこちに故障を抱えている梶谷選手にはいささか負担の重いポジションでもあります。

 

 その身体的に負担の重いセンターしか選択肢が無い現状に加えて、レギュラー争いのライバルに成長著しい期待の大砲細川選手が虎視眈々と控えていて、さらに神里選手や、捲土重来を期すかつてのレギュラー桑原選手もいれば、乙坂選手や関根選手だっていますし、身体能力に定評のある宮本秀明選手もいます。

 

 「うかうかしていられない」と危機感を募らせる段階はとうに過ぎていて、もはや選手生命の余命が何年か指折り数えねばならない段階に差し掛かっていたというのが現状なのではないでしょうか。

 

 そしてだからこそ、まだナンボか生きる道が残されていそうな巨人へのFA移籍を決断したのではないでしょうか。

 

 

                  ■ 

 

 

 湘南シーレックス最後の年である2010年の頃と比べた今のベイスターズは、クライマックスシリーズに出場するのが当たり前とされるくらいまずまず強いチームになりましたし、お客さんの数も比べ物にならないくらい増えました。

 

 当時は試合日にノープランで球場に行っても、ハマスタでもスカスタでもチケット売り場で秒でチケットを購入できてすぐに観客席へたどり着けたのに、今ではハマスタはもちろんスカスタですらチケットを買うのに行列に並ばなければならなくなりました。

 

 

 ただ、当時と今とでほとんど変わらない癖みたいなものがあって、チームに十数年所属した功労者と呼べるレベルの選手の扱いと言いましょうか、花道の作り方が、相変わらず下手くそであるという事であります。

 

 

 今年で言えば、石川雄洋選手の退団への流れは、まさにこの球団の悪い癖そのものでありましょう。

 

 特に人望が厚い事で知られる石川選手がああいった形でチームを去ることになったのは、梶谷選手のFA移籍になんらかの影響を及ぼしたのは間違い有りません。

 

 明日は我が身だと、ベイスターズの中堅選手の誰もが思ったのではないでしょうか。

 

 

 ベイスターズは強くなったしお客さんも増えたし球場もキレイになったし練習場も広くなったし、課題が次々と克服されています。

 

 だからこそ、今度こそは功労者の花道の作り方を改革改善しなければなりません。

 

 もしも改善ができないならば、それがファン離れの蟻の一穴となりうるんだと、重い覚悟を持たなければなりません。

 

 

 そして万が一石川雄洋選手が次の所属球団を得られなかったならば、必ず来春のオープン戦、それも梶谷選手のいる巨人を相手に横浜スタジアムで彼の引退試合を挙行して欲しいと、付け加えなければなりません。

 

 

                ■

 

 

 

 来年は三浦大輔監督率いる新生ベイスターズであります。

 

 何を隠そう、彼こそが湘南シーレックス選手で初のベイスターズ監督なのであります(NPB全体では工藤さんと中嶋聡さんがいる)。

 

 この新生ベイスターズの船出を快いものとするためにも、やれFA移籍で裏切っただのなんだのという恨みつらみを一切捨て、清々しい気持ちで来シーズンを迎えましょう!という感じで、締めくくりたいと思います。

 

 

 いつの日か、コーチとして彼が帰ってくるのを待ちわびながら。

 

 

 

以上

 

2020年8月16日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 ベイスターズファームでは7月の下旬より、原則として主催試合を全て有観客試合として実施しています。

 

 それで僕は有観客対応が始まったばかりの7月下旬に今季初の球場観戦をする事が出来、その約1ヶ月後の今日、2回目の観戦をする事が出来ました。

 

 7月の試合観戦はその後の僕の予定が立て込んでいたのもあってブログでは書きませんでしたので、遅ればせながら、8月下旬のこの時期になってようやく今季初の試合観戦記を書けるようになった次第、となります。

 

 

 ようやく正月を迎えたような、おめでたい気持ちでブログを書こうと思います。

 

 

 今年のプロ野球はコロナの影響で、かつてのように自由に球場で観戦する事ができなくなったというのは皆様もよくご存知と思われますが、ことベイスターズファームの主催試合においては、球団スタッフの皆々様の大変なご努力のおかげで、多少の制限事項さえ守れば、比較的自由に観戦する事が出来ます。

 

 その制限事項を具体的に挙げると

 

・チケット購入前に申込書を書く。申込書には住所氏名連絡先(電話・E-mail)と、更に、一塁側・バックネット裏・三塁側のどのエリアで観戦したいか希望を書く。

 

・入場時の検温、マスク着用

 

・アルコール類禁止。大声を出すこと禁止。

 

 

 と、「制限事項」と仰々しく銘打つほど難しいものは無く、新型コロナ感染の疑い症状が無い事の一点さえクリアできれば、あとはどなたでもご覧になれるものと思います。

 

 観客同士の座席の間隔を広げる必要上、入場できる人数には限りがあると思いますが、今の所そこまで混雑している様子も見られませんので、ぜひ皆様にもご来場頂きたいと僕は考えています。

 

 

 

                ■

 

 

 新しい生活様式ですよ、という事でベイスターズ楽天のコロナ対策ぶりについて感想を述べますが、楽天に関してはベンチ入りしている選手も首脳陣もほとんどマスクをせず、大声を出しまくっています。

 

 辛うじてベースコーチとチームスタッフ楽天色のマスクをしている様子が見て取れます。

 

 この姿勢については7月に見た時も今回も同じで、長谷川勇也選手のコロナ感染で公式戦が中止になったソフトバンクホークスの教訓を活かせていないのでは?と、疑問の声を上げておきたいと思います。

 

 

 ベイスターズの方はベンチ入りの人数をごく少人数に絞り、試合に出ていない人は首脳陣も選手もマスク着用を徹底し、大声を出してチームを鼓舞するような気配すらありませんでした。

 

 最近はセリーグの全球団(1軍)で首脳陣と控え選手のマスク着用が徹底されてきた感がありますが、ベイスターズについては開幕時からかなり厳密に対策を続けており、この方針はファームでも貫かれています。

 

 この点については、贔屓の引き倒しと言われかねませんでしょうが、僕は非常に良い事をしていると評価したいと思います。

 

 

                   ■

 

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 ようやく本題に入ります。

 

 ベイスターズは2年前に1軍で先発5連勝した事もある京山選手、楽天は日本を代表する名投手の岸選手という、あんまり2軍の試合で見るべきではない対戦となりました。

 

 

 まずベイスターズ先発の京山選手ですが、3回途中3失点でKOとなりました。KOというか、勝手に自分から潰れていったというような終わり方でありました。

 

 2年前の光り輝いていた頃の京山選手と比べると球速が5キロくらい速くなって最速149キロが出ていましたが、そのプラス5キロを無理してひねり出している感じがあり、コントロールが悪くなってフォアボールを連発するわ、速球を投げる時と変化球を投げる時で腕の振りが微妙に強弱が違うのがバッターにバレて簡単に見破られて狙い打たれるわで、京山選手の長所が何も無くなってしまったような、残念な気持ちになりました。

 

 ダルビッシュさんみたいにゴツい身体つきになって軽く腕を振っても速いボールを投げられるようになるか、それとも以前のように140キロ前半の速球をうまく使うスタイルに戻すか、そういう根本的な所を考えるべきではないかと思います。

 

 

 楽天の岸選手は5回を投げて2失点で勝ち負けはつきませんでした。

 

 岸選手と言えばコントロールだと思いますが、今日はそのコントロールに相当苦労しているようでした。相変わらず140キロそこそこのボールを速く見せる技術は一級品でベイスターズの若いバッターもだいぶ苦労しているようで伊藤裕選手以外は全く相手にもならない感じでしたが、細かいコントロールを狙いに行こうとして苦しむ、という感じでした。

 岸選手とタイプが似ていると僕が勝手に思っているのが三浦大輔現二軍監督でありまして、三浦さんもこれくらいの年齢の時にコントロールで相当苦労してファームの試合で火達磨になっている場面もしばしば見受けられました。

 年齢的な体質の変化と、自身の感覚のズレの調整が必要な時期なのだろうと思います。岸選手ほどの大選手ですから、ちょっとやそっと調子が悪いくらいで軽々に判断せず、新しくなった岸選手の活躍を楽しみに待つべきなのではないでしょうか。

 

 

 

 次に野手陣について。

 

 

 なんといっても伊藤ユキヤ選手です。

 

 ルーキーだった昨年に一軍でホームランを連発してみせたりして、実力が相当なものなのは改めて言うまでもありません。

 今日もその実力をいかんなく発揮して、あの岸選手から3安打です。岸選手からチーム全体で5安打しか打っておらず、そのうち3本は伊藤選手です。

 1本目2本目はいずれもギリギリまで引きつけ、はかったように1塁線の内側にライナー性の強い打球でヒットを打ちました。

 その2本も見事でしたが、僕が特に立派だと思ったのが3本目です。さすがに2本打たれて岸選手のやる気スイッチがガッツリ入った3打席目は、100キロ台のスローカーブを伊藤選手にぶつけるかのように投げ、伊藤選手はそれをのけぞるように避けてボール。その次のボールも100キロ台のスローカーブで、今度はストライクゾーンに入ってきた所で、伊藤選手は前のボールでのけぞらされた事などまるで無関係とばかりにキレイにセンター前に返して、お見事3本目のヒットとなったというわけです。

 この3打席目の伊藤選手をのけぞらせたスローカーブは、その次に投げたストライクゾーンのスローカーブの伏線だったんじゃないでしょうか。それで2球続けてスローカーブで、並の選手なら2球目でも前球の記憶が過ぎってつい避けてしまうような場面で、しかし伊藤選手は避けるどころか踏み込んでヒットにしたわけですから、それはもう本当にお見事という他ありません。伊藤選手は大投手岸選手との勝負に完勝したと言っても良いでしょう。

 

 

 実は数年前にこれと似たような場面を、巨人の杉内選手(現巨人コーチ)と、当時まだ二軍で燻っていた頃の宮崎選手の対戦で見たことがあるのです。

 

 その後テレビの解説で登場した杉内選手が宮崎選手について、具体的にその対戦時の件とは指摘しなかったものの、ファームの時から相当すごいと評価していたと語っているのを見まして、一流は一流を知るものだなぁと感じたのを、今日の横須賀スタジアムで、ふと思い出したのであります。

 

 

 とまぁ、ここまでは伊藤ユキヤ選手のバッティングを最大限に褒めちぎってみせた僕ですが、ここから先は全く逆に、厳しく指摘しておきたい所を書いていきたいと思います。

 

 

 試合前のアップの時から伊藤選手の様子を見ていましたが、とにかく怠けているとしか思えませんでした。

 

 他の選手が黙々と体を動かしているのに、伊藤選手だけはダラダラと細川選手につきまとうように話しかけ続け、傍目には細川選手の足を引っ張っているようにしか見えませんでした。

 彼が柔軟体操を軽んじているのは明らかだろうと思います。あれでは防げる怪我も防げないでしょうし、せっかくの才能も怪我で棒に振りかねません。

 

 

 守備や走塁も緩慢です。ボールを取ってから投げるまでに無駄な動作で時間を要して、単なる内野ゴロを内野安打にしかねないシーンが多々見受けられます。

 技術的には決して下手ではなく、セカンドを守ってもサードを守ってもグラブさばきは非常に軽快で器用にこなせる人だというのはよくわかるのですが、守備と走塁に向上心を持って取り組んでいるようには全く見えません。

 

 

 スラッガータイプの選手に少なからず見受けられる傾向ですが、メンタル的に幼いというか、お山の大将的というか、どうも内面が目的に対してまっすぐ向かっていないように思われてなりません。

 

 村田修一さんや多村仁志さんも若い頃は相当なヤンチャ者だったと見聞きしますが、伊藤ユキヤ選手もそういう系譜の選手なのかもしれません。

 

 実力的には村田修一さんの足をもう少し速くしたバージョンのような非常に高い実力の持ち主に違いないと思いますので、彼の鼻っ柱をパチーンと叩いて、その実力を正しい方向へ発揮させるような、そういう熱血指導者との出会いが待ち望まれてなりません。

 

 

 

 楽天の野手では高卒ルーキーの黒川選手がすごいなぁと目を奪われました。

 

 高卒1年目の選手というのは他の先輩選手と比べて体格面で相当に劣っていて「ヒョロヒョロの痩せっぽっち」に見えてしまうのが当然なくらいなのですが、黒川選手の体格は既に他の先輩野手と並んで全く引けを取りません。

 高卒1年目から体格で威圧感を感じたのは近年ではヤクルトの村上宗隆選手や日本ハムの清宮選手などの超一級品ばかりですから、黒川選手もそのクラスに成長してもおかしくありません。

 

 守備の方でもセカンドを守って身のこなしは非常に軽快でセンター前へ抜けようかという打球を逆シングルで取って無理なく1塁に送球できる技術、そして体幹と肩の強さを見せつけてくれました。

 

 バッターボックスの右と左の違いはありますが、浅村栄斗選手のような長打力のある大型セカンドとして、遠くない将来一軍で活躍するのは間違いないと思います。

 

 

 

 リリーフについて。

 

 ベイスターズでは2番手で登板した飯塚選手について触れたいと思います。

 飯塚選手といえば故郷新潟で毎年1試合だけ行われる主催試合で先発を目指す云々というニュースが毎年流れるくらい、1軍で先発ローテを張る事が期待された存在でしたが、今ではファームでも先発ローテに入れず、中途半端にリリーフをしているような状況ではないでしょうか。

 

 今日はKOされた京山選手の後を受けた3回のマウンドこそ無事に無失点で抑えたものの、その次の回あたりから楽天打線のタイミングが合い始めて、無失点で切り抜けてはいるものの、2安打に2四死球で48球と、不満の残る内容で終わりました。

 

 飯塚選手も京山選手と同様に最速149キロ出るようになって、1軍で投げていた頃と比べて5キロほど球速を増してはいるのですが、そのぶん以前よりコントロールの精度が落ちている感じもあって、ブラッシュ選手には初球すっぽ抜けでデッドボールを当ててしまったり、岡島選手に力んで投じた143キロの高めのボールを打たれたりと、持ち味を失っているように思われました。

 

 飯塚選手は入団時と比べて見た感じの体格面の成長がうかがえませんでして、それで球速アップを求めたら色々と無理が生じるのも自明だと思われてなりません。

 

 このままでは正真正銘の崖っぷちであります。奮起を期待しましょう。

 

 

 楽天では巨人から移籍の池田駿選手について。

 さすがにファームで日本人の左ピッチャーが150キロ近いボールを投げることはそうそうありませんので、彼の150キロに迫る速球で球場の雰囲気が一瞬緊迫したのを感じました。トレードされたばかりで注目される存在なのを割り引いてみても、やはり別格の存在感を感じます。

 楽天に移って一度一軍でプレーして今は再びファームの立場のようですが、移籍直後で不慣れな状況で力を発揮出来なかっただけで、もう少し慣れてくれば、この速球とコントロールと度胸の良さで勝ちパターンのリリーフを任されても不思議ではないくらいの実力を感じました。今後に期待しましょう。

 

 

 

 

               ■

 

 

 

 球場でプロ野球を観戦できるのは、1軍でも2軍でも、この上ない幸せに違い有りません。

 

 

 ベイスターズの優勝を願う気持ちに変わり有りませんが、今年に限って言えば、優勝よりも何よりも、プロ野球日本シリーズの最後まで無事に完走出来る事のほうがより大事な目標なのでありまして、プロ野球全球団におかれましては、くれぐれもシーズン中断の事態を招かぬよう、感染防止により一層の注意を払っていただきたいと、改めて申し上げる次第であります。

 

 

 

以上