ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2021年9月25日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今日はおよそ半年ぶりに聖地横須賀スタジアムへ行ってまいりました。

 

 本当は今年も月に1試合2試合くらいは球場に足を運びたかったのですが、オリンピックを中止せよという声が吹き荒れる中で、果たしてプロ野球観戦をいつも通りノンキに楽しんでも良いのだろうかという自分の中での葛藤などもあって、それで緊急事態宣言にまもなく終止符が打たれそうな今になって、ようやく2度目の訪問をしてみた、という次第です。

 

 

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※ ベイスターズ公式サイト

www.baystars.co.jp

 

 

 出場選手や結果はベイスターズの公式サイトに掲載されていますので、今日はそういった形式的な部分を端折って、出場した選手の中から思う所のあった3選手について、各々書いていきたいと思います。

 

 

加藤大選手(DeNA 投手 7回表を1イニング登板)

 

 今日の試合において6回まで、ベイスターズの出場選手に何一つ褒められる要素がありませんでした。

 ピッチャーはバッティング練習かと思うくらい高めに浮いたボールを打たれまくり、もしくはコントロールを乱しまくり、出したランナーに走られ放題。守備ではエラー連発、打ってはチーム全体でたった2安打。 

 

 しんどいなぁと頭を抱えながら迎えた7回、初めて見るルーキーの育成選手がマウンドに上がりましたので、なんとか一つくらい明るい話題を!と食い入るように加藤大選手の投球を見守ったのですが、これがこれが、最初のバッターからどんどんストライクを先行させ「これだよ!これが見たかったんだ!」と喜ばせてくれました。

 

 投球フォームはテイクバックが少し変則的で、いわゆるバッターからボールが見えにくい、タイミングが取りづらいタイプでありまして、そのフォームからビシビシとストライクを投げ込んで、打者4人を相手に、味方のエラーによる出塁を1人に許したのみで、完璧な仕事を成し遂げてくれました。

 

 対戦したバッターがいずれも1軍経験の乏しい若手選手だったのを割り引いて考えても、マウンド上で実に堂々とした表情で、とても高卒ルーキーとは思えない雰囲気の持ち主でありました。

 

 今日初めて見た選手ですからなんとも言えませんが、ピッチャーは度胸とコントロールがあればあとはなんとかなりやすいものだと思います。

 

 加藤大選手、今後が楽しみであります。

 

 

梶谷隆幸選手 (巨人 スタメンで4打席3打数3安打1四球)

 

 デッドボールで骨折して戦線離脱していた巨人の梶谷選手が実戦に復帰し、早速猛打賞で全打席出塁と順調な仕上がりぶりをアピールしました。

 

 まず最初に申し上げたいのは、今日の横須賀スタジアムのグラウンド上に立った人物の中で、恐らく横須賀スタジアムを訪れた回数が1番多いであろう人物が、この梶谷選手です。

 

 完全に馴染み過ぎたせいか、フォアボールで1塁に歩く時に、ついつい1塁側のベイスターズベンチに向かってバットを軽く投げて返してしまったシーンを、僕は見逃しませんでした。自分の居場所が横須賀スタジアムの1塁側ベンチだと体の芯まで染み付いているからこそ、ついやってしまったのでありましょう。

 

 この選手は故障明けにやたらよく打つイメージが強いので、今日の活躍ぶりもさもありなんという感じでありまして、ちまちまファームで調整させるよりはすぐに1軍の試合でスタメンで守備につかせて働かせるくらいが丁度よいのではないでしょうか。

 

 非常に伸びの良いホームラン性のファウルなどもありましたし、調子が相当良さそうでありました。

 

 

陽岱鋼選手(巨人 8回に代打で登場して2打席無安打1四球)

 

 今日の横須賀スタジアムは試合開始2時間以上前から入場させてくれたので、既に始まっていた巨人の試合前練習の様子をじっくり2時間観察し続けました。

 

 

 その中で気になったのが陽岱鋼選手で、バックネット裏付近で数名の若手選手に何やらアドバイスらしきものを送り、その後は時間をかけてゆっくりとロングティーと呼ばれる打撃練習を続けていました。

 

 そのロングティーが少し特徴的で、わざと打球を外野フライのように打ち上げよう打ち上げようと意識しているのが見て取れました。

 

 陽選手レベルのバッターであればティーバッティングで擦ったような打球を飛ばすという事はまず無く、普通なら全球バットの芯で捉えるくらいで当たり前だと思うのですが、そうではなく、あえて何度も何度も擦るようなミスショットを時折繰り返しながら、外野フライを打ち上げ続けていました。

 

 それを1時間くらいは続けていたと思うのですが、見始めからだいぶ経って鈍感な僕でもようやくその意図が見え始めました。

 

 陽選手は相当意識してバレルゾーンと呼ばれるホームランになりやすい角度のついた打球を打ち続けていたのでありました。

 

 それで、擦ったような、バットの衝撃音がそれほど鋭くも無いような打球でもなんだかんだほとんど柵越えするくらいの飛距離で飛んでいて、ようするにホームランバッターになるような、そういった打撃改造に取り組んでいるのではなかろうか、という推測を僕はしたのであります。

 

 途中出場した試合においても、ファウルにはなったものの飛距離的には充分ホームランになるような打球を軽々と打っていましたので、打撃改造の成果はそれなりに得られつつあるように見えましたし、ただ今シーズン奮わなかったという一点だけで陽選手の来季以降をネガティブに受け止めてはいけないかもしれない、と思うようになりました。

 

 バレルゾーンに的確に打てるようになってホームランを量産するような、ニュータイプ陽岱鋼が来季以降、見られるようになるかもしれませんよ。

 

 

 

                ■

 

 

 ベイスターズファン目線で今日の試合を見るのは本当に辛かったのですが、長年野球ファンをやっていればこういう事だって何度かあるものですから、気持ちを切り替えます。

 

 

 ベイスターズファームの公式戦日程は残り4試合、すべて本拠地横須賀スタジアムで予定されています。

 

 接近中の台風の動きが心配ですが、出来ればあともう1試合、最終戦あたりを見に行ってみたいと思っている所です。

 

 

 

本日の観客動員数:903名

 

 

 

以上