ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2019年6月10日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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  皆様こんばんは、山梨県民になって1周年の僕です。最近のマイブームは甲州戦記サクライザーです。

 

 さて、今日は甲府盆地の天気予報が芳しくないとの事で、畑仕事を休んで今年二度目の横須賀スタジアムに行ってまいりました。

 僕は暑いのが苦手なので例年デーゲームの時期の出足が鈍るのですが、今日は気温が25度を下回るようなとても涼やかな1日でして、おかげで気分よく観戦する事が出来ました。

 

 それと、今年の夏から供用予定とされているベイスターズの新しい総合練習場「ドック オブ ベイスターズ ヨコスカ」の建設状況なども見てまいりました。

 

 

 

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 場所は横須賀スタジアムのすぐ隣の海側になります。かつて少年野球や草野球が行われていたグラウンドや、試合開催時に臨時駐車場として利用されていた土地を再活用するという流れです。

 

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 練習場からは八景島シーパラダイスも見える、そういう場所です。

 

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 この建設案内の掲示板を素直に読めばおよそ1ヶ月後の来月の25日には工事が完了すると解釈できますが。。。

 

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 見たところ室内練習場の屋根の工事は進捗率50%程度といった感じにも見えますし、中身の方もまだまだこれから手を付けるような状況のようでしたので、本当にあと1ヶ月で間に合うのか、やきもきさせられる感じでしょうか。

 

 ただし、新しく作るのだから当然といえば当然ですが、とてもキレイで随所に機能美を感じさせられました。

 

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 港北ニュータウンの一角のような、新興住宅地のような雰囲気と練習場が溶け込んで地域の方々にも愛してもらえるようなこの風景。

 

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 選手寮はオフィス街の真新しいビルのような佇まい。

 

 

 球団公式ホームページに載せてある完成予想図でこういうものが出来上がるというのは予め知っていましたけれども、しかし現物を目の当たりにしてみると、いやはや、ようやく「憧れのスターの居る場所」にふさわしい環境が出来つつあるという実感がこみ上げてくるのでした。

 

 

 川崎市多摩川沿いに社会人野球エネオスの練習場やクラブハウスが有りましてね、そこはとてもアマチュア球団のそれとは思えないくらいキレイで整っている場所で、その場所を車で通るたびに、ベイスターズやライオンズの貧相な練習環境が脳裏をよぎり「あれがプロか」、等と落胆していたのですけれども、これでいよいよ「スターを輩出する場所」らしくなってきたと、胸を張れるようになりました。

 

 

 完成する日を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

 

               ■

 

 

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 さて、本日のスタメンはご覧の通り。ベイスターズは井納選手、ライオンズは榎田選手の三十路ピッチャー対決です。

 

 まずはベイスターズ井納選手、7回無失点で勝ち投手となりました。

 この数字だけを見れば非常に良い評価を下せそうなものですが、今日のライオンズ打線が一軍実績が殆ど無い選手ばかりで構成されている事と、序盤から強い打球のヒットを打たれている事に懸念を抱きました。

 バッテリーを組んだ山本選手は2年目とはいえ優先的に試合に起用されて能力もそれなりに身につき、ファームにありがちな「ピッチャーの足を引っ張る」キャッチャーではもはやありませんので、この結果は素直に井納選手の評価と見て良いと思います。

 

 フォアボールが一つもなかったのは好材料ですが、果たしていかがなものでしょうか。

 

 

 

 ライオンズの榎田選手は4回を投げて被安打10の4失点で敗戦投手となりました。

 榎田選手は昨年阪神から移籍していきなり1軍で11勝をマークした実力者ですが、今日はどうしたものでしょうか。

 だいたい130キロ台中盤のストレートと横の変化球で、たまに120キロ台のチェンジアップのような球を投げていましたが、いかんせん緩急の差が無さ過ぎて、ベイスターズ打線が思いっきりフルスイングして狙い打ってきましたし、それがこの結果へ繋がりました。

 ワンバウンドするくらい低いボールを投げても良かったとも思うのですが、そういう事もなく、ややボールも高めに浮きがちで、これではヒットを10本打たれるのもやむを得ないと思いました。

 

 バッテリーを組んだ相手がまだ経験不足の育成の若手選手でしたので、そのあたりを割り引いて評価する必要はあるかもしれませんね。

 

 

 

 次に野手について。

 

 梶谷選手が榎田選手から2安打をマークしました。左ピッチャーから2打数2安打したのは左バッターとしてポイントが高いと思いますが、榎田選手の後を受けて登板した速球派の平良選手(高卒2年目で一軍実績ゼロ)との対戦では2打数2三振で、まるで赤子の手をひねるか(ひねられる)のように、ものすごく不格好な2三振となりました。

 

 このへんのわかりやすさが昔からの梶谷選手の特徴なのですけれども、いくら打てないにしても、もう少しなんとかサマになるような凡退の仕方が出来ないものかと、プロ13年目を迎えようかという梶谷選手を前に、僕は思ったわけです。

 

 140キロ出ない榎田選手から150キロオーバーをバンバン投じてくる平良選手へのスイッチで合わせるのは大変だと思いますよ。しかし、しかしそれにしても少しくらい粘ってくれよと。高めの釣り球に簡単に引っかかって力ない空振りで三振に倒れ、次の打席もあまり変わり映えせずに三振とか、13年目っぽくないと僕は思います。

 

 せっかく誰しもがベイスターズの中心選手と認める存在に上り詰めたのだから、もうちょっとかっこいいところを見せて下さいよ、梶谷選手。

 

 

 

 それともう一人が飛雄馬選手です。飛雄馬選手は榎田選手から1本、平良選手から1本の計2安打をマークしました。同じ2安打でも梶谷選手よりだいぶ印象が違い、ポジティブな感想を持ちました。

 

 飛雄馬選手は速球派に強いというイメージを僕は勝手に思っているのですが、それを裏付けるかのように、今日のベイスターズ各バッターが手を焼いた平良選手の速球に唯一打ち負けなかった飛雄馬選手です。

 考えてみれば彼のプロ入り初ホームランも速球派のカープ一岡選手からでした。今日もベイスターズのどのバッターと比べても速球に振り遅れる事なくコンパクトに対処出来ていましたので、この長所をしっかりアピールして1軍昇格に繋げていってもらえればと思います。

 

 

 

 ライオンズの野手では昨秋にピッチャーから野手にコンバートされた川越選手です。

 

 彼がルーキーの年にこの横須賀スタジアムでピッチャーとしてマウンドに上がり、あの北方悠誠選手の初登板の時のインパクトをも軽く凌駕する凄まじい制球難ぶりを見せつけられたのをよく覚えているのですが、その彼が野手に転向していたと今日初めて気付きました。

 

 それで特に注意して打席を見守ったのでありますが、とにかくスイングが速いのです。そしてガンガンフルスイングするのです。その効果で打球の速さがえげつないにも程が有り、特に9回に打ったライトオーバーの2ベースは低い弾道で強烈なライナーがライトに向かい、ライトを守っていた梶谷選手は弾道が低かった事から最初は前に走るも慌てて踵を返してバックして間に合わずにバンザイする、という有様でした。

 

 まだ野手転向から間もないとあって非常に荒いのでありますが、しかしあのスイングスピードといい振り切れる力といい打球の速さといい、魅力の塊といって差し支えありません。柳田悠岐選手や吉田正尚選手のような系譜の選手で、道を誤らなければ相当な大器となりうると僕は思います。

 

 西武ライオンズは昔から右打ちのスラッガーは大勢輩出するものの、なぜか左打ちのスラッガーが出てこないという風土があります。

  秋山翔吾選手や源田選手のような巧打者タイプの左バッターはいて、森友哉選手のように入団時はスラッガータイプだったものの今年は打率で結果を出している選手もいて、明らかに西武が育てたと言える左のスラッガーバークレオ選手まで遡らなければ見つからないのでは?と思っていて、川越選手についてもそのあたりが今後どう響いていくか、それが懸念材料という感じでしょうか。

 

 

  次にリリーフについて。

 

 

 ベイスターズは8回が中後選手、9回砂田選手でサウスポーが1イニングづつ投げました。

 

 その中で中後選手ですが、3人をたった7球で片付けました。左のリリーフピッチャーはとにかく右バッターをどう対処するのかがカギとなるわけですが、全く問題にする事なく、ストライクゾーンの左右を上手に使い分けて抑えました。

 

 中後選手はルーキーの時にオープン戦で見ておりまして、当時まだ現役でベイスターズに復帰したばかりだった鶴岡一成選手(現一軍コーチ)が中後選手から空振り三振に倒れ、さらにひっくり返ってバッターボックスに尻もちをついたというシーンまではっきり記憶しています。

 タイプ的にも最初からリリーフをやるべくしてプロ入りしたような選手でしたし、その彼が右バッターをここまで見事に料理するんだから素晴らしいと当時感じていて、その姿がようやく蘇ってきたと、今日のピッチングを見て感じました。

 

 

 ライオンズは5回からマウンドに上がった高卒2年目の平良選手がそのまま最後まで4イニング投げて被安打2の無失点という、ほぼ完璧なリリーフをしました。

 

 彼は去年1試合だけ見ていまして、とにかく球が速く、そして見るからに球質の重そうな、バッターが詰まらされるとか差し込まれるといった感じのボールをバシバシ投げ込む将来有望なピッチャーでありました。

 当時感じた彼の課題はコントロールと決め球になるような変化球の精度といった所だったわけですが、コントロールはほとんど問題のない、見違えるような成長ぶりでした。今日の記録の上ではワイルドピッチが2つとありますが、いずれもキャッチャーの守備範囲内に低めに投げている球で、パスボールと記録されてもおかしくない位の軽度のものです。

 変化球は恐らくスライダーしか投げていなかったと思います。130キロ台中盤の横のスライダーを1割から2割くらい混ぜていて、この曲がりというかキレはなかなかのもので、右バッターは思わずのけぞっていましたし、きちんとストライクを狙って取れていましたので、充分戦力として機能するボールに仕上がっていました。

 

 今日4イニング投げさせた所を見ると、西武球団としては彼をなるべく長いイニングを投げる先発ピッチャーとして育成する方針なのかもしれません。

 だとすると使える変化球がスライダーだけでは全く足りませんが、リリーフで長くても2イニング程度を任せる程度であれば、僕はもう1軍で試しても良い時期に来ているのではと感じました。

 高卒2年目ですからリリーフで試合数をたくさん投げさせてしまうような起用法をするのは、まだ身体の骨格が完全に出来上がっていない時期でしょうからあんまりこのましい事とも言えませんし、なかなか判断の難しい所ですが、しかし2年目を迎えてすこぶる順調に成長しているのがわかって、僕も非常に嬉しく思いました。

 

 

 

            ■

 

 

 

 というわけで今季3試合目を見てきました。

 

 僕自身は最近すこぶる燃費の良い車に買い替えたおかげでより一層気軽に横須賀に行ける環境になりましたので、あとはナイターゲームの割合が増えて、時間の都合がつきやすくなったら、もうちょっと球場に行く回数を増やしたいと考えている、今日この頃です。

 

 

 

埼玉西武0-4横浜DeNA

勝:井納

負:榎田

本塁打:中川(僕の推定飛距離115メートル)

観客数:確か621人

 

 

 

以上