ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2018年8月31日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今日はルーキーの山本選手が未成年なのにも関わらず飲酒をしていたとして、ベイスターズ球団から発表がありました。

 未成年の飲酒に関しては人によっておおらかな解釈をする事もあるようですが、しかし法律で禁止されているものですから、ダメなものはダメだと、本人には猛省を促したいと思います。

 

 

 それにしても、山本選手は関西出身で今年初めて生活の拠点を関東に移したばかりの筈です。

 ですから、球団以外で一緒に飲み歩けるような知人友人が身近にいたのだろうか?という疑問がどうしても浮かんでしまいます。

 球団としては、もしも山本選手と飲み歩いたのが球団内部の人物であるならば、その人物にも何らかの形で処分を課すべきではないかと、そんな風に僕は考えます。

 

 

 それと、このタイミングで書くのもなんですが、実はベイスターズの某選手が親しいファンに自分の登板予定日(予告先発発表前)を喋っている、という情報を小耳に挟みました。

 

 ファン心理としては、自分が選手とそういった込み入った話をできる間柄なのだとつい自慢したくなるものらしく、TBSベイスターズの時代にもそういう話を聞いた事がありました。

 

 今は予告先発制度がありますから某桑田さんが処分されたような頃と比べて事前に登板予定日を外部に漏らす事の重大さは評価の難しい所がありますけれども、しかしあんまりよろしくない状況に思えますので、ベイスターズ球団には、とりわけ若手選手の綱紀粛正により一層の注意を払って頂きたいものだと、申し上げる次第です。

 

 

 

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 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズが平田選手、西武は高卒ルーキーの平良選手です。

 平田選手は今季一軍で先発した巨人戦で好投したものの再びリリーフに戻されてモヤモヤとしたものを感じていましたので、また先発に挑戦できるのか!と色めきだったものの、ただ単に先発ピッチャーの頭数が不足しているから、先発で出して2イニングで降板、という寂しい結果で終わりました。

 

 というわけで平田選手ですが、先述した通り2イニングだけ投げて1失点で勝ち負けつかずに降板となりました。立ち上がりは130キロ台のスライダーやシュート(たぶん)ばかり投げるも制球が定まらず、2イニングで42球も費やしてしまいました。

 変化球でカウントを稼げないからバッターはストレート狙いに徹してきて、変化球ばかり投げてフォアボールかストレートを投げて打たれるか、というピッチングでした。

 ストレートの球速が140キロ台中盤でいつもより若干抑えめな感じがして、だから長いイニングを投げようとしているのかもと思ったのですが、どうにも消化不良な内容でした。

 

 

 西武先発の平良選手は初めて見る気がしますが、初回からセットポジションで、初球から150キロオーバーの速球ばかりビシビシ投げ込んで、ベイスターズの荒波選手や中川選手ら1軍実績のある選手を圧倒する完璧な立ち上がりです。

 結局3回を投げ終えた所で降板してしまったのですが、3回に入って恐らくスライダーであろう変化球を多めに投げるようになり、その制球が定まらず、四死球で出したランナーをタイムリーで返されて1失点となりました。

 あの高卒ルーキーとは思えない恵まれた体格から最速153キロの剛速球をビシビシ投げ込む大変魅力的な選手で、場馴れしてくればおいおい160キロも夢では無さそうな、そんな期待を抱かせる大器だと感心いたしました。

 

 

 次に野手について。

 

 今年は少しだけ1軍昇格の機会があった飛雄馬選手が4打席立って3安打と1死球ですべて出塁を果たしました。

 

 前回見に来た試合でもそうでしたが、今年の飛雄馬選手は、ともすると当てただけと形容されるような軽打でヒットを稼ぐ場面が目に付きます。

 今日の1打席目と3打席目のライト前も速球をバットの先の方でちょこんと当てるような格好でライト前に運んだものでした。

 相手ピッチャーのボールがよく見えているんでしょうし、無理してフルスイングしなくてもヒットを打てるというリラックスした状態が好結果をもたらしているように見えますが、これまで十数年ファームを見てきて、この手の手法でヒットを稼ぐ選手は1軍でなかなか通用しないという感じもあったりして、なかなか複雑な思いで見つめております。

 

 もう恐らく崖っぷちまで追い詰められている立場でしょうから、なんとか一皮むけてムードメーカーぶりを発揮してもらいたいものです。

 

 

 ルーキーの宮本選手がレフトでスタメン出場し、最初の打席はゲッツー、2打席目3打席目はいずれも送りバントを失敗してキャッチャーへの小フライで凡退、と散々な結果に終わりました。

 とりわけ2度目のバント失敗後は腹立たしさのあまりバットをグラウンドに叩きつけてへし折り、折れた破片の一部をそのままグラウンドに残してベンチに帰ろうとして球審に呼び止められる有様でした。

 そして、恐らく懲罰的な意味合いもあるのでしょうが、その次の守備で青柳選手に交代させられました。

 

 宮本選手はルーキーとしては華々しいデビューを飾ったほうだと思います。1軍で代打でプロ入り初ヒットを初ホームランで決め、翌日はスタメン抜擢で2試合連続となるホームランを打ちました。

 この華々しいデビューと比して今の宮本選手はポジションが外野だったり打席では送りバントもろくに決められずに、まさに挫折の真っ只中と言えましょう。そのフラストレーションが、くだんのバット折りに繋がったのかもしれませんが、プロ野球選手の命とも言える商売道具をお客さんが見ている目の前で粗末にするというのは、論外という他ありません。

 

 

 そんな宮本選手に代わって出場した青柳選手は、試合開始直後から、なんとかして試合に使って貰おうと、ベンチに居る間も常にグラブをはめ、用もないのにベンチの前に出てきては首脳陣の前をウロウロする姿を見せ続けていました。

 なんとかして試合に出して貰いたいんだなと、その姿を見て彼の必死さを好ましく思いました。

 

 そしてその甲斐あって出場機会を得た青柳選手は、チャンスで回ってきた今日唯一の打席では結果を残せなかったものの、8回表2アウト23塁でレフトポール際に飛んできた、普通ならレフト線を抜けて逆転2ベースになるような大きな当たりを絶妙なタイミングでダイビングキャッチし、逆転されるピンチからチームを救う大活躍を果たしました。

 ベンチの前でウロウロして監督にアピールして良かったなぁ、と、僕はしみじみと、我が事のように嬉しく思いました。

 

 

 そして、青柳選手に代えられてベンチでその様子を見ていたであろう宮本選手は、それをどういう思いで受け止めたのか、そんな事を考えました。

 

 2打席連続で送りバント失敗は確かにしょっぱいですよ。だけれども、それをどうやって取り戻すか、大事なバットをへし折ってる場合じゃ無いだろう、青柳選手のように必死に守ってチームを救う事だって出来るじゃないかと、そんな事を思いました。

 

 宮本選手もまだ若いですし、入団1年目ですから精神的にも未熟な所もあると思いますけれども、失敗したらどうやって頭を切り替え、失敗を取り戻すか、そういう事をよくよく考えて欲しいものだと、僕は思いました。

 

 

 最後に、乙坂選手が5回の3打席目に足首付近にデッドボールを受け、そのままマウンド方向にもんどり打つように崩れ落ちて自力で立ち上がれずに、コーチに背負われてベンチに退きました。

 普段はデッドボールを受けても痛がる素振りをなかなか見せない乙坂選手ですから、あの痛がりようは尋常ではないというのが伝わってきました。

 どうか大したことがないのを祈りたいと思います。

 

 

 

 西武打線で特にこれといって目に止まった選手はおりません。

 

 呉選手と永江選手を見ながら、2人とも順調にステップアップして1軍で機会を貰えるようになるのもそう遠くないだろうなと言う所で、いきなり現れた源田選手という大きな壁で、思い描いていたものがめちゃくちゃになってしまっただろうなと、少し気の毒に思いました。

 特に呉選手は源田選手が入団する前まで、西武のショートのレギュラーは彼が取るだろうと思って見てきましたので、それがこうやって未だにファームの試合に出続けているのが、プロは厳しいなとか、強いチームのファームにはありがちな話だなとか、悲喜こもごもを感じました。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは3回から熊原選手が2イニング、5回加賀選手が1イニング、6回7回武藤選手、8回エスコバー選手、9回田村選手という小刻み継投です。

 

 その中で武藤選手について触れますが、2イニングを内野安打1本に抑える、ほぼ完璧なピッチングです。

 球速は従来どおり140キロ台後半付近が最速ですが、制球よく丁寧に打たせて取るピッチングでしたし、回跨ぎをしても調子の揺らぎみたいなものが一切なく、1軍復帰も遠く無さそうだと感じました。

 

 現在のベイスターズ1軍は先発陣が早めに降板する場面が少なく無く、それゆえ回跨ぎの出来るリリーフピッチャーが待ち望まれていると思います。石田選手がリリーフに配置換えされて与えられたのもそういうポジションですし、三嶋選手もそういう使われ方をしますので、武藤選手も回跨ぎをしっかりこなせるんだぞと、良いアピールが出来たと思います。

 

 

 西武の継投も小刻みで、4回玉村選手、5回6回中塚選手、7回大石選手、8回武隈選手というリリーフです。

 

 その中で大石選手について触れますが、ストレートの球速が140キロ程度しか出ておらず、かつての剛速球が完全に失われているように思いました。ドラフト会議ではハンカチ王子を抑えて6球団も競合した大物ピッチャーでしたから、この落差はもの悲しさを禁じえませんでした。

 球速が落ちた分制球が良くなったかといえばそうでもなく、怪我などをしていないか心配でなりません。

 

 

 

                 ■

 

 

 この週末の天気予報が芳しくないという事で急遽横須賀追浜まで行ってまいりました。

 

 明日は数少ない小田原開催ですからなんとか無事に挙行できる事を祈りたいと思います。

 

 

埼玉西武2-4横浜DeNA

勝:武藤

S:田村

敗:中塚

観客数:893名

 

 

 

 

以上