ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年5月21日 横浜DeNAvs読売巨人 (ジャイアンツ球場) の感想

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 暑い時期になりました。今日の神奈川県は最高気温が30度だか31度だか、だそうでした。ジャイアンツ球場は山の上にあって多少風が吹きますので気温よりも若干涼しい感じはしましたけれども、それでも暑かったです。

 

 世の中では地球温暖化等と言われておりますが、太古の昔から地球の地表温度は緩やかに上ったり下がったりを繰り返しているわけでして、それが今はたまたま上り坂の途中にあるという話に過ぎません。明治時代くらいまでは小氷期だったのです。そこからジワジワ上がってきているというだけです。

 宇宙船地球号の一乗組員としましては、いい加減この星の特性くらい把握しておきなさいと、その他の乗組員諸君に言いたいと、そう思ったりもする今日この頃です。

 

 

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 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズが綾部選手、巨人は江柄子選手の両先発です。僕は綾部選手が先発するのを見るのは初めてかもしれません。

 

 まず綾部選手ですが、5回を投げて4失点で敗戦投手となりました。僕が球場についたのは1回裏巨人の攻撃中だったのですが、ちょうど観客席に入ってグラウンド上を見やると、ゆったりとダイヤモンドを一周する橋本到選手の様子が伺えました。なるほどな、と思いました。

 橋本選手に一発を浴びた後も苦しいピッチングが続き、フォアボールとヒットで1.2塁にランナーを置いて和田恋選手にタイムリーを浴びるなど、実に散々な立ち上がりでした。そのへんを見ていて、球が高めに浮いて、球速も無いですから、バッティングセンターになるのも仕方ないなと感じました。

 綾部選手は1つ年上の飯塚選手と似たタイプです。右投げの本格派風で、球速は140キロ程度です。球の力で押すピッチングが出来ませんから、低めに集められなければ2軍であっても厳しいという事だと思います。

 2回以降は冷静さを取り戻せたのか低めに集められるようになって無失点で切り抜けていますが、中軸のバッターには強い打球を打たれていますので、ありとあらゆる意味でお勉強とパワーアップが必要ではないかなと思いました。

 高校時代はもうちょっと球速が速かったと聞くのですが、現在140キロ止まりなのはコントロールや球の回転数を意識してのものなのでしょうか。だとしても、ちょっと強い打球を打たれ過ぎているという感じもあります。

 飯塚選手ともども、もうちょっと身体を大きくして、無理せずにそこそこ速いボールを投げられるようになってもらえたら良いなと思います。

 

 

 巨人先発の江柄子選手は5回を投げて被安打3の無失点で勝ち投手となりました。僕が記憶している限りだと球速は145キロとか143キロくらいでごくごく平均的ですが、低めに集めて強い打球をほとんど打たせてくれませんでした。強い打球と言えたのは佐野選手に打たれた一二塁間を抜けるヒットくらいでしょうか。コントロールも良いですね。無駄なフォアボールはありませんでした。 

 試合後のヒーロインタビューでインタビュアーの人が「今シーズン初先発」と仰っているのが聞こえましたのでそういう事なのだと思いますが、怪我でもしていたのでしょうか。

 リリーフで中心選手になるほどの球速はありませんが、先発ローテの谷間とかでひょこっと現れて6回3失点でまとめてくれるような、地味ながら貴重な働きをするタイプという感じがしますので、これから調子を上げて、1軍の先発ローテ陣に疲れが見え始めた時などにご活躍頂けると良いと思います。

 

 

 次に打線について。

 

 全くと言っていいほど見どころがありませんでした。僕はなるべく選手の長所を見出して褒めたいと思っているのですが、若手も中堅もベテランも、連日暑い中のデーゲームでお疲れだったのでしょうか。

 

 その中で無理やり長所を思い出して書くとするならば、ルーキー佐野選手が第一打席に放ったライト前ヒットでしょうか。佐野選手の前を打つ下園選手がセンター前ヒットで出塁して、続く打席で甘い球を見逃さずにピシャっと打ちました。

 今日はそもそも外野に打球が飛ぶこと自体が少なかったですから、全打席外野に飛ばした佐野選手だけが輝いて見えました。

 

 

 巨人打線では開幕一軍だった岡本和真選手が目立ちました。第一打席第二打席ともに右方向へのヒットで、第二打席の2ベースはさすがパワーヒッターだと唸らせるような、よく伸びた打球でした。第四打席のレフトフライもフェンス手前まで飛んでいますので、ベイスターズ打線と全く違い、実にパワフルで格の違いを見せつけられました。

 日ハムに移籍した大田泰示選手が早速ホームランの量産体制に入っていますけれども、岡本選手もせっかく大田選手のように外野手に転向したわけですし、中途半端にやらずにガンガン振りまくるバッティングをやってもらったらどうかと思います。何よりパワーが日本人離れしていますので、当面は打率度外視で振りまくるバッティングで結果を求めるほうが良いと思いますね。

 

 それにしても、巨人は和田恋選手や坂口選手といった右のパワーヒッターを複数抱えているわけですけど、本当にもどかしいと思いますね。他のチームからしたら宝の山だと思いますよ。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回に福地選手が1イニング、7回8回の2イニングを田村選手という継投です。

 

 福地選手は、今日もいつも通り制球に苦しんで2つもフォアボールを出してしまいました。本来なら150キロくらい出せるはずの福地選手が今日は抑えめに144キロくらいが最速だったと思いますが、球速を抑えてもコントロールにさほど影響しないようで、引き続き1つストライクを取るのにいっぱいいっぱいです。

 多少コントロールがアバウトなのは仕方がないと思うのですが、ルーキーの頃と比べるとますます悪くなっているように思えてなりません。最大の持ち味である球速も、このままでは元に戻せなくなる心配もあるわけです。

 ピッチングフォームを固定出来ないのか、精神的なものなのか、根源的な事を考えなければならないと思います。リリーフだと1つフォアボールを出すだけでも首脳陣にしかめっ面をされますから、あえて一度先発に転向して6回で8個までフォアボールを出しても良いという環境で投げてもらったらどうか、等と妄想しています。

 

 田村選手は昨日の先発でマウンドに上ったものの、あろうことか先頭バッターにいきなり頭部死球を与えて危険球退場になってしまいましたので、今日のリリーフで仕切り直しとなりました。

 今日出てきたベイスターズのピッチャーで球速が最も速く、147キロくらい出ていたと思います。他のチームのピッチャーでは150キロを投げる人も珍しくないですが、ベイスターズのファームでは数少ない140キロ後半を出せるピッチャーです。

 コントロールもさほど悪くはなく、ここにきてようやく巨人と互角に勝負しているように感じられました。暑さで頭がやられて変化球の内容まで記憶に残せなかったのですが、きちんと低めの集めるプロらしいピッチングが出来ていたように思います。

 育成2年目でベイスターズファンの間で話題に上ることも少ない田村選手ですが、少しづつ支配下登録への道が見えてくるんじゃないかと、期待させる内容だったと思いますよ。

 

 

 巨人のリリーフは6回7回を乾選手、8回戸根選手、9回篠原選手という継投です。

 

 皆さん球が速くて羨ましい限りです。乾選手も140キロ台後半が出るんですね。ベイスターズに球速があってストライクが取れる左のリリーフがいたら即一軍にあげてもらえるんじゃないかと思いました。

 

 9回の篠原選手は確かごく最近2軍降格されたばかりだったと思いますが、最速150キロのストレートと何かしらの落ちるボールで、2軍にいるピッチャーでは無いという雰囲気を感じました。

 まだ支配下登録されて間もないので不慣れな1軍の雰囲気に飲まれてしまった部分もあったのではないでしょうか。慣れればセットアッパーを任せられてもおかしくない、とても才能豊かな、いかにもリリーフ向きな素晴らしい選手だと思いましたよ。

 

 

               ■

 

 暑い中でじっとしていると、眠気にも似た何かを感じるようになります。今日のベイスターズは3三振の関根選手を筆頭に、どうにも眠くなる、そういう試合でした。

 

 試合の勝ち負けは良いとして、「将来が楽しみだな」と期待を抱かせる選手が、最近ちょっと少ないのです。

 守備がうまいとか、打球がすごいとか、球速があるとか、そういう選手が出てきてくれたら良いのになと、そんな事を思った今日の試合でした。

 

 

横浜DeNA0-4読売巨人

勝:江柄子

敗:綾部

本塁打:橋本

観客数:1200人ちょっと

 

 

以上