ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2軍専用新球団成功の為に僕が提唱したい事



 

 僕はこのブログを放置→フェードアウトさせるつもりでいたのですが、こんなにも面白い出来事が起きてしまったので、つい言及せざるを得ない心境に至ってしまいました。

 

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 2軍専用のNPB新球団を2つ新設しようというものです。

 

 

 僕は元々エクスパンション(球団数拡張)をやるべきだと考えていましたが、この件についても2軍専用とはいえ、やらないよりもやった方が良いと賛同を表明するとともに、やるからには絶対に成功を収めてもらいたいですから、誠に僭越ではありますが、成功の為の提唱をしていきたいと思います。

 

 

 

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 そもそも2軍専用新球団の何を持って成功とするのかは論点が色々あろうかと思います。

 

 独立リーグのようにNPBの既存球団に選手をたくさん送り込む事を要件とする論点もあるでしょうし、立地自治体の町おこし的な論点もあるでしょうし、経営的に収益を挙げられるのかという論点もあるかと思います。

 

 

 そういった様々に考えられる成功論の中で、僕はこのブログエントリーにおいて、ひとまず10年後も順調に経営を維持出来る状況を保つという一つの通過目標を指定したいと思います。

 

 

 チームは辛うじて存続しているけど経営母体がギブアップして自治体とNPBが押し付けあっているとか、NPB既存12球団がユニバーサル基金のようなものを拠出して支えているといった他力に頼らずに、球団単体で黒字を出せる状態を続けられている事をポイントと考えます。

 

 

 

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 まず何より重要な事は集客です。それもネット配信ではなく、球場に来場される有料入場者をいかに高い数値で維持させるか?であります。

 

 それこそ昔のロッテオリオンズのようにタダ券をばら撒いて川崎球場に1試合平均1500人集めても、そこにスポンサーは意味を見出さないでしょうから、したがってスポンサー収入も大した伸びになりません。

 

 スポンサー収入も大して伸びないようなものにネット配信の視聴者が大勢つくとも考えにくいですから、ネット配信関連の収入も伸び悩むでしょう。

 

 

 ですから新球団の最初期の目標を集客に置くべきです。

 

 客を呼べる選手を集め、客を呼べるフード&ドリンクを揃え、客を呼べる演出を行い、客を大勢運べる環境や交通インフラを整えるべきです。

 

 

  • 客を呼べる選手

 

 選手個人のファンが大勢いるような、川崎宗則さんのような元NPB選手を獲得するとともに、選手個人の集客力には疑問符がつくけど知名度はそれなりにあるような、例えば今年の戦力外を受けた顔触れで言えば山口俊選手や平田良介選手のような選手も取れるだけ取るべきです。

 ある程度知名度のある選手は元々の実力がそれなりにあるのは認められている所なので、その人個人を見るために球場に足を向けようというよりかは、そのレベルの試合が見られるなら行こうと誘引する効果を期待できます。

 かつてタフィー・ローズさんが独立リーグで現役復帰して話題になったように、外国人選手も当然候補に入れるべきです。

 

 NPB所属経験の無い日本人選手の獲得がどうなるのか今のところわかりませんが、仮に獲得が可能であれば、ドラフト前に有望視されていたのに指名漏れとなった選手や、NPBを経ずに外国のプロリーグでプレーしている、例えば田澤純一選手のようなタイプも「見てみたい」と思わせる要素になり得ると思います。

 

 

  • 客を呼べるフード&ドリンク

 

  激安居酒屋のように、サワー系と格安グルメを徹底的に取り揃えて、それ目当てで行くのもアリという状況を作りたいです。

 

 NPBスタジアムグルメは年々価格が高騰しており、やや世の中の物価との乖離が見られると僕は感じているのですが、そのあたりを庶民目線でセットするべきです。

 

 今回の新球団では静岡が早くから名乗り出ていますが、せっかく海の幸の豊富な静岡なのですから、普通の食卓や居酒屋には並ばないような訳あり海産物関係も豊富に取り揃えたい所です。

 

 目玉メニューでイカ焼きとレモンサワーのセットで500円とかで売れば、結構人気になるのではないでしょうか。

 

 

  • 客を呼べる演出

 

 NPB既存球団が行うようなイルミネーションとか花火とかお金のかかるものをコンスタントに打ち出すのは現実的とは言えませんし、果たしてそれで地方球場にお客を呼べるのかという疑問もあろうかと思います。

 僕は今夏に甲府で行われたファイターズ二軍の試合を見に行ってきましたが、絶賛大流行中のキツネダンスに山梨県民が全くついていけていないのを実感しました。そういう地域特性を考えなければなりません。

 

 ですから僕が地に足の付いた演出として提唱したいのが、NPB式の応援団です。

 

 それも応援歌そのものを、NPB既存球団で専用の応援歌を持っていたクラスの選手にはそれをそのまま使わせてもらえるような段取りをして、古式ゆかしいNPB応援団のトランペットと太鼓で生演奏にこだわった鳴り物応援をやるべきです。

 

 自分専用応援歌を持っていなかった選手には昔の選手の応援歌を使わせてもらえるように段取りをして、さながら「懐かしいヒット曲」の応援歌版をやっていくのです。

 中日出身の右バッターが打席に立てば「さーんかーんおちあいこうかくだほおー!」と歌い、ロッテ出身の左バッターが打席に立てば「頼むぞ我らの若大将♪(アイヤー!)」とやるわけです。オールドファンも涙を流して喜んでくれるに違いありません。

 

 対戦チームの公認応援団にも二軍ではあるものの来場を促し、往復交通費と宿の費用を支援したりしても良いと思います。

 

 鳴り物応援は球場近隣の理解を得られないとまず実現不可能ですから、球場近隣へのご配慮と、少しばかりの利益誘導なども行って、しっかりと大声を出せる環境を作りたいです。

 

 

  • 客を大勢運べる環境や交通インフラ

 

 地方球場は鉄道駅から離れて作られているケースが相当に多く、今回候補に挙がっている静岡新球団が本拠地にすると見られる清水庵原球場も最寄り駅のJR清水駅まで路線バスで20分の距離となります。

 

 僕も山梨県民歴4年なのでわかりますが、地方では基本的にマイカー移動で、公共交通機関を常用するのは子供とお年寄りくらいです。

 だから地方では公共交通機関を軽視し、公共交通機関の乏しいエリアに平気で集客の必要な施設を作ってしまうのです。

 

 しかしながら、マイカー観戦客と路線バス観戦客だけを集客の軸として考えると、それこそ広島カープ由宇球場のように、相当な玄人ファンでないと足を運ばない場所になってしまいます。

 そしてマイカー観戦客はお酒を飲めませんので、公共交通機関で来場するお客さんと比べて客単価が激減するのは目に見えています。

 集客の人数にも苦労して客単価も伸び悩むようでは、とてもとても経営が成り立ちません。

 

 かといって今更静岡新球団の本拠地を静鉄の駅に近い草薙球場に移すのも難しいと思われますから、プランとしてはとにかく使いやすいバスの整備につきます。

 

 その使いやすいバスというのも、単に時刻表と料金を充実させれば良いというものではなく、大需要地の東京を出て球場へ行き、試合観戦後に駿河健康ランドまで送り届けて一泊、翌朝再びバスで東京へ戻るか、それとも電車で帰るといったパッケージツアーを、とにかくリピートしやすい価格設定で充実させるべきです。

 

 地元である清水や静岡の中心市街地からの往復バスも、チケット代やフードチケット1000円分とセットで3000円とか、なるべくお得感の出るように設定して、営業が売りやすい環境設定を整えたい所です。

 

 

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 とにもかくにも成功して頂きたいの一念に尽きます。

 

 これが成功すればさらに大きくしようという機運に繋がります。それすなわちプロ野球界のさらなる発展であります。

 

 だから皆さんもぜひ応援しましょう。

 

 なるべく球場に行きましょう。

 

 

 僕は自宅から一番近いプロ野球本拠地が現状ではジャイアンツ球場なのですが、清水庵原球場が新球団本拠地に決まれば、中部横断自動車道という素晴らしい道路のおかげで一気にここが最寄り球場にステップアップします。

 

 だからとても楽しみにしています。

 

 

 関係各位の皆様、どうか宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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