ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年7月1日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 中一日で横須賀スタジアムに登板しました。

 

 今日は小雨が降ったり、止んだり、やや強い雨が降ったり、止んだり、の繰り返しでした。

 

 雨降りの球場においては、隣近所の観客の迷惑にならないように雨合羽を使うことを強く勧めたいと思います。

 傘をさしますと、後ろの席のお客さんの視界を遮ってしまいますし、傘から滴り落ちる雨水が後ろの席のお客さんの足元やズボンにかかって濡らしてしまったりと、幾重にも渡る迷惑をかけてしまいます。

 出来れば球場でも来場者にそういった注意喚起のアナウンスをしてくれると良いのですが、言われなければ周りに迷惑をかけても良い筈がありませんので、ぜひ皆様も周囲の野球ファンにそのようにお声がけ頂ければと、お願い申し上げます。

 

 

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 本日のスタメンはご覧の通りです。ベイスターズは平良選手、楽天はゴールデンルーキーの藤平選手です。

 故障で戦線を離脱していたオコエ選手の名前もありますね。楽天さんはゴールデンの二頭出しをして下さり、本当にありがたいと思います。日本ハムさんもこれに習って大谷翔平選手を横須賀スタジアムに連れてきて下さいますようお願い申し上げます。

 

 まずはベイスターズ平良選手ですが、五回を投げて3失点で負け投手になりました。初回の立ち上がりでオコエ選手に根負けするような形でライト前ヒットを許し、送りバントの後に3番中川選手にレフトへ130メートルくらい飛んだんじゃないだろうかという特大の2ランホームランを浴びてしまいました。平良選手はいつも立ち上がりが課題だと自ら言っていた筈ですが、またしても課題クリアはなりませんでした。

 平良選手はこの前見た時は140キロを少し上回るくらいの球速を出していたように思いますが、今日は記憶にある限りだと140キロちょうどが最速で、開幕後の球速の出なかった頃に逆戻りしてしまった感もあります。低めへの制球もいまいちで、ですから中川選手には待ってましたとばかりにマン振りされたのだろうと思います。

 このままでは平良選手の良さが完全に失われて、とりあえずファームの試合で6回くらいまでイニングを食えるだけの凡庸なピッチャーになりかねません。まずはリリーフに転向して思いっきり腕を振って投げることを徹底してはどうかと、僕は考えています。

 

 

 楽天の藤平選手は5回を投げて被安打4の無失点で勝ち投手になりました。球速は145くらいしか出ていませんでしたが、投げる球の7割くらいはストレートで、それでいてベイスターズのバッターがことごとく振り遅れて三振しているのが、さすがだ凄いなと感心しました。それでたった5回で8つも三振を奪ったのです。

 後で書きますけれども、スピードガンに表示される球速は藤平選手も高崎選手もほとんど同じで、楽天の小山選手のほうが数キロ速かったのです。ですが、観客としてみている僕からしても藤平選手の球のほうが速く見えましたし、バッターも振り遅れました。よくある高めの釣り球にも各バッターがダボハゼのように手を出して、空振りを重ねました。これが俗にいう「キレ」というやつなのか!と、唸らされました。

 

 高卒1年目ですから身体の成長も著しい時期の筈です。そういう時期に無理して投げると大怪我をしやすいですから、無理をしないで大切に使ってもらいたいですね。2020年の東京五輪では侍ジャパンのエースになっているかもしれませんよ。

 

 

 

 次に打線について。

 

 今日も0封されました。全般的にはあまり芳しい状態にはありません。

 

 そんな中で頑張ったのが高卒ルーキーの松尾大河選手です。あの8つも三振を奪った藤平選手から、ストレートを引っ叩いてレフト前にクリーンヒットを放ちました。あれだけストレートばかり投げているのに各バッターが全く手も足も出ないという中で、恐らく松尾選手もストレートに狙いを定めたと思うのですが、しっかりとタイミングを取れて強いライナーを打ち返しました。

 試合終盤の3打席目もリリーフで出てきたばかりの小山選手から先頭バッターとして左中間のフェンス手前まで飛ぶような大きな2ベースヒットを打ちました。たぶん初対戦のピッチャーだったと思いますが、非常に思い切りの良いスイングでした。

 この思い切りの良さは終生忘れずに、持ち味としてプレーを続けてもらいたいですね。

 

 

 ベテランの域に入った山崎憲晴選手がスタメンで出場して藤平選手の足元にライナーをぶち当てて内野安打としました。彼らしいコンパクトなスイングで見事でした。

 

 確か5回くらいだったと思いますが、いかにも山崎憲晴選手らしいシーンが有りました。

 前を打つ関根選手がライトのポール際にホームラン性のファウルを打ちまして、打って一塁に走り出した関根選手のバットが雨で濡れた土の部分に転がっていたわけですが、山崎憲晴選手はネクストサークルからただちにそこへ駆けつけて関根選手のバットを拾い上げ、自分のユニフォームで泥を拭ってから、戻ってきた関根選手にバットを差し出しました。

 山崎憲晴選手といえばチームでも随一のフォアザチームの人として知られていますが、長いファーム暮らしの間もその精神は引き続き保ち続けているなと、立派だなと、嬉しく思いました。関根選手は山崎憲晴選手から見れば8歳も年下になるわけですが、その8歳下の選手のために、わざわざバッターボックスに駆けつけてバットをきれいに拭いてから渡してあげるなんて、素晴らしいではありませんか。

 記録に残らないワンシーンですけれども、そういう所もしっかり見て、そして皆さんにお伝えしたいと思いましたね。

 

 

 楽天打線ではこの前に見た試合の時と同じく、西田選手と八百板選手の打棒が爆発。2人とも2安打のマルチヒットをマークしました。

 

 八百板選手の事は楽天戦のたびに書いているような気がするので今日は西田選手について書きますが、セカンド・ショートを守れて一発もあって身体能力が高いのに、1軍で使わないのは本当にもったいないと思います。銀次選手がセカンドを守るようになった煽りかもしれませんが、他球団ならレギュラーを取れるチームもあるのではないでしょうか。

 今日も2ランホームランを含む2安打です。ホームランが素晴らしいのは言うまでもありませんが、リリーフに回って絶好調の三嶋選手から打ったセンター前ヒットも、タイミングのとり方が実に見事でした。

 返す返すも、二軍に置いておくのがもったいない選手だと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回三嶋選手、7回大原選手、8回高崎選手、9回林選手がそれぞれ1イニングづつ継投しました。

 

 今日は三嶋選手の動画を撮ってきました。

 

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 前回登板が6者連続三振という事でいやが上にも期待が高まりましたが、今日は打者4人を相手に被安打1の奪三振1で、数字的には標準的なものでした。球速は145キロ程度で前回よりも若干抑えめでした。

 あくまで僕の想像ですが、今日は時折雨が強く降る天候で、もしかしたら試合が途中で終わるかもしれないという想定で継投を前倒しにしたのでは?という印象を持ちました。ファームはリリーフの登板予定もほとんど事前に決めていますので、なるべく起用したい。だから平良選手を球数73で降板させたのではないでしょうか。

 そしてこれが先発とリリーフの一番大きな違いで、要するに自分がいつ投げるのか、その調整の難しさを、今日の登板で学んだのではないでしょうか。それでこの前よりも多少守りに入るようなピッチングになったのでは?というのが僕の見立てです。

 今日はそこそこ足のあるランナーを1塁に置いた場面でのピッチングも練習できましたし、リリーフならではの調整の難しさも味わいましたし、それでも充分評価できる内容だったと思います。

 1軍の次のカードに合流する位で良いのでは?と、今日改めて感じました。

 

 大原選手は、球速は覚えていませんが、打者3人を相手に奪三振2の三者凡退です。ボールからストライクになるスライダーだと思いますが、これでバッターが手を出せずに三振に取るというシーンもありました。

 うまいピッチャーは年を取って球速が落ちても、それなりに工夫して打ち取るものですけれども、今日は楽天の若手を相手に、うまいピッチングでプロの技を見せつけてやったと、そういう感じがしました。

 

 高崎選手の動画も撮ってきました。

 

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 1イニングを被安打3の2失点です。球速は三嶋選手とほとんど変わりませんでしたが、高崎選手の球は非常に打ちやすいようです。

 思うに、今日の高崎選手は間合いが非常に長かったのです。特に中川選手と対戦しているときなどは、見ているこちらがイライラするくらい投げる間合いが長かったのです。間合いが長いという事は、バッターに考える時間を与えているという意味ですから、より打たれやすくなっている要因と言えるでしょう。

 この回からキャッチャーが亀井選手に替わっていてコンビネーションもあまり良くなかったようにも見えましたが、それはベテランの高崎選手がマウンドに呼ぶなどして指示をしなければならないわけでして、色々と考えさせられました。

 

 林選手は打者6人で無失点です。ゲッツーを取れる内野ゴロを狩野選手がファンブルして1アウトも取れない不運もありましたが、林選手もストライクを先行できずにちょっとバッターに負けてしまっているような所がありました。

 まだまだ時間がかかりそうです。

 

 

 楽天は6回に育成の宋家豪選手、7回金刃選手、8回小山選手、9回育成の鶴田選手で1イニングづつ繋ぎました。

 

 その中で今シーズンから楽天でプレーしている小山選手ですが、最速で149キロくらい出ていまして、今日投げたピッチャーの中では一番速かったと思います。でも、スピードガンに表示されている数字だけでは無い何かが有るんだなぁと、先発した藤平選手との違いを感じました。

 松尾選手の2ベースもそうですが、佐野選手の高く上げたライトフライも、あれも単なるミスショットで佐野選手はボールが見えていたんだろうと思います。よく見えて「よし!」と力んでミスショットをしてしまったのでしょう。狩野選手だけはへっぴり腰的なスイングでキャッチャーフライに倒れましたが、高卒ルーキーであれだけよく見えているとなると、スピードガンに現れない何かを探し求めなければならないという事だと思います。

 それにしても小山選手、身体が細いですね。もうちょっとビルドアップしたほうが良いのではないでしょうか。

 

                ■

 

 というわけで今日も敗れました。

 

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 明日日曜日は平塚球場でデーゲームが行われます。毎年恒例となった産業能率大学の学生さん達によるイベントが行われます。

 

 また、来週土曜日は写真の通り「よこすかカレーゲーム」と題して、様々なカレーが一堂に会する大人気イベントが行われます。

 もう10年くらいやっているような気がしますが、これが本当に人気がありまして、試合開始ちょうどくらいに球場に行くようでは、ココイチ以外のカレーがほとんど売切となってしまいます。ですから皆様、来週の土曜日は「なる早」で横須賀スタジアムにお越しくださいますよう、合わせてお願い申し上げます。

 

 

東北楽天5-0横浜DeNA

勝:藤平

敗:平良

本塁打:中川(僕の推定飛距離130メートル)西田(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:1140名くらい

  

 

以上