ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年8月30日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今シーズン終了後に行われるファンフェスティバルを横須賀スタジアムで開催するらしいのですが、果たして、球団の中の人は本気なのでしょうか。

 横須賀スタジアムは内野の観客席が1500人分に外野の狭い芝生席がレフト・ライトで合わせて1000人分あるかどうかという、非常に狭い球場です。観客の導線も狭く、トイレも少なく、とても万単位のお客さんをさばける場所とは思えないのです。

 

 しかも球場から一方通行の狭い道路を挟んだ場所には大きな分譲マンションがありますので、騒音問題もかなりシビアです。横須賀スタジアムはこのマンションが出来たおかげで鳴り物禁止になったほどです。

 

 ですから、今から計画を変更して日産スタジアムとか、百歩譲って横浜FCのホームであるニッパツ三ツ沢球技場などをお借りするわけにはいかないのでしょうか。横浜スタジアムが工事で使用できないのを良いことにマリノス横浜FCと共同でファンフェスティバルを執り行う、みたいな事で今から何とかならないでしょうか。

 

 今世紀最悪の悲劇にならなければ良いなと願うばかりです。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、西武は田村選手です。

 

 まずは熊原選手ですが、8回を投げて被安打4の3失点で勝ち投手になりました。

 今日は立ち上がりから140キロ台後半のストレートを低めにビシビシ投げ込みました。2回だけは内野安打のランナーを置いた場面で2ベースとホームランの連打を浴びてしまったものの、それ以外は本当に素晴らしい内容でした。

 熊原選手といえば無駄なボール球を減らせず、そのせいで球数が嵩むのがネックでしたが、今日は終盤に1つフォアボールを出した以外は、常にストライク先行で、ボールになるにしても低めのきわどいコースで「惜しいなぁ」と思えるものばかりでした。

 球速は前半に148キロが出ましたが、試合終盤になっても全く疲れ知らずで、最後のイニングになった8回も146キロのストレートを低めのコース両サイドにしっかりコントロールして投げられました。

 変化球は120キロ前後のカーブとチェンジアップが主だった所で、基本的にはストレート主体で投げているものですから、急に来る120キロ前後の変化球で面白いようにトータル11個の三振を奪いました。

 

 熊原選手は今年の春くらいにはよく見ていましたが、当時からスタミナがかなりあるのかな?と感じていました。あれだけ無駄なボール球を投げまくる割には試合中盤までピンピンしていましたし、今日もチーム事情さえ許せば余裕で完投できたのではないでしょうか。

 

 今シーズンのベイスターズ1軍は雨天中止の振替試合がまだ相当溜まっている筈です。そうすると9月後半からとてつもない連戦地獄になって先発ピッチャーの頭数がいつも以上に必要になってくると思いますので、そこで熊原選手が救世主となって活躍してくれたら、言うこと無いなぁと思いますね。

 

 西武の田村選手は5回を投げて4失点で負け投手となりました。こちらも球速は熊原選手と同じくらいで、最速で148キロがあったかと思います。

 ピッチングフォームがどことなく西口文也さんを思わせる軽快なもので、4失点したとは言っても被安打も4しかありません。そのうち1本は内野安打で、ホームランを2本打たれてしまったのが致命傷になりました。

 ストレートにはそれなりに威力がありましたが、特に目立つ変化球が見当たらず、決め球にいまいちパンチに欠けるという感じでしょうか。

 いわゆる本格派と呼ばれるオーバーハンドのピッチャーで、これから秋と春のキャンプで決め球を身につけて来春に成長した姿をファンに見せつける、という成長曲線が期待されるという感じでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日は佐野選手がセンターバックスクリーンの右に2ランホームランを放ちました。その次の打席ではピッチャーの田村選手が相当強い意識があったのか1球もストライクが入らずに歩かされてしまうほどで、それなりに威圧感を与える存在だったのだろうと思います。

 佐野選手のバッティングを見ていて思うのは、パワーが有るのに打球にあまり角度がつかず、だからあまりホームランが増えないのかな?という事です。今日のホームランも打球の速さは素晴らしいものがありましたが、それほど打球が上に上がらなかったのでフェンスギリギリになってしまいました。

 このへんのコツさえ掴めば、一軍でコンスタントに30本近く打てるようになるのではないかという期待をさせてくれますね。

 

 6回から途中出場した山本武白志選手が2打席立って最初の打席はストレートのフォアボール、2打席目にランナーを二人置いてセンター前へ2点タイムリーを放ちました。

 最初の打席はピッチャーがストライクを全く取れなかったのでいいとして、2打席目は常時150キロ近いストレートをビシビシ投げ込む中塚選手を相手に、必死に粘って粘って、最後も難しい内角のストレートをとてもコンパクトなスイングでセンター前に弾き返す、まさに技アリの一打となりました。

 この打席における粘りも、タイミングがなかなか取れないながらも、カットしてファウルゾーンに飛ばした打球がなかなか鋭かったりして、山本武白志選手のパワーを見せつけつつ、技術も見せつけつつ、非常に見ごたえのあるものでした。

 

 同い年で同期入団の野手が支配下の青柳選手と育成の網谷選手といるわけですが、バッティング技術の向上ぶりについては、ここ最近の山本武白志選手は頭一つ抜け出した感があります。

 何より筒香選手に勝るとも劣らない素晴らしい体格で、清原和博さんを彷彿とさせる理にかなったコンパクトなバッティングフォームをしていますし、最近は右方向に強い打球を打てるようになりましたし、ロマンの塊というのはこの人のことを言うのではないだろうかと思います。

 チームの野手では本当に出場機会が特に少ない山本武白志選手ですが、なんとか、2日に1回でもいいからスタメンで起用して4打席立たせてあげて欲しいと願ってやみません。

 

 

 西武では僕イチオシの駒月選手がレフトへ特大の2ランホームランを放ちました。チェンジアップかなにかが抜けて高めにきた甘いボールだったように見えましたが、見逃さずに素晴らしい集中力を発揮しました。

 近年の西武二軍で主軸を張っていた山川選手や外崎選手が1軍に送り込まれてしまったため多少パワー不足の感も否めない昨日今日の打線でしたが、駒月選手は健在のようで非常に良かったと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズでは9回に須田選手がマウンドに上がりました。不運なヒットを1本許したものの、それ以外の3人のバッターは無難に抑えました。球速は141キロがやっとで、やはり往時と比べると物足らなさは残りますが、コントロールはだいぶ改善されてきました。

 

 

 西武は6回頭から佐藤勇選手がマウンドに上がるも打者2人連続してストレートのフォアボールを出して降板。その後は南川選手、中塚選手、松本選手がそれぞれ1イニングづつ継投しました。

 

 南川選手と松本選手はいずれも三者凡退で終えたものの、7回に登板した中塚選手がヒット3本にフォアボールを1つ出してしまいました。今日投げたピッチャーの中では彼が一番速い球を投げていたと思うのですが、追い込むまではいくものの、最後の決め球がいまいちで、せっかく追い込んだのに・・・という場面もありました。

 たまたま調子が悪かっただけなのか、それとも元々こうなのかわかりませんが、頼りになる変化球が1つあればかなり良くなりそうな雰囲気のする選手なのになと思いました。

 

 

                 ■

 

 

 今月に入って初めて勝ち試合を見ることが出来ました。1軍とは打って変わってとても弱いベイスターズファームですが、こうして頼りになる先発ピッチャーがいれば、それなりに良い試合になるものだと痛感いたしました。

 

 明日も今日と同じく18時から横須賀スタジアムで西武戦が行われます。2000円でビールが飲み放題になるキャンペーンは明日が最終日となりますので、ぜひ横須賀スタジアムに足を運んでみてくださいね。

 

 

埼玉西武3-7横浜DeNA

勝:熊原

敗:田村

本塁打:駒月(僕の推定飛距離130メートル)佐野(僕の推定飛距離125メートル)関根(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:995名

 

 

以上