ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年5月7日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 土曜日曜と続けて横須賀スタジアムに行ってきました。来週はロッテ浦和で3連戦と平日デーゲームでフューチャーズ戦があるだけですので、見に行ける今のうちに見に行こうという焦りにも似た感情が芽生えたのです。

 

 今日も大変天候に恵まれまして、かき氷を食べるお客さんも非常に多く見受けられました。毎年思うことですが、かき氷なんてただの水なのに、なんでまたあんなに嬉しそうに食べているんだろう、等というと怒られそうですけれども。

 

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、楽天は安楽選手です。楽天さんは昨日が藤平選手で今日が安楽選手と、ファームとしては別格の一流タレントを登板させてくれました、おかげで観客動員にも大きく寄与したであろうと思います。ありがとうございました。

 そういえば何年か前にもこの球場で松井裕樹選手が登板するのを見ましたが、その時も松井裕樹選手見たさにお客さんが増えました。かつて大谷選手を連れてきてくれた日本ハムさんと並び、集客に貢献してくれるありがたいチームです。

 

 本題に戻って、まずはベイスターズ先発の熊原選手。今日は9回を投げきって3失点で負け投手となりました。ただし自責点はゼロですので、完封したのに負けたかのような、気の毒な登板だったとも言えるでしょう。

 今日の熊原選手は9回を投げて自責点ゼロですので、そこだけ見れば非常に良かったわけですが、他方で被安打が10にのぼりました。これで自責点がゼロになったそもそもの理由は、打たれた10本のうち八百板選手と西田選手にそれぞれ3本づつ、計6本を打たれたからです。あとの選手は散発4安打ですので、ランナーを出しながらも要所を締めて9回まで投げきれたと言えると思います。

 球速は記憶している範囲で146キロか、もう少し速いボールもあったかもしれませんが、9回までほとんど球速が衰えませんでした。コントロールも非常に良く、フォアボールは敬遠1つを含めても2つです。申し分がありません。

 まず何より136球も投げているのに最後までほとんど球速が衰えなかった事が素晴らしいのですが、さすがに最後はへばってきたのか高めに浮くようになり、松尾選手のエラーと敬遠で出したランナーを2アウトまで持ち堪えながら、最後は例の八百板西田コンビに連打されて3失点となってしまいました。

 惜しむらくは、2アウトで代打で出てきた枡田慎太郎選手をベンチの指示で敬遠してしまった事でしょうか。ベンチからコーチが出てきてすぐに敬遠したわけですが、枡田選手はいくら1軍実績があるとはいっても最近は非常に調子が悪かったですから、そのまま勝負していれば、結果が違ったのではというタラレバが浮かんでしまうのです。ベンチの弱気が熊原選手に伝播してしまったのではないでしょうか。

 

 まぁしかし、今日の熊原選手は良かったと思います。八百板西田コンビにばかりどうして打たれまくったのかも、そこまで気にすることでもないでしょう。この勢いで、クライン選手とともに1軍の先発ローテに殴り込みをかけて頂きましょう。

 

 

 楽天先発の安楽選手は4回まで投げてお役御免となりました。3月に足の故障でチームを離脱し、つい先日BCリーグとの交流戦で少しだけ投げ、そして今日の先発登板と相成ったというわけです。

 安楽選手といえば高校時代から150キロを越す豪速球を投げていたツワモノですが、今日は調整段階という事で140キロを少し超える程度の、抑えめのピッチングをしていました。最初の方は変化球が主体で120キロ程度のチェンジアップのような球と横の変化球だと思いますが、そういう球を非常にコントロール良く投げて、打たせて取る内容だったと思います。

 怪我から復帰途上のピッチャーはともするとコントロールに課題を残す場合があるのですが、今日の安楽選手はフォアボール1つですし、そういった面での問題は全く感じられませんでした。

 順調に行けば交流戦中にも1軍復帰と言われているようですが、この状態ならそれも充分可能かなと思いましたね。

 

 

 次に野手について。

 

 今年はセンターにコンバートされたとばかり思っていた高卒3年目の百瀬選手が昨日に続いてセカンドのスタメンで出場しました。昨日今日と狩野選手の姿が見えなかったので、もしかしたらその兼ね合いもあるのかもわかりませんが、守備の動きは全く問題なく、細く見えて肩が結構強いですからセンター前に抜けようかという打球を逆シングルで掴んで苦しい体勢から1塁に矢のような送球で刺す、という好プレーも見られました。

 打つ方では春から出場機会がだいぶ減ってきている影響からか、昨日は見せ場も無かったわけですが、今日はヒットにはならなかったものの、安打性の当たりが2本と、そろそろ数字がついてきそうな雰囲気を感じさせてくれました。

 ファームの試合でもなかなか出場機会を得られないでいる選手が結構おりますので、それを補うためにも紅白戦のようなものを組んで、百瀬選手だったり山本武白志選手だったり松本選手だったりに実戦経験の場を与えてあげて欲しいものだなと、そんな風に考えております。

 

 イースタンの公式戦が始まってからは主に下位打線に位置づけられていた網谷選手が打順を5番に上げてもらいました。だんだんと結果がついてきているからだと思いますが、今日もその勢いで2安打を放ちました。

 まだまだ柔軟なバッティングというには程遠く、振った所にたまたまボールが来たからヒットになったという風な印象を僕は受けるのですが、ただ、いつ何時も中途半端にならずにしっかりとバットを触れるようになったから、数字がついてきた、という事だと思います。

 高卒2年目ですが、昨年はキャンプの時の故障でシーズンのほとんどを棒に振っていますから、経験値という意味においては高卒ルーキーと大きな違いはありません。まだまだ学ぶべきことは山ほどあります。

 ですが、彼は育成選手です。ルール上、来年の7月末までに支配下登録してもらえなければ、その年のオフに一旦戦力外通告を受けることになります。だからゆっくりしている時間はありません。

 難しい立場なのですが、しっかりひとつひとつ着実に課題をクリアして、立派な和製大砲になっていただきたいです。

 

 

 楽天打線では昨日に引き続き八百板選手です。

 

 今日は3安打猛打賞の大活躍でチームの勝利に大きく貢献したわけですが、その3安打がセンターレフトライトへ1本づつと憎らしいくらいキレイに打ち分けて、バットコントロールの巧みさを見せつけられました。

 今日の最終打席は0-0の9回2アウト満塁の場面で回ってきたのですが、熊原選手も八百板選手を明らかに意識しており、なんとかその前の伊東選手の打席で決着をつけようと焦ってコントロールを乱し始めるような、もはや育成選手とは誰も考えもしない抜群の存在感を放つようになってきました。

 速いボールも緩いボールも高めも低めも柔軟に対応してきますし、狙い球が来るまでしっかりと見極められる冷静さも兼ね備えているようでしたし、本当にもう、一刻も早く支配下登録するべきなのではないかと、そのように感じた次第です。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは熊原選手が完投しましたので楽天のみで、5回から7回までの3イニングを青山選手、8回は昨年ベイスターズに所属した久保裕也選手、9回は高梨選手が苦しみながら2アウトまで取るも、押し出しフォアボールを出した所で横山選手にスイッチし、最後1人打ち取ってゲームセットとなりました。

 

 青山選手はかつて1軍のクローザーを務めた実績もあるピッチャーですが、今日は3イニングのロングリリーフとなりました。最速140キロ台中盤のストレートで、なるべく打たせて取るピッチングを心がけているような印象を受けました。

 若い時期にリリーフをしていたピッチャーが途中から先発に転向して、いわゆるローテの谷間を埋めるようなバイプレーヤー的な存在になることは少なくありませんので、今後そういう方向性で活路を見出していくのも可能ではないかと思いました。コントロールも良いですし、球数少なくうまくやるピッチャーですね。

 

 

               ■

 

 というわけでゴールデンウィーク最後の2日間を横須賀スタジアムで過ごしました。1軍では両日ともに先発ピッチャーが不安を残す内容だったようですが、ファームに関しては1軍の補充要員に一定のめどがついたと、そんな風に見ています。

 

 野手の方は相変わらずパッとしませんので、試合数の少ない来週はベイスターズ球場で一生懸命ティーバッティングに取り組んで、梶谷選手のようなホームランバッターをどんどん育成していってもらいたいなと思っております。

 

 

 

東北楽天3-1横浜DeNA

勝:久保

S:横山

敗:熊原

観客数:1300人くらい

 

 

 

以上