ベイスターズよ、今こそ原点に立ち帰れ!
4位巨人に0.5ゲーム差に迫られております。
去年の今頃もCSに行けるか行けないかでヤキモキしていましたが、どうも今年のほうが怪しいのではないかと、大変心配しております。
というのも、昨年は主砲の筒香選手が大暴れしていましたし、投手陣でも先発の表ローテの投打の軸がしっかりしていましたので、「ここに回れば」という安心感がありましたけれども、どうも今年はその双方がフラフラしていて、心許ない感じがしてならないのです。
それで、今回は昨年のように投打の軸に安心感を持てるようにするための提言をしたいと思います。
■4番筒香に戻すべし!
今年の筒香選手がいまいち波に乗り切れないのは皆さんもご存知の通りですが、今にして思えば、打順を4番から3番に変えた所で、筒香選手が3番という打順に慣れるのにだいぶ苦労するようになったのが大きいのではないでしょうか。
ちょうどあの頃の筒香選手は、「ようやく復調」という状況で、ラミレス監督もその時期に合わせるかのように3番に打順を変えたわけです。
ですが、僕も含め、多くの日本人は環境の変化に脆いものだと考えています。打順にしても守備位置にしても、ちょっとした違いを大真面目に考え過ぎて、それがプレーに悪影響を及ぼすという事が往々にして有り得ます。
サードを守ってもセカンドを守ってもあまりバッティングに影響しないロペス選手や巨人のマギー選手のような外国人選手がいる一方で、セカンドとサードを行ったり来たりした事でいまいち打率が伸びなかった去年の宮崎選手や、センターを守るとからきし打てなくなる梶谷選手みたいな事例が、日本人には特に多いのであります。
筒香選手にしても内野からレフトにコンバートされた初年度は開幕から成績が伸び悩み、一度ファーム落ちした事がありました。筒香選手がいくら立派な選手だとは言え、そこはやはり日本人特有の弱みを持った一人の人間であるとみなすべきです。
ですから、僕はこの際、筒香選手を4番に戻して、のびのびと打たせるべきではないかと思うのです。
3番は宮崎選手で5番はロペス選手と脇を固める役者は充分揃っているのですから、是非とも4番筒香選手の復活を求めたいと思います。
■勝てるキャッチャーを起用すべし
キャッチャー毎の勝率を見比べてみると、どうもハッキリとした傾向が出てしまっているようです。ネットで検索すると上がってくるのはまとめサイトばかりなのでリンクは載せませんが、だいたいスタメンキャッチャーが戸柱選手の時で勝率が4割程度、嶺井選手の時で7割程度という数字が出るようです。
戸柱選手には去年大変活躍していただきましたし、これからも飛躍してくれなければならない1人に間違いないわけですが、ただし、心中している場合ではないだろうというのも、僕の考えです。
前の監督の頃には「○○選手と心中」などという言葉が度々飛び交っていましたが、あの頃はまだ弱かったからそれでも許せただけで、今年はCS出場が最低条件と言えるくらい、ファンがチームに対して求めているハードルが上がっているような状況にありますから、ですから戸柱選手と心中するのだけは止めていただきたいと、そのように考えます。
むろん、戸柱選手には1軍のベンチに入ってもらい、去年嶺井選手が味わったような悔しい思いを持ってもらいたいと思います。
今年の嶺井選手があるのは去年の悔しさをバネにしたからであって、それと同じことを今年は戸柱選手に求めて、それでまた一皮むけてもらいたいのです。
率直な所を言えば、僕は嶺井選手がキャッチャーとしてここまで伸びるとは考えても見ませんでした。バッティングは素晴らしいものがあるけどキャッチャーとしては厳しいから、だから野手転向して欲しいと、このブログでも折に触れて書いてきました。
普通の人間も野球選手も、一本調子に右肩上がりでスムーズに成長するなんて事はそうそうあるものではなくて、誰しもがどこかで成長の踊り場を迎えたり、挫折を味わったりするものです。
それは戸柱選手とて同じことで、ここ最近の戸柱選手が勝てないから未来永劫勝てないキャッチャーであり続ける筈もなく、この苦難を乗り越えて、来るべきベイスターズ黄金時代の貴重な大黒柱になって欲しいと、そのように願ってやみません。
■エースは今永選手だと監督自ら表明すべし
今永選手は昨年のオフ、自主トレを1人で行いました。ベイスターズの同僚や他球団の先輩に同伴する若手選手が殆どの中で、まだプロで1年過ごしたばかりの今永選手のこの決断には、一抹の不安が拭えませんでした。
しかしながら、有無を言わさぬ好成績を残しているのですから、本当に大したものだと、僕は1人の人間として今永選手に尊敬の念を持つようになりました。
人間は低い方に流れるものだと思うのです。易きに流れると言いましょうか、なかなか自分を追い込むのは簡単ではありませんけれども、それを1年目からやってのけたのですから、今永選手こそがベイスターズのエースであると、認めるべきだと思います。
今年のベイスターズは開幕投手に石田選手が指名されて、なんとなく石田選手がエースであるかのような雰囲気が漂っているわけですけれども、この投手陣全般に漂う弛緩した雰囲気の元凶こそが、石田選手の不甲斐なさに起因しているのではないかと、大変厳しいけれども、僕は思っています。
エースはチームを引っ張らなければなりません。チームを引っ張るためには強い言葉を持っていなければなりませんし、常に言葉で退路を断って、自らを追い込むくらいでなければなりません。自分が投げた試合は全部勝つと言い切れるくらいの度胸と覚悟が無ければなりません。
監督自らが今永選手こそがエースであると公にする事が、今こそ求められているのではないでしょうか。
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「今年は横浜スタジアムでCS開催を」というのが初期の課題であったと思いますし、今でもその旗を降ろしてはいけないのでしょうが、現実問題としてはCS出場権の死守こそが最重要課題に違いありません。
そしてその最重要課題を確実に達成させるためにも、今こそ手を打つべき時ではないでしょうか。
以上