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毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年 夏の野球旅 ナゴヤ球場編 (2017年8月15日)

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 野球旅の最後は中日ドラゴンズ1軍のかつての本拠地であり、現在は2軍の本拠地となっているナゴヤ球場に行ってまいりました。

 

 ナゴヤ球場と聞くと、僕にとっては1988年の日本シリーズで当時西武ライオンズの4番を張っていた清原和博さんが場外ホームランを打った場所、という印象が根強く残っています。あの時は「場外まで飛んだホームランの打球は新幹線の線路も超えていった」という噂がまことしやかに語られていたのですが、実際に初めてこの場所を訪れてみると、それもまんざらありえない事では無いと思うくらい、新幹線の線路の近くにある球場でした。

 

 球場へのアクセスは、JR東海道線尾頭橋駅から徒歩で10分くらいの場所にあります。駅から球場までの道のりは至ってごく普通の住宅街で、お店の類は見当たりませんでした。球場から少し離れた場所にセブンイレブンの看板があるのが見えましたので、ちょっと寄り道をすればコンビニくらいはある、というロケーションでしょうか。

 名古屋駅からでも歩けない距離では無さそうですから、都会の住宅街の中にポツンとある、ちょっと不思議な感じもする球場ですね。

 

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 球場の正面入口はこんな感じです。外階段を通るのではなく、建物内に入っていくような構造ですね。

 そしてこの写真からだと左手の手前にチケット売り場があって、そこで購入するようになっています。

 

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  ファーム球場の入場券というのはだいたいどのチームもオリジナルデザインのものを用意していますが、ナゴヤ球場ではこのようにチケットぴあ仕様になっています。チケット販売を外部委託しているのでしょうか?これくらいの仕事なら自前でやればいいのに・・・と思わないでもありませんが。

 

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 球場正面入口を入った所では、このように傘の無料貸出が行われていました。ちょうど僕が見に行った15日は小雨がぱらつく天気でしたので利用するお客さんもいらっしゃったようですが、こういう細かい気配りが出来るのは実に良い事だと感心いたしました。

 また、傘の他にもウチワも無料貸出していましたよ。

 

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 球場のコンコースには、このような展示が行われていました。見ての通りで、プロ野球で使用する硬式球がどんなに硬くて危ないものか、触って試せるようにしているようです。

 硬式球で野球をやった経験のある方はご存知だと思いますが、ちょっとかすっただけでも猛烈に痛いのが硬式球です。しかし経験がない人はそれがわからないので、ファウルボールへの対処を軽く考えてしまいがちです。そうならないようにするための中日球団の取り組みは、地味ながら非常に良いと思いますよ。他の球団も是非見習ってもらいたいものです。

 

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 グラウンド内はご覧の通りです。1軍の本拠地だった頃と比べて、外野席やナイター照明を撤去したりしたようです。外野席はともかく、ナイター照明は残しておいて欲しかったと思いますね。

 

 そしてこの、外野の向こう側に広がる住宅街の風景がまた、なんとも言えない昭和の風情を醸し出します。僕が子供の頃に通いつめた川崎球場がモロにこういう景色でしたし、昔は、確か藤井寺球場や、他にもこういう雰囲気の球場があったように思います。

 今では球場がある場所というのは周辺が商業地になっているのが当たり前の時代になりましたけれども、昔は住宅街も野球場も渾然一体となっていて、こんなんでよくも鳴り物入りの応援なんて許されたものだと、当時のことを思い出してみたりもしたものです。

 

 試合の方は中日と広島の対戦カードで午後12時半にプレイボールがかかり、中日は阿知羅選手、カープは塹江選手という若い伸び盛りの先発ピッチャーで始まりました。

 

 細かいことは抜きにおおまかに感想を述べますと、阿知羅選手は球速が140キロを超えるか超えないか程度ながら、制球力で打たせて取るピッチングをしていました。ウエスタンでは既に結構な勝ち星を重ねている2軍のエース格のようですね。

 

 カープの塹江選手は去年1軍の試合で先発したのをどこかで見た覚えがあるのですが、150キロくらいの豪速球を投げる左の本格派ピッチャーです。まだコントロールなどで荒削りな所もあるようですが、いかにも馬力のある、将来性の豊かな選手だと思います。

 

 この両チームの試合で何と言っても見てみたかったのが、カープの高卒ルーキーである坂倉選手です。

 

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 こちらが今日の時点の両リーグの首位打者争いになるわけですが、高卒ルーキーでキャッチャーの坂倉選手が2位の打率.311というのは、あまりにも出来過ぎていると言いましょうか、スーパールーキーとも言うべき破格の好成績を挙げており、これは一度見てみない事にはと考えていたのです。

 

 あいにくこの試合の坂倉選手は3打席立ってノーヒットに終わってしまったわけですが、高卒ルーキーながら速いボールに全く振り負けていませんでしたし、きちっとバットコントロールできていましたし、やはりとんでもない大物だなぁと、わざわざ見に来た甲斐を感じました。

 

 キャッチャーというのはただでさえ覚えることが多いポジションですし、身体的な負担も多いですし、職業柄自分のバッティング練習にあてられる時間も他の野手と比べて少なくなりがちです。

 さらに、ピッチャーや他の野手は1軍の「お試し起用」をする事ができますが、キャッチャーの「お試し起用」はなかなか難しいのも実情です。お試しで試合に出して、試合を壊しかねないからです。キャッチャーはだいたいベンチに2人か3人しか置けませんから、スタメンでお試し起用すれば試合を壊す不安があり、大量ビハインドなどの状況で途中から出せば、万が一用の控えキャッチャーで3人目を必ず置く必要も生じますから、だからキャッチャーは1軍に上がるのがなおさら難しいのです。

 

 でも、初っ端からこれだけ打ちまくっている坂倉選手ですから、どうにか今季中に一度くらいは1軍で見てみたいという気持ちが募ります。ベイスターズファンの僕がこう言うのも変ですが、カープにはなるべく早く優勝を決めてもらって、坂倉選手をお試し起用できる土壌を作ってもらえないかな?と、そんな風に思ったりもするわけですね。

 

 試合の感想についてはそんな所でしょうか。

 

               ■

 

 ナゴヤ球場について僕はおおむね満足しましたが、一つ難点を挙げるとするならば、一箇所しか無い売店が常に行列が出来ていて、食べ物を買うにもドリンクを買うにも十数分くらい並ばなければならない事でしょうか。

 

 この問題はジャイアンツ球場でも同様なのですが、注文を受けてすぐに販売できる既製品のお菓子やアイスクリームも、ジュースサーバーでカップに詰めるだけのドリンク類も、調理で時間のかかる食事類も、同じブースでまとめて扱っているので、それで渋滞を起こしてしまうわけですね。

 一車線の道路を農業用のトラクターが通れば、いくら交通量が少なくても道路は詰まるのです。それと同じことがナゴヤ球場の売店でも起きています。

 

 ですから、ドリンク類と既製品を販売するブースと、食事類を販売するブースとを、それぞれに分けてもらえないものかなと思いました。

 実際にそれを実現しているベイスターズファームの横須賀スタジアム平塚球場では来場者数1000人オーバーの日でも売店の行列はそこまで長くなりませんし待ち時間で2分を超える事もありませんので、ぜひこの方式を取り入れて、ストレスフリーの観戦環境にしてもらいたいと思いました。

 

 

                ■

 

 元々一軍の球場だっただけに、非常に良い球場でした。球団側の地道な取り組みも良いものでしたし、球場警備員さんの仕事ぶりも丁寧で好感のもてるものでした。

 なかなかこれだけのハコを都市部に用意するのは簡単ではありませんが、運用面の取り組みくらいは是非見習ってもらいたい(特にオリックスや西武)ものだと感じましたね。

 

 

 というわけで夏の野球旅特集は終了です。

 

 

以上

 

 

2017年 夏の野球旅 四国アイランドリーグ編 (2017年8月12日 愛媛マンダリンパイレーツVS徳島インディゴソックス)

 

 続いては、舞洲サブの翌日に訪れた愛媛県宇和島市にあります丸山公園野球場であります。

 

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 宇和島、です。今シーズン限りで現役を引退される福島ホープスの岩村明憲さんの出身地でもあります。

 

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 宇和島駅から球場までは徒歩で15分ほどの距離ですが、徒歩で来る人のことなどハナから考えていないらしく、案内板も何もないただの住宅街をスマホのナビを頼りにトボトボと歩きました。球場のそばには闘牛場などもあるようですから、もうちょっと遠方から来る観光客に向けた案内などをやったらどうか?とは思いましたね。

 

 で、その途中、たまたま通りかかった宇和島駅の操車場には、一時期ネットニュースで話題になった偽の新幹線が鎮座しておられました。

 

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 チケットはご覧の通り。悪知恵の働く人など考慮されていない、性善説に基づいた入場券です。

 

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 大変のどかな環境にある、しかしそれでいて気の利いた良い球場であります。

 

 バックネット裏は2階席まであり、ほどんど日陰になるように作られています。バックネットは2階席の屋根に固定されているため、ここにいればボールが飛んでくる心配もありません。

 バリアフリーが徹底されていて、トイレもキレイです。

 

 1塁側3塁側の内野席も整備されていて、芝生席もあれば、きちんと椅子の席もあります。

 

 まず、外野の後方に、一面に渡る緑があるのが実に良いです。巨人のジャイアンツ球場も似たような作りをしていますが、外野後方が一面緑だとボールが見やすいですし、何より心を癒やす効果があるんじゃないかと、勝手に感服しております。

 

 あまりにも良い球場なので試合中もあちこち歩き回って、色々な角度から試合を見たりして楽しませてもらいました。

 

 

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 さて試合です。開始前に両チームの選手が整列をするのはBCリーグと同じですね。こちらでは整列の他に、両チームの監督コーチ選手やトレーナーの方まで一人ひとりアナウンスとともに登場して紹介されるセレモニーも行われました。

 

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 愛媛マンダリンパイレーツの先発ピッチャーは、なんと北方悠誠!

 

 そうです。僕は彼の勇姿を見るために、あえて宇和島までやってきたのでした。ただ四国アイランドリーグを見るためだけなら、同じ日の丸亀の試合を見に行ったほうが日程的にも楽ができたのですが、北方選手と古村選手の元ベイスターズの2人をこの目で見るために、僕は宇和島に来たのです。

 僕は以前「前途ある若者の芽を摘む醜い大人たち | ベイスターズを二軍中心に見守るブログ | スポーツナビ+」というブログエントリーを書きました。まだ高卒3年目の若いピッチャーが一挙に4人もクビにされたあの日から、ある種の罪悪感みたいなものを持ち続け、事ある毎に様子を気にかけてきました。BCリーグを見に行くようになったのも、あの4人のうち伊藤拓郎選手を見に行くためでした。

 

 もしかしたら予告先発みたいな形で予め告知されていたのかもしれませんが、僕はそういったものを見ず、ただ日程と場所的に行けそうな愛媛マンダリンパイレーツの試合というだけでこの日を選んだのでありますが、その試合に北方悠誠選手が先発で投げてくれて、とにかく本当に嬉しいの一言に尽きました。

 

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 実際、北方選手はどうだったでしょうか。成長した所もたくさんありましたし、課題もたくさんありました。

 

 コントロールは格段に向上して、きちんとストライク先行で投げられるようになったと思います。

 彼の持ち味であるストレートも、スピードガンがないので正確な数字はわかりませんが、見た感じ150キロ近い球速は出ているんではなかろうかと思いました。ストレート以外にもスライダーが良く、アメリカの3Aやヤクルトスワローズでプレーした経験を持つジェフン選手が驚いて腰を引いてしまう位のキレの良いボールを投げていました。

 

 課題は、スタミナでしょうか。3回くらいまでは上々だったと思いますが、4回位からコントロールを乱し始めて、結局負け投手になりました。ボールが高めに上ずって、そこをコンパクトに狙い打たれてしまいました。

 

 あくまで僕の私見として述べるならば、リリーフとして短いイニングを全力で投げる事に徹する方が今の彼に向いているような感じもしますし、そうすることで彼の最大の武器である豪速球が活きてくるのではないかと感じました。

 彼はベイスターズ時代の晩年にはイップスに苦しんだそうです。フォーム固めにも苦しんで、ある時はサイドスローに転向してみたり、その後1ヶ月足らずで再びオーバースローに戻してみたり、とにかく迷走を続けました。一貫性を持たない大人の都合に振り回され続けたと、僕の目にはそう映りました。

 

 しかしながら、やはり素質は一級品であるのは間違いないと改めて感じました。

 

 もしも今オフにNPBのどこからも声をかけてもらえなかったならば、海を渡ってアメリカを目指すべきだと思います。

 きっと彼ならばやり遂げて、一流になって僕達を唸らせてくれる日が来るであろうと、確信しました。

 

 

               ■

 

 1試合見ただけで野球のレベルを云々するのは差し控えたいですが、ピッチャーの球速はBCリーグよりもこちらのほうが速い人が揃っているなと感じます。野球に関してはBCリーグと甲乙つけがたいと感じました。

 

 お客さんの数は300人前後と、非常に苦戦しているのが見て取れました。

 

 ただし、恐らくボランティアであろうスタッフの人たちが多くいらっしゃって、皆さん献身的に動いてらっしゃいました。

 試合中、内野席にいるお客さんに一人ひとりにファウルボールの飛び込みに注意を、とても丁寧に呼びかけておられました。それも四角四面に「ご注意下さい」と言うのではなく、左バッターが打席に立った時にライナー性の打球がこのあたりに飛びやすいから、もう少し前の席に移動してフェンスで身を守るようにと、非常に細かく、かつ説得力のある呼びかけをされているのが、心を打ちました。

 

 お客さんの数は少ないながらも、密度というか、濃さというか、そういったものを感じました。

 

 独立リーグの試合はスポンサー関係の「お付き合い」で観戦に来られる方も少なからずいらっしゃるものだと考えていたのですが、この試合はそういう空気が全くせず、大人はもとより、保育園や小学校低学年くらいの子供たちまでもが、誰に促されるでもなく自発的に声を枯らして応援している姿が印象的でした。

 

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 イニング間のグラウンド整備ではビジターの徳島インディゴソックスの選手も一緒に汗を流します。

 普段NPBの試合ばかり見ていると、グラウンド整備というのはスタッフの方々がやるのが当たり前だという風に捉えがちで、それは現在開催中の高校野球の甲子園大会でもそうですけれども、方やこうやって選手自らがグラウンド整備に汗を流す野球もあるのであります。

 

 そこにはもう、野球に対する愛とか執念とか、とにかく野球に対するありとあらゆる感情が詰まっていて、目を背けてはいけないなと、そんな事を考えたりもしました。

 

 

               ■

 

 電車の時間が差し迫っていたので9回表の途中までしか見届けられませんでしたが、とにかく良い経験をしてきました。はるばる宇和島まで出向いた価値のある、素晴らしい野球観戦をすることができました。

 

 なにぶん距離があるので頻繁に足を運ぶことはできませんが、これが最後という風にはしたくないなと、帰りの車中で思いを新たにしましたよ。

 

 

以上 

 

 

2017年 夏の野球旅 舞洲サブ編 (2017年8月11日)

 

 今年の夏休みは、普段は行けない遠い場所にある球場に行ってみようと思い立ちまして、それでオリックス舞洲サブ、四国アイランドリーグの愛媛、そして中日のナゴヤ球場の順に足を運んでまいりました。

 

 球場を訪れる目的はもちろん野球観戦なのですけれども、今回は試合内容をじっくり観察するというよりかは、観光で各地を訪れたという目的意識の方が強かったというのもあり、したがって観光記的なものを各球場毎に書いていきたいと思います。

 

 

             ■

 

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 人生二度目のウェスタンリーグ観戦の場所として選ばれたのは、一度目と同じくオリックスのホームゲームでありました。一度目の様子は「オリックス2軍の本拠地を訪れた件 | ベイスターズを二軍中心に見守るブログ | スポーツナビ+」をご参照頂ければと思います。

 オリックス続きなのは、特にオリックスを贔屓したり特別視したわけではなく、2年前に広島の由宇を訪れたものの2日続けて雨天中止になって見に行けなかったり、日程的な都合があったりしただけであります。

 あとは新装なった新練習場がどのようなものか見てみたかった、という動機もありました。

 

 

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 球場への交通アクセスは、JR西九条駅から路線バスに乗ってだいたい20分くらいで到着する「舞洲東」というバス停で降り、そこからさらに徒歩5分くらいといった所でしょうか。バファローズのホームページには所要35分と書かれてありますが、僕が乗った時はほぼ満員で、なおかつ車椅子でご乗車の方の乗り降りをされる時間なども含まれていますので、だいたい20分くらいで見て良いと思います。

 西九条駅からバス停までのルートがちょっとわかりづらくて焦りますね。駅に案内看板などを用意してくれると良いのですが、駅構内の液晶画面の案内板にはバス停の表示はされませんでしたので、気をつけましょう。あと、土日は1時間に2本くらいしかバスの本数が無いようですので、早めの行動も必要ですね。

 

 北神戸よりは楽であります。

 

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 球場の感想を一口で言えば、横須賀市長浦町にあるベイスターズ球場を小奇麗にしただけ、といった所でしょうか。

 

 観客席は500人分くらいだそうで、シートピッチがえらく狭くて窮屈です。25年前に訪れた甲子園球場のバックネット裏がこんな感じだったなぁと思い出します。お客さんが大勢いらっしゃっているので皆さん詰めて座られるわけですが、そうすると僕の膝が前の席の人の背中に触れてしまい、僕は僕で背筋を伸ばすと後ろの人の膝に背中が触れてしまうという、昭和20~30年代くらいの日本人の平均的な体の大きさを元に設計されたかのような、狭苦しい場所でした。

 

 この球場で試合を眺めながら、様々な不満が沸々と込み上げてくるのを抑えられませんでした。

 

 

 まず、この酷暑にも関わらず日陰になる場所がトイレと、あとは球場外周のごくわずか数十センチ幅くらいしかありません。あとは直射日光をガンガン浴びて下さいませシステムになっております。

 この球場のすぐ近くにはナイター照明もある立派な球場があるというのに、わざわざこの暑いさなかに日陰のないこの球場で試合をやるというのは、コスト削減以外の何者でもないだろうなと、そう思いました。

 

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 この写真でもわかるように、この至近距離にナイター照明のある立派な球場があるのです。だからそちらでナイターをやれば良いと思うのですが、オリックス球団は選手コーチ監督球団スタッフ、および観客の健康を慮るという感覚は持ち合わせていないようです。

 

 あとは、観客に対する安全面の注意喚起がほとんど皆無でありました。球場ではファールボールがひっきりなしに飛び込んできて観客が怪我をする恐れがあります。ですから各球団がそれぞれ知恵を絞って観客に対する注意喚起を繰り返す昨今でありますが、舞洲サブでは警備員の存在すら見当たらず、ファールボールが飛んできた時のおなじみであるピーという警告の笛を鳴らす人もおらず、観客の自主判断に任されているようです。

 この球場の構造的にバックネットが低いので、他球場と比べてファールボールが入り込みやすいのではないかと僕は思うのですが、オリックス球団は危機感を持ち合わせていないようです。

 

 

  細かい事を挙げますと、球場入口付近で営業している飲食物が脂っこい揚げ物ばかりである、という不満もそうですし、たこ焼き屋さんについては、3人前を出すのに20分もかかるとか、作るのに失敗してグジュグジュになったたこ焼きをどうにかしてお客に出そうとしていたり、明らかにレシピを間違えて作ったものをそのまま客に出したりと、要するに素人みたいである、という感じでしょうか。

 

 

 狭い。遠い。暑い。危ない。そんな不満の数々を今改めて振り返ると、ここにオリックス球団の抱える病巣みたいなものを感じずにはいられません。

 あれだけ優秀な選手を抱えながらも、暫くの間優勝から遠ざかり、人気の面でもイマイチなのは、球団の背広を着ている人たちの問題が大きいからではないかと、思われてなりません。

 

 これだけ不便な場所にも関わらず、わざわざ足を運んでくれる大勢のファンを、もっと大切にしてあげなければならないと思いますよ。

 

 

                ■

 

 不満オンパレードばかりでもアレなので、良かったと思うことを幾つか挙げたいと思います。

 

 

・宗佑磨選手は天才!

 

 宗佑磨選手が猛打賞をマークしたわけですが、単にヒットをたくさん打ったというだけに限らず、あの天才的なバットコントロールにはほれぼれさせられました。親御さんから受け継いだであろう抜群の身体能力もあり、将来が非常に楽しみです。

 ただし一つ気がかりなのが、ベースランニングがぎこちないというか、素人っぽく見えたのです。ヒットを打って1塁ベースを蹴ってオーバーランする際、普通は少しラインの外側に膨らんで丸くカーブしてベースを通過するのですが、宗選手は3安打してその全て、1塁ベースを全く膨らまずに、ベースを蹴る反動を使って鋭角に曲がっていく走塁をしていました。

 したがって宗選手はヒットを打つ度に1塁ベースに強力な衝撃を与え続けているわけで、このやり方を続けていてはヒザやアキレス腱に大怪我をするのでは?と、僕は心配してしまうのです。

 コーチが走塁について何も指導していないのか、それとも本人に何らかの拘りがあって我を通しているのかわかりませんが、あれは危ないので是正するべきだと思いました。

 

・スタジアムMCの女の人が面白かった

 

 オリックス球団はファームの主催試合にスタジアムMCを起用しています。我らがベイスターズも、かつての湘南シーレックス時代がそうでしたし、湘南シーレックス時代(そしてシーレ消滅後の数年間)にご活躍されたケチャップさんがその後オリックスに請われてスタジアムMCを務めたりもされていましたが、今回僕が見に行った時には標準語を喋る女性のMCの方がご活躍されていました。

 で、この女性MCの方のトークは非常に面白かったので書き残しておきたいと思います。今でもファームでスタジアムMCを起用している球団としては鎌ヶ谷ファイターズがおなじみですが、この女性のノリも、鎌ヶ谷の空気をそのまま持ってきたような感じがありました。観客イジリも巧みでしたし、お客さんのハートを惹きつけて離しませんでした。今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

・トイレがキレイだった

 

 僕は、というより誰でも同じだと思いますが、汚いトイレが嫌いです。匂いを嗅ぐだけで吐き気を催します。特に夏の屋外のトイレは悪夢です。モアっと来る独特の臭気で、僕のライフは半分以下になります。

 そうした中で言えば、舞洲サブ球場のトイレはファーム本拠地球場の中では最上位に位置する綺麗なトイレでした。ウォシュレットも設置されていて、床もキレイになっていました。

 球場の売上を高めるためには飲食物の販売個数を伸ばすことが肝要ですが、それとトイレの美しさは正比例すると、僕は考えています。誰だって汚いトイレに入れば食欲が消え失せるからです。ですからオリックス球団のこの取組は大いに評価したいと思います。

 

 

                 ■

 

 観客席が狭いのに入場券をどんどん売ってお客さんを押し込めようとするとか、スコアボードが小さ過ぎて観客席から字が読めないとか、他にも不満をあげればキリがないのですが、おおまかに言えば、少しくらい顧客満足度みたいなものを意識したらどうかね?ということで、舞洲サブ球場の観光記を締めくくりたいと思います。

 

 

以上

 

 

 

 

 

今シーズンの途中から加入した外国人バッターに妙にアタリが多い件

 

 阪神とヤクルトの試合をテレビで見ています。

 

 阪神はロジャース選手、ヤクルトはリベロ選手という外国人バッターがシーズン途中から加入しておりますが、2人ともまだ打数は少ないながらも、3割前後の打率をマークするなど、上々の成績を収めております。

 

 それでふと思ったのが、今シーズン開幕してからNPBの各球団に途中入団した外国人バッターには、例年と比べて妙にアタリが多いのではないかという事でした。

 

 

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15試合 打率.340 3本塁打 11打点

 

npb.jp

11試合 打率.293 1本塁打 7打点

 

npb.jp

14試合 打率.178 0本塁打 2打点

 

npb.jp

42試合 打率.268 3本塁打 6打点

 

npb.jp

37試合 打率.308 7本塁打 19打点

 

 

 ロッテが獲得したペーニャ選手は以前にもNPBでプレーした経験があるから除外し、巨人から楽天に移籍したクルーズ選手も同様の理由で除外しました。

 

 つまりNPBで初めてプレーする、まさにおニューの途中加入バッターとなるわけですが、5人いて、僕判定で「アタリ」と判定できるのはロジャース選手リベロ選手マレーロ選手の3人、イーブンな評価がサントス選手、ちょっと厳しいのがドレイク選手のみ、であります。

 

 これは豊作と言えるのではないでしょうか。

 

 

 途中加入の外国人選手は、春のキャンプの時点で合流しているタイプの選手と比べて日本野球にアジャストする為の準備が圧倒的に不足しているので、立場的には非常に不利であります。

 ですが、これだけの成功例が続いたのは、恐らく偶然だとは思いますが、なかなか興味深い傾向ではないだろうかと、僕は思いました。

 

 

 とりあえずそんな所です。

 

 

以上

俺氏、終盤戦のキーマンにシリアコ選手を指名

 

 

 ベイスターズ1軍が抱えている喫緊の課題は投手陣だろうと思います。昨年と比べると手薄な感のある先発ローテ然り、疲労の色が隠しきれないリリーフ陣然り、決壊寸前のような雰囲気を感じずにはいられません。

 

 そこは一つ、三嶋選手と国吉選手と平田選手が救世主となって獅子奮迅の大活躍をしてくれるであろう、という事にしたいと思います。

 

 そもそも投手陣で苦しんでいるのは万国共通みたいな所がありまして(但しカープを除く)、今更どうにかしようとしても有力な選手をトレードで獲得できるはずもなく、外国人選手を探しに行く時間的余裕も残されておらず、したがって現有戦力で間に合わせる他、方法がないのです。

 

 ですから、「どうか三嶋選手と国吉選手と平田選手が人が変わったように大活躍しますように」と、神社に行ってお願いするしか手がないのであります。

 

                ■

 

 カープを除く他球団がいずれも投手力で苦しんでいるからには、打力で打ち負かせる可能性が高まっているという事でもあります。

 

 そういう状況判断に基づいて僕が申し上げるに、今季終盤のベイスターズにおいてキーマンとなるのは打てるバッターであり、それすなわちシリアコ選手である、という事です。

 

 シリアコ選手はその筋骨隆々とした身体つきから「すごいホームランバッターに違いない!」という期待を抱かせてくれましたが、実はそうではなく、どちらかと言えばアベレージヒッターの趣が強い選手です。

 だからオープン戦もほとんどホームランが出なかったものの、打率を稼ぎに稼いで首位打者に輝いたのです。

 

 もっとも、そこは体力に勝るシリアコ選手だけあって全く長打力がないという事ではなくて、今シーズンもファームで154打席立って7本塁打を記録しています。

 イースタン本塁打王が316打席で14本塁打のヤクルト広岡選手ですから、割合的にはイースタン本塁打王になるくらいの長打力を持ち合わせているという事になるでしょう。

 

 僕の感覚的な言い方をすると、今の技術力でフルシーズン1軍でプレーすると、だいたい15本から25本くらい本塁打を記録しそうな雰囲気がするのが、現在のシリアコ選手、という事です。

 

                  ■

 

 今シーズン序盤に1軍で活躍できずにファーム送りになったシリアコ選手ですが、もうすでに日本の野球というかNPBの野球スタイルにはしっかりアジャストできていて、ファームでは打率は.328で出塁率も.380と、必要十分な数字を残しています。

 イースタン全体の首位打者が日ハムの平沼選手で打率.293ですから、試合に出たり出なかったりの不安定な起用法でこれだけの数字を残せているシリアコ選手を評価できると思います。

 また、ある程度出塁率を稼げているのは、ただブンブン振り回すだけでなくボールをしっかり見れている証拠ですから、これも1軍でも活躍できる一つの物差しといえるのではないでしょうか。

 

 初っ端からシーズン30本以上打ってくれるホームランバッターを求めるのは結構難しいですが、最初はシーズン20本前後だった選手が年を追う毎に長打力を増して、シーズン30本40本と打てるようになる事は、珍しくありません。

 現在のベイスターズに無くてはならない存在になったロペス選手にしても、NPBに来てからの3年間、18本22本25本で、4年目の昨年になってようやく34本ですから、シリアコ選手にもそういう上昇カーブを期待しながら、今は彼の持ち味を重んじる起用法で良いのではないでしょうか。

 

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 シリアコ選手を1軍で起用しようと考えた場合にネックになるのは守備位置の問題です。シリアコ選手の守備位置はファーストかサードで、現在のベイスターズにはファーストにロペス選手、サードに宮崎選手が定着しています。これをどげんかせんといかんのです。

 

 そこで苦渋の決断として、宮崎選手に再びセカンドに戻ってもらえないものか、と考えています。

 

 宮崎選手はオールスターゲームセカンドの守備について問題なくプレーしていましたから、来季の年俸をますます増やしますからどうかお願いしますという事で、セカンドに戻って頂くことも出来るのではないでしょうか。

 彼は梶谷選手と違って環境の変化に対する適応能力が非常に高いので、大丈夫なのではないでしょうか。

 

 そうすることで、ファーストがロペス選手、サードにシリアコ選手、セカンドにミヤザキ選手という、まるで2014年のベイスターズを彷彿とさせる、南米チームっぽい内野陣が成立するのではないでしょうか。

 

                 ■

 

 もしシリアコ選手が1軍のスターティングメンバーに収まると、打線はこのようになるでしょうか。

 

1(中)桑原

2(三)シリアコ

3(左)筒香

4(一)ロペス

5(二)宮崎

6(捕)戸柱or嶺井

7(右)梶谷

8(投)ウィーランド

9(遊)倉本

 

 まさに強力打線です。立ち上がりに不安を覚える相手チームの先発ピッチャーが、ますます不安を増幅させてコントロールを乱すに違いない、恐怖のオーダーです。

 

 これでラミレス監督の大好きな守備固めで試合の終盤はこういうオーダーになるでしょう。

 

1(中)桑原

2(二)柴田

3(左)乙坂

4(一)ロペス

5(三)宮崎

6(捕)戸柱or嶺井

7(右)梶谷

8(投)山崎康

9(遊)倉本

 

 パーフェクトではないでしょうか。

 

 最後のバッターを三振に切って取って笑顔でベンチに帰る山崎康晃選手、それを笑顔で出迎えるキャプテン筒香選手、須田選手のロッカーにこっそりとワインのボトルを置いていくウィーランド選手などなど、素晴らしいシーンが今にも目に浮かんでくるようであります。

 

 

               ■

 

 ロペス選手が27日の試合を急遽休んでしまい、ベイスターズのクリーンナップは3番筒香4番宮崎5番後藤という、ちょっと迫力に欠けるメンバーになってしまいました。ラミレス監督もその影響を口にしました。

 

 クリーンナップを張るような選手の代わりなどどのチームでも簡単に見つかるようなものでは無いのですが、ことベイスターズに関して言えば筒香選手や宮崎選手のようにフル出場した経験の無い選手がクリーンナップに含まれていますので、これからの残り試合で彼らのうちの誰かが欠ける可能性も念頭に置いておかなければならないと思います。

 

 だからこそ、相手ピッチャーに恐怖感を与えるようなバッターをもう一人ベンチに置いておきたいと、そんな風に考える、近頃の僕なのであります。

 

 

以上

 

 

 

suguru0220.hatenablog.com

 

 

2017年7月26日 ヤクルトvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 暑いのと寒いのが苦手な僕ですが、皆様こんばんは。

 

 「横浜横須賀道路が事故渋滞してた」レベルの小さな不幸せがマシンガンのように立て続けに発生して、ちょっとテンション低めです。

 

 それはさておき、我らの聖地横須賀スタジアムに行ってきました。最後にブログに書いた試合は7/1、見に行ったけど書いてない試合を含めると7/8以来となります。いずれにせよスカスカスケジュールです。

 

 今日は僕の中では平日のナイターなのですが、横須賀スタジアムは結構賑わっておりまして、おかげでチケットは手書きのやっつけ仕事みたいなものを手渡されました。ちゃんと印字されたチケットを使い切ると、この手書きバージョンの出番が来るのです。

 キッズスターナイトよろしく子供が書いたチケット、という事ではなく、やや機嫌の悪そうなチケット売り場のお姉さんから手渡された正規のチケットです。

 

 のっけから嫌な感じですみません。

 

 

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 今日のスタメンはご覧のとおりです。ベイスターズは育成2年目の田村選手、ヤクルトは左腕の岩橋選手です。岩橋選手はリリーフの人というイメージでしたが、先発で出てこられました。

 

 まず冒頭から言い訳をしますと、僕は昨日まで風邪を引いてグラグラしておりまして、今日もその影響で集中力がいつにも増して低いポジショニングでした。ところどころ間違える恐れがあります。

 

 ベイスターズ田村選手は5回を投げて1失点で勝ち負けはつきませんでした。田村選手はコントロールがアバウトな人で、今日もボール先行の場面が目立ちましたが、それでも与四球は1で済ませました。これは好材料だと思います。

 球速はいつもとそう変わりなく、だいたい145キロがMAXでそれより若干低いくらいの球速のストレートと、あとは横の変化球とチェンジアップのような120キロ台のボールのコンビネーションでした。

 球数58ですからもうちょっと長いイニングを投げてみて欲しいとも思うのですが、リリーフ部隊の出番も必要なのでやむを得ません。田村選手は着実に進歩していると思います。

 

 ヤクルトの岩橋選手は6回を投げて1失点で勝ち投手となりました。球速は140キロを少し超える程度で、あとはスライダーのような横の変化球を投げていたと思います。

 左ピッチャーがストライクゾーンすれすれの所に投げるスライダーは、経験の浅い若い選手にテキメンに効果を発揮します。今日のベイスターズでは3年目の亀井選手、2年目の青柳選手、ルーキーの狩野選手や松尾選手に細川選手といずれも一軍経験のない若い右バッターが揃っていまして、言葉は悪いかもしれませんが、遊ばれてしまっているようにも見えました。

 ただ、山崎憲晴選手との対戦などを見ていると、球筋が読まれてしまい、まだまだ一軍の先発でこれだけで押し切るのは難しいのかもしれないなとも感じました。

 

 

 次にベイスターズ打線について。

 

 白崎選手が出場していました。故障して以降で公式戦に出るのは昨日の試合が最初のようですが、バッティングはともかく守備の動きは本来の白崎選手と違わぬ、故障の影響を感じさせないものでした。

 バッティングについてはまだまだピッチャーの生きたボールに目が慣れていないような感じがします。本調子ならホームランに出来てもおかしくないボールをミスショットで外野フライにしてしまう場面もありました。

 白崎選手の本来のポジションだとショートかサードという事になると思いますが、あいにく宮崎選手がサードのレギュラーに任命されてしまいましたから、出る幕が見当たりません。リハビリも兼ねてセカンドの守備に取り組んでみてはどうかという風にも思ったりします。

 

 チーム全体で5安打で、そのうち2安打は内野安打ですから、相変わらず寂しい打線であります。

 

 

 ヤクルト打線は皆さん順調そうで何よりです。

 

 育成ルーキーでこの所ずっとクリーンナップを任されている大村選手が今日も右中間にタイムリーツーベースを打ちました。打った相手は絶不調の須田選手でしたが、まったくどちらが先輩なのかわからないくらい、大村選手に雰囲気がありました。

 登録はキャッチャーですけれども実際には野手として起用されています。それならそれで支配下登録して一軍の試合に出してみてはどうかと思うくらい、今が旬の選手です。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回福地選手、7回小林寛選手、8回須田選手、9回尾仲選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 その中で須田選手について触れますが、5失点で負け投手となりました。ストレートもスライダーもシュートも思い通りにならずにストライクが取れず、ボール先行で置きに行った所を痛打されるの繰り返しでした。ストレートは指に引っかかるようにして左バッターボックス側に外れますし、左右に曲がる変化球も曲がり始めるのが早過ぎてストライクが取れず、とにかく良い所が何も見当たりませんでした。

 球速も、グリーン選手に投げた高めの釣り球が140キロをマークした以外、あとは速くても138キロでした。

 

 どこか痛い所があるのか、それとも長年の疲労でフォームがおかしくなってしまったのかわかりませんが、今シーズン中の一軍復帰を目指して応急処置をしてどうにかなるような状況では無いような、気がします。

 

 須田選手は若い頃は先発をやっていましたが、この際先発に再転向する事を考えてみてはどうかと思います。年齢的にも体の疲れが抜けにくくなるお年頃ですし、球速が往年のようなものを望めないのであれば、少々遅くても緩急などを駆使した投球術で勝負できる先発の方が、これから長く続けるためには良いのではないだろうかなと、僕は今日ひたすら打たれ続ける須田選手を眺めながら、そう思いました。

 

 

 ヤクルトのリリーフは7回から徳山選手、屋宜選手、中島選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。屋宜選手はつい先日日本ハムからトレードしてきたばかりという事で、ユニフォームは別の選手のものを借りてプレーしました。

 

 その屋宜選手についてですが、140キロ台中盤のストレートでドンドンと投げ込む強気のピッチングで3者凡退に切って取りました。屋宜選手は日ハム時代にコントロールで苦労している印象が強かったのですが、今日に関しては全部ストライクだったのでは?と思うくらい、とにかく徹底したストライク先行でした。移籍によって何かが吹っ切れたのだとしたら、今後が非常に楽しみです。

 

 今日は巨人のクルーズ選手が楽天にトレードされるというニュースが流れ、間髪入れずに入団会見と出場登録、そしてスタメン出場と凄まじいスピード感で事が進展していったわけですが、楽天はよくもまぁあんな早くにユニフォームの準備ができたと感心するとともに、もう移籍から数日経ってるのにまだ屋宜選手のユニフォームの準備もできていないヤクルト球団との、意気込みの違いみたいなものをしみじみと感じました。

 

 

               ■

 

 今日良かったのは、涼しかった事でしょうか。多少の小雨がぱらついたおかげで気温の上昇が抑えられ、快適に野球観戦する事ができました。

 

 野球の面では、とりあえず今後に期待しておきたいという事にしておきましょう。

 

 

ヤクルト6-1横浜DeNA

勝:岩橋

敗:須田

観客数:1225名

 

 

以上

 

なぜベイスターズファームの試合日程はスカスカなのか

 

 いつもより手短に問題提起したいと思います。

 

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※ 出典

スケジュール | 横浜DeNAベイスターズ

 

 ベイスターズファームの7月と8月の試合日程は上記の通りです。

 

 オールスターブレイクの7/12~16は良いとして、7/20~24の5日間がまるまる休みになってしまっている事と、8月は前半に休みが多い事が問題であると僕は思っています。

 ちなみに8/14~17が空白になっているのは「神奈川野球交流戦」が8/15~17の3日間組まれているからで、これは問題ありません。スケジュール表に載せてくれればいいのにとは思いますが。

 

 

 で、ベイスターズファームがこれだけゆったりとした試合日程を組んでいる間に他球団はどうしているかと言いますと、普通に試合をしています。

 

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※ 出典

試合日程・結果 | ファーム | NPB.jp 日本野球機構

 

 見ての通り、他球団は皆さんしっかりと試合を組んで、鍛錬に励んでおられます。

 

 これを見て、どうしてベイスターズファームはゆっくり休んでいられるのだろうかと、僕は疑問を募らせています。

 

 ベイスターズファームは他球団と違って主に公営球場で試合を行いますから、現在のように高校野球の予選が真っ盛りの時期は球場の確保ができないという事情もあります。

 しかしそうであるならば、ウエスタンリーグの各球団と申し合わせてウエスタン交流試合を組むことも出来るはずです。特にウエスタンは5球団しかありませんし、移動距離が非常に広いので試合日程を組むのに苦労しています。

 ですからこちらから出向くと申し入れれば、非常に歓迎して頂けるのは想像に難くありません。

 

 また、ウエスタン5球団はいずれも自前の球場で公式戦を行いますので、高校野球の予選で球場の確保に苦しむ心配もありません。

 

 なんなら、九州豪雨の被災地で力仕事のボランティアをしつつ、タマスタ筑後で試合に出るといった、いかにもマイナーリーグ的なハードなスケジュールを組むことも可能でしょう。

 

 もしくは巨人や楽天のように独立リーグのチームと試合を組むことも出来ます。

 

 この時期に高校野球の予選で球場の確保が難しくなるのは毎年恒例なので、予めこうなるのはわかっている筈です。

 ましてや、プロ野球のシーズンが佳境を迎えて、より一層ファームの試合を組む必要性が高まるであろうこの時期にスカスカ日程を放置しているのは、編成面の怠慢と言わざるを得ません。

 

 

 黒羽根選手を放出したことでキャッチャーのやりくりが厳しくなってきた近頃のベイスターズファームですが、それ以外の投手も野手も出番の限られた、もっと試合に出さなければならない選手が大勢控えています。

 

 今すぐにでも臨時で試合を増やすべきであると、強く訴えたい所であります。

 

 

以上