ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年 夏の野球旅 舞洲サブ編 (2017年8月11日)

 

 今年の夏休みは、普段は行けない遠い場所にある球場に行ってみようと思い立ちまして、それでオリックス舞洲サブ、四国アイランドリーグの愛媛、そして中日のナゴヤ球場の順に足を運んでまいりました。

 

 球場を訪れる目的はもちろん野球観戦なのですけれども、今回は試合内容をじっくり観察するというよりかは、観光で各地を訪れたという目的意識の方が強かったというのもあり、したがって観光記的なものを各球場毎に書いていきたいと思います。

 

 

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 人生二度目のウェスタンリーグ観戦の場所として選ばれたのは、一度目と同じくオリックスのホームゲームでありました。一度目の様子は「オリックス2軍の本拠地を訪れた件 | ベイスターズを二軍中心に見守るブログ | スポーツナビ+」をご参照頂ければと思います。

 オリックス続きなのは、特にオリックスを贔屓したり特別視したわけではなく、2年前に広島の由宇を訪れたものの2日続けて雨天中止になって見に行けなかったり、日程的な都合があったりしただけであります。

 あとは新装なった新練習場がどのようなものか見てみたかった、という動機もありました。

 

 

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 球場への交通アクセスは、JR西九条駅から路線バスに乗ってだいたい20分くらいで到着する「舞洲東」というバス停で降り、そこからさらに徒歩5分くらいといった所でしょうか。バファローズのホームページには所要35分と書かれてありますが、僕が乗った時はほぼ満員で、なおかつ車椅子でご乗車の方の乗り降りをされる時間なども含まれていますので、だいたい20分くらいで見て良いと思います。

 西九条駅からバス停までのルートがちょっとわかりづらくて焦りますね。駅に案内看板などを用意してくれると良いのですが、駅構内の液晶画面の案内板にはバス停の表示はされませんでしたので、気をつけましょう。あと、土日は1時間に2本くらいしかバスの本数が無いようですので、早めの行動も必要ですね。

 

 北神戸よりは楽であります。

 

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 球場の感想を一口で言えば、横須賀市長浦町にあるベイスターズ球場を小奇麗にしただけ、といった所でしょうか。

 

 観客席は500人分くらいだそうで、シートピッチがえらく狭くて窮屈です。25年前に訪れた甲子園球場のバックネット裏がこんな感じだったなぁと思い出します。お客さんが大勢いらっしゃっているので皆さん詰めて座られるわけですが、そうすると僕の膝が前の席の人の背中に触れてしまい、僕は僕で背筋を伸ばすと後ろの人の膝に背中が触れてしまうという、昭和20~30年代くらいの日本人の平均的な体の大きさを元に設計されたかのような、狭苦しい場所でした。

 

 この球場で試合を眺めながら、様々な不満が沸々と込み上げてくるのを抑えられませんでした。

 

 

 まず、この酷暑にも関わらず日陰になる場所がトイレと、あとは球場外周のごくわずか数十センチ幅くらいしかありません。あとは直射日光をガンガン浴びて下さいませシステムになっております。

 この球場のすぐ近くにはナイター照明もある立派な球場があるというのに、わざわざこの暑いさなかに日陰のないこの球場で試合をやるというのは、コスト削減以外の何者でもないだろうなと、そう思いました。

 

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 この写真でもわかるように、この至近距離にナイター照明のある立派な球場があるのです。だからそちらでナイターをやれば良いと思うのですが、オリックス球団は選手コーチ監督球団スタッフ、および観客の健康を慮るという感覚は持ち合わせていないようです。

 

 あとは、観客に対する安全面の注意喚起がほとんど皆無でありました。球場ではファールボールがひっきりなしに飛び込んできて観客が怪我をする恐れがあります。ですから各球団がそれぞれ知恵を絞って観客に対する注意喚起を繰り返す昨今でありますが、舞洲サブでは警備員の存在すら見当たらず、ファールボールが飛んできた時のおなじみであるピーという警告の笛を鳴らす人もおらず、観客の自主判断に任されているようです。

 この球場の構造的にバックネットが低いので、他球場と比べてファールボールが入り込みやすいのではないかと僕は思うのですが、オリックス球団は危機感を持ち合わせていないようです。

 

 

  細かい事を挙げますと、球場入口付近で営業している飲食物が脂っこい揚げ物ばかりである、という不満もそうですし、たこ焼き屋さんについては、3人前を出すのに20分もかかるとか、作るのに失敗してグジュグジュになったたこ焼きをどうにかしてお客に出そうとしていたり、明らかにレシピを間違えて作ったものをそのまま客に出したりと、要するに素人みたいである、という感じでしょうか。

 

 

 狭い。遠い。暑い。危ない。そんな不満の数々を今改めて振り返ると、ここにオリックス球団の抱える病巣みたいなものを感じずにはいられません。

 あれだけ優秀な選手を抱えながらも、暫くの間優勝から遠ざかり、人気の面でもイマイチなのは、球団の背広を着ている人たちの問題が大きいからではないかと、思われてなりません。

 

 これだけ不便な場所にも関わらず、わざわざ足を運んでくれる大勢のファンを、もっと大切にしてあげなければならないと思いますよ。

 

 

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 不満オンパレードばかりでもアレなので、良かったと思うことを幾つか挙げたいと思います。

 

 

・宗佑磨選手は天才!

 

 宗佑磨選手が猛打賞をマークしたわけですが、単にヒットをたくさん打ったというだけに限らず、あの天才的なバットコントロールにはほれぼれさせられました。親御さんから受け継いだであろう抜群の身体能力もあり、将来が非常に楽しみです。

 ただし一つ気がかりなのが、ベースランニングがぎこちないというか、素人っぽく見えたのです。ヒットを打って1塁ベースを蹴ってオーバーランする際、普通は少しラインの外側に膨らんで丸くカーブしてベースを通過するのですが、宗選手は3安打してその全て、1塁ベースを全く膨らまずに、ベースを蹴る反動を使って鋭角に曲がっていく走塁をしていました。

 したがって宗選手はヒットを打つ度に1塁ベースに強力な衝撃を与え続けているわけで、このやり方を続けていてはヒザやアキレス腱に大怪我をするのでは?と、僕は心配してしまうのです。

 コーチが走塁について何も指導していないのか、それとも本人に何らかの拘りがあって我を通しているのかわかりませんが、あれは危ないので是正するべきだと思いました。

 

・スタジアムMCの女の人が面白かった

 

 オリックス球団はファームの主催試合にスタジアムMCを起用しています。我らがベイスターズも、かつての湘南シーレックス時代がそうでしたし、湘南シーレックス時代(そしてシーレ消滅後の数年間)にご活躍されたケチャップさんがその後オリックスに請われてスタジアムMCを務めたりもされていましたが、今回僕が見に行った時には標準語を喋る女性のMCの方がご活躍されていました。

 で、この女性MCの方のトークは非常に面白かったので書き残しておきたいと思います。今でもファームでスタジアムMCを起用している球団としては鎌ヶ谷ファイターズがおなじみですが、この女性のノリも、鎌ヶ谷の空気をそのまま持ってきたような感じがありました。観客イジリも巧みでしたし、お客さんのハートを惹きつけて離しませんでした。今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

・トイレがキレイだった

 

 僕は、というより誰でも同じだと思いますが、汚いトイレが嫌いです。匂いを嗅ぐだけで吐き気を催します。特に夏の屋外のトイレは悪夢です。モアっと来る独特の臭気で、僕のライフは半分以下になります。

 そうした中で言えば、舞洲サブ球場のトイレはファーム本拠地球場の中では最上位に位置する綺麗なトイレでした。ウォシュレットも設置されていて、床もキレイになっていました。

 球場の売上を高めるためには飲食物の販売個数を伸ばすことが肝要ですが、それとトイレの美しさは正比例すると、僕は考えています。誰だって汚いトイレに入れば食欲が消え失せるからです。ですからオリックス球団のこの取組は大いに評価したいと思います。

 

 

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 観客席が狭いのに入場券をどんどん売ってお客さんを押し込めようとするとか、スコアボードが小さ過ぎて観客席から字が読めないとか、他にも不満をあげればキリがないのですが、おおまかに言えば、少しくらい顧客満足度みたいなものを意識したらどうかね?ということで、舞洲サブ球場の観光記を締めくくりたいと思います。

 

 

以上