ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

BCリーグ公式戦 福島ホープス対武蔵ヒートベアーズを見に行ってきました

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 三連休の中日なのに、日曜日なのにNPBの試合が1試合も行われなかった今日、僕は埼玉県越谷市までBCリーグの試合を見に行ってきました。先月も同じ球場で行われた試合を見に行ったばかりですが、越谷ならふとした思いつきで行ける距離だなと、今日も改めて感じました。

 

 今日の試合は武蔵ヒートベアーズと福島ホープスの対戦ですが、福島ホープスの岩村明憲選手兼監督が今年限りで選手を引退なさるという事ですので、ぜひ一度プレーするところも見ておきたかったのですが、あいにく出場はありませんでした。

 

 しばらく見ないうちに、だいぶお太りになられたようです。

 

 

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 今日のスタメンはご覧の通りです。NPBの経験者は福島のボウカー選手くらいでしょうか。武蔵の先発ピッチャーである李選手は韓国のロッテジャイアンツでプレーされていたようですね。福島ホープス先発の青木勇人選手は、かつて西武と広島でプレーされた青木勇人さんと同姓同名ですね。もちろん別人です。

 

 今日は事細かに書くのではなく、目についた選手だけダラダラと書いていきたいと思います。

 

 武蔵先発の李選手は初めからセットポジションで、監督の小林宏之さんのピッチングフォームと似たような投げ方をします。スピードガンが無いので球速はわかりませんが、見たところ140キロ台中盤は出ていたように見えました。変化球はスライダーとフォーク?かチェンジアップがメインで、スライダーの曲がり方は結構大きく、左バッターの外角にボール気味の所から内の方にグイッと曲がってストライクになるという場面もありました。

 7回終わりまで投げましたが、スタミナが切れた感じもなく、2失点していますけれども、芯で捉えられたような強い打球は無く、ラベンダー選手やボウカー選手には詰まらせながら押し込むようにヒットにされたような、内容的にはそこまで悪くなかったのでは?と思いました。

 

 韓国のプロ野球がどれくらいのレベルなのかわかりませんが、WBCで対戦すると結構強いなぁと、日本球界と大して違わないなぁとも思いますので、この李選手レベルでも残れないくらい競争が厳しいのかもしれませんが、球速があってフォームがコンパクトですからリリーフでNPBに獲得されても不思議ではないなような、そんな印象を持ちました。

 

 

 福島ホープスと言えば元巨人のボウカー選手です。6月はリーグの月間MVPを受賞し、リーグ唯一の4割バッターでもあるようです。全打席の動画を撮ってきました。

 

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 全打席撮影するほど注目していたつもりは無いのですが、一打席目二打席目がいずれも早打ちであっさりと終わってしまったので、結局全打席を撮ることにしました。

 

 巨人時代は日本シリーズで大活躍したこともありましたが、やや緩い変化球の揺さぶりに脆かったような印象がありましたが、福島ホープス入団2年目にして、だいぶ我慢強くしぶといバッティングをするようになりました。

 ただし超のつくプルヒッターぶりは相変わらずで、武蔵ヒートベアーズの守備体型が極端です。サードは誰もおらず、サードがショートの位置に居て、ショートがセカンドの位置に居て、セカンドは一二塁間に居て、ファーストはライン上を締めている、というボウカーシフトでした。

 

 試合前や試合中の様子も結構見ていましたが、もうチームのキャプテンのような雰囲気で同僚を鼓舞したり、自分の打席まで2~3人間が有るのにネクストサークルの近くまで来て相手ピッチャーと間合いを計ったりと、とても馴染んでいるように見えました。

 群馬のカラバイヨ選手はとうとう選手兼コーチにまでなりましたが、ボウカー選手もそのような存在になりそうな感じですね。それ以前に、打線の弱いNPBのチームに獲得して欲しいという思いもありますが。

 

 

 何年か前にフジテレビのドキュメンタリー番組で密着取材を受けた福島ホープスの岡下大将選手が今日も5番ショートでスタメン出場していました。

 僕はあの番組を見て以来岡下選手を密かに注目し続けてきたのですが、今日は打つ方でも守る方でも雑な場面が目立ちました。

 守備では二遊間に飛ぶ緩いゴロを捕球ミスして記録上は内野安打にしてしまいました。グラブの出し方が雑だなぁと思いましたし、僕の近くに居た関係者とおぼしき人も「あれがヒットじゃピッチャーが可哀想」と仰っていて、誰が見てもエラーであるという感じでした。

 打つ方では4タコでした。結果が出ないのはともかく、打席に入る前のルーティンで行っている素振りがいかにも雑でした。素人の僕が言うのもおこがましいですが、バットのヘッドが思い切り下がっていて、これでは凡フライを打ち上げてしまうのも仕方ないと感じました。打席に入る前の様子からしボウカー選手とは大違いで、明らかに準備不足なのが見て取れました。

 今日はNPBのスカウトらしき人が全くおりませんでしたから、そういう理由で緊張感を欠いていたのだとしたら、非常に残念だとしか言いようがありません。

 

 

 最後に、8回裏に福島ホープスのホームページにも載っていないような謎の選手がマウンドに上がりました。

 

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 スコアボードの表示は前の回に投げた笠原選手の名前のまま変更されておらず、しかしどこをどう見ても笠原選手ではなく、ウグイス嬢のアナウンスも聞き漏らしてしまったので、とりあえず動画を撮ってきました。マウンドを降りて9回表になってようやくスコアボードの表示が変わり、この選手は「モーラ」という名前だとわかりました。

 

 やや恰幅の良い身体からいかにも球質の重そうなボールを投げますね。後で知ったのですが、今日出場選手登録されたばかりの新加入の選手だそうで、そういう状況ながら全く始めてらしさの感じられない、「以前からいました」的なマウンドさばきが非常に頼もしかったです。

 

                ■

 

 試合は岩村明憲監督率いる福島ホープスが先制するも、中盤から後半にかけて武蔵ヒートベアーズがじわじわ追い上げ、そして逆転勝利を飾りました。

 

 今日の来場者数は239名だそうでした。NPBの試合がない、絶好の集客日和だったようにも思うのですが、なかなかお客さんが集まらないようです。

 

 見に来るたびに書いていると思いますが、非常に面白いのでぜひ皆さんにも見に来てもらいたいですし、球団側としてもお客さんを増やすための努力に一層取り組んでもらいたいものであると、そのように感じた今日一日でありました。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

ベイスターズの育成方針はこれで良いのか? その4

 

www.sanspo.com

 飯塚選手が先日のプロ二戦目の登板後に語った所によれば、ストレートの力不足を感じたという事でした。

 

 飯塚選手については去年の春も今年の春も、身体つきが前年と変わり映えがしないなぁと残念に感じておりました。

 シーズン中は実践練習が中心になりますが、シーズンオフはしっかり食べてウエイトトレーニングを積んで、身体を一回り大きくしなければなりません。飯塚選手はそれが全く出来ていませんでしたので、それで非常にがっかりさせられたのです。

 

 そのツケが、ストレートの力不足として如実に現れているのだろうと、僕は思っています。

 

 

 ベイスターズの若手では飯塚選手と同じような、何年経っても身体つきに変わり映えのしない選手が少なくありません。

 例えば飯塚選手と同期の亀井選手や、一年下の網谷選手もほとんど変わっていないと感じています。あくまで僕の目視による感想ですが、これらの選手の成績がほとんど伸びてこない所を見ると、僕の見立てはさほど間違えていないのではないかと感じています。

 

 

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www.plus-blog.sportsnavi.com

 僕は2年ほど前にこういうブログエントリーを書きました。かねてから選手の食生活に関心を持っていたというわけですが、2年余りがたっても相変わらず何も変わっていないように思えて、非常に、非常に、非常に、著しく不満に思っています。

 

victorysportsnews.com

 先月にリリースされたダルビッシュさんのインタビューの中でそういった部分への言及がありました。

 

岩本 夜が早いっていうことですね。

ダルビッシュ 早いです。日本人の野球選手って結構朝まで行けちゃうんですよね。その酒が結構な量で、多いんですよ。それって体の中で見ると、睡眠の質もめちゃくちゃ落ちるし回復もめちゃくちゃ落ちてしまう。あと、食事が毎食違ってきます。日本人選手はあまり食事に関して意識が高くない。例えば、昼はそばだけとか、うどんだけとか、おにぎりだけってことがありますけど、こっちだとそれは絶対にありません。ちゃんとタンパク質も取る。鶏の胸肉とか大豆とかポテトとか、ちゃんと栄養として成り立っているものが毎食出てきます。それにプラスして、トレーニングをするので体が全然違ってくるんだと思います。

岩本 ちょうど数日前にアメリカの大学でアメフトをやっている選手に聞いたら、全部管理されていると言っていました。徹底的に管理されていて、逆にそれ以外のものはほとんど食べることがないくらいだ、と。そのようにちゃんとした体を作ることが、アメリカは文化として根付いていますよね。

 

 野球選手の話とアメフト選手の話が混ざっていますけれども、アスリートの身体づくりに関して組織としてしっかりと管理されているという趣旨の事が書かれてあります。

 

 また、最近話題になったサッカーの下部リーグに所属するFCいわきのチーム方針についても、先日NHKの夜のニュースで取り上げられているのを見て、とても興味深いと思いました。

 

web.gekisaka.jp

number.bunshun.jp

 

 トレーニングの進め方であるとか、食事の管理であるとかが事細かに決められていて、そのおかげでFCいわきの選手はフィジカルがとても強いのだそうです。

 

 野球とサッカーで競技の違いはありますが、組織論として、これは是非とも学ばなければならないものだと思います。

 

 

 少なくとも、高校を出たばかりで知識も何もない選手たちの自主性に任せているようでは、とてもプロの球団であると胸を張れないのではないでしょうか。

 

 

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 セリーグでぶっちぎりの首位に立つカープの選手は、野手も投手も非常にごっつい身体つきをしたパワーのある人材で溢れています。

 同じプロ野球チームなのに、カープベイスターズとでは大学生と中学生くらい違うのではないかと、そんな風に感じています。

 

 ベイスターズは2019年から横須賀市夏島町に新しい総合練習場を設けて、そこでトレーニングを励むようになるわけですが、まずはそこを一つのターニングポイントと位置づけて、どのようなトレーニング設備を設け、どのような食事管理をするか目標設定をして、それを総合練習場の建設に当てはめていかなければなりません。

 

 また、それまで残り2年足らずの間に、我々に足りなかったものは一体何だったのか改めて総点検をし、着実に改革を進めていかなければならないと思います。

 

 これまでのベイスターズは暗黒時代からの脱却が一つの目標であったわけですが、もはやそういう状況を抜け出せたと言えると思います。

 そして今後は揺るぎのない常勝球団を築くための、これまで見えてこなかった高い山を登る事を考えていくようにしなければなりません。

 

 その為にも、ベイスターズの育成方針を根本から見直し、改革を進めて頂けるよう、切に願う所であります。

 

 

以上

 

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トレードについて

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 湘南シーレックス時代から親しみの有る黒羽根選手が日本ハムに旅立っていきました。

 

 長年見てきた選手なだけに寂しい感情も小さくはありませんが、黒羽根選手の年齢を考えると、このままベイスターズに残ることが「プロ野球選手 黒羽根利規」として良い選択なのかどうかと内心思っていた所もありますから、これで良かったのではないかと、僕の感想がそこに落ち着きました。

 

 

 なお、黒羽根選手とともに湘南シーレックスで活躍された古木さんはツイッターでこのように述べられています。

 

 

 古木さんもベイスターズから他球団にトレードした過去がありますから、思う所もあったのでしょう。

 黒羽根選手は「動揺した」とコメントされていますが、内心は古木さんのツイートにもあるように、そういう希望も少なくなかったのだろうと思います。

 

 

 黒羽根選手は気持ちの浮き沈みが多少大きい人だと聞いたことがあります。一度やる気スイッチが入ればセリーグでも随一の能力を発揮しますが、近年はそうではありませんでした。

 それがこうして、選手のやる気を引き出すことにかけて定評のある栗山監督の日本ハムに入れて頂けたわけですので、もう一花も二花も咲かせる事でしょう。

 

 エスコバー選手の事はよくわかりませんが、お互いが良いトレードだった笑い合える日が必ず来ると、信じています。

 

 

                 ■

 

  僕がこのブログを続けていく上で常に意識しているのは「選手を応援して、選手が前向きな気持ちになってもらえるように書く」という事です。

 だからあまりトレードを推奨するような事は書かずにきました(ゼロでは無いが)。

 

 ネット上ではトレードすべきとか交換トレードを想定するとかといったやり取りが盛んに行われていて、それはそれで一つの楽しみ方ですから特に否定も肯定もしませんが、聞く所によればそれを快く思わない選手もいるという話ですので、僕はなるべく控えようとしてきました。

 

 ただ、こういう機会だから書いてしまえば、ベイスターズの中でも何人かはトレードで出してあげたほうが本人のためになるのでは?と感じる選手がいるのも事実です。

 

 その最たる存在が松本啓二朗選手でしょうか。

 

 プロ9年目として迎えた今年はこれまで1軍でのスタメン出場が1試合のみで、芳しい結果も残せていません。

 ベイスターズの外野陣は筒香選手梶谷選手桑原選手のレギュラーが強固で、その脇も乙坂選手や荒波選手で、その後を追うのが白根選手や関根選手ですから、食い込む余地は、ほぼ無いといって良いかと思います。

 

 ただ、他のチームの状況に目を移してみると、松本選手の打力が活かせそうなチームもチラホラと見受けられます。

 松本選手の今季のファームの成績は打率.286で、同じような使われ方をしていた荒波選手が.243だった事を考えれば、それなりに評価できる数字であると言えます。

 この打率を額面通りに受け取ると「大した数字ではない」と思われるかもしれませんが、中堅ベテランの選手にとって、2軍は1軍と違って1試合フルに出場する機会がほとんど無く、いわば全打席代打のような、しかもスコアラーのデータもあまり無いような場面で打席に臨みますから、その数字だけを見てすべてを判断することは出来ないのです。

 それでこの数字なので、上々ではないかというのが僕の考えなのです。

 

 チームが強くなるという事は選手間の競争が激化して、お試し出場の可能性も少なくなるという事です。

 ですから、トレードで日ハムに向かった黒羽根選手もそうですし、厳しい立場に追い込まれている松本選手もそうですけれども、こういう立場の選手が次々と出てきてしまいます。非常に心苦しい事であり、もどかしくもあります。

 

 

                ■

 

 安倍首相が以前「プロ野球を16球団にしよう!」と言い出したことがありますけれども、その後どうなったでしょうか。

 

 黒羽根選手や松本選手のような、試合に出られさえすればきっと良い成績を残せるであろう選手を救うためといったら本末転倒の感もありますが、最近色々と芳しくない安倍首相が人気浮上策としてこれを一気に進めてくれたら、どんなに良いだろうか、などと思わないでもありません。

 

 

 プロ野球界は全員がハッピーエンドでは終われない厳しい世界である。

 

 それを重く受け止めた、黒羽根選手のトレードの一件でした。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球選手や指導者の為の柔軟な休暇制度が必要なのではないか

 

 先日急逝された西武ライオンズ森慎二コーチのお通夜が、今日行われたそうです。

 

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 僕は2000年代初頭まで西武のファンでしたから、もちろん森慎二さんの現役時代もよく存じ上げております。

 西武時代はもとより、MLBへの挑戦や、帰国後にBCリーグの選手兼監督をお務めになった事など、とてもチャレンジングで大変尊敬できる野球人であったと、早過ぎる死を非常に悔しく、残念に感じております。

 

 また、お亡くなりになった日からお通夜まで少し日が空きましたけれども、あまりにも急にお亡くなりになったというご事情も去ることながら、関係者側の配慮として野球人として試合の無い月曜日までお待ちになられたのではないかなと、お察し致します。

 それが当日、運悪く雨天中止の振替試合の開催となってしまったため、今日は試合のなかった2軍監督や指導者、選手たちしか参列できなかったという事で、これがプロ野球選手という仕事の宿命であるとはいえ、神様もむごい事をなさるものだと、天を恨めしく思ったりもするわけです。

 

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 森コーチの急死に際し、体調不良による休養を発表されるより少し前の23日の日に、試合前ミーティングの時に森コーチの手が震えていたという目撃談があったという話があります。

 

 時既に遅しではありますが、四十九日を過ぎてからでも良いので、NPBは一連の経緯を検証して欲しいというのが僕の願いでもあります。

 

 というのも、僕は二度とこのような事が起きて欲しくないと思うからです。

 

 

 プロ野球界では2010年に、やはり現職の巨人コーチであった木村拓也さんが試合前練習の最中に倒れられ、そのままお亡くなりになるという悲痛な出来事がありました。

 実はこの時も、生前の木村さんが体調の異変を訴えていたという後日談がわかっております。

 

 森コーチの件と木村コーチの件は死因も異なりますし、関係各位それぞれが精一杯ご自身の職務を全うされた中での結果ですので今更責任云々という言い方には出来ませんけれども、あくまで「二度とこのような事を起こさない」ためにも、検証して、各球団にフィードバックをするべきだと考えます。

 

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 森コーチが42歳、木村コーチが37歳でお亡くなりになられました。世の中の平均寿命と比べても半分しか経っておりませんし、ましてや2人ともアスリートですから身体の強さには人一倍自信を持っておられたのではないか、とも考えられます。

 

 そして、だからこそ最悪の事態を招いたのではないだろうかと、思わないでもありません。

 

 僕は幼少時から身体が弱かったのもあって、何かあったらすぐに病院に行く習性が身についています。

 で、今から10年近く前になりますが、ちょっとした異変に気付いて病院へ行き、なかなか厄介な病気を早期発見する事ができ、そのおかげで僕は自分の寿命を縮めずに済みました。

 今でも持病として残っていて定期的に病院に通わなければならない身体ですが、それでもちょっとした異変に気付いて病院に行ったからこそ早期発見に繋がって、死なずに済みました。3~4年遅れていたら、今頃のんきにブログなど書いていられなかっただろうと思います。

 

 自分がそういう経験をしているからこそ、なおさら、アスリートが若くしてお亡くなりになる出来事について、あれやこれやと考えて、より残念に思えてならなくなるのです。

 

 やはり先日お亡くなりになられた人気キャスターの小林麻央さんの件でもしきりに言われていることですが、どんな病気でも早期発見早期治療が何より重要なのです。

 

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 仕事を休むことは、職場や同僚に迷惑がかかることであるという考え方があって、ある部分でそれは確かに正しいのですが、ある部分では、それは間違えであると、あくまでTPOで状況判断しなければなりません。

 

 木村コーチにしても森コーチにしても、頭のどこかで「休んだらチームに迷惑がかかる」という考えがあったからこそ、最悪の事態を招いてしまったのではないでしょうか。

 

 ですから僕は思うに、選手だけでなく監督やコーチにも、身体の異変があればただちに報告をし、無理をせずに休ませるようにするべきではないでしょうか。

 

 特にコーチや監督ともなると、健康面では曲がり角を迎えていてもおかしくない年齢層ですから、これはNPB全体に義務付けるべき制度として考えるべきだと思います。

 

 これから暑い時期を迎え、健康面での心配が増えていきます。熱中症もそうですが、脳梗塞などの不安も出てきます。

 

 繰り返し申し上げますが、二度とこのような事が起きないよう、選手監督コーチの命を守る行動を考えて欲しいと主張します。

 

 

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 ベイスターズのパットン選手が、お身内に不幸があったとの事で一時帰国されました。パットン選手の奥様がツイートした所によれば、既に何日か前には事態の急変が伝わっていて、パットン選手はその悲しみを押し殺してプレーしていた可能性が考えられます。

 

 時々野球界では「野球選手は親の死に目に会えない」と美談めかして言う事がありますけど、パットン選手の色々を考えてみると、それは果たして本当に美談で片付けて良いものなのだろうかと、疑問に思わずにはいられません。

 

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 西武の辻監督がお父様を亡くされてもチームを離れませんでした。

 

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 原辰徳さんは巨人の監督時代にお父様を亡くされていますが、お父様が倒れられた時と葬儀の時にチームを離れて当時の川相ヘッドに指揮を託されました。

 

 一括りに「全員休め!」と決めつけるわけにはいきませんが、休んでチームを離れても、ファンもチームも皆が気分良く送り出してくれるムードは必要だと思います。

 

 あと、これは選手の場合に限りますが、慶弔休暇と言いますか、不幸があった場合だけは特別に1軍枠を補充出来る仕組みがあっても良いのではないでしょうか。

 

 例えば頭にデッドボールを受けた選手の為に脳しんとうの特例ルールが昨年からスタートしていますが、これと同じ運用で、身内に不幸があった選手は特例で2軍に落としても10日以内に再登録出来るルールを設けてもよいのではないでしょうか。

 

 パットン選手の件があったから我田引水をしたいというわけではもちろん無くて、もはやプロ野球も昭和のような「親の死に目に会えない」の文化を引きずっている場合ではないのではないだろうかと、そう言いたいのです。

 

 

                  ■

 

 

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 僕個人的には引退試合は翌春のオープン戦でやるべきだと考えているのですが、それはともかく、こういう柔軟な発想は、それはそれで非常に良いことであると評価したいと思います。

 

 引退試合といっても色々あって、例えば西武の潮崎さんが引退した時は先発で登板して打者1人を相手にして終わりました。その時の相手もその年限りで引退されるロッテの佐藤幸彦さんでしたので、両チームの利害が一致したとも言えるでしょう。

 

 そうかと思えば、昨年のベイスターズ三浦さんのように、まるまる1試合注ぎ込んで、あえて言葉を選ばずに言えば「捨て試合」にするかのごとく激しい引退試合をする場合もありますけれども、そういうのもひっくるめて「1試合くらい良いじゃん」と、おおらかな気持ちで考えたのが今回の新ルールなのでありましょう。

 

 この引退特例のような柔軟な発想が出来るようになったのは非常に喜ばしい事ですので、この柔軟さを先述した提案や、その他諸々に反映させてくれるようになれば、新しいNPBの姿が見えてきて良いのではないでしょうか。

 

 

以上

 

 

 

2017年7月1日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 中一日で横須賀スタジアムに登板しました。

 

 今日は小雨が降ったり、止んだり、やや強い雨が降ったり、止んだり、の繰り返しでした。

 

 雨降りの球場においては、隣近所の観客の迷惑にならないように雨合羽を使うことを強く勧めたいと思います。

 傘をさしますと、後ろの席のお客さんの視界を遮ってしまいますし、傘から滴り落ちる雨水が後ろの席のお客さんの足元やズボンにかかって濡らしてしまったりと、幾重にも渡る迷惑をかけてしまいます。

 出来れば球場でも来場者にそういった注意喚起のアナウンスをしてくれると良いのですが、言われなければ周りに迷惑をかけても良い筈がありませんので、ぜひ皆様も周囲の野球ファンにそのようにお声がけ頂ければと、お願い申し上げます。

 

 

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 本日のスタメンはご覧の通りです。ベイスターズは平良選手、楽天はゴールデンルーキーの藤平選手です。

 故障で戦線を離脱していたオコエ選手の名前もありますね。楽天さんはゴールデンの二頭出しをして下さり、本当にありがたいと思います。日本ハムさんもこれに習って大谷翔平選手を横須賀スタジアムに連れてきて下さいますようお願い申し上げます。

 

 まずはベイスターズ平良選手ですが、五回を投げて3失点で負け投手になりました。初回の立ち上がりでオコエ選手に根負けするような形でライト前ヒットを許し、送りバントの後に3番中川選手にレフトへ130メートルくらい飛んだんじゃないだろうかという特大の2ランホームランを浴びてしまいました。平良選手はいつも立ち上がりが課題だと自ら言っていた筈ですが、またしても課題クリアはなりませんでした。

 平良選手はこの前見た時は140キロを少し上回るくらいの球速を出していたように思いますが、今日は記憶にある限りだと140キロちょうどが最速で、開幕後の球速の出なかった頃に逆戻りしてしまった感もあります。低めへの制球もいまいちで、ですから中川選手には待ってましたとばかりにマン振りされたのだろうと思います。

 このままでは平良選手の良さが完全に失われて、とりあえずファームの試合で6回くらいまでイニングを食えるだけの凡庸なピッチャーになりかねません。まずはリリーフに転向して思いっきり腕を振って投げることを徹底してはどうかと、僕は考えています。

 

 

 楽天の藤平選手は5回を投げて被安打4の無失点で勝ち投手になりました。球速は145くらいしか出ていませんでしたが、投げる球の7割くらいはストレートで、それでいてベイスターズのバッターがことごとく振り遅れて三振しているのが、さすがだ凄いなと感心しました。それでたった5回で8つも三振を奪ったのです。

 後で書きますけれども、スピードガンに表示される球速は藤平選手も高崎選手もほとんど同じで、楽天の小山選手のほうが数キロ速かったのです。ですが、観客としてみている僕からしても藤平選手の球のほうが速く見えましたし、バッターも振り遅れました。よくある高めの釣り球にも各バッターがダボハゼのように手を出して、空振りを重ねました。これが俗にいう「キレ」というやつなのか!と、唸らされました。

 

 高卒1年目ですから身体の成長も著しい時期の筈です。そういう時期に無理して投げると大怪我をしやすいですから、無理をしないで大切に使ってもらいたいですね。2020年の東京五輪では侍ジャパンのエースになっているかもしれませんよ。

 

 

 

 次に打線について。

 

 今日も0封されました。全般的にはあまり芳しい状態にはありません。

 

 そんな中で頑張ったのが高卒ルーキーの松尾大河選手です。あの8つも三振を奪った藤平選手から、ストレートを引っ叩いてレフト前にクリーンヒットを放ちました。あれだけストレートばかり投げているのに各バッターが全く手も足も出ないという中で、恐らく松尾選手もストレートに狙いを定めたと思うのですが、しっかりとタイミングを取れて強いライナーを打ち返しました。

 試合終盤の3打席目もリリーフで出てきたばかりの小山選手から先頭バッターとして左中間のフェンス手前まで飛ぶような大きな2ベースヒットを打ちました。たぶん初対戦のピッチャーだったと思いますが、非常に思い切りの良いスイングでした。

 この思い切りの良さは終生忘れずに、持ち味としてプレーを続けてもらいたいですね。

 

 

 ベテランの域に入った山崎憲晴選手がスタメンで出場して藤平選手の足元にライナーをぶち当てて内野安打としました。彼らしいコンパクトなスイングで見事でした。

 

 確か5回くらいだったと思いますが、いかにも山崎憲晴選手らしいシーンが有りました。

 前を打つ関根選手がライトのポール際にホームラン性のファウルを打ちまして、打って一塁に走り出した関根選手のバットが雨で濡れた土の部分に転がっていたわけですが、山崎憲晴選手はネクストサークルからただちにそこへ駆けつけて関根選手のバットを拾い上げ、自分のユニフォームで泥を拭ってから、戻ってきた関根選手にバットを差し出しました。

 山崎憲晴選手といえばチームでも随一のフォアザチームの人として知られていますが、長いファーム暮らしの間もその精神は引き続き保ち続けているなと、立派だなと、嬉しく思いました。関根選手は山崎憲晴選手から見れば8歳も年下になるわけですが、その8歳下の選手のために、わざわざバッターボックスに駆けつけてバットをきれいに拭いてから渡してあげるなんて、素晴らしいではありませんか。

 記録に残らないワンシーンですけれども、そういう所もしっかり見て、そして皆さんにお伝えしたいと思いましたね。

 

 

 楽天打線ではこの前に見た試合の時と同じく、西田選手と八百板選手の打棒が爆発。2人とも2安打のマルチヒットをマークしました。

 

 八百板選手の事は楽天戦のたびに書いているような気がするので今日は西田選手について書きますが、セカンド・ショートを守れて一発もあって身体能力が高いのに、1軍で使わないのは本当にもったいないと思います。銀次選手がセカンドを守るようになった煽りかもしれませんが、他球団ならレギュラーを取れるチームもあるのではないでしょうか。

 今日も2ランホームランを含む2安打です。ホームランが素晴らしいのは言うまでもありませんが、リリーフに回って絶好調の三嶋選手から打ったセンター前ヒットも、タイミングのとり方が実に見事でした。

 返す返すも、二軍に置いておくのがもったいない選手だと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回三嶋選手、7回大原選手、8回高崎選手、9回林選手がそれぞれ1イニングづつ継投しました。

 

 今日は三嶋選手の動画を撮ってきました。

 

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 前回登板が6者連続三振という事でいやが上にも期待が高まりましたが、今日は打者4人を相手に被安打1の奪三振1で、数字的には標準的なものでした。球速は145キロ程度で前回よりも若干抑えめでした。

 あくまで僕の想像ですが、今日は時折雨が強く降る天候で、もしかしたら試合が途中で終わるかもしれないという想定で継投を前倒しにしたのでは?という印象を持ちました。ファームはリリーフの登板予定もほとんど事前に決めていますので、なるべく起用したい。だから平良選手を球数73で降板させたのではないでしょうか。

 そしてこれが先発とリリーフの一番大きな違いで、要するに自分がいつ投げるのか、その調整の難しさを、今日の登板で学んだのではないでしょうか。それでこの前よりも多少守りに入るようなピッチングになったのでは?というのが僕の見立てです。

 今日はそこそこ足のあるランナーを1塁に置いた場面でのピッチングも練習できましたし、リリーフならではの調整の難しさも味わいましたし、それでも充分評価できる内容だったと思います。

 1軍の次のカードに合流する位で良いのでは?と、今日改めて感じました。

 

 大原選手は、球速は覚えていませんが、打者3人を相手に奪三振2の三者凡退です。ボールからストライクになるスライダーだと思いますが、これでバッターが手を出せずに三振に取るというシーンもありました。

 うまいピッチャーは年を取って球速が落ちても、それなりに工夫して打ち取るものですけれども、今日は楽天の若手を相手に、うまいピッチングでプロの技を見せつけてやったと、そういう感じがしました。

 

 高崎選手の動画も撮ってきました。

 

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 1イニングを被安打3の2失点です。球速は三嶋選手とほとんど変わりませんでしたが、高崎選手の球は非常に打ちやすいようです。

 思うに、今日の高崎選手は間合いが非常に長かったのです。特に中川選手と対戦しているときなどは、見ているこちらがイライラするくらい投げる間合いが長かったのです。間合いが長いという事は、バッターに考える時間を与えているという意味ですから、より打たれやすくなっている要因と言えるでしょう。

 この回からキャッチャーが亀井選手に替わっていてコンビネーションもあまり良くなかったようにも見えましたが、それはベテランの高崎選手がマウンドに呼ぶなどして指示をしなければならないわけでして、色々と考えさせられました。

 

 林選手は打者6人で無失点です。ゲッツーを取れる内野ゴロを狩野選手がファンブルして1アウトも取れない不運もありましたが、林選手もストライクを先行できずにちょっとバッターに負けてしまっているような所がありました。

 まだまだ時間がかかりそうです。

 

 

 楽天は6回に育成の宋家豪選手、7回金刃選手、8回小山選手、9回育成の鶴田選手で1イニングづつ繋ぎました。

 

 その中で今シーズンから楽天でプレーしている小山選手ですが、最速で149キロくらい出ていまして、今日投げたピッチャーの中では一番速かったと思います。でも、スピードガンに表示されている数字だけでは無い何かが有るんだなぁと、先発した藤平選手との違いを感じました。

 松尾選手の2ベースもそうですが、佐野選手の高く上げたライトフライも、あれも単なるミスショットで佐野選手はボールが見えていたんだろうと思います。よく見えて「よし!」と力んでミスショットをしてしまったのでしょう。狩野選手だけはへっぴり腰的なスイングでキャッチャーフライに倒れましたが、高卒ルーキーであれだけよく見えているとなると、スピードガンに現れない何かを探し求めなければならないという事だと思います。

 それにしても小山選手、身体が細いですね。もうちょっとビルドアップしたほうが良いのではないでしょうか。

 

                ■

 

 というわけで今日も敗れました。

 

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 明日日曜日は平塚球場でデーゲームが行われます。毎年恒例となった産業能率大学の学生さん達によるイベントが行われます。

 

 また、来週土曜日は写真の通り「よこすかカレーゲーム」と題して、様々なカレーが一堂に会する大人気イベントが行われます。

 もう10年くらいやっているような気がしますが、これが本当に人気がありまして、試合開始ちょうどくらいに球場に行くようでは、ココイチ以外のカレーがほとんど売切となってしまいます。ですから皆様、来週の土曜日は「なる早」で横須賀スタジアムにお越しくださいますよう、合わせてお願い申し上げます。

 

 

東北楽天5-0横浜DeNA

勝:藤平

敗:平良

本塁打:中川(僕の推定飛距離130メートル)西田(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:1140名くらい

  

 

以上

 

 

 

2017年6月29日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 昨日に引き続き横須賀スタジアムに行ってまいりました。今年は試合日程と僕の都合が噛み合わなかったりもして見に行ける試合数が例年よりも少なかったのですが、ようやくペースを上げて例年と同じくらいにまでたどり着きました。

 

 やみくもに球場に行けば良いものでもありませんが、僕は子供の頃から暇さえあれば川崎球場に行って試合を見ていたものですから、やはり野球観戦といえば球場に行くものであると、身体に染み付いているのだと思います。

 行くことでしか味わえないものが有る、という事ですね。

 

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、日本ハムが大卒ルーキーの高良選手です。昨日今日と網谷選手の出場がありませんでしたが、ベンチに居て元気そうにしていましたので、故障では無いだろうと思います。

 

 まずベイスターズ熊原選手ですが、7回3失点で勝ち投手となりました。僕が球場についたのは1回表5番高浜選手が三振に倒れた場面からですので、その前は見ていません。

 今日の熊原選手はいつもより球速は若干抑えめで、恐らく最速は145キロだったと思います。ただしいつもと比べるとコントロールは比較的まとまっていて、外角低めにビシっと決まる場面も数多く見られました。速球派ピッチャーが外角低めにビシっと決めて見逃し三振に抑える瞬間というのは、いつ見ても気持ちのよいものです。

 

 3失点してしまったのは3回で、これは味方のミスが相次いだものです。ノーアウト1塁でゲッツーにおあつらえ向きなファーストゴロに打ち取るも、一二塁間の挟殺プレーでレベルの低いミスで1塁ランナーの帰塁を許したり、亀井選手のパスボールと言えるようなバッテリーミスもあり、センター前に飛んだフライを松本選手が目測を誤ってヒットにしてしまったり、一塁ゴロでバックホームせずに生還を許したり、よくもこれだけのミスがこのイニングに集中したものだと、熊原選手を気の毒に感じました。

 普通に守れば無失点でしたので、熊原選手を責める必要はないでしょう。

 

 一軍に昇格する前の熊原選手と比べるとまだ少し物足らない所もあって、それは今日の日ハムのスタメンで唯一一軍実績が豊富な岡選手に3安打固め打ちを食らっていて、どれも痛烈な打球でしたので、そのあたりが今後一軍に戻ったときの通用するのかどうかの、一つの物差しになるかもしれないなと思いました。

 

 

 日本ハム先発の高良選手は6回を投げて1失点で勝ち負けはつきませんでした。球速は140キロくらいしか出ていませんでしたが、それでもベイスターズ打線は細川選手を除けば5回までほとんどまともな打球を飛ばせませんでした。

 昨日の井口選手もそうでしたが、この球速でどうして打てないのだろうと不思議に思える、捉え所のないピッチャーです。奪三振は4で、そのうち2つが高卒ルーキーの松尾選手ですので、ほとんど打たせて取るピッチングです。動くボールというものなのかどうかは僕の席からでは見分けがつかないのでわかりませんが、あの球速できれいな球筋では抑えられないでしょうから、普通のストレートを投げるピッチャーではないものと推測されます。

 最後の1失点もレフトを守る森山選手がハーフライナーファンブル(記録はヒット)したのが影響したようなものですので、内容的には非常に良かったのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日の日本ハム先発の高良選手と唯一しっかり勝負できていたのは細川選手ただ一人でした。最初の打席で多少高めに浮いたボールを見逃さずに左中間奥深くに飛ばし、スキのない走塁で3塁を陥れました。

 ピッチャーが変わった3打席目はタイミングを崩されながらもうまくバットで拾って、サードの頭を超えてレフト前へシングルヒットを放ちました。

 4打席目はランナーを1塁に置いた場面でなんと送りバントの指示が出ましたが、これも実に危なげのない、きちんと球の勢いを殺した一塁方向へのゴロを転がして任務を完了しました。

 細川選手はミートするポイントが少しピッチャー寄りにあるのかな?と見ているのですが、ピッチャーにタイミングを崩されて、そのポイントが崩れても、なんとかバットで拾い上げてヒットにするという場面を、結構な頻度で見ているように思います。

 細川選手といえば高校生離れしたパワーに注目されがちですが、このタイミングを崩されてもしっかりとヒットを打てる、とても高卒ルーキーとは思えない実に素晴らしい技術が、本当に言葉ではうまく表せないような、平たく言えば「ええの獲ったわ!」と、そんな風に思っております。

 

 進歩する速度も非常に早いですし、疲れとかバテているような雰囲気も全くありませんので、このまま怪我をせずにいけば今年中に一軍デビューするのも夢ではないのではないかと、毎試合見る度に妄想をたくましくさせてもらっています。

 

 

 7回に代打で登場した黒羽根選手が逆転2ランホームランを放ちました。打った瞬間に入ったとわかる完璧な一打でした。ああいう打球が飛ぶわけですから当然マン振りしていまして、代打で出てきたばかりながら、非常に集中力が高まっていたのだろうと思います。

 この前にスタメンで出た試合を見た時もセンター前へクリーンヒットを2本打っていまして、僕のイメージとしては、バッティングに関しては引き続き調子が良いのかなと思います。

 

 その次の守備からマスクを被ってリリーフした2人のピッチャーで虎の子のリードを守り抜いてチームを勝利に導きましたし、そろそろ、久しぶりの一軍昇格があっても良いのではないだろうかと思いましたね。

 

 

 日本ハムでは岡選手が3安打猛打賞をマークしました。最初のヒットは僕が球場に着く前なので見ていませんが、2本目3本目はいずれも非常に鋭い打球で、思い切りの良さが出せていたのだと思います。

 昨日は残念ながらあまり良い所が見せられませんでしたし、今日打ったのも全て熊原選手からですので、ただ熊原選手と相性が良かっただけかもしれませんが、これも一つのキッカケになれば良いですね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回福地選手、9回尾仲選手が1イニングづつ投げました。

 

 福地選手は打者3人で三者凡退です。球速はMAXでも139キロしか出ておらず、かつて150キロを投げた豪腕ぶりは見る影もありません。抑えたのは素直に喜ばしいですし、課題のコントロールも今日はとても良かったと思いますけれども、彼の持ち味がこのまま見られなくなってしまうのは、それはそれで寂しいですね。

 

 今日は福地選手のピッチング動画を撮ってきました。

 

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 この中で太田選手が放った3塁方向へのファウルの打球が3塁側スタンドのお客さんに直撃してしまったようで、場内が一時騒然となりました。救急搬送されたりどこかで運び出されたりはしていませんが、それ以降太田選手がファウルを打つたびにベイスターズファンから「前へ打て!」という声が飛び交う状態が続きまして、それはそれでどうなの?と思ったりもしました。

 

 尾仲選手は昨日からの連投になりますが、昨日以上に状態がよく見えて、最速148キロのストレートで三振を奪う場面も見られました。

 

 パットン選手のお身内の方に問題が起きてパットン選手が登録抹消されて一時帰国されたようですが、その代わりに誰かが一軍に上がるとするならば、その最有力候補はこの尾仲選手なのではないか?と思っています。

 

 

 日本ハムのリリーフは7回榎下選手、8回田中豊樹選手が1イニングづつ投げました。

 

 この中で田中豊樹選手について触れますが、いかにもリリーフピッチャーらしいコンパクトで力みの無いピッチングフォームから148キロくらいの速球を投げ込んできます。やや球の出処が見えづらく、スピードガン以上に球が速く見えます。

 雰囲気は昨年まで阪神でプレーされていた福原忍さんを彷彿とさせます。非常に堂々としていて、とても2年目には見えません。オーラがあると言っても過言ではないと思います。

 なぜファームにいるのかよくわかりませんが、とても将来の楽しみなピッチャーだと僕は思いましたよ。

 

 

               ■

 

 というわけで今日は黒羽根選手の逆転ホームランでめでたく勝利しました。高良選手が投げている間は全く点が取れる雰囲気すらありませんでしたので、代わってくれてどうもありがとうございますとしか言いようがありません。

 

 あと、今日は試合の序盤で日本ハム岸里選手が放った3塁側へのファウルフライが照明灯に直撃しまして、照明を覆うガラスがパリンと粉々に割れて地上に落ちてくるという恐ろしいシーンがありました。

 

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 特に強い打球が当たったわけでもないのに、あんなにあっさり割れちゃうのかと、かなり驚きました。今日は不幸中の幸いで風がなかったので観客の頭上にガラスの破片が降りかかる惨事にはならなかったようですが、とにかくものすごく危険な状況に変わりありませんので、割れないガラスに交換してもらわなければならないと強く感じました。

 

 どうか横須賀市の上地市長には、就任早々市の施設で怪我人が出て責任追及される事の無いよう、早急にご対応いただきたいものです。

 

 

日本ハム3-4横浜DeNA

勝:熊原

敗:榎下

S:尾仲

本塁打:黒羽根(僕の推定飛距離115メートル)

観客数:870名くらい

 

 

以上

 

2017年6月28日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 この前の日曜日に投開票が行われた横須賀市長選挙において、現職の吉田さんが敗れ、新人で自民党公認の上地さんが当選なさいました。

 吉田前市長は横須賀スタジアムのスコアボードを大改装するのに多額の予算をつけていただいたり、追浜公園をほぼ全て新ベイスターズ総合練習場の用地として差し出していただいたりと、ベイスターズに多大なご労苦をして下さいましたので、非常に残念に思っている所です。

 

 また、新しく横須賀市長になられた上地さんはタレント上地雄輔さんのお父様として知られております。上地雄輔さんといえば横浜高校野球部のご出身でベイスターズとも相応に結びつきのある御方でおられますし、上地市長は自民党公認という事ですので、これから我がベイスターズの総帥で、球界きっての「政商」として誉れ高い南場智子オーナーの腕がギュンギュンと唸りを上げ、より一層の予算確保が捗るものと、大いに期待をしております。

 

 上地新市長におかれましては、是非とも横須賀スタジアムの観客席大幅増設、ならびにナイター照明の硬式野球基準適合化を行っていただきたく、その手腕に大いに期待するものであります。

 

 

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 血なまぐさい政治の話はともかく、本日の先発ピッチャーはベイスターズが田村選手、ファイターズが井口選手の両右腕です。

 

 まずはベイスターズ先発の田村選手ですが、5回を投げて6失点で敗戦投手となりました。

 初回こそ三者凡退でものすごく早く片付いたのですが、いずれも相手バッターが妙に早く手を出して凡打を打っていくので、バッターから見て打ちやすそうなのでは?という心配が頭をもたげました。

 果たしてその嫌な予感は的中し、2回に3連打を浴びて先制を許すと、4回5回と続けて失点し、早くも5回になると目に見えてバテ始めて球速が5キロも落ち、結局この回で降板となりました。

 球速は僕の見た範囲で最速が146キロで序盤は140キロ台中盤で球速も出ていたと思いますが、高めに浮き、配球もワンパターンで、日ハム打線の皆さんは気持ちよさそうにガンガン打っているように見えました。

 確かルーキーだった去年から先発で登板する事が多かったように思うのですが、スタミナが有るような感じはしませんし、どのあたりを課題として投げているのかも感じられませんでした。

 短いイニングで思いっきりを腕を振れば150キロくらい出せそうな雰囲気もありますので、そういう試みも見てみたいと思ったりもしますね。

 

 

 対するファイターズの井口選手も球速がそれほどあるわけではないのですが、要所を締めるピッチングです。

 球場で見ていてこれといった特徴らしいものがわかりませんでしたが、あえて言えば緩急の使い方が上手かったかもしれません。だいぶタイミングを崩されて不格好な空振りをする選手も見られましたし、ずいぶんあっさりと見逃し三振に倒れる選手もいました。

 5回で疲れが見えてヒットを3本許して満塁のピンチを招きましたが、特に慌てる様子もなく、ストライク先行で5回無失点のままマウンドを降りていきました。

 この前までリリーフをやっていたようで、まだまだ長いイニングを投げられるだけのスタミナがないのでしょうが、なにぶん一軍は広い球場が本拠地ですので、こういうピッチャーが活かせるのかもしれないな、とも思いました。

 

 

 次に打線について。

 

 今日はチーム全員で6安打で、そのうち2本は内野安打です。マルチヒットは1人もいない寂しい内容でした。

 スタメンで1打席立っただけで交代した後藤選手、途中から出てきた松本選手や山崎憲晴選手といったあたりが、やや淡白だったかな?と思いました。松本選手はヒットを1本打っていますからゼロ評価というわけにはいきませんが、いかんせん出場機会が少ないですから、試合勘が取り戻せていないような、そんな気もします。

 

 特に山崎憲晴選手は去年1年棒に振っていますので、もうちょっと試合に出て、打数も3つ4つもらって感覚を取り戻せないと、本来の良さを取り戻すのに厳しいのではないかなと、その厳しい立場に思いを致しました。

 BCリーグとの交流戦を組むなどして試合数を増やさないと、中途半端な調整しか出来ずに苦しむ選手が多いのではないでしょうか。

 

 今日はルーキーの松尾選手と細川選手の動画を撮ってきました。

 

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 日本ハム打線はチーム全体で8安打でベイスターズと比べて2本しか違いませんが、3番セカンドでスタメン出場の横尾選手がホームランを含む3安打猛打賞と大暴れしました。

 

 横尾選手というと恰幅の良いイメージなのでセカンドスタメンと聞いた時はかなりビックリしたのですが、特に過不足無く、ごく普通に守備をこなし、守備の負担がバッティングに悪影響するかと思いきやむしろ逆でした。

 ホームランは田村選手から打ったレフト方向への、打球を見失うくらいのかなり大きな打球でした。横須賀スタジアム横浜スタジアムより両翼が広いので、感覚的には今日の筒香選手のホームランよりも遠くへ飛んだのでは?と感じました。

 それ以外の打席でも多少タイミングがズレてしまったせいでファールになったホームラン性の打球もありましたし、センターへのシュアなヒットもありました。状態はすこぶる良いのではないでしょうか。

 

 日本ハムは伝統的に和製大砲が育たないチームであると僕は認識しているのですが、長い間芽が出なかった大田泰示選手が入団早々大ブレークしていますし、横尾選手のような面白い選手も出てきましたので、そろそろ負の伝統も終わりになるのかな?という予感がしてきますね。

 

 僕が特に期待している今井順之助選手の動画を撮ってきました。

 

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 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回7回の2イニングを三嶋選手、8回小杉選手、9回尾仲選手がそれぞれ1イニングづつの継投になりました。

 

 まずなんといってもリリーフで登場した三嶋選手です。僕はこの時点で三嶋選手がリリーフに転向したというニュースを知りませんでしたが、恐らくこれが初のリリーフでの登板になったと思います。

 

 で、最初のバッターに147キロのストレートと130キロ台後半のスライダーで圧倒して三振を奪うと、更にギアを上げて148キロのストレートを連発して三者連続三振で最初のイニングを終えました。

 次の回も出てきた三嶋選手は前の回と同様に148キロのストレートを低めのゾーン両サイドにバシバシ投げ込み、最後は120キロ台の横の変化球でまたしても三者連続三振、つまり前の回から数えると6者連続三振の、全く相手を寄せ付けない圧倒的なピッチングで、今日の出番を終えました。

 

 とにかく日本ハムのバッターは当てるので精一杯でした。追い込まれてとりあえずカットしようとバットを出して、それでも当てられずに三振していきました。高校野球の夏の予選で最初の方に弱小校と優勝候補が当たってしまって、弱小校のバッターがプロ注目のエースピッチャーと対戦しているかのような、とにかく力の差が歴然としているような、とにかくケチのつけようがないパーフェクトなピッチングでした。

 

 僕は三嶋選手のピッチングをバックネット裏でじっと眺めていたのですが、なんというか、目が回るような、とにかく圧倒的で、本当に凄いものを見たと感動に打ち震えました。

 

 今日の試合は率直に言って全く何も良いところがない大惨敗でしたけれども、この三嶋選手の2イニングを見れただけで、もうお腹いっぱいで大満足しました。

 彼のピッチングを500人足らずしか見られなかったなんて、見に来なかった人は本当に大損こいたといってもおかしくないと、僕は胸を張りたいと思います。

 

 

 三嶋ショーの余韻も覚めやらぬ中で登場した小杉選手は最速142キロのストレートで、横尾選手にヒットを1本打たれた以外は問題のないピッチングでした。この前見たときよりはコントロールが良くなっていました。

 

 9回はルーキーの尾仲選手です。僕の記憶の範囲で最速が146キロで、3者凡退で終えました。こちらもまずまずのコントロールで、バットに当てただけのバッティングをさせました。バッター3人が大なり小なり振り遅れていましたし、タイミングが取りづらそうだなと感じました。

 

 

 日本ハムのリリーフは6回石川直選手が1イニング、7回屋宜選手が打者2人で2アウトを取った所で瀬川選手が登場してそのまま回跨ぎで8回まで投げ、ラスト9回に立田選手が1イニングという継投になりました。

 

 この中で瀬川選手ですが、以前のフォームがどうだったか思い出せませんが、今日は巨人の森福選手のような、ややホームに背中を向けるような姿勢からサイドスローで投げていました。去年まで西武でプレーされていた中崎選手ほど極端ではありませんが、短いイニングを投げるための、相手バッターに球の出処を見えにくくするフォームを作り上げていました。

 球速は覚えていませんが、やはりああいった厳しい体勢から投げるフォームだけあってそれほど速くはありませんが、しかしコントロールはなかなか良く、左バッターの身体側から、ボールからストライクになる横の変化球で狙ってストライクを取れているように見えました。

 

 森福選手が2軍落ちしていたときも結構コントロールに難しさを感じていたように記憶していますので、今後はこれをいかに安定させていくかがカギといった所でしょうか。これでソフトバンクの柳田選手や楽天のペゲーロ選手が打席の時に颯爽と登場して抑えていくリリーフピッチャーになれるといいですね。

 

 

               ■

 

 今日は1軍が横浜スタジアムで試合をしていたせいもあったでしょうが、いつもよりお客さんが少なめで、やや寂しいなと思いました。

 

 明日は1軍がお休みでファームは横須賀スタジアムでいつも通り18時開始のナイターが行われますので、少しでもご興味をお持ちの方は、是非横須賀スタジアムに足を運んで頂ければと思います。

 

 

日本ハム6-0横浜DeNA

勝:井口

敗:田村

本塁打:横尾(僕の推定飛距離130メートル)

観客数:確か470名

 

 

以上