トレードについて
湘南シーレックス時代から親しみの有る黒羽根選手が日本ハムに旅立っていきました。
長年見てきた選手なだけに寂しい感情も小さくはありませんが、黒羽根選手の年齢を考えると、このままベイスターズに残ることが「プロ野球選手 黒羽根利規」として良い選択なのかどうかと内心思っていた所もありますから、これで良かったのではないかと、僕の感想がそこに落ち着きました。
なお、黒羽根選手とともに湘南シーレックスで活躍された古木さんはツイッターでこのように述べられています。
バネ(黒羽根)よかったね(^^)
— 古木克明 BaseballSurfer (@BASEBALL_SURFER) 2017年7月6日
古木さんもベイスターズから他球団にトレードした過去がありますから、思う所もあったのでしょう。
黒羽根選手は「動揺した」とコメントされていますが、内心は古木さんのツイートにもあるように、そういう希望も少なくなかったのだろうと思います。
黒羽根選手は気持ちの浮き沈みが多少大きい人だと聞いたことがあります。一度やる気スイッチが入ればセリーグでも随一の能力を発揮しますが、近年はそうではありませんでした。
それがこうして、選手のやる気を引き出すことにかけて定評のある栗山監督の日本ハムに入れて頂けたわけですので、もう一花も二花も咲かせる事でしょう。
エスコバー選手の事はよくわかりませんが、お互いが良いトレードだった笑い合える日が必ず来ると、信じています。
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僕がこのブログを続けていく上で常に意識しているのは「選手を応援して、選手が前向きな気持ちになってもらえるように書く」という事です。
だからあまりトレードを推奨するような事は書かずにきました(ゼロでは無いが)。
ネット上ではトレードすべきとか交換トレードを想定するとかといったやり取りが盛んに行われていて、それはそれで一つの楽しみ方ですから特に否定も肯定もしませんが、聞く所によればそれを快く思わない選手もいるという話ですので、僕はなるべく控えようとしてきました。
ただ、こういう機会だから書いてしまえば、ベイスターズの中でも何人かはトレードで出してあげたほうが本人のためになるのでは?と感じる選手がいるのも事実です。
その最たる存在が松本啓二朗選手でしょうか。
プロ9年目として迎えた今年はこれまで1軍でのスタメン出場が1試合のみで、芳しい結果も残せていません。
ベイスターズの外野陣は筒香選手梶谷選手桑原選手のレギュラーが強固で、その脇も乙坂選手や荒波選手で、その後を追うのが白根選手や関根選手ですから、食い込む余地は、ほぼ無いといって良いかと思います。
ただ、他のチームの状況に目を移してみると、松本選手の打力が活かせそうなチームもチラホラと見受けられます。
松本選手の今季のファームの成績は打率.286で、同じような使われ方をしていた荒波選手が.243だった事を考えれば、それなりに評価できる数字であると言えます。
この打率を額面通りに受け取ると「大した数字ではない」と思われるかもしれませんが、中堅ベテランの選手にとって、2軍は1軍と違って1試合フルに出場する機会がほとんど無く、いわば全打席代打のような、しかもスコアラーのデータもあまり無いような場面で打席に臨みますから、その数字だけを見てすべてを判断することは出来ないのです。
それでこの数字なので、上々ではないかというのが僕の考えなのです。
チームが強くなるという事は選手間の競争が激化して、お試し出場の可能性も少なくなるという事です。
ですから、トレードで日ハムに向かった黒羽根選手もそうですし、厳しい立場に追い込まれている松本選手もそうですけれども、こういう立場の選手が次々と出てきてしまいます。非常に心苦しい事であり、もどかしくもあります。
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安倍首相が以前「プロ野球を16球団にしよう!」と言い出したことがありますけれども、その後どうなったでしょうか。
黒羽根選手や松本選手のような、試合に出られさえすればきっと良い成績を残せるであろう選手を救うためといったら本末転倒の感もありますが、最近色々と芳しくない安倍首相が人気浮上策としてこれを一気に進めてくれたら、どんなに良いだろうか、などと思わないでもありません。
プロ野球界は全員がハッピーエンドでは終われない厳しい世界である。
それを重く受け止めた、黒羽根選手のトレードの一件でした。
以上