ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年6月29日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 昨日に引き続き横須賀スタジアムに行ってまいりました。今年は試合日程と僕の都合が噛み合わなかったりもして見に行ける試合数が例年よりも少なかったのですが、ようやくペースを上げて例年と同じくらいにまでたどり着きました。

 

 やみくもに球場に行けば良いものでもありませんが、僕は子供の頃から暇さえあれば川崎球場に行って試合を見ていたものですから、やはり野球観戦といえば球場に行くものであると、身体に染み付いているのだと思います。

 行くことでしか味わえないものが有る、という事ですね。

 

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、日本ハムが大卒ルーキーの高良選手です。昨日今日と網谷選手の出場がありませんでしたが、ベンチに居て元気そうにしていましたので、故障では無いだろうと思います。

 

 まずベイスターズ熊原選手ですが、7回3失点で勝ち投手となりました。僕が球場についたのは1回表5番高浜選手が三振に倒れた場面からですので、その前は見ていません。

 今日の熊原選手はいつもより球速は若干抑えめで、恐らく最速は145キロだったと思います。ただしいつもと比べるとコントロールは比較的まとまっていて、外角低めにビシっと決まる場面も数多く見られました。速球派ピッチャーが外角低めにビシっと決めて見逃し三振に抑える瞬間というのは、いつ見ても気持ちのよいものです。

 

 3失点してしまったのは3回で、これは味方のミスが相次いだものです。ノーアウト1塁でゲッツーにおあつらえ向きなファーストゴロに打ち取るも、一二塁間の挟殺プレーでレベルの低いミスで1塁ランナーの帰塁を許したり、亀井選手のパスボールと言えるようなバッテリーミスもあり、センター前に飛んだフライを松本選手が目測を誤ってヒットにしてしまったり、一塁ゴロでバックホームせずに生還を許したり、よくもこれだけのミスがこのイニングに集中したものだと、熊原選手を気の毒に感じました。

 普通に守れば無失点でしたので、熊原選手を責める必要はないでしょう。

 

 一軍に昇格する前の熊原選手と比べるとまだ少し物足らない所もあって、それは今日の日ハムのスタメンで唯一一軍実績が豊富な岡選手に3安打固め打ちを食らっていて、どれも痛烈な打球でしたので、そのあたりが今後一軍に戻ったときの通用するのかどうかの、一つの物差しになるかもしれないなと思いました。

 

 

 日本ハム先発の高良選手は6回を投げて1失点で勝ち負けはつきませんでした。球速は140キロくらいしか出ていませんでしたが、それでもベイスターズ打線は細川選手を除けば5回までほとんどまともな打球を飛ばせませんでした。

 昨日の井口選手もそうでしたが、この球速でどうして打てないのだろうと不思議に思える、捉え所のないピッチャーです。奪三振は4で、そのうち2つが高卒ルーキーの松尾選手ですので、ほとんど打たせて取るピッチングです。動くボールというものなのかどうかは僕の席からでは見分けがつかないのでわかりませんが、あの球速できれいな球筋では抑えられないでしょうから、普通のストレートを投げるピッチャーではないものと推測されます。

 最後の1失点もレフトを守る森山選手がハーフライナーファンブル(記録はヒット)したのが影響したようなものですので、内容的には非常に良かったのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日の日本ハム先発の高良選手と唯一しっかり勝負できていたのは細川選手ただ一人でした。最初の打席で多少高めに浮いたボールを見逃さずに左中間奥深くに飛ばし、スキのない走塁で3塁を陥れました。

 ピッチャーが変わった3打席目はタイミングを崩されながらもうまくバットで拾って、サードの頭を超えてレフト前へシングルヒットを放ちました。

 4打席目はランナーを1塁に置いた場面でなんと送りバントの指示が出ましたが、これも実に危なげのない、きちんと球の勢いを殺した一塁方向へのゴロを転がして任務を完了しました。

 細川選手はミートするポイントが少しピッチャー寄りにあるのかな?と見ているのですが、ピッチャーにタイミングを崩されて、そのポイントが崩れても、なんとかバットで拾い上げてヒットにするという場面を、結構な頻度で見ているように思います。

 細川選手といえば高校生離れしたパワーに注目されがちですが、このタイミングを崩されてもしっかりとヒットを打てる、とても高卒ルーキーとは思えない実に素晴らしい技術が、本当に言葉ではうまく表せないような、平たく言えば「ええの獲ったわ!」と、そんな風に思っております。

 

 進歩する速度も非常に早いですし、疲れとかバテているような雰囲気も全くありませんので、このまま怪我をせずにいけば今年中に一軍デビューするのも夢ではないのではないかと、毎試合見る度に妄想をたくましくさせてもらっています。

 

 

 7回に代打で登場した黒羽根選手が逆転2ランホームランを放ちました。打った瞬間に入ったとわかる完璧な一打でした。ああいう打球が飛ぶわけですから当然マン振りしていまして、代打で出てきたばかりながら、非常に集中力が高まっていたのだろうと思います。

 この前にスタメンで出た試合を見た時もセンター前へクリーンヒットを2本打っていまして、僕のイメージとしては、バッティングに関しては引き続き調子が良いのかなと思います。

 

 その次の守備からマスクを被ってリリーフした2人のピッチャーで虎の子のリードを守り抜いてチームを勝利に導きましたし、そろそろ、久しぶりの一軍昇格があっても良いのではないだろうかと思いましたね。

 

 

 日本ハムでは岡選手が3安打猛打賞をマークしました。最初のヒットは僕が球場に着く前なので見ていませんが、2本目3本目はいずれも非常に鋭い打球で、思い切りの良さが出せていたのだと思います。

 昨日は残念ながらあまり良い所が見せられませんでしたし、今日打ったのも全て熊原選手からですので、ただ熊原選手と相性が良かっただけかもしれませんが、これも一つのキッカケになれば良いですね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回福地選手、9回尾仲選手が1イニングづつ投げました。

 

 福地選手は打者3人で三者凡退です。球速はMAXでも139キロしか出ておらず、かつて150キロを投げた豪腕ぶりは見る影もありません。抑えたのは素直に喜ばしいですし、課題のコントロールも今日はとても良かったと思いますけれども、彼の持ち味がこのまま見られなくなってしまうのは、それはそれで寂しいですね。

 

 今日は福地選手のピッチング動画を撮ってきました。

 

www.youtube.com

 この中で太田選手が放った3塁方向へのファウルの打球が3塁側スタンドのお客さんに直撃してしまったようで、場内が一時騒然となりました。救急搬送されたりどこかで運び出されたりはしていませんが、それ以降太田選手がファウルを打つたびにベイスターズファンから「前へ打て!」という声が飛び交う状態が続きまして、それはそれでどうなの?と思ったりもしました。

 

 尾仲選手は昨日からの連投になりますが、昨日以上に状態がよく見えて、最速148キロのストレートで三振を奪う場面も見られました。

 

 パットン選手のお身内の方に問題が起きてパットン選手が登録抹消されて一時帰国されたようですが、その代わりに誰かが一軍に上がるとするならば、その最有力候補はこの尾仲選手なのではないか?と思っています。

 

 

 日本ハムのリリーフは7回榎下選手、8回田中豊樹選手が1イニングづつ投げました。

 

 この中で田中豊樹選手について触れますが、いかにもリリーフピッチャーらしいコンパクトで力みの無いピッチングフォームから148キロくらいの速球を投げ込んできます。やや球の出処が見えづらく、スピードガン以上に球が速く見えます。

 雰囲気は昨年まで阪神でプレーされていた福原忍さんを彷彿とさせます。非常に堂々としていて、とても2年目には見えません。オーラがあると言っても過言ではないと思います。

 なぜファームにいるのかよくわかりませんが、とても将来の楽しみなピッチャーだと僕は思いましたよ。

 

 

               ■

 

 というわけで今日は黒羽根選手の逆転ホームランでめでたく勝利しました。高良選手が投げている間は全く点が取れる雰囲気すらありませんでしたので、代わってくれてどうもありがとうございますとしか言いようがありません。

 

 あと、今日は試合の序盤で日本ハム岸里選手が放った3塁側へのファウルフライが照明灯に直撃しまして、照明を覆うガラスがパリンと粉々に割れて地上に落ちてくるという恐ろしいシーンがありました。

 

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 特に強い打球が当たったわけでもないのに、あんなにあっさり割れちゃうのかと、かなり驚きました。今日は不幸中の幸いで風がなかったので観客の頭上にガラスの破片が降りかかる惨事にはならなかったようですが、とにかくものすごく危険な状況に変わりありませんので、割れないガラスに交換してもらわなければならないと強く感じました。

 

 どうか横須賀市の上地市長には、就任早々市の施設で怪我人が出て責任追及される事の無いよう、早急にご対応いただきたいものです。

 

 

日本ハム3-4横浜DeNA

勝:熊原

敗:榎下

S:尾仲

本塁打:黒羽根(僕の推定飛距離115メートル)

観客数:870名くらい

 

 

以上