ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年6月14日 千葉ロッテvs横浜DeNA (平塚) の感想

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 今日は巨人に移籍した山口俊選手が初登板をする予定でしたので、平塚には行かずに1軍の試合をテレビ観戦するべきか迷ったのですが、やはりテレビよりも球場で見る方を優先するべきだという僕の野球ファン哲学に則り、平塚に行くと決めました。

 

 山口選手、初登板初勝利にノーヒットピッチングに両チーム初ヒット、お見事でした。これからのご活躍を祈念いたします。願わくば3年位したらベイスターズに帰ってきていただきたいものです。

 

 

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 本日の先発ピッチャーは、ベイスターズが高卒3年目の飯塚選手、ロッテは関谷選手です。

 

 まずベイスターズ飯塚選手ですが、6回を投げて被安打5の2失点で勝ち投手となりました。球速は、平塚球場の渋いスピードガンでも141キロをマークしましたので、普通のスピードガンなら145キロくらいといった所でしょうか。去年から今年にかけての飯塚選手の中では、僕が見た範囲で言えば今日が一番速かったのではないでしょうか。

 だいたい4回くらいまでは速いストレートを低めに投げられていました。無駄なフォアボールがいくつかあるなぁという感じもありました。ただバッターが多少振り遅れるような感じもあってピンチらしいピンチも無かったのですが、5回位から少しボールが浮き初めて連打を浴び、6回はフォアボールに連打で2失点で、この回までで降板となりました。

 良い部分も少なからずあったとは思います。しかし、もう3年目になるのにまだスタミナ不足で6回でバテ始めたりと、相変わらず課題が解決されないままだとも思いました。

 

 若い先発ピッチャーはファームで完投できる位で、ようやく1軍の6イニングを投げきれるかどうかというのが僕の見立てです。砂田選手もファームでは比較的長いイニングを投げていましたが、1軍ではスタミナ不足が指摘されてリリーフ転向の原因になっていますので、飯塚選手の最も重く受け止めるべき課題も、相も変わらずスタミナという事なのだろうと、今日の試合を見ながら考えました。

 

 最後に、1打席分だけ飯塚選手のピッチング動画を撮りました。画質が粗々ですが、宜しければ御覧ください。

 

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 ロッテの関谷選手は5回を投げて被安打9の6失点(自責は5)で敗戦投手となりました。球速はおおむね140キロを超えない程度で、スピードガン表示で139とか138キロ止まりでした。ですからそこに3~4キロ足して考えるくらいが良いかと思います。

 関谷選手は数字の通りよく打たれたわけですが、一つ擁護しますと、バッテリーを組んだルーキーキャッチャーの宗接選手がかなりポロポロやってまして、関谷選手が思い切って投げられなかったのかもしれません。

 関谷選手が投げたボールがキャッチャーミットにかすりもせずにヒザのレガースに直撃して、ボールがそのまま1塁ベンチ前まで転がっていくようなシーンもありましたし、他にもありました。これでは思い切って腕を振れというのも酷かなとも思いました。

 コントロールは決して悪くなかったのですが、球速が無い上に、キャッチャーの取れるボールでピッチングを組み立てなければならないのも、辛いなぁと思いました。

 

 

 次に打線について。

 

 今日は3人褒めたいと思います。

 

 まずは本日3安打猛打賞のルーキー細川選手です。今日はライトに1本レフトに2本の3安打でいずれもシングルヒットでしたが、右方向のポール際にあわやホームランかというファウルもありましたから、パワーは存分に感じました。

 

 レフト方向に引っ張って打った2本のヒットも彼の持ち味でしょうが、それよりも1本目に打ったライト線へのヒットは、それより前にも右方向へファウルを打ってましたので、関谷選手と本日最初の対戦でどういうボールを投げてくるのか見極めながら、じっくりと呼び込んでいるという雰囲気に見えました。

 高卒1年目の6月でここまでバッティングが進化するとは、思った以上に賢い所のある選手なのかもしれません。パワーだけではなく、駆け引きを覚え始めた細川成長日記、という事であります。

 

 次に今季第一号ホームランを放った青柳選手です。去年はシーズン4本で、そのうち3本を生で見たわけですけれども、これで青柳選手のプロ通算5本中4本のホームランをこの目で見たことになります。ここまで被ると、まるで成長を見守る家族のような気持ちになりますね。

 去年はトッププロスペクト扱いでほぼ毎試合スタメン起用されてきましたが、今年はその座を細川選手に奪われまして、スタメンは2~3試合に1回位のペースになりました。去年はシーズンが進む毎に少しづつ成長の跡を感じましたが、今年はプロの壁にぶち当たって、数字が伸び悩んでいますし、何より思い切りの良さが失われてしまいました。

 そんな中でようやく飛び出した今季第一号はレフトスタンドへの一本です。彼は起用に右打ちをするタイプではなく、思い切り振ってガンガン引っ張ることで何かを学んで欲しいと思っていますので、これをキッカケにして、今年のこれまでの遅れを取り戻しにいってもらいたいと思います。

 

 

 最後の1人は高卒3年目で飯塚選手と同期の百瀬選手です。今年は二遊間を守れる内野手が次々に入団した煽りで一時期はセンターを守ったりもしていましたが、最近はセカンドがメインで、今日もスタメンセカンドでソツのない守備を見せつつ、バットでは右中間への2ベースと、1塁線に見事に転がるセーフティバントで2安打としました。

 バッティングに関して、彼は非常に選球眼が優れていて、いつも出塁率の半分はフォアボールで稼いでいるくらいの人なのですが、最近はそれを意識し過ぎるあまり、バットを振れなくなっているのでは?という風に僕には見えていました。

 それが今日に関しては2ベースもありましたし、それよりもなによりもバントヒットを試みてきた所に、一皮むけた感を見出しました。選球眼ばかりアテにせず、しっかりバットを使うことを意識してくれれば、そこからの成長も見込めるでしょう。

 守備に関しては、ベイスターズで二遊間を守る二十代の選手の中で、現状では柴田選手と倉本選手に次ぐ三番手くらいの位置かな?と思います。今は柴田選手が故障離脱していますので、ここでガンガン臆せずにアピールして、お試しでもいいから1軍初昇格を掴んで欲しいものだと期待しています。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは7回林選手、8回藤岡選手、9回尾仲選手が1イニングづつ投げました。

 

 林選手はとにかくコントロールに苦しみ、フォアボール2つに、置きに行った球を金沢選手に打たれて満塁のピンチを招きました。この打たれたヒットが痛烈な打球だったので2塁ランナーが生還できなかったのですが、要するにそれくらい林選手のボールに力がなかったという意味でもあるでしょう。

 幸か不幸かその次のバッターがドツボにはまってどうにもならない平沢大河選手で、その次が同じく不振で二軍にいる加藤選手でしたので、そこで終わりました。これがもう細谷選手や井上選手の打順なら、あと2つか3つくらいは失点が増えたのでは?と思います。

 手術をしたのは一昨年で、去年は1軍に行っても大丈夫では?という時期もあるにはあったのですが、どうにも不安定のままです。なんとか復活してもらえれば、砂田選手が先発に戻れて先発ローテが1つ埋まるのにとか、色々考えてしまうのですが。

 

 藤岡選手と尾仲選手はいずれもスピードガン表示で140キロを超えない程度、130キロ台中盤から後半の球速のストレートと変化球のピッチングです。2人ともヒットを1本づつ打たれていますが、コントロールはさほど悪くもなく、無難に終えました。

 

 

 ロッテは6回から酒居選手がマウンドに上ってそのまま最後まで投げました。球速はスピードガン表示で146キロがあったと思います。ですから150キロくらいは出ていたのだろうと思います。

 多少コントロールがアバウトでボール先行になる打席も目立ちましたが、フォアボールは1つ止まりです。

 球速がある割には結構強い打球を打たれていて、青柳選手にレフトオーバーのホームランを打たれ、乙坂選手には左中間を破る低い弾道の強い打球の2ベースを打たれ、トータルで3失点となりました。

 キャッチャーはベテランの金沢選手にスイッチしていましたのでバッテリーの問題云々ではなく、まだまだお勉強しなければいけない事があるという事でしょうか。もう少しストライクを先行させて自分が有利になるピッチングが出来るといいですね。

 

 

                ■

 

 というわけで本日は1軍と同じ対戦カードを1軍と同じく勝利を収める事ができました。

 

 両チームとも荒っぽい試合をしていますので、1軍に呼んでもらえるようなソツのないプレーと、そしてスタミナを鍛えていきたいものですね。

 

 

 

千葉ロッテ3-9横浜DeNA

勝:飯塚

敗:関谷

本塁打:青柳(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:730人くらい

 

以上