ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

今シーズンの途中から加入した外国人バッターに妙にアタリが多い件

 

 阪神とヤクルトの試合をテレビで見ています。

 

 阪神はロジャース選手、ヤクルトはリベロ選手という外国人バッターがシーズン途中から加入しておりますが、2人ともまだ打数は少ないながらも、3割前後の打率をマークするなど、上々の成績を収めております。

 

 それでふと思ったのが、今シーズン開幕してからNPBの各球団に途中入団した外国人バッターには、例年と比べて妙にアタリが多いのではないかという事でした。

 

 

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15試合 打率.340 3本塁打 11打点

 

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11試合 打率.293 1本塁打 7打点

 

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14試合 打率.178 0本塁打 2打点

 

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42試合 打率.268 3本塁打 6打点

 

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37試合 打率.308 7本塁打 19打点

 

 

 ロッテが獲得したペーニャ選手は以前にもNPBでプレーした経験があるから除外し、巨人から楽天に移籍したクルーズ選手も同様の理由で除外しました。

 

 つまりNPBで初めてプレーする、まさにおニューの途中加入バッターとなるわけですが、5人いて、僕判定で「アタリ」と判定できるのはロジャース選手リベロ選手マレーロ選手の3人、イーブンな評価がサントス選手、ちょっと厳しいのがドレイク選手のみ、であります。

 

 これは豊作と言えるのではないでしょうか。

 

 

 途中加入の外国人選手は、春のキャンプの時点で合流しているタイプの選手と比べて日本野球にアジャストする為の準備が圧倒的に不足しているので、立場的には非常に不利であります。

 ですが、これだけの成功例が続いたのは、恐らく偶然だとは思いますが、なかなか興味深い傾向ではないだろうかと、僕は思いました。

 

 

 とりあえずそんな所です。

 

 

以上

俺氏、終盤戦のキーマンにシリアコ選手を指名

 

 

 ベイスターズ1軍が抱えている喫緊の課題は投手陣だろうと思います。昨年と比べると手薄な感のある先発ローテ然り、疲労の色が隠しきれないリリーフ陣然り、決壊寸前のような雰囲気を感じずにはいられません。

 

 そこは一つ、三嶋選手と国吉選手と平田選手が救世主となって獅子奮迅の大活躍をしてくれるであろう、という事にしたいと思います。

 

 そもそも投手陣で苦しんでいるのは万国共通みたいな所がありまして(但しカープを除く)、今更どうにかしようとしても有力な選手をトレードで獲得できるはずもなく、外国人選手を探しに行く時間的余裕も残されておらず、したがって現有戦力で間に合わせる他、方法がないのです。

 

 ですから、「どうか三嶋選手と国吉選手と平田選手が人が変わったように大活躍しますように」と、神社に行ってお願いするしか手がないのであります。

 

                ■

 

 カープを除く他球団がいずれも投手力で苦しんでいるからには、打力で打ち負かせる可能性が高まっているという事でもあります。

 

 そういう状況判断に基づいて僕が申し上げるに、今季終盤のベイスターズにおいてキーマンとなるのは打てるバッターであり、それすなわちシリアコ選手である、という事です。

 

 シリアコ選手はその筋骨隆々とした身体つきから「すごいホームランバッターに違いない!」という期待を抱かせてくれましたが、実はそうではなく、どちらかと言えばアベレージヒッターの趣が強い選手です。

 だからオープン戦もほとんどホームランが出なかったものの、打率を稼ぎに稼いで首位打者に輝いたのです。

 

 もっとも、そこは体力に勝るシリアコ選手だけあって全く長打力がないという事ではなくて、今シーズンもファームで154打席立って7本塁打を記録しています。

 イースタン本塁打王が316打席で14本塁打のヤクルト広岡選手ですから、割合的にはイースタン本塁打王になるくらいの長打力を持ち合わせているという事になるでしょう。

 

 僕の感覚的な言い方をすると、今の技術力でフルシーズン1軍でプレーすると、だいたい15本から25本くらい本塁打を記録しそうな雰囲気がするのが、現在のシリアコ選手、という事です。

 

                  ■

 

 今シーズン序盤に1軍で活躍できずにファーム送りになったシリアコ選手ですが、もうすでに日本の野球というかNPBの野球スタイルにはしっかりアジャストできていて、ファームでは打率は.328で出塁率も.380と、必要十分な数字を残しています。

 イースタン全体の首位打者が日ハムの平沼選手で打率.293ですから、試合に出たり出なかったりの不安定な起用法でこれだけの数字を残せているシリアコ選手を評価できると思います。

 また、ある程度出塁率を稼げているのは、ただブンブン振り回すだけでなくボールをしっかり見れている証拠ですから、これも1軍でも活躍できる一つの物差しといえるのではないでしょうか。

 

 初っ端からシーズン30本以上打ってくれるホームランバッターを求めるのは結構難しいですが、最初はシーズン20本前後だった選手が年を追う毎に長打力を増して、シーズン30本40本と打てるようになる事は、珍しくありません。

 現在のベイスターズに無くてはならない存在になったロペス選手にしても、NPBに来てからの3年間、18本22本25本で、4年目の昨年になってようやく34本ですから、シリアコ選手にもそういう上昇カーブを期待しながら、今は彼の持ち味を重んじる起用法で良いのではないでしょうか。

 

                ■

 

 シリアコ選手を1軍で起用しようと考えた場合にネックになるのは守備位置の問題です。シリアコ選手の守備位置はファーストかサードで、現在のベイスターズにはファーストにロペス選手、サードに宮崎選手が定着しています。これをどげんかせんといかんのです。

 

 そこで苦渋の決断として、宮崎選手に再びセカンドに戻ってもらえないものか、と考えています。

 

 宮崎選手はオールスターゲームセカンドの守備について問題なくプレーしていましたから、来季の年俸をますます増やしますからどうかお願いしますという事で、セカンドに戻って頂くことも出来るのではないでしょうか。

 彼は梶谷選手と違って環境の変化に対する適応能力が非常に高いので、大丈夫なのではないでしょうか。

 

 そうすることで、ファーストがロペス選手、サードにシリアコ選手、セカンドにミヤザキ選手という、まるで2014年のベイスターズを彷彿とさせる、南米チームっぽい内野陣が成立するのではないでしょうか。

 

                 ■

 

 もしシリアコ選手が1軍のスターティングメンバーに収まると、打線はこのようになるでしょうか。

 

1(中)桑原

2(三)シリアコ

3(左)筒香

4(一)ロペス

5(二)宮崎

6(捕)戸柱or嶺井

7(右)梶谷

8(投)ウィーランド

9(遊)倉本

 

 まさに強力打線です。立ち上がりに不安を覚える相手チームの先発ピッチャーが、ますます不安を増幅させてコントロールを乱すに違いない、恐怖のオーダーです。

 

 これでラミレス監督の大好きな守備固めで試合の終盤はこういうオーダーになるでしょう。

 

1(中)桑原

2(二)柴田

3(左)乙坂

4(一)ロペス

5(三)宮崎

6(捕)戸柱or嶺井

7(右)梶谷

8(投)山崎康

9(遊)倉本

 

 パーフェクトではないでしょうか。

 

 最後のバッターを三振に切って取って笑顔でベンチに帰る山崎康晃選手、それを笑顔で出迎えるキャプテン筒香選手、須田選手のロッカーにこっそりとワインのボトルを置いていくウィーランド選手などなど、素晴らしいシーンが今にも目に浮かんでくるようであります。

 

 

               ■

 

 ロペス選手が27日の試合を急遽休んでしまい、ベイスターズのクリーンナップは3番筒香4番宮崎5番後藤という、ちょっと迫力に欠けるメンバーになってしまいました。ラミレス監督もその影響を口にしました。

 

 クリーンナップを張るような選手の代わりなどどのチームでも簡単に見つかるようなものでは無いのですが、ことベイスターズに関して言えば筒香選手や宮崎選手のようにフル出場した経験の無い選手がクリーンナップに含まれていますので、これからの残り試合で彼らのうちの誰かが欠ける可能性も念頭に置いておかなければならないと思います。

 

 だからこそ、相手ピッチャーに恐怖感を与えるようなバッターをもう一人ベンチに置いておきたいと、そんな風に考える、近頃の僕なのであります。

 

 

以上

 

 

 

suguru0220.hatenablog.com

 

 

2017年7月26日 ヤクルトvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 暑いのと寒いのが苦手な僕ですが、皆様こんばんは。

 

 「横浜横須賀道路が事故渋滞してた」レベルの小さな不幸せがマシンガンのように立て続けに発生して、ちょっとテンション低めです。

 

 それはさておき、我らの聖地横須賀スタジアムに行ってきました。最後にブログに書いた試合は7/1、見に行ったけど書いてない試合を含めると7/8以来となります。いずれにせよスカスカスケジュールです。

 

 今日は僕の中では平日のナイターなのですが、横須賀スタジアムは結構賑わっておりまして、おかげでチケットは手書きのやっつけ仕事みたいなものを手渡されました。ちゃんと印字されたチケットを使い切ると、この手書きバージョンの出番が来るのです。

 キッズスターナイトよろしく子供が書いたチケット、という事ではなく、やや機嫌の悪そうなチケット売り場のお姉さんから手渡された正規のチケットです。

 

 のっけから嫌な感じですみません。

 

 

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 今日のスタメンはご覧のとおりです。ベイスターズは育成2年目の田村選手、ヤクルトは左腕の岩橋選手です。岩橋選手はリリーフの人というイメージでしたが、先発で出てこられました。

 

 まず冒頭から言い訳をしますと、僕は昨日まで風邪を引いてグラグラしておりまして、今日もその影響で集中力がいつにも増して低いポジショニングでした。ところどころ間違える恐れがあります。

 

 ベイスターズ田村選手は5回を投げて1失点で勝ち負けはつきませんでした。田村選手はコントロールがアバウトな人で、今日もボール先行の場面が目立ちましたが、それでも与四球は1で済ませました。これは好材料だと思います。

 球速はいつもとそう変わりなく、だいたい145キロがMAXでそれより若干低いくらいの球速のストレートと、あとは横の変化球とチェンジアップのような120キロ台のボールのコンビネーションでした。

 球数58ですからもうちょっと長いイニングを投げてみて欲しいとも思うのですが、リリーフ部隊の出番も必要なのでやむを得ません。田村選手は着実に進歩していると思います。

 

 ヤクルトの岩橋選手は6回を投げて1失点で勝ち投手となりました。球速は140キロを少し超える程度で、あとはスライダーのような横の変化球を投げていたと思います。

 左ピッチャーがストライクゾーンすれすれの所に投げるスライダーは、経験の浅い若い選手にテキメンに効果を発揮します。今日のベイスターズでは3年目の亀井選手、2年目の青柳選手、ルーキーの狩野選手や松尾選手に細川選手といずれも一軍経験のない若い右バッターが揃っていまして、言葉は悪いかもしれませんが、遊ばれてしまっているようにも見えました。

 ただ、山崎憲晴選手との対戦などを見ていると、球筋が読まれてしまい、まだまだ一軍の先発でこれだけで押し切るのは難しいのかもしれないなとも感じました。

 

 

 次にベイスターズ打線について。

 

 白崎選手が出場していました。故障して以降で公式戦に出るのは昨日の試合が最初のようですが、バッティングはともかく守備の動きは本来の白崎選手と違わぬ、故障の影響を感じさせないものでした。

 バッティングについてはまだまだピッチャーの生きたボールに目が慣れていないような感じがします。本調子ならホームランに出来てもおかしくないボールをミスショットで外野フライにしてしまう場面もありました。

 白崎選手の本来のポジションだとショートかサードという事になると思いますが、あいにく宮崎選手がサードのレギュラーに任命されてしまいましたから、出る幕が見当たりません。リハビリも兼ねてセカンドの守備に取り組んでみてはどうかという風にも思ったりします。

 

 チーム全体で5安打で、そのうち2安打は内野安打ですから、相変わらず寂しい打線であります。

 

 

 ヤクルト打線は皆さん順調そうで何よりです。

 

 育成ルーキーでこの所ずっとクリーンナップを任されている大村選手が今日も右中間にタイムリーツーベースを打ちました。打った相手は絶不調の須田選手でしたが、まったくどちらが先輩なのかわからないくらい、大村選手に雰囲気がありました。

 登録はキャッチャーですけれども実際には野手として起用されています。それならそれで支配下登録して一軍の試合に出してみてはどうかと思うくらい、今が旬の選手です。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回福地選手、7回小林寛選手、8回須田選手、9回尾仲選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 その中で須田選手について触れますが、5失点で負け投手となりました。ストレートもスライダーもシュートも思い通りにならずにストライクが取れず、ボール先行で置きに行った所を痛打されるの繰り返しでした。ストレートは指に引っかかるようにして左バッターボックス側に外れますし、左右に曲がる変化球も曲がり始めるのが早過ぎてストライクが取れず、とにかく良い所が何も見当たりませんでした。

 球速も、グリーン選手に投げた高めの釣り球が140キロをマークした以外、あとは速くても138キロでした。

 

 どこか痛い所があるのか、それとも長年の疲労でフォームがおかしくなってしまったのかわかりませんが、今シーズン中の一軍復帰を目指して応急処置をしてどうにかなるような状況では無いような、気がします。

 

 須田選手は若い頃は先発をやっていましたが、この際先発に再転向する事を考えてみてはどうかと思います。年齢的にも体の疲れが抜けにくくなるお年頃ですし、球速が往年のようなものを望めないのであれば、少々遅くても緩急などを駆使した投球術で勝負できる先発の方が、これから長く続けるためには良いのではないだろうかなと、僕は今日ひたすら打たれ続ける須田選手を眺めながら、そう思いました。

 

 

 ヤクルトのリリーフは7回から徳山選手、屋宜選手、中島選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。屋宜選手はつい先日日本ハムからトレードしてきたばかりという事で、ユニフォームは別の選手のものを借りてプレーしました。

 

 その屋宜選手についてですが、140キロ台中盤のストレートでドンドンと投げ込む強気のピッチングで3者凡退に切って取りました。屋宜選手は日ハム時代にコントロールで苦労している印象が強かったのですが、今日に関しては全部ストライクだったのでは?と思うくらい、とにかく徹底したストライク先行でした。移籍によって何かが吹っ切れたのだとしたら、今後が非常に楽しみです。

 

 今日は巨人のクルーズ選手が楽天にトレードされるというニュースが流れ、間髪入れずに入団会見と出場登録、そしてスタメン出場と凄まじいスピード感で事が進展していったわけですが、楽天はよくもまぁあんな早くにユニフォームの準備ができたと感心するとともに、もう移籍から数日経ってるのにまだ屋宜選手のユニフォームの準備もできていないヤクルト球団との、意気込みの違いみたいなものをしみじみと感じました。

 

 

               ■

 

 今日良かったのは、涼しかった事でしょうか。多少の小雨がぱらついたおかげで気温の上昇が抑えられ、快適に野球観戦する事ができました。

 

 野球の面では、とりあえず今後に期待しておきたいという事にしておきましょう。

 

 

ヤクルト6-1横浜DeNA

勝:岩橋

敗:須田

観客数:1225名

 

 

以上

 

なぜベイスターズファームの試合日程はスカスカなのか

 

 いつもより手短に問題提起したいと思います。

 

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※ 出典

スケジュール | 横浜DeNAベイスターズ

 

 ベイスターズファームの7月と8月の試合日程は上記の通りです。

 

 オールスターブレイクの7/12~16は良いとして、7/20~24の5日間がまるまる休みになってしまっている事と、8月は前半に休みが多い事が問題であると僕は思っています。

 ちなみに8/14~17が空白になっているのは「神奈川野球交流戦」が8/15~17の3日間組まれているからで、これは問題ありません。スケジュール表に載せてくれればいいのにとは思いますが。

 

 

 で、ベイスターズファームがこれだけゆったりとした試合日程を組んでいる間に他球団はどうしているかと言いますと、普通に試合をしています。

 

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※ 出典

試合日程・結果 | ファーム | NPB.jp 日本野球機構

 

 見ての通り、他球団は皆さんしっかりと試合を組んで、鍛錬に励んでおられます。

 

 これを見て、どうしてベイスターズファームはゆっくり休んでいられるのだろうかと、僕は疑問を募らせています。

 

 ベイスターズファームは他球団と違って主に公営球場で試合を行いますから、現在のように高校野球の予選が真っ盛りの時期は球場の確保ができないという事情もあります。

 しかしそうであるならば、ウエスタンリーグの各球団と申し合わせてウエスタン交流試合を組むことも出来るはずです。特にウエスタンは5球団しかありませんし、移動距離が非常に広いので試合日程を組むのに苦労しています。

 ですからこちらから出向くと申し入れれば、非常に歓迎して頂けるのは想像に難くありません。

 

 また、ウエスタン5球団はいずれも自前の球場で公式戦を行いますので、高校野球の予選で球場の確保に苦しむ心配もありません。

 

 なんなら、九州豪雨の被災地で力仕事のボランティアをしつつ、タマスタ筑後で試合に出るといった、いかにもマイナーリーグ的なハードなスケジュールを組むことも可能でしょう。

 

 もしくは巨人や楽天のように独立リーグのチームと試合を組むことも出来ます。

 

 この時期に高校野球の予選で球場の確保が難しくなるのは毎年恒例なので、予めこうなるのはわかっている筈です。

 ましてや、プロ野球のシーズンが佳境を迎えて、より一層ファームの試合を組む必要性が高まるであろうこの時期にスカスカ日程を放置しているのは、編成面の怠慢と言わざるを得ません。

 

 

 黒羽根選手を放出したことでキャッチャーのやりくりが厳しくなってきた近頃のベイスターズファームですが、それ以外の投手も野手も出番の限られた、もっと試合に出さなければならない選手が大勢控えています。

 

 今すぐにでも臨時で試合を増やすべきであると、強く訴えたい所であります。

 

 

以上

 

BCリーグ公式戦 福島ホープス対武蔵ヒートベアーズを見に行ってきました

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 三連休の中日なのに、日曜日なのにNPBの試合が1試合も行われなかった今日、僕は埼玉県越谷市までBCリーグの試合を見に行ってきました。先月も同じ球場で行われた試合を見に行ったばかりですが、越谷ならふとした思いつきで行ける距離だなと、今日も改めて感じました。

 

 今日の試合は武蔵ヒートベアーズと福島ホープスの対戦ですが、福島ホープスの岩村明憲選手兼監督が今年限りで選手を引退なさるという事ですので、ぜひ一度プレーするところも見ておきたかったのですが、あいにく出場はありませんでした。

 

 しばらく見ないうちに、だいぶお太りになられたようです。

 

 

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 今日のスタメンはご覧の通りです。NPBの経験者は福島のボウカー選手くらいでしょうか。武蔵の先発ピッチャーである李選手は韓国のロッテジャイアンツでプレーされていたようですね。福島ホープス先発の青木勇人選手は、かつて西武と広島でプレーされた青木勇人さんと同姓同名ですね。もちろん別人です。

 

 今日は事細かに書くのではなく、目についた選手だけダラダラと書いていきたいと思います。

 

 武蔵先発の李選手は初めからセットポジションで、監督の小林宏之さんのピッチングフォームと似たような投げ方をします。スピードガンが無いので球速はわかりませんが、見たところ140キロ台中盤は出ていたように見えました。変化球はスライダーとフォーク?かチェンジアップがメインで、スライダーの曲がり方は結構大きく、左バッターの外角にボール気味の所から内の方にグイッと曲がってストライクになるという場面もありました。

 7回終わりまで投げましたが、スタミナが切れた感じもなく、2失点していますけれども、芯で捉えられたような強い打球は無く、ラベンダー選手やボウカー選手には詰まらせながら押し込むようにヒットにされたような、内容的にはそこまで悪くなかったのでは?と思いました。

 

 韓国のプロ野球がどれくらいのレベルなのかわかりませんが、WBCで対戦すると結構強いなぁと、日本球界と大して違わないなぁとも思いますので、この李選手レベルでも残れないくらい競争が厳しいのかもしれませんが、球速があってフォームがコンパクトですからリリーフでNPBに獲得されても不思議ではないなような、そんな印象を持ちました。

 

 

 福島ホープスと言えば元巨人のボウカー選手です。6月はリーグの月間MVPを受賞し、リーグ唯一の4割バッターでもあるようです。全打席の動画を撮ってきました。

 

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 全打席撮影するほど注目していたつもりは無いのですが、一打席目二打席目がいずれも早打ちであっさりと終わってしまったので、結局全打席を撮ることにしました。

 

 巨人時代は日本シリーズで大活躍したこともありましたが、やや緩い変化球の揺さぶりに脆かったような印象がありましたが、福島ホープス入団2年目にして、だいぶ我慢強くしぶといバッティングをするようになりました。

 ただし超のつくプルヒッターぶりは相変わらずで、武蔵ヒートベアーズの守備体型が極端です。サードは誰もおらず、サードがショートの位置に居て、ショートがセカンドの位置に居て、セカンドは一二塁間に居て、ファーストはライン上を締めている、というボウカーシフトでした。

 

 試合前や試合中の様子も結構見ていましたが、もうチームのキャプテンのような雰囲気で同僚を鼓舞したり、自分の打席まで2~3人間が有るのにネクストサークルの近くまで来て相手ピッチャーと間合いを計ったりと、とても馴染んでいるように見えました。

 群馬のカラバイヨ選手はとうとう選手兼コーチにまでなりましたが、ボウカー選手もそのような存在になりそうな感じですね。それ以前に、打線の弱いNPBのチームに獲得して欲しいという思いもありますが。

 

 

 何年か前にフジテレビのドキュメンタリー番組で密着取材を受けた福島ホープスの岡下大将選手が今日も5番ショートでスタメン出場していました。

 僕はあの番組を見て以来岡下選手を密かに注目し続けてきたのですが、今日は打つ方でも守る方でも雑な場面が目立ちました。

 守備では二遊間に飛ぶ緩いゴロを捕球ミスして記録上は内野安打にしてしまいました。グラブの出し方が雑だなぁと思いましたし、僕の近くに居た関係者とおぼしき人も「あれがヒットじゃピッチャーが可哀想」と仰っていて、誰が見てもエラーであるという感じでした。

 打つ方では4タコでした。結果が出ないのはともかく、打席に入る前のルーティンで行っている素振りがいかにも雑でした。素人の僕が言うのもおこがましいですが、バットのヘッドが思い切り下がっていて、これでは凡フライを打ち上げてしまうのも仕方ないと感じました。打席に入る前の様子からしボウカー選手とは大違いで、明らかに準備不足なのが見て取れました。

 今日はNPBのスカウトらしき人が全くおりませんでしたから、そういう理由で緊張感を欠いていたのだとしたら、非常に残念だとしか言いようがありません。

 

 

 最後に、8回裏に福島ホープスのホームページにも載っていないような謎の選手がマウンドに上がりました。

 

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 スコアボードの表示は前の回に投げた笠原選手の名前のまま変更されておらず、しかしどこをどう見ても笠原選手ではなく、ウグイス嬢のアナウンスも聞き漏らしてしまったので、とりあえず動画を撮ってきました。マウンドを降りて9回表になってようやくスコアボードの表示が変わり、この選手は「モーラ」という名前だとわかりました。

 

 やや恰幅の良い身体からいかにも球質の重そうなボールを投げますね。後で知ったのですが、今日出場選手登録されたばかりの新加入の選手だそうで、そういう状況ながら全く始めてらしさの感じられない、「以前からいました」的なマウンドさばきが非常に頼もしかったです。

 

                ■

 

 試合は岩村明憲監督率いる福島ホープスが先制するも、中盤から後半にかけて武蔵ヒートベアーズがじわじわ追い上げ、そして逆転勝利を飾りました。

 

 今日の来場者数は239名だそうでした。NPBの試合がない、絶好の集客日和だったようにも思うのですが、なかなかお客さんが集まらないようです。

 

 見に来るたびに書いていると思いますが、非常に面白いのでぜひ皆さんにも見に来てもらいたいですし、球団側としてもお客さんを増やすための努力に一層取り組んでもらいたいものであると、そのように感じた今日一日でありました。

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

ベイスターズの育成方針はこれで良いのか? その4

 

www.sanspo.com

 飯塚選手が先日のプロ二戦目の登板後に語った所によれば、ストレートの力不足を感じたという事でした。

 

 飯塚選手については去年の春も今年の春も、身体つきが前年と変わり映えがしないなぁと残念に感じておりました。

 シーズン中は実践練習が中心になりますが、シーズンオフはしっかり食べてウエイトトレーニングを積んで、身体を一回り大きくしなければなりません。飯塚選手はそれが全く出来ていませんでしたので、それで非常にがっかりさせられたのです。

 

 そのツケが、ストレートの力不足として如実に現れているのだろうと、僕は思っています。

 

 

 ベイスターズの若手では飯塚選手と同じような、何年経っても身体つきに変わり映えのしない選手が少なくありません。

 例えば飯塚選手と同期の亀井選手や、一年下の網谷選手もほとんど変わっていないと感じています。あくまで僕の目視による感想ですが、これらの選手の成績がほとんど伸びてこない所を見ると、僕の見立てはさほど間違えていないのではないかと感じています。

 

 

               ■

 

www.plus-blog.sportsnavi.com

 僕は2年ほど前にこういうブログエントリーを書きました。かねてから選手の食生活に関心を持っていたというわけですが、2年余りがたっても相変わらず何も変わっていないように思えて、非常に、非常に、非常に、著しく不満に思っています。

 

victorysportsnews.com

 先月にリリースされたダルビッシュさんのインタビューの中でそういった部分への言及がありました。

 

岩本 夜が早いっていうことですね。

ダルビッシュ 早いです。日本人の野球選手って結構朝まで行けちゃうんですよね。その酒が結構な量で、多いんですよ。それって体の中で見ると、睡眠の質もめちゃくちゃ落ちるし回復もめちゃくちゃ落ちてしまう。あと、食事が毎食違ってきます。日本人選手はあまり食事に関して意識が高くない。例えば、昼はそばだけとか、うどんだけとか、おにぎりだけってことがありますけど、こっちだとそれは絶対にありません。ちゃんとタンパク質も取る。鶏の胸肉とか大豆とかポテトとか、ちゃんと栄養として成り立っているものが毎食出てきます。それにプラスして、トレーニングをするので体が全然違ってくるんだと思います。

岩本 ちょうど数日前にアメリカの大学でアメフトをやっている選手に聞いたら、全部管理されていると言っていました。徹底的に管理されていて、逆にそれ以外のものはほとんど食べることがないくらいだ、と。そのようにちゃんとした体を作ることが、アメリカは文化として根付いていますよね。

 

 野球選手の話とアメフト選手の話が混ざっていますけれども、アスリートの身体づくりに関して組織としてしっかりと管理されているという趣旨の事が書かれてあります。

 

 また、最近話題になったサッカーの下部リーグに所属するFCいわきのチーム方針についても、先日NHKの夜のニュースで取り上げられているのを見て、とても興味深いと思いました。

 

web.gekisaka.jp

number.bunshun.jp

 

 トレーニングの進め方であるとか、食事の管理であるとかが事細かに決められていて、そのおかげでFCいわきの選手はフィジカルがとても強いのだそうです。

 

 野球とサッカーで競技の違いはありますが、組織論として、これは是非とも学ばなければならないものだと思います。

 

 

 少なくとも、高校を出たばかりで知識も何もない選手たちの自主性に任せているようでは、とてもプロの球団であると胸を張れないのではないでしょうか。

 

 

              ■

 

 セリーグでぶっちぎりの首位に立つカープの選手は、野手も投手も非常にごっつい身体つきをしたパワーのある人材で溢れています。

 同じプロ野球チームなのに、カープベイスターズとでは大学生と中学生くらい違うのではないかと、そんな風に感じています。

 

 ベイスターズは2019年から横須賀市夏島町に新しい総合練習場を設けて、そこでトレーニングを励むようになるわけですが、まずはそこを一つのターニングポイントと位置づけて、どのようなトレーニング設備を設け、どのような食事管理をするか目標設定をして、それを総合練習場の建設に当てはめていかなければなりません。

 

 また、それまで残り2年足らずの間に、我々に足りなかったものは一体何だったのか改めて総点検をし、着実に改革を進めていかなければならないと思います。

 

 これまでのベイスターズは暗黒時代からの脱却が一つの目標であったわけですが、もはやそういう状況を抜け出せたと言えると思います。

 そして今後は揺るぎのない常勝球団を築くための、これまで見えてこなかった高い山を登る事を考えていくようにしなければなりません。

 

 その為にも、ベイスターズの育成方針を根本から見直し、改革を進めて頂けるよう、切に願う所であります。

 

 

以上

 

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トレードについて

www.nikkansports.com

 

 湘南シーレックス時代から親しみの有る黒羽根選手が日本ハムに旅立っていきました。

 

 長年見てきた選手なだけに寂しい感情も小さくはありませんが、黒羽根選手の年齢を考えると、このままベイスターズに残ることが「プロ野球選手 黒羽根利規」として良い選択なのかどうかと内心思っていた所もありますから、これで良かったのではないかと、僕の感想がそこに落ち着きました。

 

 

 なお、黒羽根選手とともに湘南シーレックスで活躍された古木さんはツイッターでこのように述べられています。

 

 

 古木さんもベイスターズから他球団にトレードした過去がありますから、思う所もあったのでしょう。

 黒羽根選手は「動揺した」とコメントされていますが、内心は古木さんのツイートにもあるように、そういう希望も少なくなかったのだろうと思います。

 

 

 黒羽根選手は気持ちの浮き沈みが多少大きい人だと聞いたことがあります。一度やる気スイッチが入ればセリーグでも随一の能力を発揮しますが、近年はそうではありませんでした。

 それがこうして、選手のやる気を引き出すことにかけて定評のある栗山監督の日本ハムに入れて頂けたわけですので、もう一花も二花も咲かせる事でしょう。

 

 エスコバー選手の事はよくわかりませんが、お互いが良いトレードだった笑い合える日が必ず来ると、信じています。

 

 

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  僕がこのブログを続けていく上で常に意識しているのは「選手を応援して、選手が前向きな気持ちになってもらえるように書く」という事です。

 だからあまりトレードを推奨するような事は書かずにきました(ゼロでは無いが)。

 

 ネット上ではトレードすべきとか交換トレードを想定するとかといったやり取りが盛んに行われていて、それはそれで一つの楽しみ方ですから特に否定も肯定もしませんが、聞く所によればそれを快く思わない選手もいるという話ですので、僕はなるべく控えようとしてきました。

 

 ただ、こういう機会だから書いてしまえば、ベイスターズの中でも何人かはトレードで出してあげたほうが本人のためになるのでは?と感じる選手がいるのも事実です。

 

 その最たる存在が松本啓二朗選手でしょうか。

 

 プロ9年目として迎えた今年はこれまで1軍でのスタメン出場が1試合のみで、芳しい結果も残せていません。

 ベイスターズの外野陣は筒香選手梶谷選手桑原選手のレギュラーが強固で、その脇も乙坂選手や荒波選手で、その後を追うのが白根選手や関根選手ですから、食い込む余地は、ほぼ無いといって良いかと思います。

 

 ただ、他のチームの状況に目を移してみると、松本選手の打力が活かせそうなチームもチラホラと見受けられます。

 松本選手の今季のファームの成績は打率.286で、同じような使われ方をしていた荒波選手が.243だった事を考えれば、それなりに評価できる数字であると言えます。

 この打率を額面通りに受け取ると「大した数字ではない」と思われるかもしれませんが、中堅ベテランの選手にとって、2軍は1軍と違って1試合フルに出場する機会がほとんど無く、いわば全打席代打のような、しかもスコアラーのデータもあまり無いような場面で打席に臨みますから、その数字だけを見てすべてを判断することは出来ないのです。

 それでこの数字なので、上々ではないかというのが僕の考えなのです。

 

 チームが強くなるという事は選手間の競争が激化して、お試し出場の可能性も少なくなるという事です。

 ですから、トレードで日ハムに向かった黒羽根選手もそうですし、厳しい立場に追い込まれている松本選手もそうですけれども、こういう立場の選手が次々と出てきてしまいます。非常に心苦しい事であり、もどかしくもあります。

 

 

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 安倍首相が以前「プロ野球を16球団にしよう!」と言い出したことがありますけれども、その後どうなったでしょうか。

 

 黒羽根選手や松本選手のような、試合に出られさえすればきっと良い成績を残せるであろう選手を救うためといったら本末転倒の感もありますが、最近色々と芳しくない安倍首相が人気浮上策としてこれを一気に進めてくれたら、どんなに良いだろうか、などと思わないでもありません。

 

 

 プロ野球界は全員がハッピーエンドでは終われない厳しい世界である。

 

 それを重く受け止めた、黒羽根選手のトレードの一件でした。

 

 

以上