ベイスターズの育成方針はこれで良いのか? その4
飯塚選手が先日のプロ二戦目の登板後に語った所によれば、ストレートの力不足を感じたという事でした。
飯塚選手については去年の春も今年の春も、身体つきが前年と変わり映えがしないなぁと残念に感じておりました。
シーズン中は実践練習が中心になりますが、シーズンオフはしっかり食べてウエイトトレーニングを積んで、身体を一回り大きくしなければなりません。飯塚選手はそれが全く出来ていませんでしたので、それで非常にがっかりさせられたのです。
そのツケが、ストレートの力不足として如実に現れているのだろうと、僕は思っています。
ベイスターズの若手では飯塚選手と同じような、何年経っても身体つきに変わり映えのしない選手が少なくありません。
例えば飯塚選手と同期の亀井選手や、一年下の網谷選手もほとんど変わっていないと感じています。あくまで僕の目視による感想ですが、これらの選手の成績がほとんど伸びてこない所を見ると、僕の見立てはさほど間違えていないのではないかと感じています。
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僕は2年ほど前にこういうブログエントリーを書きました。かねてから選手の食生活に関心を持っていたというわけですが、2年余りがたっても相変わらず何も変わっていないように思えて、非常に、非常に、非常に、著しく不満に思っています。
先月にリリースされたダルビッシュさんのインタビューの中でそういった部分への言及がありました。
岩本 夜が早いっていうことですね。
ダルビッシュ 早いです。日本人の野球選手って結構朝まで行けちゃうんですよね。その酒が結構な量で、多いんですよ。それって体の中で見ると、睡眠の質もめちゃくちゃ落ちるし回復もめちゃくちゃ落ちてしまう。あと、食事が毎食違ってきます。日本人選手はあまり食事に関して意識が高くない。例えば、昼はそばだけとか、うどんだけとか、おにぎりだけってことがありますけど、こっちだとそれは絶対にありません。ちゃんとタンパク質も取る。鶏の胸肉とか大豆とかポテトとか、ちゃんと栄養として成り立っているものが毎食出てきます。それにプラスして、トレーニングをするので体が全然違ってくるんだと思います。
岩本 ちょうど数日前にアメリカの大学でアメフトをやっている選手に聞いたら、全部管理されていると言っていました。徹底的に管理されていて、逆にそれ以外のものはほとんど食べることがないくらいだ、と。そのようにちゃんとした体を作ることが、アメリカは文化として根付いていますよね。
野球選手の話とアメフト選手の話が混ざっていますけれども、アスリートの身体づくりに関して組織としてしっかりと管理されているという趣旨の事が書かれてあります。
また、最近話題になったサッカーの下部リーグに所属するFCいわきのチーム方針についても、先日NHKの夜のニュースで取り上げられているのを見て、とても興味深いと思いました。
トレーニングの進め方であるとか、食事の管理であるとかが事細かに決められていて、そのおかげでFCいわきの選手はフィジカルがとても強いのだそうです。
野球とサッカーで競技の違いはありますが、組織論として、これは是非とも学ばなければならないものだと思います。
少なくとも、高校を出たばかりで知識も何もない選手たちの自主性に任せているようでは、とてもプロの球団であると胸を張れないのではないでしょうか。
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セリーグでぶっちぎりの首位に立つカープの選手は、野手も投手も非常にごっつい身体つきをしたパワーのある人材で溢れています。
同じプロ野球チームなのに、カープとベイスターズとでは大学生と中学生くらい違うのではないかと、そんな風に感じています。
ベイスターズは2019年から横須賀市夏島町に新しい総合練習場を設けて、そこでトレーニングを励むようになるわけですが、まずはそこを一つのターニングポイントと位置づけて、どのようなトレーニング設備を設け、どのような食事管理をするか目標設定をして、それを総合練習場の建設に当てはめていかなければなりません。
また、それまで残り2年足らずの間に、我々に足りなかったものは一体何だったのか改めて総点検をし、着実に改革を進めていかなければならないと思います。
これまでのベイスターズは暗黒時代からの脱却が一つの目標であったわけですが、もはやそういう状況を抜け出せたと言えると思います。
そして今後は揺るぎのない常勝球団を築くための、これまで見えてこなかった高い山を登る事を考えていくようにしなければなりません。
その為にも、ベイスターズの育成方針を根本から見直し、改革を進めて頂けるよう、切に願う所であります。
以上