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ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズファンの気質が変わってきたなと感じています

 我らがベイスターズの親会社は、言わずと知れたDeNAです。

 DeNAの沿革を簡単に言うと、当初はネットオークションの運営会社として立ち上げられるも、後に新たに始めた「モバゲータウン」で大きくブレイクし、その後携帯電話向けゲームで球団経営が出来るほどの急成長を遂げ、そして今に至るといった所でしょうか。

 最初のネットオークションもそうですが、DeNAのサービスは中高生を中心に、IT企業でありながらパソコンを持たない人々を主な顧客層としているのが特徴です。ネットオークション国内最大手のヤフーオークションがパソコン向け中心だったのに対し、DeNAは携帯電話のiモードやezweb用として発展させたため、その傾向が強まったのです。

 モバゲータウンは、当時隆盛を誇っていたSNS最大手のミクシィが18歳未満を排除していたのもあって、ミクシィに参加できない18歳未満の受け皿としてユーザーを拡大してきた経緯があります。それゆえ中高生の利用者割合が非常に多く、一時期は援助交際の温床のようになっていた事もあったほどで、お世辞にも上品とはいえないサービスでありました。

 その後は携帯電話の通信処理速度向上に伴い、多少動きのある画面を作れるようになったのを契機としてブラウザゲームの開発を本格化させ、「ポチポチゲー」と揶揄される、操作の単純さがウリのゲームでもう一山当てることに成功しました。これは後に「コンプガチャ」として社会問題に発展するまでになりました。

 つまりDeNAの経営拡大には、「援助交際の温床」と「コンプガチャ」という、理性的な大人たちからすれば眉をひそめざるを得ない、そういったものと常に隣り合わせだったわけです。

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 翻って野球はどうかと言いますと、ルールが複雑過ぎるがゆえに、先進国を中心として普及するスポーツであります。

 なんせ「ルールブック」なる厚みのある書物が存在するほどで、基本的な動作ですら理解するまでにそれなりの時間を要します。明文化されたルールを理解するためには厚みのある書物を読める程度の読書力が必要であり、つまり野球というスポーツは、競技をするにしても観戦をするにしても、人を選ぶのです。

 僕は何も他のスポーツをディスるつもりは毛頭ありませんが、野球のファンが他のプロスポーツファンのような暴徒化をしないのは、この複雑極まるルールに起因していると考えています。すぐに怒ってむやみやたらと暴れまわるような理性の持ち主は、そもそも野球の面白みなど理解できる筈がないのです。

 つまり、ザックリと言ってしまえば、DeNAの主立った顧客層と野球のファン層というのは水と油くらい大きく違うのであります。

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 野球ファンにも色々な人がおりますが、ある程度共通しているのはウンチクが好きで理屈っぽい所ではないでしょうか。

 だいたいどんなプロ野球ファンにも好きなプレースタイルや戦術があって、打撃戦が好きな人もいれば投手戦が好きな人もいますし、豪速球投手が好きな人もいれば軟投派投手が好きな人もいるのではないでしょうか。そういった好みであるとか、実際の試合の進捗をやや理屈っぽく語らうのがプロ野球ファンの昔からの傾向みたいなものであったと言えます。

 ですが、ことベイスターズについて言えば、親会社がDeNAになって2年位経ってから顕著な変化が現れるようになってきました。

 一言で言えば、これまでの野球ファンのような深い読みみたいなものが無い、ふわっとした雰囲気を楽しみたい人達が増えてきたのです。ゲームで例えるならば、ドラゴンクエストダビスタファイナルファンタジーのような頭を使う煩わしいものはダメで、俗にいうポチポチゲーが良いといった人種が目に見えて増えてきたのです。

 この傾向はSNS界隈でファン同士が語らうような場で特に顕著です。

 プロ野球ファンが監督の采配で侃々諤々議論するのは何十年も前から続くものですが、それすら認められないのです。議論の場には賛否双方があって然るべきですが、否定的な意見を投げかけられるのがとにかくダメで許されないといった人種が現れるようになったのです。

 これはなかなかカルチャーショックを受ける出来事です。

 プロ野球界においては、どんな強いチームのファン同士でも厳しい意見が飛び交うのが日常的です。日本シリーズを制覇した秋山監督にしても、ネット上では明るい意見ばかりではありません。あれだけ多額の補強をしてもらったのに薄氷を踏むようなギリギリの優勝になったのは秋山監督のせいだと厳しい意見が飛び交っております。

 だから僕も僕なりに考えて、中畑監督のどこがどう悪いのか具体的なポイントを挙げて批判をするわけです。そのポイントに対して反論があるのは、それこそプロ野球ファンの醍醐味みたいなものですから僕としても望む所なのですけれども、そういった具体的理由をすっ飛ばして「中畑監督の悪口を言う奴はベイファンじゃない!」と投げかけるのが近年の新しいベイスターズのファン像になってしまいました。

 これはなかなか恐ろしいものがあります。

 観客動員が増えて球団の売上が増えるのは非常に喜ばしい事です。どんなお客さんでもお金を落としてくれるのが良いお客さんなので個々の思想信条に物を申すことはしませんが、しかしこの空気の変わり様は、いささか強い違和感を覚えます。とても同じベイスターズファンとしてお付き合いすることが出来ません。

 ですから僕としてはこちらからああいった新種のベイスターズファンに近付いていく事は一切無いのですけれども、向こうがこっちに近づいてきてナチスSS隊よろしく言論弾圧のようなものを加えてくるのが、それはちょっと辟易とする所があります。こちらはこちらで古式ゆかしい野球ファンとして理屈を垂れて楽しんでいるだけなのに、それを阻害されたら堪らないのです。

 もっとも、理屈っぽい既存の野球ファンが長年にわたってセリーグの底辺を這いつくばっているベイスターズを愛してくれるかと言えば、それも難しい相談かもしれません。これだけアラの多いチームを見ているとストレスが溜まる一方です。ですから、球団のマーケ戦略上、あえて既存の野球ファンではない、ふわっとした雰囲気を楽しみたい層を集めるのが手っ取り早いと判断されたとすれば、それはそれで仕方のない事だったかもしれません。

 親会社が変わってチームの強化に力を入れるとしても、そんなに短期間で優勝争いできる強豪チームに生まれ変わるのは不可能です。だからといって弱いチームで球場に閑古鳥を鳴かせ続けるのも不味いわけでして、だから負けても文句を言わないタイプの新種の野球ファンを増やそうという戦略になった、のかもしれません。

 そう考えると、不満といえば不満ではあるものの、我慢するしか無いのかもしれません。

 プロ野球チームである以上は、常に他球団と遜色なく優勝争い出来るチーム作りをして欲しいのは当然の事です。ふわっとしたファンを集めて悦に入っている場合ではありません。これはあくまで過渡期的な傾向としてあと数年は我慢して見守る所存ですが、それはそれとして、そろそろ真面目に優勝を目指せるチームを作っていただきたいと、そのようなまとめをしたいと思います。

以上