ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

元ベイスターズ戦士たちのリクルート活動 其の弐

 今月の11日に元ベイスターズ戦士たちのリクルート活動というブログエントリーを書きましたが、それから10日以上が経過し、2回目のトライアウトが終わった所で、まだ所属先が未定だった中から新たに進路を決めた選手が出てまいりましたので、前回の続きのようにして書きたいと思います。

 11日のエントリーで既に所属先決定と書いた佐藤祥万、藤江両選手以外について触れます。

★入団決まったよ組

■トラヴィス選手(横浜→阪神(育))

 前回のエントリーを書いた時点でほぼ本決まりの様相でしたので、問題なく決まった事を喜びたいと思います。藤井秀悟選手が横須賀の選手寮から旅立つトラヴィス選手にハッパをかける一幕もあったそうですが、僕も全く同じ気持ちで、支配下登録は当然として、さらにはデイリースポーツの1面トップを飾る大活躍、そしてタイガースに無くてはならない存在にまで飛躍して欲しいと願っています。

 それと、全くの余談ですが、僕は先日、寝ている間にトラヴィス選手の夢を見ました。悪い夢でした。育成契約をしてもらえるという段で自動車で人身事故を起こして立場が微妙になるという、なんとも評しようがない変な夢でした。事故を起こさないのはもちろん、ケガや病気にも気をつけてもらいたいと思います。

阪神トラヴィス入寮 お手本はメッセ

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141116-1396940.html

■陳冠宇選手(横浜→ロッテ)

 1回目のトライアウト後にロッテの入団テストを受けていた陳投手のロッテ入団が決まりました。どうやら最初から支配下登録をしてもらえるようで、ロッテの期待の高さが伺えます。

 ベイスターズでは、始めの頃にはケガで泣かされ、後半はファームで結果を残すものの外国人枠の都合で1軍では1試合しか登板する機会を得られませんでした。チャンスをもらえさえすれば1軍の先発ローテを張れるだけの実力の持ち主ですし、ロッテが彼を支配下で登録するのも当然という気持ちもあります。ロッテはベイスターズと比べて外国人枠の競争がそこまで厳しくはないようですし、先発左腕の成瀬選手が抜けた穴を埋める役割を期待されるかもしれませんが、初年度からしっかり結果を残してもらいたいと思います。今年のベイスターズの戦力外組では求められるレベルが一番高いのが彼ではないでしょうか。

【ロッテ】矢地&陳冠宇がテスト入団

http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20141119-OHT1T50014.html

■北方悠誠選手(横浜→ソフトバンク(育))

 ソフトバンクの入団テストが期日を延長されたというニュースを聞いた時には、ちょっと嫌な予感がしたものでした。戦力外選手が受ける入団テストは契約されるのが既定路線で破談になるのは極稀(ロッテのテストで不合格の佐伯貴弘さんetc)ですが、その極稀な悪い方へ向かう可能性が頭にちらつき始めていた所でしたが、幸いにもソフトバンク育成選手として契約してもらえる運びになりました。

 コントロールの悪いピッチャーが修正されて大成する時というのは、だいたいの場合は投球フォームの修正がうまくいった時ではないかと思います。北方選手も工藤新監督直々にその点の指導を受けていると報道ステーションでも取り上げられていましたので、まずは育成選手として正しい投球フォームを固める所から、そして2軍の試合に登板し、そして支配下を目指すという感じになるのではないでしょうか。ソフトバンクがそこまで計画的に見てくれるのであれば本当に願ったりかなったりだと思います。

DeNA戦力外の158キロ右腕・北方 ソフトバンクと育成契約

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/11/22/kiji/K20141122009330450.html

★入団決まりそうだよ組

■冨田康祐選手(横浜→レンジャーズ)

 当初は楽天が獲得の意向を持っているようなニュースがありましたが、それがいつの間にか消えて2回目のトライアウトに参加する話が出て、その2回目のトライアウトが直前回避で、そしてレンジャーズ行きというニュースになりました。日本球団からオファーが無かったのか、それとも日米からオファーを受けて総合的に判断した結果なのか詳細はわかりませんが、ひとまず行き先が見つかってホッとしました。

 ベイスターズを戦力外となってアメリカに渡った事例では斎藤隆投手が有名ですが、他にも岡本直也選手や小林公太選手の例もありました。山北茂利選手も岡本選手とともにフィリーズへというニュースがあったものの、情報が漏れた事でフィリーズ側が不信感を持ち破談になったという話もありました。ですので、アメリカに行くこと自体はそんなにビッグサプライズという事ではないと思います。ヤフーのトップニュースにまでなったようですが、あくまでマイナー契約ですので過剰反応は禁物だと思います。

 僕としては起用さえしてくれればすぐに1軍のリリーフで活躍出来るだけの力の持ち主だと思っていますのであちらに行ってしまうのは少々不満なのですが、どうせアメリカに行くなら給料を何億も貰うくらいの超大物になってベイスターズを見返して欲しいと思います。

レンジャーズ、前DeNA冨田と契約へ…PLでマエケンと同期

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/11/21/kiji/K20141121009323230.html

★その他

【BCリーグ】DeNA戦力外の伊藤、富山が獲得に動く

http://www.hochi.co.jp/baseball/etc/20141121-OHT1T50248.html

 独立リーグ富山サンダーバーズが伊藤選手の獲得意向を持っているようです。サンダーバーズベイスターズの進藤ヘッドコーチがかつて監督を務めたチームで、現在も秦裕二選手が所属、かつては安斉雄虎選手や杉本昌都選手も所属したベイスターズとの繋がりの強いチームです。

 ただ、独立リーグは今でこそNPBに有力選手を何人も送り込むようにはなりましたが、NPB球団→BCリーグでNPBにカムバックして成功した例が見当たらず、行った所で何になるという風な現実的な壁が厳然と存在します。伊藤選手の場合は潜在能力があるのは誰しもが認めるものの、あと一歩ブレイクスルーを果たすための場所として、独立リーグは正しい選択肢と言えるだろうかと、なかなか難しい感想を持っています。

 僕自身独立リーグの存在意義は重く受け止めていますので、指導体制をもう少し整えてくれたら伊藤選手にも是非行って来いと声をかけられるのですけれどもね。

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 今日は仕事の用事で埼玉方面に行きましたので、せっかくなので元巨人の條辺さんが経営されているうどん店を訪れてみました。これまでこの界隈には何度も足を運んでいるのですが、あいにく営業時間中(3時閉店)に間に合ったのは今日が初めてでして、普通のうどん店に行くのとは格段に違うテンションでお店に入りました。

 僕がお店に入ったのは午前11時頃、普通ならまだそれほど賑わうような時間帯では無いと思いますが、なかなかの客入りでした。條辺さんはせっせとうどんを打ってらっしゃいました。

 僕は冬季限定のしっぽくうどんをいただいたのですが、お世辞抜きに本当に美味しかったです。埼玉は肉汁うどんの名店が多く、したがって舌の肥えたうどん通を相手に商売しなければならない、ごまかしの効かない土地だと思うのですが、「元プロ野球選手」の看板がなくても充分に通用する、本当に美味しいうどんでした。僕が元々太麺好きなのもありますが、硬すぎず軟らかすぎず、もちもちとした癖になるような食感でした。

 ここまで来るのは並みの努力ではなかったと思います。條辺さんは野球選手としてかなり早い段階から1軍で活躍された人ですから、プロの中でも抜きん出るような努力をされてきたのだと思います。それは野球選手としても活かされたのだと思いますが、もう一つ、努力は人を裏切らないと言いましょうか、正真正銘の努力の天才でもあったのだと思います。その正しい努力、心の持ちようが、うどん作りにも反映されているのではないかと思います。

 まだ所属先の決まらない戦力外選手たちは今後どのような身の振り方をするのかわかりませんが、プロであるからには、正しく、そしてとことんまでに努力を重ねていってもらいたいと思います。その努力は、野球で結実するのか、それとも別のものに結びつくのかわかりませんが、必ずや素晴らしい人生に導いてくれるのではないでしょうか。

 つまりは、條辺さんのようになれと言いたいのです。

 僕は巨人というチームは嫌いだけれども、條辺さんには1人のプロ野球選手としても、1人の人間としても、最大級の敬意を払いたいと思います。

以上