ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年9月30日 千葉ロッテvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 プロ野球志望届を提出したい39歳の僕ですが、皆様こんばんは。今年も残すところ2試合となりました。

 

 長浦町のベイスターズ練習場では秘密裏に入団テストが行われていたり、横須賀スタジアムではどこかの球団のスカウトが視察に訪れていたりと、僕のプロ入りもそう遠くない位置にあるのではと思われてなりません。

 僕は12球団OKの態度で指名をお待ちしたいと思います。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが平良選手、ロッテがベテランの古谷選手です。古谷選手といえば先発が足りないときは先発で、リリーフが足らないときはリリーフでも登板する器用な選手というイメージですが、今年はこれまで1軍で1度も登板していないようですね。この時期に先発しているわけですから、来季の復活を楽しみにしたいと思います。

 

 それと、先日、いくつかのスポーツ紙でベイスターズの構想外選手5名の報道がありました。名前が上がった5名のうち山崎憲晴選手は今日の試合途中から出場してセカンドの守備にもつきましたが、他の4名についてはベンチ入りもしていなかったようであります。

 

 

 それではいつも通りピッチャーについて触れますが、ベイスターズ先発の平良選手は2回を投げきった所で降板となりました。特に故障や危険球などのアクシデントではなく、当初からその予定だったように見えました。

 内容的には、130キロ台中盤のストレートを中心に低め低めへ落ち着いたピッチングに見えました。僕が見た範囲では140キロを超えるスピードガン表示は無く、2回で降りてしまったせいもあって特にこれといった印象もありません。最初から短いイニングで降りるのが決まっていたのなら、もっと速いボールをビシビシ投げ込んでくれれば良かったのに、という残念な気持ちがしましたね。

 

 ロッテの古谷選手は5回を投げて7失点で負け投手となりました。ストレートの球速はこちらも130キロ台中盤で、力感の無いマッタリとしたフォームから遅いボールを混ぜつつ打たせて取るピッチングでした。

 初回2回と無失点で立ち上がるも、3回は2アウトでランナーを2人置いた場面でサードゴロ悪送球が出て失点し、さらに3連打を浴びてこの回だけで4失点。不運もありましたが、打順が一回りした所で、特に右バッターに思い切りスイングされているのが目につきました。球筋に慣れてくると、ちょっと今の状態では苦しいのかもしれません。

 シーズン最終盤で疲れもあるでしょうから、秋季キャンプやシーズンオフで一旦仕切り直して来季の復活にかけましょう。

 

 

 次に打線について。

 

 先程も触れましたが、山崎憲晴選手が4回表の守備からセカンドに入り、打席にも3回立ちました。第一打席が粘りに粘って(10球以上)最後は投球が肘当てに当たるデッドボール。第二打席は見逃し三振。第三打席はライト線を破るタイムリー2ベースで2打数1安打という結果に終わりました。

 最初の打席でベテランの古谷選手を相手にあれだけ粘れるのが最近の状態の良さを示していると思いますし、もちろん第3打席のライト線への2ベースもおっつけて右方向に強い打球で素晴らしいヒットだったと感じました。

 例の報道が事実であるならば、来季は別のユニフォームを着てプレーしている事でありましょうし、それに向けて、他球団のプロスカウト陣に対する良いPRが出来たのではないでしょうか。

 

 

 ロッテはチーム全体で14安打とベイスターズ以上のヒットを稼いだものの、4得点止まりの非効率な攻撃になりました。

 横須賀スタジアムの内野人工芝もだいぶ傷んできてクッション性が落ち、叩きつけた打球が高く跳ね上がって内野安打になったり内野手の頭を超えていくシーンも、今日は特にロッテの攻撃で目立ちました。こういうヒットも選手の成績には違いないのですが、果たして首脳陣に対するアピールに繋がるのかどうか、難しい所です。

 

 広島カープの育成からBCリーグの石川を経てロッテに入団して1年目の三家和真選手が4安打の大当たりをマークしたわけですが、そのうち2本は上記したような、横須賀スタジアム特有のヒットとジャッジ出来たかと思います。

 三家選手自体が元々叩きつけて足で稼ぐバッティングスタイルの選手のようにも感じましたが、今日はそれがうまく噛み合いました。試合途中からグラウンドの状況に気付いて、特に意識してこういう打球を打ちいっていたようにも感じまして、それはそれで器用さの現れですから、首脳陣に彼の上手な使い方を考えてもらえたらと思います。

 

 WBCキューバ代表のサントス選手も途中出場で3安打猛打賞です。この選手は「走り打ち」で話題の人ですが、今日はしっかり打ってきれいなセンター返しを見せたりと、普通に打っても一流である所を示してくれました。

 以前ベイスターズに在籍していたモーガン選手のようだな、とも思いました。ロッテの現状にフィットする選手では無かっただけで、シーズン当初から計算通りに起用していれば3割15本くらいは稼いでくれそうな、それはそれで有用な選手だという風に僕は思います。

 

 もう一つ、2回裏の守備で佐野選手が放ったセンター後方への打球を脇本選手がフェンスにぶつかりながら超ファインプレーで仕留めたものの、脇本選手はそのまま崩れるようにグラウンドに倒れ込んでしまい、担架で運ばれて退場してしまいました。

 担架で運ばれている最中に脇本選手がわずかに右腕を動かしているようにも見えましたので意識はしっかりしていたのではないかと思いますが、とにかく大怪我にならないことを願うばかりです。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは3回柿田選手、4回と5回を進藤選手、6回福地選手、7回から8回途中まで加賀選手、そこから最後まで小林寛選手というリレーです。一軍に戦力を送り込む場として、現在の一軍に必要なのは先発よりもリリーフですから、こういう起用法になったのでしょう。

 

 柿田選手を見るのは本当に久しぶりなのですが、ピッチングフォームが以前のようなノーラン・ライアンを意識したような形から、少し崩して腕の出処がスリークォーター気味になっていました。

 投げるボールはほとんど110キロ台で球種はカーブだったと思います。球数は19球で、恐らくストレートは2球しか投げておらず、最速の141キロをダフィー選手にセンター前へ運ばれてしまいました。

 この110キロ台の変化球は結構曲がりが大きくて、バックネット裏から見ているとホームベースの内側から外側まで斜めに通り過ぎていくような感じにも思えるもので、本当に同じような球ばかり投げている割にこのボールだけは不思議と打たれませんでした。ただ、「なぜ打たれないのか不思議」という感じで、これで1軍がどうとかという話にはならないと思います。

 

 進藤選手はマウンドに上がっていきなり2者連続フォアボールを出す乱調で、置きに行った甘いボールでヒットを打たれ、フォアボールで出したランナーを生還させる、あんまりよろしくないピッチングでありました。

 球速は144キロくらいだったでしょうか。以前と比べて少し物足らない感じもしましたので、とにかく様々な面で調子が思わしくなかったのだと思います。

 

 福地選手は以前のような制球難は顔を出さず、被安打2で無失点です。佐野選手が公式戦で初めてマスクを被った時にバッテリーを組んだのがこの福地選手だったのですが、どうも福地選手は佐野選手との相性が良いらしく、とてものびのびと思い切りよく投げているのが伝わってきます。体型が似ているので親近感を覚えるのでしょうか。

 今日の球速は144キロくらいだったと思いますが、これをもう少し上げて入団当時と同じレベルくらいまで戻して、それでいてこのコントロールを維持できるのであれば、エスコバー選手の代わりくらいは務まりそうな感じもいたします。

 ただし、佐野選手以外とバッテリーを組んだ時にどうなるかは、まだもう少し様子を見たいです。

 

 加賀選手は、近年の加賀選手の流れと同様で、マウンドに上ってすぐの右バッターに対した時にはしっかりと勝負できているものの、左バッターが相手となると育成ルーキーの菅原選手に打たれたライナー性のヒットを皮切りに2連打とフォアボールと散々でした。

 何が悪いのかは色々あると思いますが、もう少し時間が必要になると感じました。

 

 最後にマウンドに上った小林寛選手は被安打3で2失点(自責1)です。打たれたヒットのうち2本は内野安打ですし、三振に切って取ったはずが途中出場の亀井選手が捕球できずに振り逃げされてしまう不運が続きました。球速はこちらも140キロ台中盤で、やや物足らなさを感じましたし、コントロールにも苦しみました。

 入団したばかりの頃のほうがコントロールもそれなりに付いていたように思いますので、どうしてこうなってしまったのか、残念に感じています。

 

 

 ロッテのリリーフは6回に京大出身の田中選手、7回は自動車教習所の教官だった信楽選手、そして最後は苦労人の金森選手です。

 

 田中選手を見るのは初めてかな?と思いますが、あまりプロ野球選手っぽさを感じさせないスリークォーター気味と表現するべきか難しい投球フォームから、130キロ台のストレートを投げました。言葉は悪いですが、草野球のおじさんの投球フォームっぽいな、とも思いました。年をとると腕が上がらなくなりますけれども、そうするとああいうフォームになるな、という風な受け止めをしたのです。

 コントロールに苦しんでフォアボールを2つ出していましたが、ベイスターズ打線がいまいち的を絞りきれなかったようにも思えました。

 

 

               ■

 

 

 今日はとにかくめまぐるしく選手が入れ替わる試合でしたし、両軍とも無駄なフォアボールと拙攻の応酬という感じで、ファームにしては長い試合時間になりました。

 

 1軍の試合がああなって僕はいま非常に疲れているのですが、泣いても笑っても明日が今期最後の公式戦となりますので、また、明日が戦力外通告の解禁日という非常に胃の痛い一日でもありますので、悔いの残らぬよう、横須賀スタジアムにも興味の矛先を向けて頂けましたら幸いに存じます。

 

 

千葉ロッテ4-10横浜DeNA

勝:柿田

敗:古谷

観客数:1887名

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年9月24日 日本ハムvs横浜DeNA (平塚) の感想

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 早いもので今シーズンも残り僅かとなりました。ベイスターズファームの残り日程はビジターの楽天戦が3試合と、ホームのロッテ戦を3試合残すのみとなりました。

 

 また、非常に悲しい事ではありますが、今年も例年通り10月1日から戦力外通告選手の発表が各球団から随時行われるものと思われます。全員が全員来年もベイスターズのユニフォームに袖を通して欲しいのが本音ですが、残念ながら、この残り6試合で見納めになる選手も出てしまうことでしょう。

 

 ですから、今年もまた悔いを少しでも減らせるように、皆様にも是非、時間などの都合がついて見に行ける試合は全部見に行きましょうと、お願い申し上げます。

 

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズが高卒ルーキーの京山選手、ファイターズが高良選手です。

 京山選手をこの目で見たいと願い続けて30試合目にして、ついにこの宿願を成就させる事ができました。平塚まで行くのを面倒臭がらずに、行って良かったと心から思いました。

 

 さて、まずはベイスターズ京山選手ですが、8回2失点8奪三振で勝ち投手になりました。

 僕が球場に到着したのは2回裏ベイスターズ攻撃中でしたので京山選手のピッチングを見たのは3回表以降になりますが、その頃は平塚球場の渋いスピードガンで141キロが最速くらいのストレートと、あとは120~130キロ台のスライダーと緩い変化球を投げていました。

 やや変化球が多めで、左打者に非常によく打たれているように感じました。今日はヒットを10本も打たれたのですが、そのうち8本は左打者に打たれたものですから、このあたりの課題は今後クリアする必要があります。

 そして試合終盤の7回から8回にかけては、なぜか球速がアップして最速で145キロを出しました。この2イニングは投球パターンがストレート中心に変わり、常時140キロ以上のストレートが7割位を占めるようになりましたし、左打者に対しても押しまくり、強い打球をほとんど打たれなくなりました。なぜこのピッチングを今までやらなかったのかという疑問もさることながら、球数が100球を超えてからペースアップさせてくるスタミナの強さみたいなものを感じまして、これはまた面白い存在だと目を細めました。

 最終的にヒットを10本打たれてはいるものの、フォアボールはわずか1個で、ストレートも変化球もしっかりストライクゾーンで勝負できているのは、高卒ルーキーらしからぬ仕上がりの良さと言いましょうか、オフの過ごし方さえ誤らなければ来季には1軍のローテ入りも狙えるんじゃないかと、そこまで夢を見させてもらいました。

 

 綾部選手といい京山選手といい、スタミナがある本格派右腕が次々と1軍を伺える位置につけてきていまして、先発ピッチャーには夢があって非常に良い、最近のベイスターズであります。

 

 今シーズンの序盤から中盤にかけてパリーグで打率4割をマークし続けた近藤健介と京山選手の対戦を動画で撮ってきましたので載せておきます。

 

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  次にファイターズ高良選手ですが、5回を投げて5失点で敗戦投手となりました。球速は基本的に140キロ前後ですが、一度だけ松本啓二朗選手の打席で147キロの表示が出ました。そんなに速くは見えなかったので誤表示かもしれません。

 今日は被安打こそ京山選手より少ない5本ですが、フォアボールを6個も出してしまいました。ストライクが入っているうちはバットの芯を外して詰まらせたり、バットを折ったりするピッチングが出来ていたのですが、フォアボールで溜めたランナーをホームランで全部返されたりと、自分で自分の首を絞めてしまいました。

 高良選手の持ち球の詳しい球種はわかりませんが、シュートかツーシームを投げているのでしょうか。先述したようなバットの芯を外させてゴロを打たせたり、逆に高く上がった内野フライを打たせたりという長所も少なからず見せていましたので、もう少しフォアボールを減らして、効率よくピッチングを出来ると良いですね。

 

 

 次に打線について。

 

 今日は1試合フルにマスクを被った網谷選手がホームランを含む猛打賞の大活躍です。

 特にこのホームランが、僕の貧しい語彙力ではうまく説明がつかないような、凄まじい大きな当たりでレフト場外へ消えていきました。普通のホームランは外野手の定位置上空くらいで既に失速してスタンドに着弾する軌道を描くものですが、この網谷選手のホームランは外野フェンス上空でもまだ失速せず、レフトスタンド後方のフェンスの付近でようやく失速して、そのまま場外の木々の中に消えていきました。

 最近北朝鮮のミサイル関連ニュースでよく耳にするロフテッド軌道のホームランとでも言いましょうか。一体何メートル飛んだのかの見当もつきません。この前群馬で見たカラバイヨ選手の場外ホームランと比肩する、まさに日本人離れをした凄まじいホームランでした。

 残りの2本のヒットはいずれもシングルヒットで、強引に引っ張って三遊間をゴロで抜けるヒットと、ちょっとタイミングを外されて少しゆるふわなライナーでセンター前へ抜けていくヒットでした。

 

 今年の網谷選手は春のキャンプや練習試合で注目を集めたものの、その後はあまり目立つことが出来ませんでした。それがようやくシーズン最終盤になって、来春の支配下登録をアピールすべく良い感じに、遅ればせながら仕上がってきました。

 もしかしたら秋季キャンプや台湾のウインターリーグに連れて行って貰えるかもしれませんので、この調子をキープして首脳陣にアピールし続けてもらいたいものです。

 

 

 網谷選手以外は1人あたり0~1安打ですから特に褒めたい選手もいませんが、皆さんフォアボールをよく選べていたと思います。

 

 

 日本ハム打線はチーム全体で10安打ですが、僕が球場に到着して以降では平沼選手が2安打を放ちました。

 まだ高卒2年目の若い選手ですが、非常にバットコントロールが巧みで、今日の2本のヒットはいずれも強く叩いてライト方向へ文句なしのクリーンヒットでした。1つ年上で同じくショートを守っていた太田選手が最近1軍に長期滞在するようになって、ようやくショートでしっかり使って貰えるようになり、守備も非常に安定してきたと思います。

 1軍では太田選手がお勉強期間としてプレーしているのだと思いますが、平沼選手も攻守ともに安定していますので、まずはその座を奪うべくアピールしていきたい所ですね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは9回の1イニングで尾仲選手がマウンドに上がり、3人から2奪三振三者凡退と危なげなく切って取りました。球速は145キロくらいの表示だったと思いますが、低めにビシビシと決まって、とても気持ち良く試合を締めくくりました。

 多少コントロールの粗さは否定できないものの、低めに投げられていますので、また遠からず1軍に呼んでいただける状況にあるのではないでしょうか。

 

 

 ファイターズは6回から新垣選手がマウンドに上がり、そのまま最後まで3イニングを投げきりました。元々はファームのローテーションピッチャーで1軍でも先発した経験のある選手ですから3イニングくらいは特に問題はありません。

 今日は3イニングで被安打3の無失点で、球速は140キロ前後だったように思います。以前と比べると若干球速が寂しかったようにも思いますが、予め長いイニングを投げるために少し抑えて投げていたかもしれません。

 確か1軍初勝利がアクシデントによる緊急の先発登板で得たものだったように記憶しています。それまでしっかり予定を組んで投げていた試合では結果を残せず、急に言われて投げた試合で結果を残すあたりが、何かちょっと考え過ぎる癖でもあるのでしょうか。もっと後先考えずにビシビシ投げてアピールしてもらいたいものだと思いました。

 

 

               ■

 

 誠に残念なことに、イースタン・リーグの第7位に位置している我らがベイスターズファームですが、ここへ来て突然尻に火がついたのでしょうか、今日の勝利で5連勝になりました。

 チームは勝っても負けても実に淡々としているのであまり順位とか連勝の雰囲気みたいなものを感じられないのですが、泣いても笑っても残り6試合、全身全霊で戦い抜いてもらいたいものと思います。

 

 

日本ハム2-5横浜DeNA

勝:京山

敗:高良

S:尾仲

本塁打:網谷(僕の推定飛距離150メートル)

観客数:2200人とちょっと

 

 

以上

 

 

 

 

BCリーグの地区チャンピオンシップ 群馬ダイヤモンドペガサス対福島ホープス(前橋市民)を見てきました

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 このところBCリーグの試合を立て続けに2試合見ておりますが、昨日もまた群馬県前橋市までBCリーグの地区チャンピオンシップ(クライマックスシリーズ的なもの)を見に行ってきました。

 たまたま仕事で前橋界隈の会社と関与する機会がありましたので、趣味と実益を兼ねて、という事になったわけです。

 

 で、前橋と言えば上毛新聞敷島球場という先入観を持った僕は何の疑問も持たずに、夕方5時半頃に敷島球場に到着したものの、なぜか真っ暗でほとんど人気も無い球場を前に茫然自失となり、とりあえず無い頭を振り絞って群馬ダイヤモンドペガサスのホームページを確認して見たところ、なんと前橋にはここから車で30分ほどの場所にもう一つ別の球場があり、この日の試合はそこで行われると、ようやく気付くことが出来ました。

 

 それでまた、焦って事故など起こさぬように平静を保って、なんとか試合開始数分後くらいの前橋市民球場にたどり着くことが出来ました。

 

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 大変のどかな田園地帯にある球場、らしいです。日没後とあってとにかく暗いので周辺に何があるのかよくわかりませんでしたが、観客席に座っているとほんのり酪農関係の香りがしましたので、たぶんそういう環境の中にある球場なのだろうと理解しました。

 

 試合は地元の群馬ダイヤモンドペガサスと、先日引退試合を行ったばかりの岩村明憲監督率いる福島ホープスの対戦です。

 

 先発ピッチャーは群馬が元ベイスターズの伊藤拓郎選手で、福島は先の岩村明憲引退試合で先発を務めた間曽選手です。間曽選手は横浜市出身だそうで、ベイスターズ出身の伊藤拓郎選手とともに我々とご縁のある、親近感を覚える両先発ピッチャーであります。

 

 さて、いきなり試合の結果に触れますが、7-1で福島ホープスの大勝となりました。

 

 群馬の伊藤選手は7回まで投げて3失点と試合を作りましたが、味方打線がカラバイヨ選手のソロホームランによる1得点に留まり、後続のリリーフピッチャーも制球難で失点を重ねて大敗を喫してしまいました。

 福島の間曽選手は丁寧にコースを突くピッチングで連打を許さず、8回1失点で勝ち投手になりました。後を受けたモーラ選手がフォアボールを連発して満塁のピンチを招くも、辛くも後続の打者を抑えて試合を締めくくりました。

 

 群馬の伊藤選手と福島のボウカー選手の対戦を2つ動画で撮ってきましたので載せておきます。

 

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 この日の伊藤選手は少し調子が思わしくなかったようで、全般的に変化球主体のかわすピッチングが目立ちました。その変化球のコントロールも充分では無かった為、苦労したように見受けられました。

 

 3失点のうち2点は2ランホームランで、両翼91メートルの狭い球場のギリギリの所にポール直撃の一発でしたので、運がなかったという解釈も出来るかもしれません。

 

 いずれにせよ、来季こそNPBに復帰してもらいたいと願わずにはいられません。

 

 

                ■

 

 今年はBCリーグの試合をトータル5試合見に行きました。一昨年初めて行って2試合、昨年は3試合、そして今年は5試合です。

 誰かの為にしているのではなく、あくまで僕の興味追求の一環でしかありませんが、毎試合見終えて帰途につく時には、それなりに満足感を得ております。

 

 ただ、非常に残念なことに、やはりお客さんの数には寂しさを覚えます。この前橋市民球場の試合も、恐らく300人くらいのお客さんしかいなかったものと思います。

 僕は車で行きましたので公共交通機関の関係を気にする必要はありませんでしたが、帰った後で調べて見ると、路線バスですら夜8時前には終バスが行ってしまうため、もしも公共交通機関を使って行っていたならば、帰りは駅までタクシーを使わなければなりません。

 

 こういっては何ですが、駐車場に停められた車の数は来場者数とイコールではないかという程で、その割に場内でアルコール類を楽しんでおられる大人の方が非常に多く見受けられましたので、果たして、大丈夫なのだろうかと心配で仕方ありません。

 何が心配なのかは皆さんのご想像にお任せしますが、野球観戦とアルコール類とは切っても切れない間柄ですから、そうであるならば、公共交通機関がある程度整った場所で試合をするか、もしくは代行運転の業者さんを常駐させる位の準備は、必要ではないかと僕は思います。

 アルコール類は、もはや売ったら売りっ放しが認められないご時世ですから、球団の将来を考えるならば、そのあたりの危機感を持つ事と、観客の交通アクセスをもう少し気を配ることをしてもらいたいものです。

 

 

 総論として言えばBCリーグは素晴らしい事に違いないのですが、各論で言えば、収益源をスポンサー収入に頼り過ぎているから、もう少しお客さんを増やす努力をしなければならないのでは?と、かねてより思っている事です。

 

 

                ■

 

 福島の岡下選手と群馬の速水選手がドラフトで指名される事と、群馬の伊藤拓郎選手がNPBに復帰できる事を期待しつつ、また来シーズンを考えたいと思います。

 

 

以上

 

 

2017年9月13日 ヤクルトvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 僕は今季ベイスターズファームの公式戦を27試合くらい球場で見ている筈なのですが、ルーキー京山選手の登板に立ち会えていません。

 京山選手はもう13試合に登板していますのでそのうち1回位見られていても良い筈だと思うのですが、どうも運命のイタズラというやつでしょうか。なんとなく、京山選手が将来大物選手になるような、そんな気がしてなりません。

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズが高卒2年目の綾部選手、ヤクルトはドラ1ルーキーの寺島選手です。

 綾部選手は最近僕の観戦試合によく登場してくれます。先日平塚球場の試合に試合中盤くらいからふらりと立ち寄ったら綾部選手が投げていましたし、8月下旬にも横須賀スタジアムで登板を見ることが出来ました。

 

 その綾部選手は7回を投げて被安打6の2失点で負け投手となりました。

 

 球速はこの前見たときよりも若干遅くて141キロくらいしか出ておらず、コントロールにもだいぶ苦しんでいるようでした。特に変化球が高めに浮く場面が目につきました。この前平塚球場で見た試合はブログには書かなかったのですが、スピードガンの渋い平塚球場にも関わらず142キロくらい計時していましたので、140キロ台後半を、それも試合の中盤以降に投げていたわけですから、それと比べると今日の綾部選手は物足りませんでした。

 ただ、それでも被安打6の2失点と大崩れをしなかったのは非常に良い点でありますし、かなり球数を放っている割に最後まで球速が落ちなかったのも、スタミナにはスランプが無いんだという事で高評価できると思います。

 

 今日は石田選手が二軍落ちして先発ノックアウトの飯塚選手の降格も決まったようですので、その代わりを、久保選手や熊原選手との競争にはなるでしょうが、試しに一度投げさせてみてはどうでしょうか?という気持ちもありますね。

 

 

 ヤクルトの寺島選手は5回を投げて被安打2の1失点で勝ち負けはつきませんでした。球速は140キロを若干超える程度であまり速いとは思わなかったのですが、バッターはタイミングを取るのに苦労しているように見えました。だいたい120キロ台の変化球でバッターが腰砕けになるような緩い空振りで倒れるようなシーンも数多く有り、5回しか投げていないのに7奪三振という数字に繋がりました。

 楽天の藤平選手が最近一軍で投げるようになっていますが、見た感じは右腕左腕が逆になっただけの、非常に似たタイプという感じがしますね。スピードガンの数字以上にバッターが速く感じている様子で、この調子ならそろそろ1軍のお試し登板も有りうるのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日は、と言うか今日もベイスターズのバットは湿度100%くらい湿りに湿って、チーム全部で5安打しか打てませんでした。今日のスタメンは一軍実績のある選手も少なくなかったのですが、ルーキーの寺島選手にプロの厳しさを味あわされる結果となりました。

 

 そんな中では白根選手が2安打のマルチヒットと一人気を吐きました。寺島選手からヒットを打てたのはルーキーの松尾選手と白根選手だけですが、白根選手は腕をたたんだコンパクトなスイングで右中間に低い弾道で運ぶ2ベースを放ちました。もう一本は一二塁間をゴロで抜く渋いヒットで、2本とも右方向を意識したような、ジャイアンらしからぬ技巧派の一面を見せました。

 チーム事情もあって去年と比べて出場機会が激減している白根選手です。出場試合数が少ないとその分調子を維持するのも難しいわけですが、なんとか調子を維持して良いアピールが出来ているのではないでしょうか。

 

 

 ルーキーの佐野選手がスタメンマスクをかぶりました。8月下旬の鎌ヶ谷の試合で途中から初マスクを被り、最近はスタメンで出るまでになりました。

 あいにく相手チームが盗塁を企図する場面が僕が見た範囲で存在しなかったのでスローイングがどうなのかはわかりませんが、キャッチングは思いの外うまく、綾部選手の曲がりの大きめの変化球も上手にキャッチしていました。もしかすると亀井選手よりもキャッチングは上手かもしれません。

 来季以降もキャッチャーを続けるなら良いですが、果たしてどうでしょうか。キャッチャーをやると選手寿命は伸びるのですが、彼の長所である打力を磨く機会は大きく損なわれてしまいますので、来季以降も末永くキャッチャーをやらせるつもりが無いなら、彼をキャッチャーとして試合に出すのを極力控えて欲しいと僕は思っているのですが、いかがなものでしょうか。

 

 それこそキャッチャー不足のフォローならば山崎憲晴選手に任せるというのも一手だと思いますよ僕は。

 

 

 ヤクルトは鵜久森選手が猛打賞の活躍です。あんまり「うまく打った」という感じはしなかったのですが、彼の持ち味である思い切りの良いスイングで多少詰まっても外野手の前まで運んだ、という感じの3本だったと思います。

 鵜久森選手が1軍に戻って活躍するとなれば、まずは代打という事になろうと思います。代打で出てきていきなり躊躇いもなくフルスイングするというのは言葉で言うような簡単なものでは無いらしく、だからある程度キャリアを積んだベテランが代打の切り札に収まりやすいのだそうですが、それもなるほどだと、今日の鵜久森選手を見て感じました。

 調子は良いのでしょうし、また1軍で、出来れば阪神戦や巨人戦で大暴れしていただきたいと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回林選手、9回国吉選手が1イニングづつ投げました。

 

 林選手が被安打3にフォアボール1つで2失点です。最初はストレートが130キロ台前半しか出ず、もっとスピードを上げようと力んだような感じでコントロールがばらつき、高めに浮いては打たれ、低すぎてホームベース手前に叩きつけ、そういうピッチングでした。

 それで結局球速は141キロまで上がりましたが、渾身の140キロ近いストレートがいとも簡単にライナーで弾き返される等、かなり苦しい内容に違いありませんでした。

 

 国吉選手は四死球5、被安打1で3失点です。とにかく始めからストレート一辺倒で球速は150キロをマークするも、ストレートでコースを突こうとしてボール先行になり、フォアボールを積み重ねていく流れでした。

 変化球はイニングで4球くらいしか投げませんでしたが、そのうち2球を亀井選手が捕球できずにポロポロして、それで結局ストレートだけでどうにかしようと悪戦苦闘を続けたようにも見えました。

 国吉選手や、三嶋選手もそうですけれども、荒れ球で落ちる変化球が武器のピッチャーはキャッチングの良いキャッチャーとバッテリーを組まないと本当に脆いわけでして、今日はその国吉選手の不器用さが全開で露出してしまったピッチングでした。

 この数字を誰がどこからどう見ても評価できないのは僕も同じですが、かといってこの数字を額面通りに受け取って「国吉選手は期待できない」と見切るのは、それもそれで早計であるように、僕は思います。

 

 

 ヤクルトのリリーフは小刻みです。6回から中島選手久古選手土肥選手が2/3イニングづつ、8回風張選手、9回村中選手がそれぞれ1イニングづつで5人のリリーフピッチャーが登場しました。

 

 これだけ小刻みだと一人ひとりの記憶がほとんど残っていませんが、最後に投げた村中選手は球速に往年の凄みがなく140キロ前後だったように思います。まるで技巧派ピッチャーのように細川選手と亀井選手の2人の若者を三振に切って取りました。

 もうちょっと迫力のあるピッチャーだったような気がするのですが。残念な感じがしますね。

 

 

               ■

 

 今日は平日にも関わらず1000人を超えるお客さんが集まりました。特にヤクルトのレプリカユニフォームを身にまとった方が多くいらっしゃってまして、わざわざ横須賀スタジアムまでお越し下さり誠にありがとうございますと、この場を借りて御礼申し上げたいと思います。

 

 ヤクルトもベイスターズも立場は違えど、なんだか苦しい立場にあるという間柄にあろうかと思いますので、お互い切磋琢磨して頑張っていきたいものですね。

 

 

ヤクルト7-1横浜DeNA

勝:久古

敗:綾部

観客数:1000人ちょっと

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

岩村明憲を追いかけて

 

 僕はヤクルトファンでもなければ岩村明憲さんのファンでもありませんでしたが、岩村明憲さんを一人の野球人として、心底尊敬したいと思います。

 

 日米のトップリーグ侍ジャパンにおける華々しいキャリアがありながら、あえて給料が安くて環境の劣る独立リーグに身を置き、さらに監督や球団代表までおやりになるというのは並大抵の事ではありません。

 きっと、もっと環境が整った、高い給料を貰える仕事のオファーも少なからずあったと思いますが、あえて茨の道を進む決断は、なかなか出来るものではありません。

 

 ですから僕は、岩村明憲さんが今季限りで現役を退かれると発表されてから、福島ホープスの試合を3試合見に行きましたし、岩村明憲さんの出身地である宇和島にも足を運んできました。

 

 たった1年、それも本当にごく僅かな範囲でしか足跡を辿れていませんが、こうしていろいろなものを見ながら、世間は、そしてプロ野球界は、岩村明憲さんのような人をもっと評価するべきではないかと、改めて感じ入りました。

 

 

 

                ■

 

 

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 引退試合となった9月10日の武蔵ヒートベアーズ戦は、3600人以上の観客が集まりました。

 

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 普段の独立リーグの試合にどれくらいのお客さんが集まるのか想像しにくいと思いますが、僕がこれまで見てきた合計9試合は300~1800人という範囲で、開幕戦やシーズン最終戦のような特別試合でなければ週末でも500人入るかどうかというのが相場です。

 

 それがこの日に限っては3600人も集まったのですから、やはり注目されたという事です。

 

 

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 岩村さんは引退試合で1番DHとして出場して4打席立ち、2安打をマークしました。始めの2打席はタイミングが全く合わずに苦労している様子が見て取れましたが、感覚を取り戻した3打席目と4打席目は、さすが独立リーグでは格の違いを見せつけました。

 特に最終打席で相対したピッチャーは今秋のNPBドラフトで指名される可能性があると噂される村田陽春選手でしたから、より価値の高いヒットであったと付け加えなければなりません。

 

 

              ■

 

 四国アイランドリーグやBCリーグ、それに関西独立リーグと3つの団体が産声を上げたそもそもの理由は、社会人野球のチームに廃部が相次ぎ、野球文化の担い手が先細ってきた事に端を発しています。

 

 普段NPBばかり見ている我々ですけれども、そのNPBに有力選手を送り込んでくれていた社会人野球が先細ってしまえば、困るのはNPBであり、そしてファンである我々でもあります。

 

 産まれたての雛のようにただ口を開けて、有力選手が供給されるのを黙って待っているようではならないのです。

 

 ですから、先細りをなんとか食い止めようと、あえて苦しい道を歩んでいる独立リーグの人々に、我々はもっと敬意を払わなければなりませんし、そういった現状を憂いて、身体一つで飛び込んできた岩村明憲さんのような人間を高く評価するべきだと、僕は考えたわけです。

 

 この先岩村明憲さんのようなファイターが現れるかどうかわかりませんが、是非とも現れて欲しいですし、そうなるためには、こういった形で野球界に貢献した人物を正当に評価するようでなければならない筈です。

 

               ■

 

 岩村さんは高卒でNPBのヤクルトに入って、そこからMLBでもプレーされて、日本に戻ってきてからは本来の能力を発揮できたとは言い難かったですけれども、それでも独立リーグに入って、それこそてっぺんから下の方まで、全て自分の体で思い知ってこられました。

 

 これにて現役を退かれるわけではありますが、この貴重な経験と能力を、今後も野球界の発展に役立てて下さいますことを、お願いしたいと思います。

 

 およそ20年の現役生活、お疲れ様でした。

 

 

 

以上

 

 

 

 

ベイスターズよ、今こそ原点に立ち帰れ!

 

 4位巨人に0.5ゲーム差に迫られております。

 

 去年の今頃もCSに行けるか行けないかでヤキモキしていましたが、どうも今年のほうが怪しいのではないかと、大変心配しております。

 

 というのも、昨年は主砲の筒香選手が大暴れしていましたし、投手陣でも先発の表ローテの投打の軸がしっかりしていましたので、「ここに回れば」という安心感がありましたけれども、どうも今年はその双方がフラフラしていて、心許ない感じがしてならないのです。

 

 それで、今回は昨年のように投打の軸に安心感を持てるようにするための提言をしたいと思います。

 

■4番筒香に戻すべし!

 

 今年の筒香選手がいまいち波に乗り切れないのは皆さんもご存知の通りですが、今にして思えば、打順を4番から3番に変えた所で、筒香選手が3番という打順に慣れるのにだいぶ苦労するようになったのが大きいのではないでしょうか。

 ちょうどあの頃の筒香選手は、「ようやく復調」という状況で、ラミレス監督もその時期に合わせるかのように3番に打順を変えたわけです。

 

 ですが、僕も含め、多くの日本人は環境の変化に脆いものだと考えています。打順にしても守備位置にしても、ちょっとした違いを大真面目に考え過ぎて、それがプレーに悪影響を及ぼすという事が往々にして有り得ます。

 サードを守ってもセカンドを守ってもあまりバッティングに影響しないロペス選手や巨人のマギー選手のような外国人選手がいる一方で、セカンドサードを行ったり来たりした事でいまいち打率が伸びなかった去年の宮崎選手や、センターを守るとからきし打てなくなる梶谷選手みたいな事例が、日本人には特に多いのであります。

 筒香選手にしても内野からレフトにコンバートされた初年度は開幕から成績が伸び悩み、一度ファーム落ちした事がありました。筒香選手がいくら立派な選手だとは言え、そこはやはり日本人特有の弱みを持った一人の人間であるとみなすべきです。

 

 ですから、僕はこの際、筒香選手を4番に戻して、のびのびと打たせるべきではないかと思うのです。

 

 3番は宮崎選手で5番はロペス選手と脇を固める役者は充分揃っているのですから、是非とも4番筒香選手の復活を求めたいと思います。

 

 

■勝てるキャッチャーを起用すべし

 

 キャッチャー毎の勝率を見比べてみると、どうもハッキリとした傾向が出てしまっているようです。ネットで検索すると上がってくるのはまとめサイトばかりなのでリンクは載せませんが、だいたいスタメンキャッチャーが戸柱選手の時で勝率が4割程度、嶺井選手の時で7割程度という数字が出るようです。

 

 戸柱選手には去年大変活躍していただきましたし、これからも飛躍してくれなければならない1人に間違いないわけですが、ただし、心中している場合ではないだろうというのも、僕の考えです。

 前の監督の頃には「○○選手と心中」などという言葉が度々飛び交っていましたが、あの頃はまだ弱かったからそれでも許せただけで、今年はCS出場が最低条件と言えるくらい、ファンがチームに対して求めているハードルが上がっているような状況にありますから、ですから戸柱選手と心中するのだけは止めていただきたいと、そのように考えます。

 

 むろん、戸柱選手には1軍のベンチに入ってもらい、去年嶺井選手が味わったような悔しい思いを持ってもらいたいと思います。

 今年の嶺井選手があるのは去年の悔しさをバネにしたからであって、それと同じことを今年は戸柱選手に求めて、それでまた一皮むけてもらいたいのです。

 

 率直な所を言えば、僕は嶺井選手がキャッチャーとしてここまで伸びるとは考えても見ませんでした。バッティングは素晴らしいものがあるけどキャッチャーとしては厳しいから、だから野手転向して欲しいと、このブログでも折に触れて書いてきました。

 

 普通の人間も野球選手も、一本調子に右肩上がりでスムーズに成長するなんて事はそうそうあるものではなくて、誰しもがどこかで成長の踊り場を迎えたり、挫折を味わったりするものです。

 それは戸柱選手とて同じことで、ここ最近の戸柱選手が勝てないから未来永劫勝てないキャッチャーであり続ける筈もなく、この苦難を乗り越えて、来るべきベイスターズ黄金時代の貴重な大黒柱になって欲しいと、そのように願ってやみません。

 

 

■エースは今永選手だと監督自ら表明すべし

 

 今永選手は昨年のオフ、自主トレを1人で行いました。ベイスターズの同僚や他球団の先輩に同伴する若手選手が殆どの中で、まだプロで1年過ごしたばかりの今永選手のこの決断には、一抹の不安が拭えませんでした。

 

 しかしながら、有無を言わさぬ好成績を残しているのですから、本当に大したものだと、僕は1人の人間として今永選手に尊敬の念を持つようになりました。

 

 人間は低い方に流れるものだと思うのです。易きに流れると言いましょうか、なかなか自分を追い込むのは簡単ではありませんけれども、それを1年目からやってのけたのですから、今永選手こそがベイスターズのエースであると、認めるべきだと思います。

 

 今年のベイスターズ開幕投手に石田選手が指名されて、なんとなく石田選手がエースであるかのような雰囲気が漂っているわけですけれども、この投手陣全般に漂う弛緩した雰囲気の元凶こそが、石田選手の不甲斐なさに起因しているのではないかと、大変厳しいけれども、僕は思っています。

 

 エースはチームを引っ張らなければなりません。チームを引っ張るためには強い言葉を持っていなければなりませんし、常に言葉で退路を断って、自らを追い込むくらいでなければなりません。自分が投げた試合は全部勝つと言い切れるくらいの度胸と覚悟が無ければなりません。

 

 監督自らが今永選手こそがエースであると公にする事が、今こそ求められているのではないでしょうか。

 

 

 

               ■

 

 「今年は横浜スタジアムでCS開催を」というのが初期の課題であったと思いますし、今でもその旗を降ろしてはいけないのでしょうが、現実問題としてはCS出場権の死守こそが最重要課題に違いありません。

 

 そしてその最重要課題を確実に達成させるためにも、今こそ手を打つべき時ではないでしょうか。

 

 

以上

 

2017年8月30日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今シーズン終了後に行われるファンフェスティバルを横須賀スタジアムで開催するらしいのですが、果たして、球団の中の人は本気なのでしょうか。

 横須賀スタジアムは内野の観客席が1500人分に外野の狭い芝生席がレフト・ライトで合わせて1000人分あるかどうかという、非常に狭い球場です。観客の導線も狭く、トイレも少なく、とても万単位のお客さんをさばける場所とは思えないのです。

 

 しかも球場から一方通行の狭い道路を挟んだ場所には大きな分譲マンションがありますので、騒音問題もかなりシビアです。横須賀スタジアムはこのマンションが出来たおかげで鳴り物禁止になったほどです。

 

 ですから、今から計画を変更して日産スタジアムとか、百歩譲って横浜FCのホームであるニッパツ三ツ沢球技場などをお借りするわけにはいかないのでしょうか。横浜スタジアムが工事で使用できないのを良いことにマリノス横浜FCと共同でファンフェスティバルを執り行う、みたいな事で今から何とかならないでしょうか。

 

 今世紀最悪の悲劇にならなければ良いなと願うばかりです。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、西武は田村選手です。

 

 まずは熊原選手ですが、8回を投げて被安打4の3失点で勝ち投手になりました。

 今日は立ち上がりから140キロ台後半のストレートを低めにビシビシ投げ込みました。2回だけは内野安打のランナーを置いた場面で2ベースとホームランの連打を浴びてしまったものの、それ以外は本当に素晴らしい内容でした。

 熊原選手といえば無駄なボール球を減らせず、そのせいで球数が嵩むのがネックでしたが、今日は終盤に1つフォアボールを出した以外は、常にストライク先行で、ボールになるにしても低めのきわどいコースで「惜しいなぁ」と思えるものばかりでした。

 球速は前半に148キロが出ましたが、試合終盤になっても全く疲れ知らずで、最後のイニングになった8回も146キロのストレートを低めのコース両サイドにしっかりコントロールして投げられました。

 変化球は120キロ前後のカーブとチェンジアップが主だった所で、基本的にはストレート主体で投げているものですから、急に来る120キロ前後の変化球で面白いようにトータル11個の三振を奪いました。

 

 熊原選手は今年の春くらいにはよく見ていましたが、当時からスタミナがかなりあるのかな?と感じていました。あれだけ無駄なボール球を投げまくる割には試合中盤までピンピンしていましたし、今日もチーム事情さえ許せば余裕で完投できたのではないでしょうか。

 

 今シーズンのベイスターズ1軍は雨天中止の振替試合がまだ相当溜まっている筈です。そうすると9月後半からとてつもない連戦地獄になって先発ピッチャーの頭数がいつも以上に必要になってくると思いますので、そこで熊原選手が救世主となって活躍してくれたら、言うこと無いなぁと思いますね。

 

 西武の田村選手は5回を投げて4失点で負け投手となりました。こちらも球速は熊原選手と同じくらいで、最速で148キロがあったかと思います。

 ピッチングフォームがどことなく西口文也さんを思わせる軽快なもので、4失点したとは言っても被安打も4しかありません。そのうち1本は内野安打で、ホームランを2本打たれてしまったのが致命傷になりました。

 ストレートにはそれなりに威力がありましたが、特に目立つ変化球が見当たらず、決め球にいまいちパンチに欠けるという感じでしょうか。

 いわゆる本格派と呼ばれるオーバーハンドのピッチャーで、これから秋と春のキャンプで決め球を身につけて来春に成長した姿をファンに見せつける、という成長曲線が期待されるという感じでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日は佐野選手がセンターバックスクリーンの右に2ランホームランを放ちました。その次の打席ではピッチャーの田村選手が相当強い意識があったのか1球もストライクが入らずに歩かされてしまうほどで、それなりに威圧感を与える存在だったのだろうと思います。

 佐野選手のバッティングを見ていて思うのは、パワーが有るのに打球にあまり角度がつかず、だからあまりホームランが増えないのかな?という事です。今日のホームランも打球の速さは素晴らしいものがありましたが、それほど打球が上に上がらなかったのでフェンスギリギリになってしまいました。

 このへんのコツさえ掴めば、一軍でコンスタントに30本近く打てるようになるのではないかという期待をさせてくれますね。

 

 6回から途中出場した山本武白志選手が2打席立って最初の打席はストレートのフォアボール、2打席目にランナーを二人置いてセンター前へ2点タイムリーを放ちました。

 最初の打席はピッチャーがストライクを全く取れなかったのでいいとして、2打席目は常時150キロ近いストレートをビシビシ投げ込む中塚選手を相手に、必死に粘って粘って、最後も難しい内角のストレートをとてもコンパクトなスイングでセンター前に弾き返す、まさに技アリの一打となりました。

 この打席における粘りも、タイミングがなかなか取れないながらも、カットしてファウルゾーンに飛ばした打球がなかなか鋭かったりして、山本武白志選手のパワーを見せつけつつ、技術も見せつけつつ、非常に見ごたえのあるものでした。

 

 同い年で同期入団の野手が支配下の青柳選手と育成の網谷選手といるわけですが、バッティング技術の向上ぶりについては、ここ最近の山本武白志選手は頭一つ抜け出した感があります。

 何より筒香選手に勝るとも劣らない素晴らしい体格で、清原和博さんを彷彿とさせる理にかなったコンパクトなバッティングフォームをしていますし、最近は右方向に強い打球を打てるようになりましたし、ロマンの塊というのはこの人のことを言うのではないだろうかと思います。

 チームの野手では本当に出場機会が特に少ない山本武白志選手ですが、なんとか、2日に1回でもいいからスタメンで起用して4打席立たせてあげて欲しいと願ってやみません。

 

 

 西武では僕イチオシの駒月選手がレフトへ特大の2ランホームランを放ちました。チェンジアップかなにかが抜けて高めにきた甘いボールだったように見えましたが、見逃さずに素晴らしい集中力を発揮しました。

 近年の西武二軍で主軸を張っていた山川選手や外崎選手が1軍に送り込まれてしまったため多少パワー不足の感も否めない昨日今日の打線でしたが、駒月選手は健在のようで非常に良かったと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズでは9回に須田選手がマウンドに上がりました。不運なヒットを1本許したものの、それ以外の3人のバッターは無難に抑えました。球速は141キロがやっとで、やはり往時と比べると物足らなさは残りますが、コントロールはだいぶ改善されてきました。

 

 

 西武は6回頭から佐藤勇選手がマウンドに上がるも打者2人連続してストレートのフォアボールを出して降板。その後は南川選手、中塚選手、松本選手がそれぞれ1イニングづつ継投しました。

 

 南川選手と松本選手はいずれも三者凡退で終えたものの、7回に登板した中塚選手がヒット3本にフォアボールを1つ出してしまいました。今日投げたピッチャーの中では彼が一番速い球を投げていたと思うのですが、追い込むまではいくものの、最後の決め球がいまいちで、せっかく追い込んだのに・・・という場面もありました。

 たまたま調子が悪かっただけなのか、それとも元々こうなのかわかりませんが、頼りになる変化球が1つあればかなり良くなりそうな雰囲気のする選手なのになと思いました。

 

 

                 ■

 

 

 今月に入って初めて勝ち試合を見ることが出来ました。1軍とは打って変わってとても弱いベイスターズファームですが、こうして頼りになる先発ピッチャーがいれば、それなりに良い試合になるものだと痛感いたしました。

 

 明日も今日と同じく18時から横須賀スタジアムで西武戦が行われます。2000円でビールが飲み放題になるキャンペーンは明日が最終日となりますので、ぜひ横須賀スタジアムに足を運んでみてくださいね。

 

 

埼玉西武3-7横浜DeNA

勝:熊原

敗:田村

本塁打:駒月(僕の推定飛距離130メートル)佐野(僕の推定飛距離125メートル)関根(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:995名

 

 

以上