ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年9月30日 千葉ロッテvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 プロ野球志望届を提出したい39歳の僕ですが、皆様こんばんは。今年も残すところ2試合となりました。

 

 長浦町のベイスターズ練習場では秘密裏に入団テストが行われていたり、横須賀スタジアムではどこかの球団のスカウトが視察に訪れていたりと、僕のプロ入りもそう遠くない位置にあるのではと思われてなりません。

 僕は12球団OKの態度で指名をお待ちしたいと思います。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが平良選手、ロッテがベテランの古谷選手です。古谷選手といえば先発が足りないときは先発で、リリーフが足らないときはリリーフでも登板する器用な選手というイメージですが、今年はこれまで1軍で1度も登板していないようですね。この時期に先発しているわけですから、来季の復活を楽しみにしたいと思います。

 

 それと、先日、いくつかのスポーツ紙でベイスターズの構想外選手5名の報道がありました。名前が上がった5名のうち山崎憲晴選手は今日の試合途中から出場してセカンドの守備にもつきましたが、他の4名についてはベンチ入りもしていなかったようであります。

 

 

 それではいつも通りピッチャーについて触れますが、ベイスターズ先発の平良選手は2回を投げきった所で降板となりました。特に故障や危険球などのアクシデントではなく、当初からその予定だったように見えました。

 内容的には、130キロ台中盤のストレートを中心に低め低めへ落ち着いたピッチングに見えました。僕が見た範囲では140キロを超えるスピードガン表示は無く、2回で降りてしまったせいもあって特にこれといった印象もありません。最初から短いイニングで降りるのが決まっていたのなら、もっと速いボールをビシビシ投げ込んでくれれば良かったのに、という残念な気持ちがしましたね。

 

 ロッテの古谷選手は5回を投げて7失点で負け投手となりました。ストレートの球速はこちらも130キロ台中盤で、力感の無いマッタリとしたフォームから遅いボールを混ぜつつ打たせて取るピッチングでした。

 初回2回と無失点で立ち上がるも、3回は2アウトでランナーを2人置いた場面でサードゴロ悪送球が出て失点し、さらに3連打を浴びてこの回だけで4失点。不運もありましたが、打順が一回りした所で、特に右バッターに思い切りスイングされているのが目につきました。球筋に慣れてくると、ちょっと今の状態では苦しいのかもしれません。

 シーズン最終盤で疲れもあるでしょうから、秋季キャンプやシーズンオフで一旦仕切り直して来季の復活にかけましょう。

 

 

 次に打線について。

 

 先程も触れましたが、山崎憲晴選手が4回表の守備からセカンドに入り、打席にも3回立ちました。第一打席が粘りに粘って(10球以上)最後は投球が肘当てに当たるデッドボール。第二打席は見逃し三振。第三打席はライト線を破るタイムリー2ベースで2打数1安打という結果に終わりました。

 最初の打席でベテランの古谷選手を相手にあれだけ粘れるのが最近の状態の良さを示していると思いますし、もちろん第3打席のライト線への2ベースもおっつけて右方向に強い打球で素晴らしいヒットだったと感じました。

 例の報道が事実であるならば、来季は別のユニフォームを着てプレーしている事でありましょうし、それに向けて、他球団のプロスカウト陣に対する良いPRが出来たのではないでしょうか。

 

 

 ロッテはチーム全体で14安打とベイスターズ以上のヒットを稼いだものの、4得点止まりの非効率な攻撃になりました。

 横須賀スタジアムの内野人工芝もだいぶ傷んできてクッション性が落ち、叩きつけた打球が高く跳ね上がって内野安打になったり内野手の頭を超えていくシーンも、今日は特にロッテの攻撃で目立ちました。こういうヒットも選手の成績には違いないのですが、果たして首脳陣に対するアピールに繋がるのかどうか、難しい所です。

 

 広島カープの育成からBCリーグの石川を経てロッテに入団して1年目の三家和真選手が4安打の大当たりをマークしたわけですが、そのうち2本は上記したような、横須賀スタジアム特有のヒットとジャッジ出来たかと思います。

 三家選手自体が元々叩きつけて足で稼ぐバッティングスタイルの選手のようにも感じましたが、今日はそれがうまく噛み合いました。試合途中からグラウンドの状況に気付いて、特に意識してこういう打球を打ちいっていたようにも感じまして、それはそれで器用さの現れですから、首脳陣に彼の上手な使い方を考えてもらえたらと思います。

 

 WBCキューバ代表のサントス選手も途中出場で3安打猛打賞です。この選手は「走り打ち」で話題の人ですが、今日はしっかり打ってきれいなセンター返しを見せたりと、普通に打っても一流である所を示してくれました。

 以前ベイスターズに在籍していたモーガン選手のようだな、とも思いました。ロッテの現状にフィットする選手では無かっただけで、シーズン当初から計算通りに起用していれば3割15本くらいは稼いでくれそうな、それはそれで有用な選手だという風に僕は思います。

 

 もう一つ、2回裏の守備で佐野選手が放ったセンター後方への打球を脇本選手がフェンスにぶつかりながら超ファインプレーで仕留めたものの、脇本選手はそのまま崩れるようにグラウンドに倒れ込んでしまい、担架で運ばれて退場してしまいました。

 担架で運ばれている最中に脇本選手がわずかに右腕を動かしているようにも見えましたので意識はしっかりしていたのではないかと思いますが、とにかく大怪我にならないことを願うばかりです。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは3回柿田選手、4回と5回を進藤選手、6回福地選手、7回から8回途中まで加賀選手、そこから最後まで小林寛選手というリレーです。一軍に戦力を送り込む場として、現在の一軍に必要なのは先発よりもリリーフですから、こういう起用法になったのでしょう。

 

 柿田選手を見るのは本当に久しぶりなのですが、ピッチングフォームが以前のようなノーラン・ライアンを意識したような形から、少し崩して腕の出処がスリークォーター気味になっていました。

 投げるボールはほとんど110キロ台で球種はカーブだったと思います。球数は19球で、恐らくストレートは2球しか投げておらず、最速の141キロをダフィー選手にセンター前へ運ばれてしまいました。

 この110キロ台の変化球は結構曲がりが大きくて、バックネット裏から見ているとホームベースの内側から外側まで斜めに通り過ぎていくような感じにも思えるもので、本当に同じような球ばかり投げている割にこのボールだけは不思議と打たれませんでした。ただ、「なぜ打たれないのか不思議」という感じで、これで1軍がどうとかという話にはならないと思います。

 

 進藤選手はマウンドに上がっていきなり2者連続フォアボールを出す乱調で、置きに行った甘いボールでヒットを打たれ、フォアボールで出したランナーを生還させる、あんまりよろしくないピッチングでありました。

 球速は144キロくらいだったでしょうか。以前と比べて少し物足らない感じもしましたので、とにかく様々な面で調子が思わしくなかったのだと思います。

 

 福地選手は以前のような制球難は顔を出さず、被安打2で無失点です。佐野選手が公式戦で初めてマスクを被った時にバッテリーを組んだのがこの福地選手だったのですが、どうも福地選手は佐野選手との相性が良いらしく、とてものびのびと思い切りよく投げているのが伝わってきます。体型が似ているので親近感を覚えるのでしょうか。

 今日の球速は144キロくらいだったと思いますが、これをもう少し上げて入団当時と同じレベルくらいまで戻して、それでいてこのコントロールを維持できるのであれば、エスコバー選手の代わりくらいは務まりそうな感じもいたします。

 ただし、佐野選手以外とバッテリーを組んだ時にどうなるかは、まだもう少し様子を見たいです。

 

 加賀選手は、近年の加賀選手の流れと同様で、マウンドに上ってすぐの右バッターに対した時にはしっかりと勝負できているものの、左バッターが相手となると育成ルーキーの菅原選手に打たれたライナー性のヒットを皮切りに2連打とフォアボールと散々でした。

 何が悪いのかは色々あると思いますが、もう少し時間が必要になると感じました。

 

 最後にマウンドに上った小林寛選手は被安打3で2失点(自責1)です。打たれたヒットのうち2本は内野安打ですし、三振に切って取ったはずが途中出場の亀井選手が捕球できずに振り逃げされてしまう不運が続きました。球速はこちらも140キロ台中盤で、やや物足らなさを感じましたし、コントロールにも苦しみました。

 入団したばかりの頃のほうがコントロールもそれなりに付いていたように思いますので、どうしてこうなってしまったのか、残念に感じています。

 

 

 ロッテのリリーフは6回に京大出身の田中選手、7回は自動車教習所の教官だった信楽選手、そして最後は苦労人の金森選手です。

 

 田中選手を見るのは初めてかな?と思いますが、あまりプロ野球選手っぽさを感じさせないスリークォーター気味と表現するべきか難しい投球フォームから、130キロ台のストレートを投げました。言葉は悪いですが、草野球のおじさんの投球フォームっぽいな、とも思いました。年をとると腕が上がらなくなりますけれども、そうするとああいうフォームになるな、という風な受け止めをしたのです。

 コントロールに苦しんでフォアボールを2つ出していましたが、ベイスターズ打線がいまいち的を絞りきれなかったようにも思えました。

 

 

               ■

 

 

 今日はとにかくめまぐるしく選手が入れ替わる試合でしたし、両軍とも無駄なフォアボールと拙攻の応酬という感じで、ファームにしては長い試合時間になりました。

 

 1軍の試合がああなって僕はいま非常に疲れているのですが、泣いても笑っても明日が今期最後の公式戦となりますので、また、明日が戦力外通告の解禁日という非常に胃の痛い一日でもありますので、悔いの残らぬよう、横須賀スタジアムにも興味の矛先を向けて頂けましたら幸いに存じます。

 

 

千葉ロッテ4-10横浜DeNA

勝:柿田

敗:古谷

観客数:1887名

 

 

以上