ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズよ、今こそ原点に立ち帰れ!

 

 4位巨人に0.5ゲーム差に迫られております。

 

 去年の今頃もCSに行けるか行けないかでヤキモキしていましたが、どうも今年のほうが怪しいのではないかと、大変心配しております。

 

 というのも、昨年は主砲の筒香選手が大暴れしていましたし、投手陣でも先発の表ローテの投打の軸がしっかりしていましたので、「ここに回れば」という安心感がありましたけれども、どうも今年はその双方がフラフラしていて、心許ない感じがしてならないのです。

 

 それで、今回は昨年のように投打の軸に安心感を持てるようにするための提言をしたいと思います。

 

■4番筒香に戻すべし!

 

 今年の筒香選手がいまいち波に乗り切れないのは皆さんもご存知の通りですが、今にして思えば、打順を4番から3番に変えた所で、筒香選手が3番という打順に慣れるのにだいぶ苦労するようになったのが大きいのではないでしょうか。

 ちょうどあの頃の筒香選手は、「ようやく復調」という状況で、ラミレス監督もその時期に合わせるかのように3番に打順を変えたわけです。

 

 ですが、僕も含め、多くの日本人は環境の変化に脆いものだと考えています。打順にしても守備位置にしても、ちょっとした違いを大真面目に考え過ぎて、それがプレーに悪影響を及ぼすという事が往々にして有り得ます。

 サードを守ってもセカンドを守ってもあまりバッティングに影響しないロペス選手や巨人のマギー選手のような外国人選手がいる一方で、セカンドサードを行ったり来たりした事でいまいち打率が伸びなかった去年の宮崎選手や、センターを守るとからきし打てなくなる梶谷選手みたいな事例が、日本人には特に多いのであります。

 筒香選手にしても内野からレフトにコンバートされた初年度は開幕から成績が伸び悩み、一度ファーム落ちした事がありました。筒香選手がいくら立派な選手だとは言え、そこはやはり日本人特有の弱みを持った一人の人間であるとみなすべきです。

 

 ですから、僕はこの際、筒香選手を4番に戻して、のびのびと打たせるべきではないかと思うのです。

 

 3番は宮崎選手で5番はロペス選手と脇を固める役者は充分揃っているのですから、是非とも4番筒香選手の復活を求めたいと思います。

 

 

■勝てるキャッチャーを起用すべし

 

 キャッチャー毎の勝率を見比べてみると、どうもハッキリとした傾向が出てしまっているようです。ネットで検索すると上がってくるのはまとめサイトばかりなのでリンクは載せませんが、だいたいスタメンキャッチャーが戸柱選手の時で勝率が4割程度、嶺井選手の時で7割程度という数字が出るようです。

 

 戸柱選手には去年大変活躍していただきましたし、これからも飛躍してくれなければならない1人に間違いないわけですが、ただし、心中している場合ではないだろうというのも、僕の考えです。

 前の監督の頃には「○○選手と心中」などという言葉が度々飛び交っていましたが、あの頃はまだ弱かったからそれでも許せただけで、今年はCS出場が最低条件と言えるくらい、ファンがチームに対して求めているハードルが上がっているような状況にありますから、ですから戸柱選手と心中するのだけは止めていただきたいと、そのように考えます。

 

 むろん、戸柱選手には1軍のベンチに入ってもらい、去年嶺井選手が味わったような悔しい思いを持ってもらいたいと思います。

 今年の嶺井選手があるのは去年の悔しさをバネにしたからであって、それと同じことを今年は戸柱選手に求めて、それでまた一皮むけてもらいたいのです。

 

 率直な所を言えば、僕は嶺井選手がキャッチャーとしてここまで伸びるとは考えても見ませんでした。バッティングは素晴らしいものがあるけどキャッチャーとしては厳しいから、だから野手転向して欲しいと、このブログでも折に触れて書いてきました。

 

 普通の人間も野球選手も、一本調子に右肩上がりでスムーズに成長するなんて事はそうそうあるものではなくて、誰しもがどこかで成長の踊り場を迎えたり、挫折を味わったりするものです。

 それは戸柱選手とて同じことで、ここ最近の戸柱選手が勝てないから未来永劫勝てないキャッチャーであり続ける筈もなく、この苦難を乗り越えて、来るべきベイスターズ黄金時代の貴重な大黒柱になって欲しいと、そのように願ってやみません。

 

 

■エースは今永選手だと監督自ら表明すべし

 

 今永選手は昨年のオフ、自主トレを1人で行いました。ベイスターズの同僚や他球団の先輩に同伴する若手選手が殆どの中で、まだプロで1年過ごしたばかりの今永選手のこの決断には、一抹の不安が拭えませんでした。

 

 しかしながら、有無を言わさぬ好成績を残しているのですから、本当に大したものだと、僕は1人の人間として今永選手に尊敬の念を持つようになりました。

 

 人間は低い方に流れるものだと思うのです。易きに流れると言いましょうか、なかなか自分を追い込むのは簡単ではありませんけれども、それを1年目からやってのけたのですから、今永選手こそがベイスターズのエースであると、認めるべきだと思います。

 

 今年のベイスターズ開幕投手に石田選手が指名されて、なんとなく石田選手がエースであるかのような雰囲気が漂っているわけですけれども、この投手陣全般に漂う弛緩した雰囲気の元凶こそが、石田選手の不甲斐なさに起因しているのではないかと、大変厳しいけれども、僕は思っています。

 

 エースはチームを引っ張らなければなりません。チームを引っ張るためには強い言葉を持っていなければなりませんし、常に言葉で退路を断って、自らを追い込むくらいでなければなりません。自分が投げた試合は全部勝つと言い切れるくらいの度胸と覚悟が無ければなりません。

 

 監督自らが今永選手こそがエースであると公にする事が、今こそ求められているのではないでしょうか。

 

 

 

               ■

 

 「今年は横浜スタジアムでCS開催を」というのが初期の課題であったと思いますし、今でもその旗を降ろしてはいけないのでしょうが、現実問題としてはCS出場権の死守こそが最重要課題に違いありません。

 

 そしてその最重要課題を確実に達成させるためにも、今こそ手を打つべき時ではないでしょうか。

 

 

以上

 

2017年8月30日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今シーズン終了後に行われるファンフェスティバルを横須賀スタジアムで開催するらしいのですが、果たして、球団の中の人は本気なのでしょうか。

 横須賀スタジアムは内野の観客席が1500人分に外野の狭い芝生席がレフト・ライトで合わせて1000人分あるかどうかという、非常に狭い球場です。観客の導線も狭く、トイレも少なく、とても万単位のお客さんをさばける場所とは思えないのです。

 

 しかも球場から一方通行の狭い道路を挟んだ場所には大きな分譲マンションがありますので、騒音問題もかなりシビアです。横須賀スタジアムはこのマンションが出来たおかげで鳴り物禁止になったほどです。

 

 ですから、今から計画を変更して日産スタジアムとか、百歩譲って横浜FCのホームであるニッパツ三ツ沢球技場などをお借りするわけにはいかないのでしょうか。横浜スタジアムが工事で使用できないのを良いことにマリノス横浜FCと共同でファンフェスティバルを執り行う、みたいな事で今から何とかならないでしょうか。

 

 今世紀最悪の悲劇にならなければ良いなと願うばかりです。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、西武は田村選手です。

 

 まずは熊原選手ですが、8回を投げて被安打4の3失点で勝ち投手になりました。

 今日は立ち上がりから140キロ台後半のストレートを低めにビシビシ投げ込みました。2回だけは内野安打のランナーを置いた場面で2ベースとホームランの連打を浴びてしまったものの、それ以外は本当に素晴らしい内容でした。

 熊原選手といえば無駄なボール球を減らせず、そのせいで球数が嵩むのがネックでしたが、今日は終盤に1つフォアボールを出した以外は、常にストライク先行で、ボールになるにしても低めのきわどいコースで「惜しいなぁ」と思えるものばかりでした。

 球速は前半に148キロが出ましたが、試合終盤になっても全く疲れ知らずで、最後のイニングになった8回も146キロのストレートを低めのコース両サイドにしっかりコントロールして投げられました。

 変化球は120キロ前後のカーブとチェンジアップが主だった所で、基本的にはストレート主体で投げているものですから、急に来る120キロ前後の変化球で面白いようにトータル11個の三振を奪いました。

 

 熊原選手は今年の春くらいにはよく見ていましたが、当時からスタミナがかなりあるのかな?と感じていました。あれだけ無駄なボール球を投げまくる割には試合中盤までピンピンしていましたし、今日もチーム事情さえ許せば余裕で完投できたのではないでしょうか。

 

 今シーズンのベイスターズ1軍は雨天中止の振替試合がまだ相当溜まっている筈です。そうすると9月後半からとてつもない連戦地獄になって先発ピッチャーの頭数がいつも以上に必要になってくると思いますので、そこで熊原選手が救世主となって活躍してくれたら、言うこと無いなぁと思いますね。

 

 西武の田村選手は5回を投げて4失点で負け投手となりました。こちらも球速は熊原選手と同じくらいで、最速で148キロがあったかと思います。

 ピッチングフォームがどことなく西口文也さんを思わせる軽快なもので、4失点したとは言っても被安打も4しかありません。そのうち1本は内野安打で、ホームランを2本打たれてしまったのが致命傷になりました。

 ストレートにはそれなりに威力がありましたが、特に目立つ変化球が見当たらず、決め球にいまいちパンチに欠けるという感じでしょうか。

 いわゆる本格派と呼ばれるオーバーハンドのピッチャーで、これから秋と春のキャンプで決め球を身につけて来春に成長した姿をファンに見せつける、という成長曲線が期待されるという感じでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 今日は佐野選手がセンターバックスクリーンの右に2ランホームランを放ちました。その次の打席ではピッチャーの田村選手が相当強い意識があったのか1球もストライクが入らずに歩かされてしまうほどで、それなりに威圧感を与える存在だったのだろうと思います。

 佐野選手のバッティングを見ていて思うのは、パワーが有るのに打球にあまり角度がつかず、だからあまりホームランが増えないのかな?という事です。今日のホームランも打球の速さは素晴らしいものがありましたが、それほど打球が上に上がらなかったのでフェンスギリギリになってしまいました。

 このへんのコツさえ掴めば、一軍でコンスタントに30本近く打てるようになるのではないかという期待をさせてくれますね。

 

 6回から途中出場した山本武白志選手が2打席立って最初の打席はストレートのフォアボール、2打席目にランナーを二人置いてセンター前へ2点タイムリーを放ちました。

 最初の打席はピッチャーがストライクを全く取れなかったのでいいとして、2打席目は常時150キロ近いストレートをビシビシ投げ込む中塚選手を相手に、必死に粘って粘って、最後も難しい内角のストレートをとてもコンパクトなスイングでセンター前に弾き返す、まさに技アリの一打となりました。

 この打席における粘りも、タイミングがなかなか取れないながらも、カットしてファウルゾーンに飛ばした打球がなかなか鋭かったりして、山本武白志選手のパワーを見せつけつつ、技術も見せつけつつ、非常に見ごたえのあるものでした。

 

 同い年で同期入団の野手が支配下の青柳選手と育成の網谷選手といるわけですが、バッティング技術の向上ぶりについては、ここ最近の山本武白志選手は頭一つ抜け出した感があります。

 何より筒香選手に勝るとも劣らない素晴らしい体格で、清原和博さんを彷彿とさせる理にかなったコンパクトなバッティングフォームをしていますし、最近は右方向に強い打球を打てるようになりましたし、ロマンの塊というのはこの人のことを言うのではないだろうかと思います。

 チームの野手では本当に出場機会が特に少ない山本武白志選手ですが、なんとか、2日に1回でもいいからスタメンで起用して4打席立たせてあげて欲しいと願ってやみません。

 

 

 西武では僕イチオシの駒月選手がレフトへ特大の2ランホームランを放ちました。チェンジアップかなにかが抜けて高めにきた甘いボールだったように見えましたが、見逃さずに素晴らしい集中力を発揮しました。

 近年の西武二軍で主軸を張っていた山川選手や外崎選手が1軍に送り込まれてしまったため多少パワー不足の感も否めない昨日今日の打線でしたが、駒月選手は健在のようで非常に良かったと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズでは9回に須田選手がマウンドに上がりました。不運なヒットを1本許したものの、それ以外の3人のバッターは無難に抑えました。球速は141キロがやっとで、やはり往時と比べると物足らなさは残りますが、コントロールはだいぶ改善されてきました。

 

 

 西武は6回頭から佐藤勇選手がマウンドに上がるも打者2人連続してストレートのフォアボールを出して降板。その後は南川選手、中塚選手、松本選手がそれぞれ1イニングづつ継投しました。

 

 南川選手と松本選手はいずれも三者凡退で終えたものの、7回に登板した中塚選手がヒット3本にフォアボールを1つ出してしまいました。今日投げたピッチャーの中では彼が一番速い球を投げていたと思うのですが、追い込むまではいくものの、最後の決め球がいまいちで、せっかく追い込んだのに・・・という場面もありました。

 たまたま調子が悪かっただけなのか、それとも元々こうなのかわかりませんが、頼りになる変化球が1つあればかなり良くなりそうな雰囲気のする選手なのになと思いました。

 

 

                 ■

 

 

 今月に入って初めて勝ち試合を見ることが出来ました。1軍とは打って変わってとても弱いベイスターズファームですが、こうして頼りになる先発ピッチャーがいれば、それなりに良い試合になるものだと痛感いたしました。

 

 明日も今日と同じく18時から横須賀スタジアムで西武戦が行われます。2000円でビールが飲み放題になるキャンペーンは明日が最終日となりますので、ぜひ横須賀スタジアムに足を運んでみてくださいね。

 

 

埼玉西武3-7横浜DeNA

勝:熊原

敗:田村

本塁打:駒月(僕の推定飛距離130メートル)佐野(僕の推定飛距離125メートル)関根(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:995名

 

 

以上

 

 

 

 

2017年8月29日 埼玉西武vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今日は横須賀スタジアムで行われたナイターの西武戦を見てきました。

 

 対戦相手の西武はベンチも出場中の選手も大変元気に大きな声を出していたのに対し、ベイスターズの選手は実に大人しかったです。

 

 今日の試合では、西武の攻撃中に2塁ランナーが飛び出してしまう場面がありました。ピッチャーが投球動作に入る前に盗塁のスタートを切って二三塁間まで進んでしまったのですが、ベイスターズ内野手から声は出ず、ピッチャーはそのまま投球してしまいました。

 ランナーが焦って帰塁したので盗塁には至りませんでしたが、ああいう場面では内野手がピッチャーに声をかけて牽制を投げるように促し、二三塁のどちらかで刺殺をするのがプロのセオリーという状況でしたから、なんという無気力な事だろうかと嘆かわしく思いました。

 

 もうかれこれ3年位は、こういう草食系のような雰囲気が続いています。一軍に上がれば、選手の声掛けなど大観衆の歓声にかき消されてしまうから、二軍でそれをやっても、あまり意味がない。そんな解釈なのでしょうか。

 

 今年のベイスターズファームは、これといった戦力を一軍に送り込めていません。せいぜい平田選手と嶺井選手、それに飯塚選手くらいでしょうか。これでは一軍選手の危機感を促すどころではありません。

 

 もう少し活気が欲しい、近年のベイスターズファームです。

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズが高卒2年目の綾部選手、西武は今季途中に入団したファイフ選手です。

 

 まずベイスターズ綾部選手ですが、7回を投げて被安打3の1失点で負け投手になりました。この数字を見てもわかるように、内容的には大変評価できるものでした。被安打3のうち、強い打球と言えるのは山田遥選手に打たれた2ベースくらいだったのでは?と思います。

 綾部選手をこの目で見るのは今回で2回目か3回目くらいですから脳みそにそこまでの記憶がストックされていませんが、今日の綾部選手はストレートの球速が134~130キロと、プロとしては非常に控えめなものでした。あとは120キロ前後のカーブとフォークを投げていたと思います。

 ただ、スピードガンに表示されるのは130キロ台前半なのですが、球場で見た感じとしてはもっと速く感じましたし、対戦するバッターも非常に手を焼いていました。このストレートが主体ですから簡単に打てるかと思いきや、奪三振が二桁の10に達するほどで、とても謎めいていました。

 最近はオーバーハンドというよりはスリークォーター気味のフォームで投げるピッチャーが多いですが、綾部選手は古典的なオーバーハンドの、とても高いリリースポイントから投げ下ろすようなフォームです。身長が189センチもあり、さらにあの高いリリースポイントですから、この高低差が打ちにくい秘訣なのかもしれません。

 今日は7回まで投げて球速は立ち上がりから全く変わらず、疲れた様子も見えませんでしたので、スタミナ面でもなかなか良いところを見せ始めています。

 球速はこれ以上伸びないのか?という点が気がかりですが、非常に良いものを見せてもらいました。

 

 

 西武のファイフ選手は5回を投げて被安打5の無失点で勝ち投手になりました。球速は記憶している範囲では146キロが最速で、最近よくいる6回3失点をコツコツこなすのを信条とするコントロール重視の打たせて取る外国人ピッチャー、という雰囲気です。ベイスターズで言う所のウィーランド選手みたいなタイプです。

 最近はこういうタイプのピッチャーが本当によく目につきますので改めて特徴を言葉で申し上げるまでもありませんが、特にコントロールに難があるわけでもなく、ランナーを出すとイライラするようなタイプでもなく、どうしてここにいるのかよくわからない、力のあるピッチャーだったと思います。

 

 

 次に打線について。

 

 今日はチーム全体で6安打で、内訳は荒波選手白崎選手細川選手がそれぞれ2安打づつです。西武よりチーム安打数が多いのに点が取れない理由は、ごく一部の人しか打てなかったからという事になります。

 

 荒波選手の2安打はいずれもしっかりと狙い通りに打球を飛ばせたクリーンヒットでした。恐らく初対戦であろうファイフ選手のボールをしっかりと見て、好球必打が出来ました。集中力は非常に高いと思います。

 

 白崎選手と細川選手のヒットはコースヒットと言いましょうか、センター前にキレイに打ち返せていますが、そんなに強い打球でもなく、しぶといヒットとでも言いましょうか。

 

 完封負けですから、あまり鮮烈なものはありませんね。

 

 

 西武打線も散発の5安打ですから、これといった話もありません。

 

 ベイスターズ55年会の数少ない生き残りである木村昇吾選手は大怪我から復帰して支配下登録になりましたが、ゴールデンルーキーの源田選手とキャラが丸被りという悲運もあって、ファーム暮らしが続きます。この年齢ながらセカンドを軽快にこなせているのは本人の鍛錬の賜物だと思いますので、引き続き頑張ってもらいたいものです。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回三上選手、9回三嶋選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 まずは三上選手ですが、今日は最速が149キロです。この前鎌ヶ谷で見た時と比べるとボールの高さが低めにくるようになっていて、完全に打ち取った当たりのボテボテの内野安打と、あとは3人を打ち取りました。

 三上選手のコントロールがアバウトなのは今に始まった事ではないのですが、今日のようにコンスタントに狙って低めにさえ集められれば一軍に戻れる日も遠くないのかもしれませんが、それがなかなか安定してくれませんね。

 

 三嶋選手は初球から148キロのストレートを投げ込みました。とにかくストレートばかり投げ込み、最速は150キロに達しました。ルーキーの頃の豪速球を取り戻した感じがあります。

 今日は最初と次のバッターにストレートしか投げず、さすがに一軍実績のある大崎選手にはそれが通用せずにセンター前にキレイに運ばれたものの、その次からようやく130キロ台の曲がりの小さな何かの変化球を投げ始めて、4人で終えました。

 リリーフでいくなら、本当にこのストレートと130キロ台の落ちるボールの2つだけで充分勝負できそうですし、早々に一軍に呼んであげて欲しいなと思いました。

 

 

 西武は6回7回をガルセス選手、8回キャンデラリオ選手、9回誠選手の継投となりました。

 

 ガルセス選手は球速が140キロ台後半のエスコバー選手のようなピッチャーですが、こちらはリリーフに特化しているのか、微妙にフォームを変えてタイミングをずらして投げるテクニックもあるようです。コントロールエスコバー選手ほどアバウトではありません。

 先頭の白崎選手にシングルヒットを打たれたものの、それ以外は非常に見どころのある面白いピッチャーではないかと思いました。

 

 一つ飛ばして誠選手についてですが、打者4人を相手に三振2つ(うち1つ振り逃げ)とキャッチャーファールフライを2つという内容です。今日は149キロのストレートと急角度に落ちるボールで、それで振り逃げされたりワイルドピッチになってしまったりしたものの、投げたコースは決して悪いものではなく、ワイルドピッチはフォークピッチャーの性みたいなものではないでしょうか。

 これだけの素質の持ち主ですし、抑えの切り札のような使われ方をしたら相当いい線いきそうだなぁと感心いたしました。

 

                ■

 

 

 明日と明後日も同じく横須賀スタジアムで西武とのナイターが行われます。

 

 まだまだ昼間は酷暑が続きますが、ここ横須賀スタジアムは海が近いおかげで、夕方くらいになると絶妙な海風が吹いて非常に心地よい環境になります。

 また、明後日までは2000円でビール飲み放題のサービスも行われますので、ぜひ皆様もお誘い合わせの上、横須賀スタジアムに足を運んで下さいませ。

 

 

埼玉西武1-0横浜DeNA

勝:ファイフ

敗:綾部

S:誠

観客数:930人くらい

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

日本球界はアメリカ留学を復活させるべきだ

 

 50歳まで現役を続けられた事でも知られる元中日の山本昌さんは、まだプロ入りして間もない若い頃に球団主導でアメリカ留学をし、そこでプロで通用するための様々な技術を身につけたと言われています。

 

 また、山本昌さんがアメリカ留学するのと前後して、西武ライオンズ秋山幸二さんやデーブ大久保さんも球団主導でアメリカ留学をして、様々なことを学んできたと言われています。

 

 1980年代後半の、いわゆるバブル景気の時代の出来事です。この頃は景気が良かったのもあってか、春のキャンプをアメリカやオーストラリアで行う球団が非常に多く、その関係でMLBにコネクションが出来て選手の留学に繋がりやすかったのだろうと推測されます。

 

 それ以降は皆さんもよくご存知のようにバブル景気が弾けて、日本球界も大なり小なりそのしわ寄せを被り、春のキャンプを海外から日本国内に戻すようになり、そして選手に海外留学をさせる球団も無くなってしまいました。

 

                  ■

 

 こういう塩梅にバブルが崩壊して以降、選手の育成にかけるコストを渋る傾向が長年続いてきたわけですが、この流れが最近ようやく落ち着き、やはりある程度の投資をするべきだと考える球団が現れ始めました。

 

 例えば巨人がプエルトリコウインターリーグに若手選手を派遣したり、ソフトバンクや巨人が三軍制を敷いたり、日本ハムが春のキャンプを海外で行うようになったり、オリックスが室内練習場を整えて24時間いつでも練習出来るようにするなど、セリーグパリーグ問わず、育成にお金をかけるムードが盛り上がっております。

 

 そして、こういう時期だからこそ僕が提唱したいのが、かつてのように選手にアメリカ留学をさせるべきだ、という事です。

 

                  ■

 

 今年の夏に問題を起こしてオリックスを退団する事になった奥浪選手などは、特にアメリカ留学をさせたかった選手の代表的な存在です。

 

 バッターとしての素質は一線級のものがあって、高卒一年目からフレッシュオールスターで活躍してお立ち台に上がり、3年目の昨年は一軍でも結果を残しつつあった矢先の出来事でしたから、問題を起こして退団すると聞いた時には、とにかく残念でなりませんでした。

 

 問題の内容を考えれば、本人の精神的に至らない所が少なからずあったのは事実でしょう。だからこそ、言葉もよくわからない厳しい環境に送り込んで、野球の技術に留まらない様々な物事をアメリカ留学で身につけて、一皮むけて帰国することが出来たのではないだろうかと、実は僕は退団するよりも前の、問題を起こして謹慎処分を受けたというニュースを聞いた時に考えていたのでした。

 

 それというのも、先述した山本昌さんが若い頃に技術的にも精神的にも未熟だったものの、アメリカ留学を通じてメキメキ成長したという話が僕の念頭にあったから、でした。

 

 いくらプロだからと言っても、所詮は高校を出て1年や3年の若者の考えることですから、甘い部分や間違った部分も少なからずあると思います。ですから、アメリカの厳しい環境に送り込むことによって、これまでの恵まれた環境では得られなかった学びを得て、一皮むけてくる事が必要なのではないでしょうか。

 

 

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 狭い世界に閉じこもって、狭い世界の了見の中だけで生きていく事には何の意味もありませんし、百害あって一利なしです。様々な知見に触れて、その中から自分にあったものを選んで学んでいく事が、人間を成長させる上で重要です。

 

 それはプロ野球選手とて同じであろうと思います。

 

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 選手だけでなく、コーチもアメリカ留学をするべきではないでしょうか。

 

www.baseballchannel.jp

 今年の5月にこういうニュースが有りました。ベイスターズがあまり効率の良くない練習をしているのをパットン選手が疑問に思っている、という話です。

 

 これもやはり、狭い世界に凝り固まる事の弊害ではないかと思っています。

 

 先述したデーブ大久保さんが西武のコーチ時代にアーリーワークを取り入れて結果を出したのはアメリカ留学の賜物ですけれども、ベイスターズの首脳陣にはそういった発展性みたいなものが見当たらないのであります。

 

 ですから僕は考えるに、球団は今後、引退した選手の中から将来コーチとして球団に残したい人材については、球団の経費でアメリカ留学をさせるべきではないでしょうか。

 

 それこそ、選手のアメリカ留学とセットでも良いと思います。選手のお目付け役という意味と、今後コーチをする上で知見を得るためのコーチ留学という意味とで、2つのメリットが得られるのではないでしょうか。

 

 最近はチームでプレーした経験のある外国人選手を駐米スカウトとして雇用するケースが結構ありますけれども、そういった人たちに現地のコーディネーターも務めてもらえば、様々な物事が捗るのではないでしょうか。

 

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 僕はアメリカの野球が全て正しいなどと言うつもりも無ければ、そのような考えもありません。

 

 ただ、様々な知見を得て、取捨選択の幅を広げる必要があると考えているだけです。

 

 日本プロ野球界の育成システムは昭和50年代から、あまり大きく変わった様子がありません。

 いまだに「地獄の伊東キャンプの復活を!」みたいな話が真顔で語られているのを見ますと、これではいつまで経っても日本野球が進歩しないし、トッププレイヤーのアメリカ移籍は収まらないままだろうと思うのです。

 

 僕は趣味の一環で日本の近現代史、とりわけ昭和初期から日中戦争大東亜戦争に至るまでを書いた本などをちょくちょく読んでいるのですが、このあたりの日本人や旧軍の精神性が、いまだに日本球界に深く根ざしているように思えるし、これではいけないのでは?とも考えております。

 

 だからそういった気風を打破すべく、選手やコーチを定期的にアメリカ留学させるべきではないかと考えているのですが、皆様方はいかがお考えでしょうか?

 

 

以上

 

2017年8月26日 横浜DeNAvs日本ハム (鎌ヶ谷) の感想

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 スレンダートーンを購入してお腹周りの引き締めを図っている僕ですが、皆様こんばんは。現状の178センチ72キロを4キロダウンの68キロにして、美ボディになりたいと思っています。この4キロを梶谷選手に進呈したいと思う今日この頃であります。

 

 さて、今日は千葉県鎌ケ谷市にありますファイターズタウン鎌ヶ谷にて、日本ハム戦を見に行ってまいりました。今季二度目の鎌ヶ谷スタジアムです。鎌ヶ谷スタジアムの土日の入場券は自由席が1500円でバックネット裏指定席が1800円ですので、どうせ300円の違いなら、という事で今回も指定席にしてみました。ファームの試合で指定席というのはオシャレでであります。

 

 夕方5時過ぎには自宅に戻りましたので、テレビで一軍の試合を見ながら、ダラダラと書き進めたいと思います。

 

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが平良選手、日本ハムが石川直也選手です。日本ハムには石川亮捕手もいますし、つい最近まで石川慎吾選手もいまして、石川王国であります。かつての日本ハムといえば「田中幸雄」選手が2人もいたりして、昔から選手の名前で色々と幻惑させてくるチームという印象が根強いです。

 

 それと、この前の日曜日の巨人戦で西森選手が故障して戦線離脱を余儀なくされてしまいました。それでチーム全体でキャッチャー不足になりましたので、今日のスタメンキャッチャーは網谷選手が務めました。

 それまでもブルペンキャッチャーを務めることはあったようですが、選手としてのキャッチャーはご無沙汰をしていますので、試合でもかなり苦労する場面が見られました。キャッチャー戦国時代の幕開けです。

 

 

 さて、まずはベイスターズの平良選手ですが、6回を投げて被安打5の4失点で負け投手となりました。

 今日は球速が今までよりも速く、最速で146キロを出しましたし、だいたい140キロ前後のストレートが主体のピッチングになりました。あとは130キロ台のスライダーも投げていたようですが、心なしか今までよりも曲がりの小さいスライダーだったように感じました。

 その速球派に生まれ変わった平良選手の立ち上がりは上々で、初回2アウトから渡辺諒選手にレフトオーバーのソロホームランを許したものの、今までのようにダラダラとランナーを溜めて苦しむ立ち上がりではなく、序盤2回を終えるまでは先述したホームラン以外これといった強い打球を打たれませんでした。

 雲行きが怪しくなったのは3回で、この回は連打を浴びて3失点してしまいましたが、その後は立ち直って4回5回6回とヒットを1本も許さずに切り抜けました。

 負け投手ですし、4失点していますので目に見える内容としては相変わらず芳しくないのですが、今日はフィールディングに不安のある網谷選手とのバッテリーという事で配球面の制約が少なからずあり、特にワンバウンドするかどうかの低いボールをしっかり受け止められないような場面も見られましたので、そのへんは平良選手にとって気の毒でした。

 速いボールで押し込めるようになりましたし、彼本来の能力をしっかり見せてくれたのではないでしょうか。僕は相変わらず彼はリリーフのほうが良いと思っていますが、いずれにせよこの調子で頑張っていただきたいです。

 

 

 日本ハムの石川直選手は5回を投げて無失点で勝ち投手となりました。球速は速いボールでも140キロを若干超える程度でさほど速くはないのですが、どのバッターもとにかくよくフライを打ち上げ、芯で捉えたライナー性の打球はほとんどありませんでした。

 フライを打ち上げるのは、要するにボールをバットの上の方で捉えているから上に角度がつくわけでして、ベイスターズのバッターの見立てよりも球がホップするというか、それこそ最後までダレない、球威が落ちない強いボールを投げていたという事だと思います。

 球場で見ているだけだと打てそうなピッチャーなのですけど、結局5回までで下園選手と松尾選手に1本づつヒットを許しただけで、パーフェクトといっても過言ではありませんでした。

 捉え所の難しい、良いピッチャーだと思いました。

 

 

 次に打線について。

 

 マスクを被った網谷選手が打つ方で2安打をマークしました。一本目は右中間を深々と破る2ベースで、2本目はライト前へシングルヒットと、いずれも右方向です。

 網谷選手は今年の6月位までは細川選手とともにトッププロスペクトという感じで常時レギュラーで毎試合スタメン起用されていましたが、いまいち成長した姿を見せられず、やがてスタメンで起用される機会が少なくなってしまいました。しかし、今日見た感じではキャッチャーに取り組んでいるのが良い方へ作用しているのか、落ち着いてボールを見られるようになりましたし、だからこそ右方向へお手本のようなヒットを2本も打てたのかな?という風に感じました。

 守る方では課題が山積みで、キャッチングの正確さもそうですし、ランナーが盗塁した時は送球動作が非常に遅くてフリーパスになって、少なくとも3~4回は走られたと思います。近年の高卒入団キャッチャーだと亀井選手や高城選手との比較になりますが、その2名の一年目と比べると、かなりの差がついてしまっています。

 もう1年位キャッチャーで試合に出ていませんでしたので無理もありませんが、キャッチャーとしての学びが打つ方に活きてくる事は充分にありえますので、愚直に取り組んでパワーアップしてもらいたいものです。

 

 

 日本ハムの渡辺諒選手がホームランを含む2安打をマークしました。1本目のホームランは甘い球を見逃さずに思い切りの良いフルスイングでレフトスタンドに突き刺しました。場内のアナウンスで気付いたのですが、まだこれが今シーズンの2本目のホームランなのですね。ここまで来るのに随分時間がかかったようです。

 渡辺選手は1年目の春の教育リーグの試合でホームランを打ったのを見まして、その時はさすがドラフト一位だけあって凄い選手が入ってきたものだと感心していたのですが、そこから苦労が続いているようです。

 日本ハムといえば生え抜き選手の育成に定評があるイメージですが、ここ最近は必ずしもうまくいっているという感じでは無いですね。特に野手で楽しみな選手が、怪我をしてしまう場面もありますが、特にどこか身体が悪いわけでもないのにブレイクスルーが出来ずにいる選手がチラホラ見受けられます。巨人で活躍している石川慎吾選手の例などもありますし、いくらシステムが整っているといっても、成功ばかりが続くというものでも無いのでしょうか。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは7回三上選手、8回福地選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 三上選手は出てきて早々に151キロを出したりしてさすが1軍実績のあるピッチャーは違うなと唸らされたのですが、どうも左バッターにはボールがよく見えるらしく、今井選手にはレフトフェンスいっぱいまで飛ぶ特大のレフトフライを打たれ、その後はフォアボールと連打で1失点してしまいました。

 最初に151キロが出た球速もすぐに落ちて144キロくらいしか出なくなりましたし、コントロールは相変わらずアバウトで、なのに左バッターにはことごとく甘い球を狙い打たれる悪循環でした。

 ボールの力が落ちているという事なのでしょうが、今年は開幕から投げまくっていますから変にファームで調整するよりかは、肩を休ませつほうが良いんじゃなかろうか、などと思いましたね。

 

 福地選手は先週の日曜日に1イニングで7つもフォアボールを出す大乱調を見たばかりなのでどうなることかと心配したのですが、なんとこのタイミング(8回裏)でキャッチャーも交代。それもよりによって内野手登録の佐野選手!という事で二重にビックリさせられました。

 で、肝心の福地選手のピッチングですが、なんと3者三振の圧巻の内容です。それも3人全てストライク先行で無駄なボールが一切なく、球速も最速で146キロも出て、この1週間で中の人が別人に生まれ変わったかのような、本当にケチのつけようがないパーフェクトな内容でした。

 佐野選手はこれまでもイニング間にキャッチャーミットを持ってピッチャーとキャッチボールをしている姿を見ていましたが、それにしたって大学野球以降ずっと内野と外野だけやってきた人ですから、いきなり試合で制球難の福地選手とバッテリーを組んでここまで完璧にこなすとは、驚き以外の何物でもありませんでした。

 これを見られただけでも、わざわざ鎌ヶ谷まで足を運んだ甲斐があったと嬉しく思いました。

 

 

 日本ハムのリリーフは6回瀬川選手が1イニング、7回8回を武田久選手が2イニング、そして9回の1イニングを新垣選手という継投です。

 

 その中ではやはり大御所の武田久選手について触れますが、球速は140キロほどしか出ていなかったものの、緩急の使い分けが絶妙で、「138キロのボールで振り遅れて三振に倒れる」みたいなシーンがいくつも見られました。バックネット裏で見ている僕からしても、この130キロ台後半のボールが速く見えるんですね。これがプロの技というんだろうなと思いました。

 ヒットは網谷選手に打たれたライト前一本だけで完璧といっていいかと思うのですが、ただやはりこの球速では先発くらいしか活躍の場は得られないでしょうし、この内容を先発して6イニング続けられるかどうかという問題も少なくないのでしょう。

 こういう「プロの技」というのは簡単に見られるものではないので、是非とも一軍昇格できるよう頑張っていただきたいものです。

 

 

 

               ■

 

 今日は鎌ヶ谷ファイターズのイベントデーという事で、球場前に特設のかなり大掛かりな子供用プールを設営して、大賑わいだったようです。僕が球場についたのは試合開始1時間以上前だったのですが、既に駐車場は満員札止めになる直前でした。

 

 ファームの集客でここまで気合を入れるチームはありませんので、是非皆さんにも一度は見に行って頂きたいものだと思います。

 

 

横浜DeNA2-6日本ハム

勝:石川直

敗:平良

本塁打:渡辺諒

観客数:2200人ちょっと

 

 

 

以上

 

 

 

 

2017年8月20日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 昨日に引き続き聖地横須賀スタジアムに行ってきました。昨日は突然の大雨で往生しましたので、今日はいつも以上に雨対策を整えて臨んだのですが、幸か不幸か、雨は試合中には降りませんでした。

 

 後になって「雨で途中コールドになったほうが幸せだった」と思う瞬間が来るとは、その時の僕は知る由もありませんでした。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが育成の田村選手、巨人は大竹寛選手です。横須賀スタジアムのスコアボードには「大竹」としか表示されませんでしたが、巨人には「大竹秀義」選手もおりますので、きちんとフルネームでお呼びしようと思います。

 

 まずベイスターズ田村選手ですが、4回を投げて3失点で敗戦投手となりました。田村選手のピッチングはこれまで何度となく拝見してきましたが、今日は今までで最も速い147キロのストレートを投げました。元々それくらいのポテンシャルのあるピッチャーではありますが、先発で責任投球回をこなすためには少し球速を抑える必要があったのだと思います。そして現在は、その上限を少しづつ上げていく取り組みなのでしょう。

 ただ、143キロや144キロくらいだとしっかりコントロールできるのが、147キロになると高さが上ずるようになって、それでギャレット選手に2ランホームランを打たれてしまいました。

 その他北選手にもソロホームランを許したものの、被安打はトータルで3、与四球も2ですから、そこまで悪くはなかったと思います。

 なぜ球数もそれほど多くなかったのに4回で降板したのか事情はよくわかりませんが、この調子で順調に進歩してくれれば来シーズンあたりの支配下登録は決して夢ではないのでは?と、僕は感じましたよ。

 

 

 巨人の大竹寛選手は、今シーズンはファームでよくお見かけするなぁと思います。今日は5回を投げて1失点で勝ち投手ですが、被安打は田村選手よりも多い5本で、球数も多かったと思います。特にストレートのコントロールに苦しんでいる印象があって、140キロ台中盤を出すと全く制御が効かなくなるという、田村選手と似たような症状が出ました。

 このブログで度々書いている事ですが、30歳代半ばのピッチャーは身体の衰えと自分がイメージするピッチングとのズレに苦しむことが、よくあります。ベイスターズでは久保選手がそれで苦しんでいますし、巨人の内海選手もそうではないでしょうか。大竹選手もその範疇ではないでしょうか。

 とりあえず球速は従来とさほど変わりないものが出ていますし、特にどこか痛い所があるわけでもなさそうですから、身体のキレを取り戻すトレーニングなどを重ねて、ベテランのピッチングにモデルチェンジしてくれれば良いのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 石川雄洋選手が昨日に続いて猛爆発で、4打数4安打の固め打ちです。大竹選手の速球を見事に反対方向にライナーで打ち返したり、または内野手の間を巧みに抜いたりと、打撃の神様が舞い降りたかのような、華麗なバッティングを披露してくれました。

 もうかなり昔のことなのですっかり忘れていましたが、そもそも石川選手が早くから一軍で抜擢された理由が、この華麗なバットコントロールにありました。それで、まだまだプロレベルには程遠い守備力ながら、故障離脱中の村田選手の後釜としてサードで試合に出始めたのが、若かりし頃の石川選手でした。

 その、元々の石川選手の最大の売りであるバットコントロールを久しぶりに思い出させてくれまして、これがあれば再び一軍の中心に戻れるなぁと、嬉しく思いました。

 一軍のレギュラー争いをするとなるとセカンドが最もふさわしいポジションになるかと思いますが、そこには現在田中浩康選手と柴田選手がしのぎを削っていてなかなか割って入るのも難しいとは思いますが、せめて代打の切り札的存在でも起用してもらえないものかと、そんな風に期待したいと思います。

 

 

 育成二年目の山本武白志選手が遅ればせながら今シーズンの初ヒットを放ちました。後で沢村選手の動画を載せますが、リリーフでマウンドに上った沢村選手の速球を引きつけて右中間に見事な2ベースを打ちました。それこそ往年の清原さんのような、まさに右のスラッガーならではの強い打球の右打ちでした。

 去年もシーズン終盤になるに連れてこのバッティングが出来るようになっていたのですが、いかんせん今季は出場機会が少なく、初ヒットが出るのもここまで遅れてしまいました。

 ただし、彼の身体つきを見た限り、しっかりと厳しいトレーニングを自らに課しているのが見て取れます。身体つきは嘘をつきませんから、彼が人目につかない所でしっかり努力しているのも評価してあげたいです。

 なによりこの惚れ惚れするような身体つきです。しっかりと技術を身につければ、今からでもベイスターズの将来の4番候補になれるはずです。今季は出遅れてしまいましたけど、しっかりと出場機会を与えて、彼に成長する機会を与えてあげて欲しいと思います。

 

 

 巨人では北選手がライトへホームランを放ちました。たぶん田村選手の120キロ台のカーブだったと思いますが、狙いすましたかのようにシャープに振り抜いて、慣れ親しんだ横須賀スタジアムの右中間スタンドに突き刺しました。

 今シーズンの序盤は非常に好調だったものの、1軍には全く呼んでもらえず、やがて3軍に帯同した時期もあったようですけれども、こうしてまた調子を取り戻しつつあるようです。

 早いもので、もう今年でプロ入り11年目になるんですね。あまり一軍実績の無い中で11年もユニフォームを着続けられるのはそれだけ周囲からの評価が高い現れだと思いますが、使わないのなら、他のチームに出してあげて欲しいというのがね、考えてしまいますね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは5回から国吉選手が2イニング、野川選手が7回1イニング、福地選手が8回頭から2/3、8回途中から最後まで須田選手、という継投です。

 

 国吉選手は最速が150キロだったと思いますが、5回は奪三振2を含む3人で切り抜けるも、6回ギャレット選手の打席中に西森選手がアクシデントで急遽キャッチャー交代。亀井選手に替わった所で調子が狂って1失点となりました。

 亀井選手が低めのボールを取るのに苦労し、国吉選手も非常に投げづらそうな様子が見えましたので、そのへんの相性も考えてあげて欲しいところですね。

 

 野川選手は昨日に続く連投です。連投テストで一軍昇格のチャンス到来という予感ですが、今日はフォアボールとヒットでランナーを二人出す、いまいちな内容でした。球速は覚えていませんが、いつもと比べると少し抑えめな感じがしました。調子が良ければ今季初昇格の期待もありましたが、いかがなものでしょうか。

 

 そして悪夢の7回、福地選手がマウンドに上がり、なんと1イニング足らずでフォアボールを7個も出す大乱調で、7失点。予定の1イニングを投げきることも出来ずに須田選手と交代させられました。

 今日の福地選手は120キロ台のカーブとストレートの2つの球種しか投げていなかったように思います。ストレートは今年見た中で最も速い147キロを何度もマークしたのですが、とにかくストレートで全くストライクを取れませんでした。始めのうちはコースや高さが少し外れる位のボール球が多かったのが、最後は亀井選手が捕球するので精一杯の大暴投を連発し、見ていて悲しい気持ちになると言いましょうか、メンタルのカウンセリングをしっかりつけてあげて欲しいという、心配な気持ちばかり募ってきました。

 福地選手は元々コントロールに課題のあるピッチャーではありましたが、それが年々輪をかけて悪化しているように思われてなりません。昨年は球速が140キロそこそこになってしまい、今年は再び球速を上げるようになってきたものの、課題のコントロールは過去最悪という状況です。

 たぶん、本人はシーズンオフに向かって、相当な焦りを感じているのではないでしょうか。何かこう、球団をあげて、彼の良さを取り戻すプログラムみたいなものを用意できれば、後世の為にも繋がって良いのではなかろうかと思ったりもするのですが。

 ほんの少しのキッカケで、アメリカに渡った中後選手のようになれるような気がするのですけどね。

 

 

 福地選手に替わってマウンドに上った須田選手は最速140キロながら、打者5人で4つのアウトを取って危なげなく試合を締めくくりました。

 とりあえず無難に抑えてはくれましたが、落ちてしまった球速がとても心配です。果たしてもとに戻るでしょうか。戻らないとするなら、さすがに140キロそこそこでリリーフは厳しいですから、早急に先発へ再転向して欲しいと思う所ですが。いかがなものでしょうか。

 

 

 巨人のリリーフは6回乾選手、7回土田選手、8回沢村選手、9回桜井選手で1イニングづつの継投です。

 

 その中で沢村選手の動画を撮ってきました。

 

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 球速は150キロに多少届かない程度ですが、コントロールが非常にアバウトで、石川選手と山本武白志選手に連打を浴びてピンチを招きました。しかしその後は三振と内野ゴロダブルプレーで事なきを得ます。

 登板前の投球練習からじっくり見ていたのですが、とにかくものすごいいい加減な投球練習だなぁと思いました。いまいち乗り気のしない外国人選手が仕方なく規定数の投球練習をしているかのようです。普段ファームに居る選手ではないのでここまで見られるのは初めてですが、なかなか凄いなぁと思いました。抑えというのはそれくらい肝っ玉が座っていないと務まらない激務である、という事かもしれませんね。

 

 

 

             ■

 

 一軍は巨人に3タテを喰らいましたが、こちらファームも全く同じカードで3タテを喰らいました。阿吽の呼吸、であります。

 

 とりあえず明日1日休んで、気持ちを切り替えて頑張って欲しいとしか、かける言葉が見つかりませんね。

 

 

読売巨人12-2横浜DeNA

勝:大竹寛

敗:田村

本塁打:北(僕の推定飛距離120メートル)ギャレット(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:1530名

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年8月19日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 1ヶ月ぶりくらいに横須賀スタジアムに行ってきました。

 

 今日の1軍の試合はナイターだと勘違いし、試合を見ないで買い物に出掛けてしまいました。試合が終わって少し経ってからその事実に気付き、とりあえずヤフープロ野球で数字を追いました。

 

 負けたのは仕方ないですが、僕が引っかかるのは、昨日といい今日といい、どうして試合途中でキャッチャーの嶺井選手を下げてしまうのか?という事に尽きます。また、仮にキャッチャーを下げるのであれば、ピッチャーも一緒に替えてあげないと、その試合の中で築き上げた細かい呼吸がズレて感覚が狂ってしまうではないか、という不満を持ちました。

 最近バッティングの調子が上向きの嶺井選手に代打を送るのも不可解ですし、何をそんなに無理をして戸柱選手を出したがるのかという面の不満もありますし、なかなか難しい問題であります。

 

 少しは野球の神様の声を無視してもらいたい。そんな近頃の僕の考えです。

 

 

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 さぁ気を取り直して今日の試合。ベイスターズの先発は平良選手、巨人は高木勇人選手です。今日の僕は約1ヶ月のブランクが祟り、いつも以上に集中力がまとまりませんでした。立ち上がりに苦しむ先発ピッチャーのごとく、尻上がりに集中力を上げていく努力をしました。

 

 まずは平良選手ですが、5回を投げて5失点で敗戦投手になりました。

 

 球速は僕が見た範囲で言えば最速が142キロですが、だいたい140超えるかどうかくらいのストレートを腰の高さくらいに集めるピッチングで、立ち上がりからものの見事にライナー性の強い打球をバンバン打たれました。ボールになるか、もしくは甘いストレートか、二択でした。

 2回以降はようやく低めに来るようになって初回のような滅多打ちにならなかったものの、確実に低めに集まるわけではなく、特に左バッターを相手にするとボール先行で苦しむ場面も目立ちました。

 辛辣な言い方になりますが、春先からあまり進歩が見られないのです。僕が考えるその理由は、先発で長いイニングを投げるために力をセーブしているからだと思っていまして、ですからまずはリリーフで思い切り腕を振って、1軍のバッターと勝負できる状況を勉強するべきだと思っているのですが、いかがなものでしょうか。

 

 巨人の高木勇人選手は5回を投げて1失点で勝ち投手になりました。恐らくもう少し長いイニングを投げるつもりだったのだろうと思いますが、あいにく6回裏が始まる所で雨が強まって試合が中断し、そのままコールドゲームになってしまいました。

 高木選手も平良選手と同じか、若干速いくらいの140キロ前後のストレートと、あとは110キロ台の変化球が中心のピッチングです。同じ球速でも、どうしてこうも抑えられるのかといえば、彼は確かシュートを投げたと思いますが、それでバットの芯を外す事ができるからかな、と見ていて思いました。それにやはり、一軍で実績を持っているピッチャーなだけにコントロールが良いですね。無駄なボール球がほとんどありませんでした。

 本来ならもうちょっと球速が出るピッチャーだったと思いますが、今日の内容なら一軍でもそこそこやれるのではという感じはしましたね。

 

 

 打線では、ルーキーの細川選手が右中間に目の覚めるような強烈なホームランを放ちました。右バッターが右中間にホームランを打つ時は、ある程度高く角度がついたフライ性の打球が多いと思いますが、今日の細川選手のホームランは左のスラッガーが打つような低い弾道の強い打球で、まさに力を見せつける一発でした。

 最近どこかのスポーツ新聞の記事でイースタンの三振王だと書かれたようですが、それはシーズン序盤の大型扇風機だった頃に積み上げた数字があるからであって、今はその頃と比べて見違えるほど良くなっていますから、高卒1年目であることを考えれば、むしろ上々なのでは?とさえ思います。

 高卒ルーキーというのは、春と秋とで本当の別人のように成長してくれるのが、ファーム贔屓をする上での醍醐味みたいな所があります。開幕したばかりの頃は大型扇風機だったのに、今ではボールを引きつけて右方向に強い打球のホームランを打てるようになった。この目覚ましい進歩が、ファンを喜ばせてくれるのです。

 雨と風が強まった6回表に守備で2つオイタをしてしまいましたけれども、これに懲りずに明日も頑張ってもらいたいものです。

 

 

 ファームで調整中の石川選手が、なんとライトでスタメン出場しました。1回表には早速右中間寄りに強めのハーフライナーが飛んできまして、事も無げに見事にキャッチしてくれました。

 石川選手は中畑監督の時代にも外野にコンバートされた時期がありますから全くの素人でないのは存じ上げていましたが、なかなか良い打球判断だったと思います。

 打つ方では1番で登場し、早速第一打席に左中間を深々と破るヒットを放つも、2塁を蹴って、さらに3塁を欲張ってタッチアウトになってしまいました。惜しいタイミングではあったものの、初回の立ち上がりを攻めたいタイミングですから、冒険せずに2塁でストップして欲しかったなと、複雑な思いを抱きました。

 とても元気そうであります。

 

 

 巨人ではベテランの脇谷選手が大変調子が良いようで、右に左に1本づつヒットを放ち、さらにフォアボールを選んで3打席全て出塁しました。

 脇谷選手は巨人で平良選手と同僚になったのは去年の1シーズンだけだったと思いますが、どうも平良選手がかなり投げにくそうにしていて、ボールカウントが先行してストライクを取りに来た所をガツン!という感じで、何かを見透かされているかのようでした。

 脇谷選手の本職のポジションというとセカンドになると思いますが、一軍のセカンドにはあろうことかマギー選手が定着してしまったというのが痛し痒しで、いくら脇谷選手が好調だからといってもマギー選手を追い越すのはなかなか難しいわけで、せっかくFAまでして巨人に戻ってきたというのに、厳しい立場ですね。

 

 

 今日は6回表の巨人の攻撃が終わった所で試合が中断し、そのままコールドゲームになってしまいました。

 

 そのためリリーフはベイスターズが6回に送り込んだ野川選手のみです。野川選手は、3人の出塁を許すも、そのうち1つは細川選手がセンターフライの目測を誤ったエラー、もう一つも「センターライナーの捕球エラーでは?」という内容のセンター前ヒットですから、内容的には悪くはなかったと思います。

 急に降ってきた強い雨の中でコントロールを乱すこと無く、ストレートもスライダーのような横の変化球もしっかり使って打たせて取るピッチングが出来たのは評価できるのではないでしょうか。

 

 

                ■

 

 というわけで今日は1軍の仇を取るどころか、全く同じスコアで敗れてしまいました。ソロホームランで1点取っただけという所まで、さすが兄弟という瓜二つな負け方を喫してしまいました。

 

 明日は今日より1時間早い17時プレイボールとなっております。急な雨に備えて傘やかっぱをお持ちになってご来場頂けますようお願い致します。

 

 

読売巨人6-1横浜DeNA

勝:高木勇

敗:平良

本塁打:細川(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:僕の推定で1500名

 

 

以上