ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年8月20日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 昨日に引き続き聖地横須賀スタジアムに行ってきました。昨日は突然の大雨で往生しましたので、今日はいつも以上に雨対策を整えて臨んだのですが、幸か不幸か、雨は試合中には降りませんでした。

 

 後になって「雨で途中コールドになったほうが幸せだった」と思う瞬間が来るとは、その時の僕は知る由もありませんでした。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが育成の田村選手、巨人は大竹寛選手です。横須賀スタジアムのスコアボードには「大竹」としか表示されませんでしたが、巨人には「大竹秀義」選手もおりますので、きちんとフルネームでお呼びしようと思います。

 

 まずベイスターズ田村選手ですが、4回を投げて3失点で敗戦投手となりました。田村選手のピッチングはこれまで何度となく拝見してきましたが、今日は今までで最も速い147キロのストレートを投げました。元々それくらいのポテンシャルのあるピッチャーではありますが、先発で責任投球回をこなすためには少し球速を抑える必要があったのだと思います。そして現在は、その上限を少しづつ上げていく取り組みなのでしょう。

 ただ、143キロや144キロくらいだとしっかりコントロールできるのが、147キロになると高さが上ずるようになって、それでギャレット選手に2ランホームランを打たれてしまいました。

 その他北選手にもソロホームランを許したものの、被安打はトータルで3、与四球も2ですから、そこまで悪くはなかったと思います。

 なぜ球数もそれほど多くなかったのに4回で降板したのか事情はよくわかりませんが、この調子で順調に進歩してくれれば来シーズンあたりの支配下登録は決して夢ではないのでは?と、僕は感じましたよ。

 

 

 巨人の大竹寛選手は、今シーズンはファームでよくお見かけするなぁと思います。今日は5回を投げて1失点で勝ち投手ですが、被安打は田村選手よりも多い5本で、球数も多かったと思います。特にストレートのコントロールに苦しんでいる印象があって、140キロ台中盤を出すと全く制御が効かなくなるという、田村選手と似たような症状が出ました。

 このブログで度々書いている事ですが、30歳代半ばのピッチャーは身体の衰えと自分がイメージするピッチングとのズレに苦しむことが、よくあります。ベイスターズでは久保選手がそれで苦しんでいますし、巨人の内海選手もそうではないでしょうか。大竹選手もその範疇ではないでしょうか。

 とりあえず球速は従来とさほど変わりないものが出ていますし、特にどこか痛い所があるわけでもなさそうですから、身体のキレを取り戻すトレーニングなどを重ねて、ベテランのピッチングにモデルチェンジしてくれれば良いのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 石川雄洋選手が昨日に続いて猛爆発で、4打数4安打の固め打ちです。大竹選手の速球を見事に反対方向にライナーで打ち返したり、または内野手の間を巧みに抜いたりと、打撃の神様が舞い降りたかのような、華麗なバッティングを披露してくれました。

 もうかなり昔のことなのですっかり忘れていましたが、そもそも石川選手が早くから一軍で抜擢された理由が、この華麗なバットコントロールにありました。それで、まだまだプロレベルには程遠い守備力ながら、故障離脱中の村田選手の後釜としてサードで試合に出始めたのが、若かりし頃の石川選手でした。

 その、元々の石川選手の最大の売りであるバットコントロールを久しぶりに思い出させてくれまして、これがあれば再び一軍の中心に戻れるなぁと、嬉しく思いました。

 一軍のレギュラー争いをするとなるとセカンドが最もふさわしいポジションになるかと思いますが、そこには現在田中浩康選手と柴田選手がしのぎを削っていてなかなか割って入るのも難しいとは思いますが、せめて代打の切り札的存在でも起用してもらえないものかと、そんな風に期待したいと思います。

 

 

 育成二年目の山本武白志選手が遅ればせながら今シーズンの初ヒットを放ちました。後で沢村選手の動画を載せますが、リリーフでマウンドに上った沢村選手の速球を引きつけて右中間に見事な2ベースを打ちました。それこそ往年の清原さんのような、まさに右のスラッガーならではの強い打球の右打ちでした。

 去年もシーズン終盤になるに連れてこのバッティングが出来るようになっていたのですが、いかんせん今季は出場機会が少なく、初ヒットが出るのもここまで遅れてしまいました。

 ただし、彼の身体つきを見た限り、しっかりと厳しいトレーニングを自らに課しているのが見て取れます。身体つきは嘘をつきませんから、彼が人目につかない所でしっかり努力しているのも評価してあげたいです。

 なによりこの惚れ惚れするような身体つきです。しっかりと技術を身につければ、今からでもベイスターズの将来の4番候補になれるはずです。今季は出遅れてしまいましたけど、しっかりと出場機会を与えて、彼に成長する機会を与えてあげて欲しいと思います。

 

 

 巨人では北選手がライトへホームランを放ちました。たぶん田村選手の120キロ台のカーブだったと思いますが、狙いすましたかのようにシャープに振り抜いて、慣れ親しんだ横須賀スタジアムの右中間スタンドに突き刺しました。

 今シーズンの序盤は非常に好調だったものの、1軍には全く呼んでもらえず、やがて3軍に帯同した時期もあったようですけれども、こうしてまた調子を取り戻しつつあるようです。

 早いもので、もう今年でプロ入り11年目になるんですね。あまり一軍実績の無い中で11年もユニフォームを着続けられるのはそれだけ周囲からの評価が高い現れだと思いますが、使わないのなら、他のチームに出してあげて欲しいというのがね、考えてしまいますね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは5回から国吉選手が2イニング、野川選手が7回1イニング、福地選手が8回頭から2/3、8回途中から最後まで須田選手、という継投です。

 

 国吉選手は最速が150キロだったと思いますが、5回は奪三振2を含む3人で切り抜けるも、6回ギャレット選手の打席中に西森選手がアクシデントで急遽キャッチャー交代。亀井選手に替わった所で調子が狂って1失点となりました。

 亀井選手が低めのボールを取るのに苦労し、国吉選手も非常に投げづらそうな様子が見えましたので、そのへんの相性も考えてあげて欲しいところですね。

 

 野川選手は昨日に続く連投です。連投テストで一軍昇格のチャンス到来という予感ですが、今日はフォアボールとヒットでランナーを二人出す、いまいちな内容でした。球速は覚えていませんが、いつもと比べると少し抑えめな感じがしました。調子が良ければ今季初昇格の期待もありましたが、いかがなものでしょうか。

 

 そして悪夢の7回、福地選手がマウンドに上がり、なんと1イニング足らずでフォアボールを7個も出す大乱調で、7失点。予定の1イニングを投げきることも出来ずに須田選手と交代させられました。

 今日の福地選手は120キロ台のカーブとストレートの2つの球種しか投げていなかったように思います。ストレートは今年見た中で最も速い147キロを何度もマークしたのですが、とにかくストレートで全くストライクを取れませんでした。始めのうちはコースや高さが少し外れる位のボール球が多かったのが、最後は亀井選手が捕球するので精一杯の大暴投を連発し、見ていて悲しい気持ちになると言いましょうか、メンタルのカウンセリングをしっかりつけてあげて欲しいという、心配な気持ちばかり募ってきました。

 福地選手は元々コントロールに課題のあるピッチャーではありましたが、それが年々輪をかけて悪化しているように思われてなりません。昨年は球速が140キロそこそこになってしまい、今年は再び球速を上げるようになってきたものの、課題のコントロールは過去最悪という状況です。

 たぶん、本人はシーズンオフに向かって、相当な焦りを感じているのではないでしょうか。何かこう、球団をあげて、彼の良さを取り戻すプログラムみたいなものを用意できれば、後世の為にも繋がって良いのではなかろうかと思ったりもするのですが。

 ほんの少しのキッカケで、アメリカに渡った中後選手のようになれるような気がするのですけどね。

 

 

 福地選手に替わってマウンドに上った須田選手は最速140キロながら、打者5人で4つのアウトを取って危なげなく試合を締めくくりました。

 とりあえず無難に抑えてはくれましたが、落ちてしまった球速がとても心配です。果たしてもとに戻るでしょうか。戻らないとするなら、さすがに140キロそこそこでリリーフは厳しいですから、早急に先発へ再転向して欲しいと思う所ですが。いかがなものでしょうか。

 

 

 巨人のリリーフは6回乾選手、7回土田選手、8回沢村選手、9回桜井選手で1イニングづつの継投です。

 

 その中で沢村選手の動画を撮ってきました。

 

youtu.be

 球速は150キロに多少届かない程度ですが、コントロールが非常にアバウトで、石川選手と山本武白志選手に連打を浴びてピンチを招きました。しかしその後は三振と内野ゴロダブルプレーで事なきを得ます。

 登板前の投球練習からじっくり見ていたのですが、とにかくものすごいいい加減な投球練習だなぁと思いました。いまいち乗り気のしない外国人選手が仕方なく規定数の投球練習をしているかのようです。普段ファームに居る選手ではないのでここまで見られるのは初めてですが、なかなか凄いなぁと思いました。抑えというのはそれくらい肝っ玉が座っていないと務まらない激務である、という事かもしれませんね。

 

 

 

             ■

 

 一軍は巨人に3タテを喰らいましたが、こちらファームも全く同じカードで3タテを喰らいました。阿吽の呼吸、であります。

 

 とりあえず明日1日休んで、気持ちを切り替えて頑張って欲しいとしか、かける言葉が見つかりませんね。

 

 

読売巨人12-2横浜DeNA

勝:大竹寛

敗:田村

本塁打:北(僕の推定飛距離120メートル)ギャレット(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:1530名

 

 

 

以上