ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

日本球界はアメリカ留学を復活させるべきだ

 

 50歳まで現役を続けられた事でも知られる元中日の山本昌さんは、まだプロ入りして間もない若い頃に球団主導でアメリカ留学をし、そこでプロで通用するための様々な技術を身につけたと言われています。

 

 また、山本昌さんがアメリカ留学するのと前後して、西武ライオンズ秋山幸二さんやデーブ大久保さんも球団主導でアメリカ留学をして、様々なことを学んできたと言われています。

 

 1980年代後半の、いわゆるバブル景気の時代の出来事です。この頃は景気が良かったのもあってか、春のキャンプをアメリカやオーストラリアで行う球団が非常に多く、その関係でMLBにコネクションが出来て選手の留学に繋がりやすかったのだろうと推測されます。

 

 それ以降は皆さんもよくご存知のようにバブル景気が弾けて、日本球界も大なり小なりそのしわ寄せを被り、春のキャンプを海外から日本国内に戻すようになり、そして選手に海外留学をさせる球団も無くなってしまいました。

 

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 こういう塩梅にバブルが崩壊して以降、選手の育成にかけるコストを渋る傾向が長年続いてきたわけですが、この流れが最近ようやく落ち着き、やはりある程度の投資をするべきだと考える球団が現れ始めました。

 

 例えば巨人がプエルトリコウインターリーグに若手選手を派遣したり、ソフトバンクや巨人が三軍制を敷いたり、日本ハムが春のキャンプを海外で行うようになったり、オリックスが室内練習場を整えて24時間いつでも練習出来るようにするなど、セリーグパリーグ問わず、育成にお金をかけるムードが盛り上がっております。

 

 そして、こういう時期だからこそ僕が提唱したいのが、かつてのように選手にアメリカ留学をさせるべきだ、という事です。

 

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 今年の夏に問題を起こしてオリックスを退団する事になった奥浪選手などは、特にアメリカ留学をさせたかった選手の代表的な存在です。

 

 バッターとしての素質は一線級のものがあって、高卒一年目からフレッシュオールスターで活躍してお立ち台に上がり、3年目の昨年は一軍でも結果を残しつつあった矢先の出来事でしたから、問題を起こして退団すると聞いた時には、とにかく残念でなりませんでした。

 

 問題の内容を考えれば、本人の精神的に至らない所が少なからずあったのは事実でしょう。だからこそ、言葉もよくわからない厳しい環境に送り込んで、野球の技術に留まらない様々な物事をアメリカ留学で身につけて、一皮むけて帰国することが出来たのではないだろうかと、実は僕は退団するよりも前の、問題を起こして謹慎処分を受けたというニュースを聞いた時に考えていたのでした。

 

 それというのも、先述した山本昌さんが若い頃に技術的にも精神的にも未熟だったものの、アメリカ留学を通じてメキメキ成長したという話が僕の念頭にあったから、でした。

 

 いくらプロだからと言っても、所詮は高校を出て1年や3年の若者の考えることですから、甘い部分や間違った部分も少なからずあると思います。ですから、アメリカの厳しい環境に送り込むことによって、これまでの恵まれた環境では得られなかった学びを得て、一皮むけてくる事が必要なのではないでしょうか。

 

 

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 狭い世界に閉じこもって、狭い世界の了見の中だけで生きていく事には何の意味もありませんし、百害あって一利なしです。様々な知見に触れて、その中から自分にあったものを選んで学んでいく事が、人間を成長させる上で重要です。

 

 それはプロ野球選手とて同じであろうと思います。

 

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 選手だけでなく、コーチもアメリカ留学をするべきではないでしょうか。

 

www.baseballchannel.jp

 今年の5月にこういうニュースが有りました。ベイスターズがあまり効率の良くない練習をしているのをパットン選手が疑問に思っている、という話です。

 

 これもやはり、狭い世界に凝り固まる事の弊害ではないかと思っています。

 

 先述したデーブ大久保さんが西武のコーチ時代にアーリーワークを取り入れて結果を出したのはアメリカ留学の賜物ですけれども、ベイスターズの首脳陣にはそういった発展性みたいなものが見当たらないのであります。

 

 ですから僕は考えるに、球団は今後、引退した選手の中から将来コーチとして球団に残したい人材については、球団の経費でアメリカ留学をさせるべきではないでしょうか。

 

 それこそ、選手のアメリカ留学とセットでも良いと思います。選手のお目付け役という意味と、今後コーチをする上で知見を得るためのコーチ留学という意味とで、2つのメリットが得られるのではないでしょうか。

 

 最近はチームでプレーした経験のある外国人選手を駐米スカウトとして雇用するケースが結構ありますけれども、そういった人たちに現地のコーディネーターも務めてもらえば、様々な物事が捗るのではないでしょうか。

 

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 僕はアメリカの野球が全て正しいなどと言うつもりも無ければ、そのような考えもありません。

 

 ただ、様々な知見を得て、取捨選択の幅を広げる必要があると考えているだけです。

 

 日本プロ野球界の育成システムは昭和50年代から、あまり大きく変わった様子がありません。

 いまだに「地獄の伊東キャンプの復活を!」みたいな話が真顔で語られているのを見ますと、これではいつまで経っても日本野球が進歩しないし、トッププレイヤーのアメリカ移籍は収まらないままだろうと思うのです。

 

 僕は趣味の一環で日本の近現代史、とりわけ昭和初期から日中戦争大東亜戦争に至るまでを書いた本などをちょくちょく読んでいるのですが、このあたりの日本人や旧軍の精神性が、いまだに日本球界に深く根ざしているように思えるし、これではいけないのでは?とも考えております。

 

 だからそういった気風を打破すべく、選手やコーチを定期的にアメリカ留学させるべきではないかと考えているのですが、皆様方はいかがお考えでしょうか?

 

 

以上

 

2017年8月26日 横浜DeNAvs日本ハム (鎌ヶ谷) の感想

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 スレンダートーンを購入してお腹周りの引き締めを図っている僕ですが、皆様こんばんは。現状の178センチ72キロを4キロダウンの68キロにして、美ボディになりたいと思っています。この4キロを梶谷選手に進呈したいと思う今日この頃であります。

 

 さて、今日は千葉県鎌ケ谷市にありますファイターズタウン鎌ヶ谷にて、日本ハム戦を見に行ってまいりました。今季二度目の鎌ヶ谷スタジアムです。鎌ヶ谷スタジアムの土日の入場券は自由席が1500円でバックネット裏指定席が1800円ですので、どうせ300円の違いなら、という事で今回も指定席にしてみました。ファームの試合で指定席というのはオシャレでであります。

 

 夕方5時過ぎには自宅に戻りましたので、テレビで一軍の試合を見ながら、ダラダラと書き進めたいと思います。

 

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが平良選手、日本ハムが石川直也選手です。日本ハムには石川亮捕手もいますし、つい最近まで石川慎吾選手もいまして、石川王国であります。かつての日本ハムといえば「田中幸雄」選手が2人もいたりして、昔から選手の名前で色々と幻惑させてくるチームという印象が根強いです。

 

 それと、この前の日曜日の巨人戦で西森選手が故障して戦線離脱を余儀なくされてしまいました。それでチーム全体でキャッチャー不足になりましたので、今日のスタメンキャッチャーは網谷選手が務めました。

 それまでもブルペンキャッチャーを務めることはあったようですが、選手としてのキャッチャーはご無沙汰をしていますので、試合でもかなり苦労する場面が見られました。キャッチャー戦国時代の幕開けです。

 

 

 さて、まずはベイスターズの平良選手ですが、6回を投げて被安打5の4失点で負け投手となりました。

 今日は球速が今までよりも速く、最速で146キロを出しましたし、だいたい140キロ前後のストレートが主体のピッチングになりました。あとは130キロ台のスライダーも投げていたようですが、心なしか今までよりも曲がりの小さいスライダーだったように感じました。

 その速球派に生まれ変わった平良選手の立ち上がりは上々で、初回2アウトから渡辺諒選手にレフトオーバーのソロホームランを許したものの、今までのようにダラダラとランナーを溜めて苦しむ立ち上がりではなく、序盤2回を終えるまでは先述したホームラン以外これといった強い打球を打たれませんでした。

 雲行きが怪しくなったのは3回で、この回は連打を浴びて3失点してしまいましたが、その後は立ち直って4回5回6回とヒットを1本も許さずに切り抜けました。

 負け投手ですし、4失点していますので目に見える内容としては相変わらず芳しくないのですが、今日はフィールディングに不安のある網谷選手とのバッテリーという事で配球面の制約が少なからずあり、特にワンバウンドするかどうかの低いボールをしっかり受け止められないような場面も見られましたので、そのへんは平良選手にとって気の毒でした。

 速いボールで押し込めるようになりましたし、彼本来の能力をしっかり見せてくれたのではないでしょうか。僕は相変わらず彼はリリーフのほうが良いと思っていますが、いずれにせよこの調子で頑張っていただきたいです。

 

 

 日本ハムの石川直選手は5回を投げて無失点で勝ち投手となりました。球速は速いボールでも140キロを若干超える程度でさほど速くはないのですが、どのバッターもとにかくよくフライを打ち上げ、芯で捉えたライナー性の打球はほとんどありませんでした。

 フライを打ち上げるのは、要するにボールをバットの上の方で捉えているから上に角度がつくわけでして、ベイスターズのバッターの見立てよりも球がホップするというか、それこそ最後までダレない、球威が落ちない強いボールを投げていたという事だと思います。

 球場で見ているだけだと打てそうなピッチャーなのですけど、結局5回までで下園選手と松尾選手に1本づつヒットを許しただけで、パーフェクトといっても過言ではありませんでした。

 捉え所の難しい、良いピッチャーだと思いました。

 

 

 次に打線について。

 

 マスクを被った網谷選手が打つ方で2安打をマークしました。一本目は右中間を深々と破る2ベースで、2本目はライト前へシングルヒットと、いずれも右方向です。

 網谷選手は今年の6月位までは細川選手とともにトッププロスペクトという感じで常時レギュラーで毎試合スタメン起用されていましたが、いまいち成長した姿を見せられず、やがてスタメンで起用される機会が少なくなってしまいました。しかし、今日見た感じではキャッチャーに取り組んでいるのが良い方へ作用しているのか、落ち着いてボールを見られるようになりましたし、だからこそ右方向へお手本のようなヒットを2本も打てたのかな?という風に感じました。

 守る方では課題が山積みで、キャッチングの正確さもそうですし、ランナーが盗塁した時は送球動作が非常に遅くてフリーパスになって、少なくとも3~4回は走られたと思います。近年の高卒入団キャッチャーだと亀井選手や高城選手との比較になりますが、その2名の一年目と比べると、かなりの差がついてしまっています。

 もう1年位キャッチャーで試合に出ていませんでしたので無理もありませんが、キャッチャーとしての学びが打つ方に活きてくる事は充分にありえますので、愚直に取り組んでパワーアップしてもらいたいものです。

 

 

 日本ハムの渡辺諒選手がホームランを含む2安打をマークしました。1本目のホームランは甘い球を見逃さずに思い切りの良いフルスイングでレフトスタンドに突き刺しました。場内のアナウンスで気付いたのですが、まだこれが今シーズンの2本目のホームランなのですね。ここまで来るのに随分時間がかかったようです。

 渡辺選手は1年目の春の教育リーグの試合でホームランを打ったのを見まして、その時はさすがドラフト一位だけあって凄い選手が入ってきたものだと感心していたのですが、そこから苦労が続いているようです。

 日本ハムといえば生え抜き選手の育成に定評があるイメージですが、ここ最近は必ずしもうまくいっているという感じでは無いですね。特に野手で楽しみな選手が、怪我をしてしまう場面もありますが、特にどこか身体が悪いわけでもないのにブレイクスルーが出来ずにいる選手がチラホラ見受けられます。巨人で活躍している石川慎吾選手の例などもありますし、いくらシステムが整っているといっても、成功ばかりが続くというものでも無いのでしょうか。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは7回三上選手、8回福地選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 三上選手は出てきて早々に151キロを出したりしてさすが1軍実績のあるピッチャーは違うなと唸らされたのですが、どうも左バッターにはボールがよく見えるらしく、今井選手にはレフトフェンスいっぱいまで飛ぶ特大のレフトフライを打たれ、その後はフォアボールと連打で1失点してしまいました。

 最初に151キロが出た球速もすぐに落ちて144キロくらいしか出なくなりましたし、コントロールは相変わらずアバウトで、なのに左バッターにはことごとく甘い球を狙い打たれる悪循環でした。

 ボールの力が落ちているという事なのでしょうが、今年は開幕から投げまくっていますから変にファームで調整するよりかは、肩を休ませつほうが良いんじゃなかろうか、などと思いましたね。

 

 福地選手は先週の日曜日に1イニングで7つもフォアボールを出す大乱調を見たばかりなのでどうなることかと心配したのですが、なんとこのタイミング(8回裏)でキャッチャーも交代。それもよりによって内野手登録の佐野選手!という事で二重にビックリさせられました。

 で、肝心の福地選手のピッチングですが、なんと3者三振の圧巻の内容です。それも3人全てストライク先行で無駄なボールが一切なく、球速も最速で146キロも出て、この1週間で中の人が別人に生まれ変わったかのような、本当にケチのつけようがないパーフェクトな内容でした。

 佐野選手はこれまでもイニング間にキャッチャーミットを持ってピッチャーとキャッチボールをしている姿を見ていましたが、それにしたって大学野球以降ずっと内野と外野だけやってきた人ですから、いきなり試合で制球難の福地選手とバッテリーを組んでここまで完璧にこなすとは、驚き以外の何物でもありませんでした。

 これを見られただけでも、わざわざ鎌ヶ谷まで足を運んだ甲斐があったと嬉しく思いました。

 

 

 日本ハムのリリーフは6回瀬川選手が1イニング、7回8回を武田久選手が2イニング、そして9回の1イニングを新垣選手という継投です。

 

 その中ではやはり大御所の武田久選手について触れますが、球速は140キロほどしか出ていなかったものの、緩急の使い分けが絶妙で、「138キロのボールで振り遅れて三振に倒れる」みたいなシーンがいくつも見られました。バックネット裏で見ている僕からしても、この130キロ台後半のボールが速く見えるんですね。これがプロの技というんだろうなと思いました。

 ヒットは網谷選手に打たれたライト前一本だけで完璧といっていいかと思うのですが、ただやはりこの球速では先発くらいしか活躍の場は得られないでしょうし、この内容を先発して6イニング続けられるかどうかという問題も少なくないのでしょう。

 こういう「プロの技」というのは簡単に見られるものではないので、是非とも一軍昇格できるよう頑張っていただきたいものです。

 

 

 

               ■

 

 今日は鎌ヶ谷ファイターズのイベントデーという事で、球場前に特設のかなり大掛かりな子供用プールを設営して、大賑わいだったようです。僕が球場についたのは試合開始1時間以上前だったのですが、既に駐車場は満員札止めになる直前でした。

 

 ファームの集客でここまで気合を入れるチームはありませんので、是非皆さんにも一度は見に行って頂きたいものだと思います。

 

 

横浜DeNA2-6日本ハム

勝:石川直

敗:平良

本塁打:渡辺諒

観客数:2200人ちょっと

 

 

 

以上

 

 

 

 

2017年8月20日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 昨日に引き続き聖地横須賀スタジアムに行ってきました。昨日は突然の大雨で往生しましたので、今日はいつも以上に雨対策を整えて臨んだのですが、幸か不幸か、雨は試合中には降りませんでした。

 

 後になって「雨で途中コールドになったほうが幸せだった」と思う瞬間が来るとは、その時の僕は知る由もありませんでした。

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが育成の田村選手、巨人は大竹寛選手です。横須賀スタジアムのスコアボードには「大竹」としか表示されませんでしたが、巨人には「大竹秀義」選手もおりますので、きちんとフルネームでお呼びしようと思います。

 

 まずベイスターズ田村選手ですが、4回を投げて3失点で敗戦投手となりました。田村選手のピッチングはこれまで何度となく拝見してきましたが、今日は今までで最も速い147キロのストレートを投げました。元々それくらいのポテンシャルのあるピッチャーではありますが、先発で責任投球回をこなすためには少し球速を抑える必要があったのだと思います。そして現在は、その上限を少しづつ上げていく取り組みなのでしょう。

 ただ、143キロや144キロくらいだとしっかりコントロールできるのが、147キロになると高さが上ずるようになって、それでギャレット選手に2ランホームランを打たれてしまいました。

 その他北選手にもソロホームランを許したものの、被安打はトータルで3、与四球も2ですから、そこまで悪くはなかったと思います。

 なぜ球数もそれほど多くなかったのに4回で降板したのか事情はよくわかりませんが、この調子で順調に進歩してくれれば来シーズンあたりの支配下登録は決して夢ではないのでは?と、僕は感じましたよ。

 

 

 巨人の大竹寛選手は、今シーズンはファームでよくお見かけするなぁと思います。今日は5回を投げて1失点で勝ち投手ですが、被安打は田村選手よりも多い5本で、球数も多かったと思います。特にストレートのコントロールに苦しんでいる印象があって、140キロ台中盤を出すと全く制御が効かなくなるという、田村選手と似たような症状が出ました。

 このブログで度々書いている事ですが、30歳代半ばのピッチャーは身体の衰えと自分がイメージするピッチングとのズレに苦しむことが、よくあります。ベイスターズでは久保選手がそれで苦しんでいますし、巨人の内海選手もそうではないでしょうか。大竹選手もその範疇ではないでしょうか。

 とりあえず球速は従来とさほど変わりないものが出ていますし、特にどこか痛い所があるわけでもなさそうですから、身体のキレを取り戻すトレーニングなどを重ねて、ベテランのピッチングにモデルチェンジしてくれれば良いのではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 石川雄洋選手が昨日に続いて猛爆発で、4打数4安打の固め打ちです。大竹選手の速球を見事に反対方向にライナーで打ち返したり、または内野手の間を巧みに抜いたりと、打撃の神様が舞い降りたかのような、華麗なバッティングを披露してくれました。

 もうかなり昔のことなのですっかり忘れていましたが、そもそも石川選手が早くから一軍で抜擢された理由が、この華麗なバットコントロールにありました。それで、まだまだプロレベルには程遠い守備力ながら、故障離脱中の村田選手の後釜としてサードで試合に出始めたのが、若かりし頃の石川選手でした。

 その、元々の石川選手の最大の売りであるバットコントロールを久しぶりに思い出させてくれまして、これがあれば再び一軍の中心に戻れるなぁと、嬉しく思いました。

 一軍のレギュラー争いをするとなるとセカンドが最もふさわしいポジションになるかと思いますが、そこには現在田中浩康選手と柴田選手がしのぎを削っていてなかなか割って入るのも難しいとは思いますが、せめて代打の切り札的存在でも起用してもらえないものかと、そんな風に期待したいと思います。

 

 

 育成二年目の山本武白志選手が遅ればせながら今シーズンの初ヒットを放ちました。後で沢村選手の動画を載せますが、リリーフでマウンドに上った沢村選手の速球を引きつけて右中間に見事な2ベースを打ちました。それこそ往年の清原さんのような、まさに右のスラッガーならではの強い打球の右打ちでした。

 去年もシーズン終盤になるに連れてこのバッティングが出来るようになっていたのですが、いかんせん今季は出場機会が少なく、初ヒットが出るのもここまで遅れてしまいました。

 ただし、彼の身体つきを見た限り、しっかりと厳しいトレーニングを自らに課しているのが見て取れます。身体つきは嘘をつきませんから、彼が人目につかない所でしっかり努力しているのも評価してあげたいです。

 なによりこの惚れ惚れするような身体つきです。しっかりと技術を身につければ、今からでもベイスターズの将来の4番候補になれるはずです。今季は出遅れてしまいましたけど、しっかりと出場機会を与えて、彼に成長する機会を与えてあげて欲しいと思います。

 

 

 巨人では北選手がライトへホームランを放ちました。たぶん田村選手の120キロ台のカーブだったと思いますが、狙いすましたかのようにシャープに振り抜いて、慣れ親しんだ横須賀スタジアムの右中間スタンドに突き刺しました。

 今シーズンの序盤は非常に好調だったものの、1軍には全く呼んでもらえず、やがて3軍に帯同した時期もあったようですけれども、こうしてまた調子を取り戻しつつあるようです。

 早いもので、もう今年でプロ入り11年目になるんですね。あまり一軍実績の無い中で11年もユニフォームを着続けられるのはそれだけ周囲からの評価が高い現れだと思いますが、使わないのなら、他のチームに出してあげて欲しいというのがね、考えてしまいますね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは5回から国吉選手が2イニング、野川選手が7回1イニング、福地選手が8回頭から2/3、8回途中から最後まで須田選手、という継投です。

 

 国吉選手は最速が150キロだったと思いますが、5回は奪三振2を含む3人で切り抜けるも、6回ギャレット選手の打席中に西森選手がアクシデントで急遽キャッチャー交代。亀井選手に替わった所で調子が狂って1失点となりました。

 亀井選手が低めのボールを取るのに苦労し、国吉選手も非常に投げづらそうな様子が見えましたので、そのへんの相性も考えてあげて欲しいところですね。

 

 野川選手は昨日に続く連投です。連投テストで一軍昇格のチャンス到来という予感ですが、今日はフォアボールとヒットでランナーを二人出す、いまいちな内容でした。球速は覚えていませんが、いつもと比べると少し抑えめな感じがしました。調子が良ければ今季初昇格の期待もありましたが、いかがなものでしょうか。

 

 そして悪夢の7回、福地選手がマウンドに上がり、なんと1イニング足らずでフォアボールを7個も出す大乱調で、7失点。予定の1イニングを投げきることも出来ずに須田選手と交代させられました。

 今日の福地選手は120キロ台のカーブとストレートの2つの球種しか投げていなかったように思います。ストレートは今年見た中で最も速い147キロを何度もマークしたのですが、とにかくストレートで全くストライクを取れませんでした。始めのうちはコースや高さが少し外れる位のボール球が多かったのが、最後は亀井選手が捕球するので精一杯の大暴投を連発し、見ていて悲しい気持ちになると言いましょうか、メンタルのカウンセリングをしっかりつけてあげて欲しいという、心配な気持ちばかり募ってきました。

 福地選手は元々コントロールに課題のあるピッチャーではありましたが、それが年々輪をかけて悪化しているように思われてなりません。昨年は球速が140キロそこそこになってしまい、今年は再び球速を上げるようになってきたものの、課題のコントロールは過去最悪という状況です。

 たぶん、本人はシーズンオフに向かって、相当な焦りを感じているのではないでしょうか。何かこう、球団をあげて、彼の良さを取り戻すプログラムみたいなものを用意できれば、後世の為にも繋がって良いのではなかろうかと思ったりもするのですが。

 ほんの少しのキッカケで、アメリカに渡った中後選手のようになれるような気がするのですけどね。

 

 

 福地選手に替わってマウンドに上った須田選手は最速140キロながら、打者5人で4つのアウトを取って危なげなく試合を締めくくりました。

 とりあえず無難に抑えてはくれましたが、落ちてしまった球速がとても心配です。果たしてもとに戻るでしょうか。戻らないとするなら、さすがに140キロそこそこでリリーフは厳しいですから、早急に先発へ再転向して欲しいと思う所ですが。いかがなものでしょうか。

 

 

 巨人のリリーフは6回乾選手、7回土田選手、8回沢村選手、9回桜井選手で1イニングづつの継投です。

 

 その中で沢村選手の動画を撮ってきました。

 

youtu.be

 球速は150キロに多少届かない程度ですが、コントロールが非常にアバウトで、石川選手と山本武白志選手に連打を浴びてピンチを招きました。しかしその後は三振と内野ゴロダブルプレーで事なきを得ます。

 登板前の投球練習からじっくり見ていたのですが、とにかくものすごいいい加減な投球練習だなぁと思いました。いまいち乗り気のしない外国人選手が仕方なく規定数の投球練習をしているかのようです。普段ファームに居る選手ではないのでここまで見られるのは初めてですが、なかなか凄いなぁと思いました。抑えというのはそれくらい肝っ玉が座っていないと務まらない激務である、という事かもしれませんね。

 

 

 

             ■

 

 一軍は巨人に3タテを喰らいましたが、こちらファームも全く同じカードで3タテを喰らいました。阿吽の呼吸、であります。

 

 とりあえず明日1日休んで、気持ちを切り替えて頑張って欲しいとしか、かける言葉が見つかりませんね。

 

 

読売巨人12-2横浜DeNA

勝:大竹寛

敗:田村

本塁打:北(僕の推定飛距離120メートル)ギャレット(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:1530名

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年8月19日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 1ヶ月ぶりくらいに横須賀スタジアムに行ってきました。

 

 今日の1軍の試合はナイターだと勘違いし、試合を見ないで買い物に出掛けてしまいました。試合が終わって少し経ってからその事実に気付き、とりあえずヤフープロ野球で数字を追いました。

 

 負けたのは仕方ないですが、僕が引っかかるのは、昨日といい今日といい、どうして試合途中でキャッチャーの嶺井選手を下げてしまうのか?という事に尽きます。また、仮にキャッチャーを下げるのであれば、ピッチャーも一緒に替えてあげないと、その試合の中で築き上げた細かい呼吸がズレて感覚が狂ってしまうではないか、という不満を持ちました。

 最近バッティングの調子が上向きの嶺井選手に代打を送るのも不可解ですし、何をそんなに無理をして戸柱選手を出したがるのかという面の不満もありますし、なかなか難しい問題であります。

 

 少しは野球の神様の声を無視してもらいたい。そんな近頃の僕の考えです。

 

 

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 さぁ気を取り直して今日の試合。ベイスターズの先発は平良選手、巨人は高木勇人選手です。今日の僕は約1ヶ月のブランクが祟り、いつも以上に集中力がまとまりませんでした。立ち上がりに苦しむ先発ピッチャーのごとく、尻上がりに集中力を上げていく努力をしました。

 

 まずは平良選手ですが、5回を投げて5失点で敗戦投手になりました。

 

 球速は僕が見た範囲で言えば最速が142キロですが、だいたい140超えるかどうかくらいのストレートを腰の高さくらいに集めるピッチングで、立ち上がりからものの見事にライナー性の強い打球をバンバン打たれました。ボールになるか、もしくは甘いストレートか、二択でした。

 2回以降はようやく低めに来るようになって初回のような滅多打ちにならなかったものの、確実に低めに集まるわけではなく、特に左バッターを相手にするとボール先行で苦しむ場面も目立ちました。

 辛辣な言い方になりますが、春先からあまり進歩が見られないのです。僕が考えるその理由は、先発で長いイニングを投げるために力をセーブしているからだと思っていまして、ですからまずはリリーフで思い切り腕を振って、1軍のバッターと勝負できる状況を勉強するべきだと思っているのですが、いかがなものでしょうか。

 

 巨人の高木勇人選手は5回を投げて1失点で勝ち投手になりました。恐らくもう少し長いイニングを投げるつもりだったのだろうと思いますが、あいにく6回裏が始まる所で雨が強まって試合が中断し、そのままコールドゲームになってしまいました。

 高木選手も平良選手と同じか、若干速いくらいの140キロ前後のストレートと、あとは110キロ台の変化球が中心のピッチングです。同じ球速でも、どうしてこうも抑えられるのかといえば、彼は確かシュートを投げたと思いますが、それでバットの芯を外す事ができるからかな、と見ていて思いました。それにやはり、一軍で実績を持っているピッチャーなだけにコントロールが良いですね。無駄なボール球がほとんどありませんでした。

 本来ならもうちょっと球速が出るピッチャーだったと思いますが、今日の内容なら一軍でもそこそこやれるのではという感じはしましたね。

 

 

 打線では、ルーキーの細川選手が右中間に目の覚めるような強烈なホームランを放ちました。右バッターが右中間にホームランを打つ時は、ある程度高く角度がついたフライ性の打球が多いと思いますが、今日の細川選手のホームランは左のスラッガーが打つような低い弾道の強い打球で、まさに力を見せつける一発でした。

 最近どこかのスポーツ新聞の記事でイースタンの三振王だと書かれたようですが、それはシーズン序盤の大型扇風機だった頃に積み上げた数字があるからであって、今はその頃と比べて見違えるほど良くなっていますから、高卒1年目であることを考えれば、むしろ上々なのでは?とさえ思います。

 高卒ルーキーというのは、春と秋とで本当の別人のように成長してくれるのが、ファーム贔屓をする上での醍醐味みたいな所があります。開幕したばかりの頃は大型扇風機だったのに、今ではボールを引きつけて右方向に強い打球のホームランを打てるようになった。この目覚ましい進歩が、ファンを喜ばせてくれるのです。

 雨と風が強まった6回表に守備で2つオイタをしてしまいましたけれども、これに懲りずに明日も頑張ってもらいたいものです。

 

 

 ファームで調整中の石川選手が、なんとライトでスタメン出場しました。1回表には早速右中間寄りに強めのハーフライナーが飛んできまして、事も無げに見事にキャッチしてくれました。

 石川選手は中畑監督の時代にも外野にコンバートされた時期がありますから全くの素人でないのは存じ上げていましたが、なかなか良い打球判断だったと思います。

 打つ方では1番で登場し、早速第一打席に左中間を深々と破るヒットを放つも、2塁を蹴って、さらに3塁を欲張ってタッチアウトになってしまいました。惜しいタイミングではあったものの、初回の立ち上がりを攻めたいタイミングですから、冒険せずに2塁でストップして欲しかったなと、複雑な思いを抱きました。

 とても元気そうであります。

 

 

 巨人ではベテランの脇谷選手が大変調子が良いようで、右に左に1本づつヒットを放ち、さらにフォアボールを選んで3打席全て出塁しました。

 脇谷選手は巨人で平良選手と同僚になったのは去年の1シーズンだけだったと思いますが、どうも平良選手がかなり投げにくそうにしていて、ボールカウントが先行してストライクを取りに来た所をガツン!という感じで、何かを見透かされているかのようでした。

 脇谷選手の本職のポジションというとセカンドになると思いますが、一軍のセカンドにはあろうことかマギー選手が定着してしまったというのが痛し痒しで、いくら脇谷選手が好調だからといってもマギー選手を追い越すのはなかなか難しいわけで、せっかくFAまでして巨人に戻ってきたというのに、厳しい立場ですね。

 

 

 今日は6回表の巨人の攻撃が終わった所で試合が中断し、そのままコールドゲームになってしまいました。

 

 そのためリリーフはベイスターズが6回に送り込んだ野川選手のみです。野川選手は、3人の出塁を許すも、そのうち1つは細川選手がセンターフライの目測を誤ったエラー、もう一つも「センターライナーの捕球エラーでは?」という内容のセンター前ヒットですから、内容的には悪くはなかったと思います。

 急に降ってきた強い雨の中でコントロールを乱すこと無く、ストレートもスライダーのような横の変化球もしっかり使って打たせて取るピッチングが出来たのは評価できるのではないでしょうか。

 

 

                ■

 

 というわけで今日は1軍の仇を取るどころか、全く同じスコアで敗れてしまいました。ソロホームランで1点取っただけという所まで、さすが兄弟という瓜二つな負け方を喫してしまいました。

 

 明日は今日より1時間早い17時プレイボールとなっております。急な雨に備えて傘やかっぱをお持ちになってご来場頂けますようお願い致します。

 

 

読売巨人6-1横浜DeNA

勝:高木勇

敗:平良

本塁打:細川(僕の推定飛距離120メートル)

観客数:僕の推定で1500名

 

 

以上 

 

2017年 夏の野球旅 ナゴヤ球場編 (2017年8月15日)

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 野球旅の最後は中日ドラゴンズ1軍のかつての本拠地であり、現在は2軍の本拠地となっているナゴヤ球場に行ってまいりました。

 

 ナゴヤ球場と聞くと、僕にとっては1988年の日本シリーズで当時西武ライオンズの4番を張っていた清原和博さんが場外ホームランを打った場所、という印象が根強く残っています。あの時は「場外まで飛んだホームランの打球は新幹線の線路も超えていった」という噂がまことしやかに語られていたのですが、実際に初めてこの場所を訪れてみると、それもまんざらありえない事では無いと思うくらい、新幹線の線路の近くにある球場でした。

 

 球場へのアクセスは、JR東海道線尾頭橋駅から徒歩で10分くらいの場所にあります。駅から球場までの道のりは至ってごく普通の住宅街で、お店の類は見当たりませんでした。球場から少し離れた場所にセブンイレブンの看板があるのが見えましたので、ちょっと寄り道をすればコンビニくらいはある、というロケーションでしょうか。

 名古屋駅からでも歩けない距離では無さそうですから、都会の住宅街の中にポツンとある、ちょっと不思議な感じもする球場ですね。

 

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 球場の正面入口はこんな感じです。外階段を通るのではなく、建物内に入っていくような構造ですね。

 そしてこの写真からだと左手の手前にチケット売り場があって、そこで購入するようになっています。

 

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  ファーム球場の入場券というのはだいたいどのチームもオリジナルデザインのものを用意していますが、ナゴヤ球場ではこのようにチケットぴあ仕様になっています。チケット販売を外部委託しているのでしょうか?これくらいの仕事なら自前でやればいいのに・・・と思わないでもありませんが。

 

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 球場正面入口を入った所では、このように傘の無料貸出が行われていました。ちょうど僕が見に行った15日は小雨がぱらつく天気でしたので利用するお客さんもいらっしゃったようですが、こういう細かい気配りが出来るのは実に良い事だと感心いたしました。

 また、傘の他にもウチワも無料貸出していましたよ。

 

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 球場のコンコースには、このような展示が行われていました。見ての通りで、プロ野球で使用する硬式球がどんなに硬くて危ないものか、触って試せるようにしているようです。

 硬式球で野球をやった経験のある方はご存知だと思いますが、ちょっとかすっただけでも猛烈に痛いのが硬式球です。しかし経験がない人はそれがわからないので、ファウルボールへの対処を軽く考えてしまいがちです。そうならないようにするための中日球団の取り組みは、地味ながら非常に良いと思いますよ。他の球団も是非見習ってもらいたいものです。

 

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 グラウンド内はご覧の通りです。1軍の本拠地だった頃と比べて、外野席やナイター照明を撤去したりしたようです。外野席はともかく、ナイター照明は残しておいて欲しかったと思いますね。

 

 そしてこの、外野の向こう側に広がる住宅街の風景がまた、なんとも言えない昭和の風情を醸し出します。僕が子供の頃に通いつめた川崎球場がモロにこういう景色でしたし、昔は、確か藤井寺球場や、他にもこういう雰囲気の球場があったように思います。

 今では球場がある場所というのは周辺が商業地になっているのが当たり前の時代になりましたけれども、昔は住宅街も野球場も渾然一体となっていて、こんなんでよくも鳴り物入りの応援なんて許されたものだと、当時のことを思い出してみたりもしたものです。

 

 試合の方は中日と広島の対戦カードで午後12時半にプレイボールがかかり、中日は阿知羅選手、カープは塹江選手という若い伸び盛りの先発ピッチャーで始まりました。

 

 細かいことは抜きにおおまかに感想を述べますと、阿知羅選手は球速が140キロを超えるか超えないか程度ながら、制球力で打たせて取るピッチングをしていました。ウエスタンでは既に結構な勝ち星を重ねている2軍のエース格のようですね。

 

 カープの塹江選手は去年1軍の試合で先発したのをどこかで見た覚えがあるのですが、150キロくらいの豪速球を投げる左の本格派ピッチャーです。まだコントロールなどで荒削りな所もあるようですが、いかにも馬力のある、将来性の豊かな選手だと思います。

 

 この両チームの試合で何と言っても見てみたかったのが、カープの高卒ルーキーである坂倉選手です。

 

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 こちらが今日の時点の両リーグの首位打者争いになるわけですが、高卒ルーキーでキャッチャーの坂倉選手が2位の打率.311というのは、あまりにも出来過ぎていると言いましょうか、スーパールーキーとも言うべき破格の好成績を挙げており、これは一度見てみない事にはと考えていたのです。

 

 あいにくこの試合の坂倉選手は3打席立ってノーヒットに終わってしまったわけですが、高卒ルーキーながら速いボールに全く振り負けていませんでしたし、きちっとバットコントロールできていましたし、やはりとんでもない大物だなぁと、わざわざ見に来た甲斐を感じました。

 

 キャッチャーというのはただでさえ覚えることが多いポジションですし、身体的な負担も多いですし、職業柄自分のバッティング練習にあてられる時間も他の野手と比べて少なくなりがちです。

 さらに、ピッチャーや他の野手は1軍の「お試し起用」をする事ができますが、キャッチャーの「お試し起用」はなかなか難しいのも実情です。お試しで試合に出して、試合を壊しかねないからです。キャッチャーはだいたいベンチに2人か3人しか置けませんから、スタメンでお試し起用すれば試合を壊す不安があり、大量ビハインドなどの状況で途中から出せば、万が一用の控えキャッチャーで3人目を必ず置く必要も生じますから、だからキャッチャーは1軍に上がるのがなおさら難しいのです。

 

 でも、初っ端からこれだけ打ちまくっている坂倉選手ですから、どうにか今季中に一度くらいは1軍で見てみたいという気持ちが募ります。ベイスターズファンの僕がこう言うのも変ですが、カープにはなるべく早く優勝を決めてもらって、坂倉選手をお試し起用できる土壌を作ってもらえないかな?と、そんな風に思ったりもするわけですね。

 

 試合の感想についてはそんな所でしょうか。

 

               ■

 

 ナゴヤ球場について僕はおおむね満足しましたが、一つ難点を挙げるとするならば、一箇所しか無い売店が常に行列が出来ていて、食べ物を買うにもドリンクを買うにも十数分くらい並ばなければならない事でしょうか。

 

 この問題はジャイアンツ球場でも同様なのですが、注文を受けてすぐに販売できる既製品のお菓子やアイスクリームも、ジュースサーバーでカップに詰めるだけのドリンク類も、調理で時間のかかる食事類も、同じブースでまとめて扱っているので、それで渋滞を起こしてしまうわけですね。

 一車線の道路を農業用のトラクターが通れば、いくら交通量が少なくても道路は詰まるのです。それと同じことがナゴヤ球場の売店でも起きています。

 

 ですから、ドリンク類と既製品を販売するブースと、食事類を販売するブースとを、それぞれに分けてもらえないものかなと思いました。

 実際にそれを実現しているベイスターズファームの横須賀スタジアム平塚球場では来場者数1000人オーバーの日でも売店の行列はそこまで長くなりませんし待ち時間で2分を超える事もありませんので、ぜひこの方式を取り入れて、ストレスフリーの観戦環境にしてもらいたいと思いました。

 

 

                ■

 

 元々一軍の球場だっただけに、非常に良い球場でした。球団側の地道な取り組みも良いものでしたし、球場警備員さんの仕事ぶりも丁寧で好感のもてるものでした。

 なかなかこれだけのハコを都市部に用意するのは簡単ではありませんが、運用面の取り組みくらいは是非見習ってもらいたい(特にオリックスや西武)ものだと感じましたね。

 

 

 というわけで夏の野球旅特集は終了です。

 

 

以上

 

 

2017年 夏の野球旅 四国アイランドリーグ編 (2017年8月12日 愛媛マンダリンパイレーツVS徳島インディゴソックス)

 

 続いては、舞洲サブの翌日に訪れた愛媛県宇和島市にあります丸山公園野球場であります。

 

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 宇和島、です。今シーズン限りで現役を引退される福島ホープスの岩村明憲さんの出身地でもあります。

 

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 宇和島駅から球場までは徒歩で15分ほどの距離ですが、徒歩で来る人のことなどハナから考えていないらしく、案内板も何もないただの住宅街をスマホのナビを頼りにトボトボと歩きました。球場のそばには闘牛場などもあるようですから、もうちょっと遠方から来る観光客に向けた案内などをやったらどうか?とは思いましたね。

 

 で、その途中、たまたま通りかかった宇和島駅の操車場には、一時期ネットニュースで話題になった偽の新幹線が鎮座しておられました。

 

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 チケットはご覧の通り。悪知恵の働く人など考慮されていない、性善説に基づいた入場券です。

 

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 大変のどかな環境にある、しかしそれでいて気の利いた良い球場であります。

 

 バックネット裏は2階席まであり、ほどんど日陰になるように作られています。バックネットは2階席の屋根に固定されているため、ここにいればボールが飛んでくる心配もありません。

 バリアフリーが徹底されていて、トイレもキレイです。

 

 1塁側3塁側の内野席も整備されていて、芝生席もあれば、きちんと椅子の席もあります。

 

 まず、外野の後方に、一面に渡る緑があるのが実に良いです。巨人のジャイアンツ球場も似たような作りをしていますが、外野後方が一面緑だとボールが見やすいですし、何より心を癒やす効果があるんじゃないかと、勝手に感服しております。

 

 あまりにも良い球場なので試合中もあちこち歩き回って、色々な角度から試合を見たりして楽しませてもらいました。

 

 

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 さて試合です。開始前に両チームの選手が整列をするのはBCリーグと同じですね。こちらでは整列の他に、両チームの監督コーチ選手やトレーナーの方まで一人ひとりアナウンスとともに登場して紹介されるセレモニーも行われました。

 

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 愛媛マンダリンパイレーツの先発ピッチャーは、なんと北方悠誠!

 

 そうです。僕は彼の勇姿を見るために、あえて宇和島までやってきたのでした。ただ四国アイランドリーグを見るためだけなら、同じ日の丸亀の試合を見に行ったほうが日程的にも楽ができたのですが、北方選手と古村選手の元ベイスターズの2人をこの目で見るために、僕は宇和島に来たのです。

 僕は以前「前途ある若者の芽を摘む醜い大人たち | ベイスターズを二軍中心に見守るブログ | スポーツナビ+」というブログエントリーを書きました。まだ高卒3年目の若いピッチャーが一挙に4人もクビにされたあの日から、ある種の罪悪感みたいなものを持ち続け、事ある毎に様子を気にかけてきました。BCリーグを見に行くようになったのも、あの4人のうち伊藤拓郎選手を見に行くためでした。

 

 もしかしたら予告先発みたいな形で予め告知されていたのかもしれませんが、僕はそういったものを見ず、ただ日程と場所的に行けそうな愛媛マンダリンパイレーツの試合というだけでこの日を選んだのでありますが、その試合に北方悠誠選手が先発で投げてくれて、とにかく本当に嬉しいの一言に尽きました。

 

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 実際、北方選手はどうだったでしょうか。成長した所もたくさんありましたし、課題もたくさんありました。

 

 コントロールは格段に向上して、きちんとストライク先行で投げられるようになったと思います。

 彼の持ち味であるストレートも、スピードガンがないので正確な数字はわかりませんが、見た感じ150キロ近い球速は出ているんではなかろうかと思いました。ストレート以外にもスライダーが良く、アメリカの3Aやヤクルトスワローズでプレーした経験を持つジェフン選手が驚いて腰を引いてしまう位のキレの良いボールを投げていました。

 

 課題は、スタミナでしょうか。3回くらいまでは上々だったと思いますが、4回位からコントロールを乱し始めて、結局負け投手になりました。ボールが高めに上ずって、そこをコンパクトに狙い打たれてしまいました。

 

 あくまで僕の私見として述べるならば、リリーフとして短いイニングを全力で投げる事に徹する方が今の彼に向いているような感じもしますし、そうすることで彼の最大の武器である豪速球が活きてくるのではないかと感じました。

 彼はベイスターズ時代の晩年にはイップスに苦しんだそうです。フォーム固めにも苦しんで、ある時はサイドスローに転向してみたり、その後1ヶ月足らずで再びオーバースローに戻してみたり、とにかく迷走を続けました。一貫性を持たない大人の都合に振り回され続けたと、僕の目にはそう映りました。

 

 しかしながら、やはり素質は一級品であるのは間違いないと改めて感じました。

 

 もしも今オフにNPBのどこからも声をかけてもらえなかったならば、海を渡ってアメリカを目指すべきだと思います。

 きっと彼ならばやり遂げて、一流になって僕達を唸らせてくれる日が来るであろうと、確信しました。

 

 

               ■

 

 1試合見ただけで野球のレベルを云々するのは差し控えたいですが、ピッチャーの球速はBCリーグよりもこちらのほうが速い人が揃っているなと感じます。野球に関してはBCリーグと甲乙つけがたいと感じました。

 

 お客さんの数は300人前後と、非常に苦戦しているのが見て取れました。

 

 ただし、恐らくボランティアであろうスタッフの人たちが多くいらっしゃって、皆さん献身的に動いてらっしゃいました。

 試合中、内野席にいるお客さんに一人ひとりにファウルボールの飛び込みに注意を、とても丁寧に呼びかけておられました。それも四角四面に「ご注意下さい」と言うのではなく、左バッターが打席に立った時にライナー性の打球がこのあたりに飛びやすいから、もう少し前の席に移動してフェンスで身を守るようにと、非常に細かく、かつ説得力のある呼びかけをされているのが、心を打ちました。

 

 お客さんの数は少ないながらも、密度というか、濃さというか、そういったものを感じました。

 

 独立リーグの試合はスポンサー関係の「お付き合い」で観戦に来られる方も少なからずいらっしゃるものだと考えていたのですが、この試合はそういう空気が全くせず、大人はもとより、保育園や小学校低学年くらいの子供たちまでもが、誰に促されるでもなく自発的に声を枯らして応援している姿が印象的でした。

 

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 イニング間のグラウンド整備ではビジターの徳島インディゴソックスの選手も一緒に汗を流します。

 普段NPBの試合ばかり見ていると、グラウンド整備というのはスタッフの方々がやるのが当たり前だという風に捉えがちで、それは現在開催中の高校野球の甲子園大会でもそうですけれども、方やこうやって選手自らがグラウンド整備に汗を流す野球もあるのであります。

 

 そこにはもう、野球に対する愛とか執念とか、とにかく野球に対するありとあらゆる感情が詰まっていて、目を背けてはいけないなと、そんな事を考えたりもしました。

 

 

               ■

 

 電車の時間が差し迫っていたので9回表の途中までしか見届けられませんでしたが、とにかく良い経験をしてきました。はるばる宇和島まで出向いた価値のある、素晴らしい野球観戦をすることができました。

 

 なにぶん距離があるので頻繁に足を運ぶことはできませんが、これが最後という風にはしたくないなと、帰りの車中で思いを新たにしましたよ。

 

 

以上 

 

 

2017年 夏の野球旅 舞洲サブ編 (2017年8月11日)

 

 今年の夏休みは、普段は行けない遠い場所にある球場に行ってみようと思い立ちまして、それでオリックス舞洲サブ、四国アイランドリーグの愛媛、そして中日のナゴヤ球場の順に足を運んでまいりました。

 

 球場を訪れる目的はもちろん野球観戦なのですけれども、今回は試合内容をじっくり観察するというよりかは、観光で各地を訪れたという目的意識の方が強かったというのもあり、したがって観光記的なものを各球場毎に書いていきたいと思います。

 

 

             ■

 

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 人生二度目のウェスタンリーグ観戦の場所として選ばれたのは、一度目と同じくオリックスのホームゲームでありました。一度目の様子は「オリックス2軍の本拠地を訪れた件 | ベイスターズを二軍中心に見守るブログ | スポーツナビ+」をご参照頂ければと思います。

 オリックス続きなのは、特にオリックスを贔屓したり特別視したわけではなく、2年前に広島の由宇を訪れたものの2日続けて雨天中止になって見に行けなかったり、日程的な都合があったりしただけであります。

 あとは新装なった新練習場がどのようなものか見てみたかった、という動機もありました。

 

 

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 球場への交通アクセスは、JR西九条駅から路線バスに乗ってだいたい20分くらいで到着する「舞洲東」というバス停で降り、そこからさらに徒歩5分くらいといった所でしょうか。バファローズのホームページには所要35分と書かれてありますが、僕が乗った時はほぼ満員で、なおかつ車椅子でご乗車の方の乗り降りをされる時間なども含まれていますので、だいたい20分くらいで見て良いと思います。

 西九条駅からバス停までのルートがちょっとわかりづらくて焦りますね。駅に案内看板などを用意してくれると良いのですが、駅構内の液晶画面の案内板にはバス停の表示はされませんでしたので、気をつけましょう。あと、土日は1時間に2本くらいしかバスの本数が無いようですので、早めの行動も必要ですね。

 

 北神戸よりは楽であります。

 

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 球場の感想を一口で言えば、横須賀市長浦町にあるベイスターズ球場を小奇麗にしただけ、といった所でしょうか。

 

 観客席は500人分くらいだそうで、シートピッチがえらく狭くて窮屈です。25年前に訪れた甲子園球場のバックネット裏がこんな感じだったなぁと思い出します。お客さんが大勢いらっしゃっているので皆さん詰めて座られるわけですが、そうすると僕の膝が前の席の人の背中に触れてしまい、僕は僕で背筋を伸ばすと後ろの人の膝に背中が触れてしまうという、昭和20~30年代くらいの日本人の平均的な体の大きさを元に設計されたかのような、狭苦しい場所でした。

 

 この球場で試合を眺めながら、様々な不満が沸々と込み上げてくるのを抑えられませんでした。

 

 

 まず、この酷暑にも関わらず日陰になる場所がトイレと、あとは球場外周のごくわずか数十センチ幅くらいしかありません。あとは直射日光をガンガン浴びて下さいませシステムになっております。

 この球場のすぐ近くにはナイター照明もある立派な球場があるというのに、わざわざこの暑いさなかに日陰のないこの球場で試合をやるというのは、コスト削減以外の何者でもないだろうなと、そう思いました。

 

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 この写真でもわかるように、この至近距離にナイター照明のある立派な球場があるのです。だからそちらでナイターをやれば良いと思うのですが、オリックス球団は選手コーチ監督球団スタッフ、および観客の健康を慮るという感覚は持ち合わせていないようです。

 

 あとは、観客に対する安全面の注意喚起がほとんど皆無でありました。球場ではファールボールがひっきりなしに飛び込んできて観客が怪我をする恐れがあります。ですから各球団がそれぞれ知恵を絞って観客に対する注意喚起を繰り返す昨今でありますが、舞洲サブでは警備員の存在すら見当たらず、ファールボールが飛んできた時のおなじみであるピーという警告の笛を鳴らす人もおらず、観客の自主判断に任されているようです。

 この球場の構造的にバックネットが低いので、他球場と比べてファールボールが入り込みやすいのではないかと僕は思うのですが、オリックス球団は危機感を持ち合わせていないようです。

 

 

  細かい事を挙げますと、球場入口付近で営業している飲食物が脂っこい揚げ物ばかりである、という不満もそうですし、たこ焼き屋さんについては、3人前を出すのに20分もかかるとか、作るのに失敗してグジュグジュになったたこ焼きをどうにかしてお客に出そうとしていたり、明らかにレシピを間違えて作ったものをそのまま客に出したりと、要するに素人みたいである、という感じでしょうか。

 

 

 狭い。遠い。暑い。危ない。そんな不満の数々を今改めて振り返ると、ここにオリックス球団の抱える病巣みたいなものを感じずにはいられません。

 あれだけ優秀な選手を抱えながらも、暫くの間優勝から遠ざかり、人気の面でもイマイチなのは、球団の背広を着ている人たちの問題が大きいからではないかと、思われてなりません。

 

 これだけ不便な場所にも関わらず、わざわざ足を運んでくれる大勢のファンを、もっと大切にしてあげなければならないと思いますよ。

 

 

                ■

 

 不満オンパレードばかりでもアレなので、良かったと思うことを幾つか挙げたいと思います。

 

 

・宗佑磨選手は天才!

 

 宗佑磨選手が猛打賞をマークしたわけですが、単にヒットをたくさん打ったというだけに限らず、あの天才的なバットコントロールにはほれぼれさせられました。親御さんから受け継いだであろう抜群の身体能力もあり、将来が非常に楽しみです。

 ただし一つ気がかりなのが、ベースランニングがぎこちないというか、素人っぽく見えたのです。ヒットを打って1塁ベースを蹴ってオーバーランする際、普通は少しラインの外側に膨らんで丸くカーブしてベースを通過するのですが、宗選手は3安打してその全て、1塁ベースを全く膨らまずに、ベースを蹴る反動を使って鋭角に曲がっていく走塁をしていました。

 したがって宗選手はヒットを打つ度に1塁ベースに強力な衝撃を与え続けているわけで、このやり方を続けていてはヒザやアキレス腱に大怪我をするのでは?と、僕は心配してしまうのです。

 コーチが走塁について何も指導していないのか、それとも本人に何らかの拘りがあって我を通しているのかわかりませんが、あれは危ないので是正するべきだと思いました。

 

・スタジアムMCの女の人が面白かった

 

 オリックス球団はファームの主催試合にスタジアムMCを起用しています。我らがベイスターズも、かつての湘南シーレックス時代がそうでしたし、湘南シーレックス時代(そしてシーレ消滅後の数年間)にご活躍されたケチャップさんがその後オリックスに請われてスタジアムMCを務めたりもされていましたが、今回僕が見に行った時には標準語を喋る女性のMCの方がご活躍されていました。

 で、この女性MCの方のトークは非常に面白かったので書き残しておきたいと思います。今でもファームでスタジアムMCを起用している球団としては鎌ヶ谷ファイターズがおなじみですが、この女性のノリも、鎌ヶ谷の空気をそのまま持ってきたような感じがありました。観客イジリも巧みでしたし、お客さんのハートを惹きつけて離しませんでした。今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

・トイレがキレイだった

 

 僕は、というより誰でも同じだと思いますが、汚いトイレが嫌いです。匂いを嗅ぐだけで吐き気を催します。特に夏の屋外のトイレは悪夢です。モアっと来る独特の臭気で、僕のライフは半分以下になります。

 そうした中で言えば、舞洲サブ球場のトイレはファーム本拠地球場の中では最上位に位置する綺麗なトイレでした。ウォシュレットも設置されていて、床もキレイになっていました。

 球場の売上を高めるためには飲食物の販売個数を伸ばすことが肝要ですが、それとトイレの美しさは正比例すると、僕は考えています。誰だって汚いトイレに入れば食欲が消え失せるからです。ですからオリックス球団のこの取組は大いに評価したいと思います。

 

 

                 ■

 

 観客席が狭いのに入場券をどんどん売ってお客さんを押し込めようとするとか、スコアボードが小さ過ぎて観客席から字が読めないとか、他にも不満をあげればキリがないのですが、おおまかに言えば、少しくらい顧客満足度みたいなものを意識したらどうかね?ということで、舞洲サブ球場の観光記を締めくくりたいと思います。

 

 

以上