ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年5月17日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 ラミレス監督はスポーツ紙の取材に対して、折に触れて筒香選手がホームランを打つとか、これから復活するといった言葉を発しております。

 

www.sanspo.com

 が、僕はこれは止めたほうが良いのではないかと考えています。変なプレッシャーになってしまっているように思われてならないからです。

 

 筒香選手の高校生活最後の夏はどうだったでしょうか。土砂降りの中で行われた神奈川予選の試合で、横浜高校は筒香選手のエラーによって敗退してしまいました。拮抗した試合でチャンスで打席が回ってくるも凡退し、そして自身のエラーで最後の夏が終わってしまったのです。

 大きな期待をかけられて過ごしたプロ野球人生も、つい数年前までは、首脳陣やプロ野球OBからかけられる様々な打撃指導によって混迷を極めたのは記憶に新しい所だと思います。

 

 とても立派な選手ではありますが、しかしまだ若いですし、なにより野球選手としての成功体験が充分に積み上げられているとも言えません。まだまだ、これからの選手です。

 繰り返しメンタルの重要性を口にする所からも明らかなように、精神面での脆さも残っています。自分が脆いと自覚しているからこそ、マスコミの前でもわざわざ口に出して自分に言い聞かせているのではないでしょうか。

 

 ですから、もうちょっと静かに野球に集中させてあげられないものだろうかと、僕は希望します。

 

 

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  さて本題に入り、今日もいつも通り試合の感想をウダウダと申し上げたいと思います。

 

 ベイスターズの先発ピッチャーは熊原選手、日本ハムハンカチ王子こと斎藤佑樹選手です。

 球界に3人しかいない背番号1番を背負うピッチャーのうち2人が横須賀スタジアムで相まみえるという、なかなか乙な試合であります。

 

 まずはベイスターズ熊原選手ですが、7回を投げて被安打2の無失点で勝ち投手となりました。

 ちょうど10日前の楽天戦で見た時と比べると多少コントロールが暴れ気味ではありましたが、試合序盤から140キロ台後半の速球で、力で押し込むようにしていきました。

 今日の日ハム打線で一軍実績があると言えるのは杉谷選手と飯山選手くらいで、あとはまだまだ経験が不足している選手が多かったと思いますけれども、そういったバッターに上から目線で圧倒するような所がありました。強い打球はほとんど打たれませんでした。

 高めのボール気味のストレートで空振りを取れる場面が結構ありまして、こういうのを見ると、バッターとしては手も足も出ないという感じなんだろうなと、非常に良い印象を受けました。

 7回で球数が108球だそうですから無駄なボールが多かったとは思いますが、それでもコンスタントにこういうピッチングが出来るというのは本当に素晴らしいですし、首脳陣の評価も得られると思います。

 

 僕が監督なら、次は1軍の先発を任せると思いますよ。

 

 

  日本ハム斎藤佑樹選手は5回を投げて被安打2の無失点で勝ち負けはつきませんでした。

 球速は140キロを超えたボールがあったでしょうか?僕の記憶では一度もなかったのですが、見落としがあるかもしれません。ただし、基本的には130キロ台のストレートと変化球で、高卒1~2年目の若手からは三振を多く取るものの、基本的には打たせて取るピッチングでした。

 終始ストライク先行でコントロールは良かったと思います。斉藤選手は毎年のようにファームの試合でお見かけしますが、年を追う毎に球速が落ちていくような気がします。まだ老け込むような年齢では無いと思いますが、トレーニング不足なのか、はたまた積もり積もった疲れ等による弊害なのかわかりませんが。

 

 ファームではコンスタントに成績を残すけれども1軍ではサッパリ通用しない先発ピッチャーという、口の悪い人に言わせると「二軍の帝王」等と呼ばれるピッチャーもおりますけれども、そういったピッチャーにありがちなのが、メンタルが弱いか、それとも球の力の弱さをコントロールで辛うじて乗り切っているというタイプで、近年の斉藤選手も、その後者のような印象を受けています。

 

 数字だけ見るとケチのつけようがない内容なのですが、果たしてどうでしょうか。5回でマウンドを降りていますので、次は1軍の可能性が高そうな気がします。

 

 

 次に打線について。

 

 西森選手が2安打を放ちました。特に2本目はおっつけてライト線にライナーで運ぶタイムリー2ベースでチームに貴重な追加点をもたらしました。

 今シーズンの西森選手はバッティングの調子が常に安定しているように見受けられます。あまり大きな当たりは無く、長打といってもライト線やレフト線、外野の間といった野手の居ない所に飛んだ打球という事でしかありませんが、甘い球を逃さず、ミスショットが無くなってきたという事だと思います。

 難しいボールをうまくさばくのもプロですが、甘いボールを見逃さずに数字につなげていくのもプロです。

 

 

 日本ハム打線は平沼選手が一人気を吐く2安打で、あとは全員ノーヒットでした。平沼選手の2安打も、最初のヒットは僕が球場に到着する直前だったので見ておらず、2本目はカレーを買いに行っている間だったので見られませんでした。

 

 なお、本日セカンドでスタメン出場の飯山選手が3つもエラーを犯してしまいました。いずれもさほど難しくもないであろうセカンドゴロをファンブルするものでした。まだ日没前くらいの時間帯でしたから見えなかったという事でもないと思います。

 若手主体のチームの中で威厳を示さなければならないベテラン選手ですから、ちょっと残念でした。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回大原選手、9回平田選手が1イニングづつです。

 

 大原選手については少ない球数であっという間に終わってしまったのであんまり記憶に残っていません。

 

 平田選手は三者三振でパーフェクト過ぎるピッチングでした。球速は140キロ台後半だったと思いますが、ウイニングショットがフォークかチェンジアップだと思いますが、ものの見事に低めに決まって非常に良かったと思います。

 今年は二度一軍に上げてもらったもののあまりチャンスらしいチャンスも無いままファームに戻されています。一軍リリーフ陣の役割分担がかなりかっちりと決まっていますので登板機会を得るのも大変ではあると思いますが、今年の平田選手はいつもとは全く違う雰囲気がありますので、もうちょっと一軍で投げる機会を与えてもらえないものかなと思います。

 

 

 日本ハムのリリーフは6回7回の2イニングを新垣選手、8回の1イニングを上原選手で継投しました。

 

 最後に投げたのは一昨年のドラフト1位の上原選手ですが、ドラフト1位の割にはリリーフ向きっぽい球の出処の見にくいフォームから140キロ台中盤のストレートを投げ込んできます。

 1失点していますが、左打者は相当打ちにくそうにしていて、打たれたのは右の白崎選手とスイッチの西森選手です。白崎選手のヒットは詰まった打球で飛んだコースが悪かっただけだと思います。

 コントロールに難がある感じがしますので、もう少しリリーフで様子を見てという事だと思いますが、あのフォームと球速は魅力的だと思いました。

 

 

                  ■

 

 勝つには勝ちましたが、一軍同様に打線の活気がまるで感じられないのが気にかかる所です。バッターに関しては、ちょっとまだ1軍に補充できるタマが見当たりません。1軍が欲しいのは恐らく右バッターでしょうが、飛雄馬選手も心なしか大人しくなってしまっていますし、白根選手の存在感もやや心もとないです。

 

 その反面投手陣は先発もリリーフもそれなりに状態を上げてきていますので、ピッチャーだけ見ていると楽しい気分になれます。

 

 

 明日はベイスターズ球場でデーゲーム、明後日からジャイアンツ球場でデーゲーム3連戦となります。

 もしかしたら山口俊選手が調整登板してくるかもしれませんので、明後日から注目してみると良いと思います。

 

 

日本ハム0-2横浜DeNA

勝:熊原

敗:新垣

S:平田

観客数:820名

 

 

以上

 

 

 

NPBで外国人監督が成功を収めやすいのは何故か

 

 かなり前から大変お世話になっている、ベイスターズファン御用達と言っても過言ではない「★横浜ベイスターズ記録サイトあと何?」さんにて、このニュースが「グッドニュース」に割り当てられているのを見て、僕の意見は違うな、と思いました。

 

www.baseballchannel.jp

 記事の内容をマイルドに要約しますと、パットン選手が今よりも効率の良い練習法をコーチに提案したものの、まともに取り合ってもらえなかった、といった感じでしょうか。

 日本では選手自ら改善プランを考えるのは得策ではなく、首脳陣に指示されたプランにただ黙って従うのがベターである。パットン選手が導き出した答えが、そういう事なのだそうです。

 

 僕の意見としては、提案を受けたコーチはパットン選手の意見に耳を傾け、場合によっては監督も交えて意見交換をするべきだったと、そのように考えます。

 パットン選手は来日1年目の選手ですから、我が国における組織のあり方、文化については身をもって理解している筈がありません。ですから、お互いが納得できるまで話をし、気分良く練習や試合に取り組んでもらったほうが得策だったのではないだろうかと思うのです。

 

 今までベイスターズでは外国人選手とあまり円滑なコミュニケーションが取れずに、充分な能力が発揮できなかったり、契約がこじれたりする事例が少なくありませんでした。

 2015年のグリエル選手やビロウ選手、2016年のロマック選手やブロードウェイ選手についても、果たしてコミュニケーションが充分だったのか、僕は疑問を持ってきました。

 ですから、今回はパットン選手が非常に早い段階で空気を読んでくれたから良かったものの、しかしながら、引き続き外国人選手とのコミュニケーションの問題には課題が残されていると、改めて認識をしました。

 

 だから僕は、このニュースはバッドニュースとジャッジするべきではないかと思ったわけです。

 

 

                 ■

 

 日本型の組織においては、上司と部下が煮詰まった議論をするような事は、あまり多くはないかもしれません。

 大体の場合上司の命令が絶対で、上意下達とかトップダウンという命令系統で成り立っています。上司が部下に対して意見を募る時でも、出された意見を取り入れるかどうかの裁量は常に上司が握っており、意見交換と呼べるようなフェアな環境にはなく、言うならば上奏するとか具申するとか、恐れ多くも上司殿のお耳にお入れする、そういう力関係があります。

 

 もちろん、それがすべからくダメだと言うつもりはありません。上司が権限を握っていなければ組織など回りませんから、パワーバランスとしては何も間違えていません。

 

 ただし、物事を絶えず進化させ続けようとするのであれば、進化をさせるための提案を幅広く受け付け、熟議するくらいの度量は、組織として重要ではないかと、僕は思うのです。

 

 集合知の方が、より良い答えが見つかりやすいからです。それも、アマチュアの意見を聞けという無茶を言っているわけではないのです。なによりプロ野球ですから、選手もコーチも監督もプロなのです。

 プロの意見を募って、より良い答えを探し求めたほうが良いではありませんか。

 

 

                  ■

 

www.daily.co.jp

 ラミレス監督は梶谷選手の話をよく聞いて、よく考えていると思います。

 

 梶谷選手は昔から抜群の才能を持ちながら、他方で柔軟性に著しく欠ける所がありました。

 

www.nikkansports.com

 ショートの守備は慣れているが、セカンドだと途端にこんな風に凡ミスをして懲罰降格を命ぜられた事もありました。

 ライトの守備は得意ですが、センターの守備は苦手でバッティングにまで悪影響を及ぼします。

 昨年は開幕前から2番を打つ構想だったのが、本人がなかなか馴染めず、ラミレス監督が見るに見かねて3番に戻したりもしました。

 

 こんな風に柔軟性に欠ける梶谷選手の特性をあれこれ考えて起用してくれるのですから、ラミレス監督は日本人監督には無い、上意下達型では成し得ないような柔軟な采配を振るえるのではないでしょうか。

 

                 ■

 

 外国人監督として頭に思い浮かぶのが、ロッテを率いたバレンタインさんと、日ハムを率いたヒルマンさんです。

 

 僕は昔はパ・リーグのファンでしたが、ロッテと日本ハムというのはBクラスにいるのが当たり前のチームでした。優勝とか日本シリーズとか、そういうものを想像することさえ憚られる、そういうチームでした。

 両チームとも、色んな監督さんを連れてきては強化をはかったものの、最終的にチームを優勝に導いたのは外国人監督のバレンタインさんとヒルマンさんでした。

 

 ベイスターズも長いこと暗黒時代と言われ続けました。暗黒時代の悪弊はそうそう簡単に拭い去れるものじゃないんだと、前の監督の時にも散々言われてきましたが、蓋を開けてみれば外国人監督の就任一年目でアッサリとクライマックスシリーズ進出を果たしてしまいまして、これまでの苦労は一体何だったのか、という事になりました。

 

                 ■

 

 

 野球チームでも普通の会社でも、成功の秘訣は案外身近な所に潜んでいるのではないかと、僕は思うのです。 

 

 それを日本人監督は難しく考えすぎたり、これまでのやり方に固執してしまったりするせいで、解決を遠のかせているのではないでしょうか。

 

 つまりそれは、日本人監督は能力が低いというのではなくて、発想の転換だったり、既成概念を払拭することが必要で、その為には古くからの日本的組織特有の上意下達ではなく、幅広く意見を募って、それによってブレイクスルーを目指していけば良いのではないか、という事を言いたいわけです。

 

 

                 ■

 

 倉本選手の起用法はこれでいいのか、とか、選手起用が硬直化していないか、とか、ラミレス監督に対するファンの不満も色々有るでしょうし、それはそれで各々で自由に議論すれば良いでしょうけれども、とりあえず今の所僕は満足をしているし、今年のベイスターズは充分優勝を狙える位置にいると、自信を深めています。

 

 これからも自由で進化をし続けるベイスターズを応援し続けていきたいものですね。

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

2017年5月7日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 土曜日曜と続けて横須賀スタジアムに行ってきました。来週はロッテ浦和で3連戦と平日デーゲームでフューチャーズ戦があるだけですので、見に行ける今のうちに見に行こうという焦りにも似た感情が芽生えたのです。

 

 今日も大変天候に恵まれまして、かき氷を食べるお客さんも非常に多く見受けられました。毎年思うことですが、かき氷なんてただの水なのに、なんでまたあんなに嬉しそうに食べているんだろう、等というと怒られそうですけれども。

 

 

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 今日の先発ピッチャーはベイスターズが熊原選手、楽天は安楽選手です。楽天さんは昨日が藤平選手で今日が安楽選手と、ファームとしては別格の一流タレントを登板させてくれました、おかげで観客動員にも大きく寄与したであろうと思います。ありがとうございました。

 そういえば何年か前にもこの球場で松井裕樹選手が登板するのを見ましたが、その時も松井裕樹選手見たさにお客さんが増えました。かつて大谷選手を連れてきてくれた日本ハムさんと並び、集客に貢献してくれるありがたいチームです。

 

 本題に戻って、まずはベイスターズ先発の熊原選手。今日は9回を投げきって3失点で負け投手となりました。ただし自責点はゼロですので、完封したのに負けたかのような、気の毒な登板だったとも言えるでしょう。

 今日の熊原選手は9回を投げて自責点ゼロですので、そこだけ見れば非常に良かったわけですが、他方で被安打が10にのぼりました。これで自責点がゼロになったそもそもの理由は、打たれた10本のうち八百板選手と西田選手にそれぞれ3本づつ、計6本を打たれたからです。あとの選手は散発4安打ですので、ランナーを出しながらも要所を締めて9回まで投げきれたと言えると思います。

 球速は記憶している範囲で146キロか、もう少し速いボールもあったかもしれませんが、9回までほとんど球速が衰えませんでした。コントロールも非常に良く、フォアボールは敬遠1つを含めても2つです。申し分がありません。

 まず何より136球も投げているのに最後までほとんど球速が衰えなかった事が素晴らしいのですが、さすがに最後はへばってきたのか高めに浮くようになり、松尾選手のエラーと敬遠で出したランナーを2アウトまで持ち堪えながら、最後は例の八百板西田コンビに連打されて3失点となってしまいました。

 惜しむらくは、2アウトで代打で出てきた枡田慎太郎選手をベンチの指示で敬遠してしまった事でしょうか。ベンチからコーチが出てきてすぐに敬遠したわけですが、枡田選手はいくら1軍実績があるとはいっても最近は非常に調子が悪かったですから、そのまま勝負していれば、結果が違ったのではというタラレバが浮かんでしまうのです。ベンチの弱気が熊原選手に伝播してしまったのではないでしょうか。

 

 まぁしかし、今日の熊原選手は良かったと思います。八百板西田コンビにばかりどうして打たれまくったのかも、そこまで気にすることでもないでしょう。この勢いで、クライン選手とともに1軍の先発ローテに殴り込みをかけて頂きましょう。

 

 

 楽天先発の安楽選手は4回まで投げてお役御免となりました。3月に足の故障でチームを離脱し、つい先日BCリーグとの交流戦で少しだけ投げ、そして今日の先発登板と相成ったというわけです。

 安楽選手といえば高校時代から150キロを越す豪速球を投げていたツワモノですが、今日は調整段階という事で140キロを少し超える程度の、抑えめのピッチングをしていました。最初の方は変化球が主体で120キロ程度のチェンジアップのような球と横の変化球だと思いますが、そういう球を非常にコントロール良く投げて、打たせて取る内容だったと思います。

 怪我から復帰途上のピッチャーはともするとコントロールに課題を残す場合があるのですが、今日の安楽選手はフォアボール1つですし、そういった面での問題は全く感じられませんでした。

 順調に行けば交流戦中にも1軍復帰と言われているようですが、この状態ならそれも充分可能かなと思いましたね。

 

 

 次に野手について。

 

 今年はセンターにコンバートされたとばかり思っていた高卒3年目の百瀬選手が昨日に続いてセカンドのスタメンで出場しました。昨日今日と狩野選手の姿が見えなかったので、もしかしたらその兼ね合いもあるのかもわかりませんが、守備の動きは全く問題なく、細く見えて肩が結構強いですからセンター前に抜けようかという打球を逆シングルで掴んで苦しい体勢から1塁に矢のような送球で刺す、という好プレーも見られました。

 打つ方では春から出場機会がだいぶ減ってきている影響からか、昨日は見せ場も無かったわけですが、今日はヒットにはならなかったものの、安打性の当たりが2本と、そろそろ数字がついてきそうな雰囲気を感じさせてくれました。

 ファームの試合でもなかなか出場機会を得られないでいる選手が結構おりますので、それを補うためにも紅白戦のようなものを組んで、百瀬選手だったり山本武白志選手だったり松本選手だったりに実戦経験の場を与えてあげて欲しいものだなと、そんな風に考えております。

 

 イースタンの公式戦が始まってからは主に下位打線に位置づけられていた網谷選手が打順を5番に上げてもらいました。だんだんと結果がついてきているからだと思いますが、今日もその勢いで2安打を放ちました。

 まだまだ柔軟なバッティングというには程遠く、振った所にたまたまボールが来たからヒットになったという風な印象を僕は受けるのですが、ただ、いつ何時も中途半端にならずにしっかりとバットを触れるようになったから、数字がついてきた、という事だと思います。

 高卒2年目ですが、昨年はキャンプの時の故障でシーズンのほとんどを棒に振っていますから、経験値という意味においては高卒ルーキーと大きな違いはありません。まだまだ学ぶべきことは山ほどあります。

 ですが、彼は育成選手です。ルール上、来年の7月末までに支配下登録してもらえなければ、その年のオフに一旦戦力外通告を受けることになります。だからゆっくりしている時間はありません。

 難しい立場なのですが、しっかりひとつひとつ着実に課題をクリアして、立派な和製大砲になっていただきたいです。

 

 

 楽天打線では昨日に引き続き八百板選手です。

 

 今日は3安打猛打賞の大活躍でチームの勝利に大きく貢献したわけですが、その3安打がセンターレフトライトへ1本づつと憎らしいくらいキレイに打ち分けて、バットコントロールの巧みさを見せつけられました。

 今日の最終打席は0-0の9回2アウト満塁の場面で回ってきたのですが、熊原選手も八百板選手を明らかに意識しており、なんとかその前の伊東選手の打席で決着をつけようと焦ってコントロールを乱し始めるような、もはや育成選手とは誰も考えもしない抜群の存在感を放つようになってきました。

 速いボールも緩いボールも高めも低めも柔軟に対応してきますし、狙い球が来るまでしっかりと見極められる冷静さも兼ね備えているようでしたし、本当にもう、一刻も早く支配下登録するべきなのではないかと、そのように感じた次第です。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは熊原選手が完投しましたので楽天のみで、5回から7回までの3イニングを青山選手、8回は昨年ベイスターズに所属した久保裕也選手、9回は高梨選手が苦しみながら2アウトまで取るも、押し出しフォアボールを出した所で横山選手にスイッチし、最後1人打ち取ってゲームセットとなりました。

 

 青山選手はかつて1軍のクローザーを務めた実績もあるピッチャーですが、今日は3イニングのロングリリーフとなりました。最速140キロ台中盤のストレートで、なるべく打たせて取るピッチングを心がけているような印象を受けました。

 若い時期にリリーフをしていたピッチャーが途中から先発に転向して、いわゆるローテの谷間を埋めるようなバイプレーヤー的な存在になることは少なくありませんので、今後そういう方向性で活路を見出していくのも可能ではないかと思いました。コントロールも良いですし、球数少なくうまくやるピッチャーですね。

 

 

               ■

 

 というわけでゴールデンウィーク最後の2日間を横須賀スタジアムで過ごしました。1軍では両日ともに先発ピッチャーが不安を残す内容だったようですが、ファームに関しては1軍の補充要員に一定のめどがついたと、そんな風に見ています。

 

 野手の方は相変わらずパッとしませんので、試合数の少ない来週はベイスターズ球場で一生懸命ティーバッティングに取り組んで、梶谷選手のようなホームランバッターをどんどん育成していってもらいたいなと思っております。

 

 

 

東北楽天3-1横浜DeNA

勝:久保

S:横山

敗:熊原

観客数:1300人くらい

 

 

 

以上

 

2017年5月6日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 色々あって1日遅れになりますが、6日の楽天戦を見てきました。非常に天気が良かった事と、楽天の先発が横浜高校出身の藤平選手だったのもありまして、横須賀スタジアムは大盛況でした。

 イースタンリーグの在京6球団の中で最も観客動員が多いと言っても良いベイスターズですが、この調子でお客さんを高い水準で集められ続ければ良いなと、嬉しく思っている所です。

 

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 ベイスターズの先発がクライン選手、楽天は先述した通り楽天のドラ1ルーキーで横浜高校出身の藤平選手です。

 この日の感想文は色々立て込んでいたので書かずにおこうとも思っていたのですが、なんだかんだ考えていて、やはりこの2人を書かずにおくのは腹の虫が収まりませんでした。

 

 まずベイスターズ先発のクライン選手です。

 

 今日はアメリカからご家族もお見えになっていたようで、特にお母様とおぼしき女性が大きな声と拍手で叱咤激励を続けておられました。その姿はさながら、少年野球の試合に臨む我が子を必死で応援する母親のようでもありました。その姿を見ていて、日本人もアメリカ人も親子の感情に違いは無いものだなぁと、しみじみ思いました。

 ファームの試合は静かなものですから、マウンド上のクライン選手の耳にもしっかり声が届いていたのではないかと思います。

 

 肝心のピッチングについてですが、7回を投げて1失点で勝ち負けつかずです。荒れ球で鳴らすクライン選手だけあって終始ボール先行です。四死球が合計4個で済んだのが不思議なくらい、とにかくボール先行です。

 球速は常時140キロ台後半をマークし続け、7回まで投げましたが、最後まで球速が衰えませんでした。暑い中で100球以上投げても球速が衰えないスタミナは荒れ球ピッチャーの必須要件ではありますが、そこの部分もしっかり守られています。

 ボール先行ですし、いわゆるリズムもあんまり安定しているとはいえませんので、規律を重んじるタイプの人からは好まれないタイプのピッチャーかもしれません。よく「リズムが悪いとチームに迷惑がかかる!」のような事を言う人が居ますが、そういう人には好まれないであろうピッチングスタイルです。

 ですが、荒れ球ピッチャーを苦手とするチームも少なくありません。藤浪晋太郎選手に手も足も出ない某横浜市プロ野球チームもあるという話ですので、僕はこういうタイプのピッチャーが1軍の先発ローテに1人くらい居ても良いのではないだろうかと、そんな風に考えている所です。

 

 

 次に楽天の藤平選手です。こちらは7回を投げて3失点ですが、勝ち負けはつきませんでした。

 まず何より、コントロールがとても良いピッチャーだと感心しました。140キロ台後半の速球を外角低めにビシビシと決めてきます。クライン選手と違ってストライク先行ですし、ランナーを出してもコントロールのブレも無く、ひたすら低めに集めてきます。これはこれは、さすがドラ1のピッチャーだなと感心しました。

 変化球もいくつか投げていたと思いますが、そこの部分はあんまり記憶に残りませんでした。試合の序盤は120-130キロ台の変化球ばかりでカウントを稼ぐ状況でしたが、3回位からストレートが中心になりました。

 7回に集中打を浴びて3失点してしまいましたが、このイニングだけボールが高く浮き始めたのですが、球速そのものは衰えていませんでしたので、ちょっとした感覚のズレもあったのだろうと思います。この日の女房役は同じく高卒ルーキーの石原選手でしたが、1軍のキャッチャーであればもう少し早く変化に気づいて修正出来たのではないでしょうか。

 遠からず1軍で投げるようになるでしょうから、その前に良いものを見させて頂いたと、ありがたく思いました。

 

 

 次に野手について。

 

 特に目立って良い選手というのはありませんが、これまで緩い変化球でクルクル回っていたシリアコ選手と網谷選手がクルクルを卒業し、踏ん張ってボールを待てるようになってきたように感じました。

 特にシリアコ選手は藤平選手の120キロ台の緩い変化球を我慢して待ってセンター前へキレイにライナーで返すヒットを打てまして、成長の跡を感じます。似たような弱点を抱えていた昨年のロマック選手はこれを克服するのにもう少し時間がかかっていましたので、シリアコ選手のほうが適応能力もそれなりに持っていると言えると思います。

 

 

 楽天の野手ではなんといっても育成の八百板選手です。昨年あたりから頭角を現してきたと思いますが、とにかくバットコントロールが抜群にうまく、速いボールでも緩いボールでもコンパクトに芯で捉えてシャープな打球をライトへレフトへセンターへ、自由自在に放ちます。

 難点を言えば、1軍でフルシーズン戦い抜くだけの体力があるかどうか、でしょうか。まだまだ体の線が細く、もう少し大きくなってくれたほうが良いのではないかと思います。

 あとで7日の試合の所でも書きますが、なるべく早く支配下登録して1軍のピッチャーを学んでこれるようにしてもらいたいと思います。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回に尾仲選手、9回国吉選手、そして延長10回に笠井選手がそれぞれ1イニングづつ投げました。

 

 その中で一人挙げるとするならば、やはり9回に登板したシーレックス戦士でもある国吉選手です。今年はキャンプの頃からさっぱり名前が聞かれず心配していましたが、最近ようやく登板機会を持てるようになりました。

 今日は1イニングを投げて1失点してしまいましたが、八百板選手にレフト前に運ばれ、あとは西森選手がパスボールに次ぐパスボール&悪送球と西森劇場を開演して下さったのが1失点の理由です。国吉選手は最速149キロのストレートを外角低めにビシビシ決めて、ようやく全盛期の頃のような輝きを取り戻しつつあります。

 彼の場合は調子が良ければ155キロくらい出る筈ですので、試合で150キロを超えるようなストレートで狙ってストライクを取れるようになれば、あとはもうすぐにでも1軍に上げるべきだと思います。

 

 しかし、ストライクのボールが股の下を抜けてパスボール(2個)するって、西森選手何やっとんねん!という総ツッコミ状態の当時の横須賀スタジアムでありました。

 

 楽天は8回9回を武藤選手、延長10回を西宮選手という継投です。

 

 その中で気になった所としては左腕の西宮選手でしょうか。最速で146キロくらいの左投げとしては速い部類のストレートを投げるピッチャーですが、いかんせんコントロールに難があります。

 この日もボール先行でベイスターズ打線にサヨナラ勝ちのムードを醸成してくれましたが、関根選手佐野選手下園選手というベイスターズファームでは最も期待できる左バッターを力でねじ伏せて試合を締めくくりました。

 ストレートはどのバッターも振り遅れていましたので、単に速いというだけではなくボールの出処の見づらさみたいなものも持っているのかもしれません。こういう人が2軍にいるわけですから、今年の楽天が強いのもよくわかると、そう感心致しました。

 

 

                ■

 

 7回の集中打は見ていて面白かったのですが、全体的にはベイスターズの投手も野手もいまいち、1軍に這い上がってやろうというムードに欠けた所があるような、そんな感じがしています。

 

 最近は高卒ルーキーや2年目3年目組の出場機会も増えていますので、そういう選手が「1軍に這い上がってやろう」という段階に及んでいないのは当たり前なのですけれども、中堅ベテラン勢はもっとプロらしさみたいなものを見せて欲しいものだなと、そんな感じでしょうか。

 

 

東北楽天5-3横浜DeNA

勝:武藤

敗:笠井

S:西宮

観客数:1899名(聞き間違えかも)

 

 

 

以上

 

2017年4月27日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 NHKMLBの事を今でも「大リーグ」と呼び続けていますが、一体いつまで続けるのでしょうか。「大リーグボール」「大リーガー養成ベルト」の時代から50年が経ち、もはや死語だと思いますけれども。

 

 というわけで今日も横須賀スタジアムに行ってまいりました。故障で戦線を離脱した宮崎選手がDHで出場しましたよ。

 

 

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 今日の先発ピッチャーは、ベイスターズが平良選手、巨人は一昨年のドラフト一位である桜井選手です。巨人のスタメンにベイスターズでおなじみの人が居たり、ベイスターズの先発が巨人から来たばかりの平良選手だったりと、人的交流が盛んな両球団だと思います。

 

 まずベイスターズ先発の平良選手ですが、今日はこれまでよりも若干球速が上がり、僕が見た中では141キロが出ました。ただしその141キロをクルーズ選手に見事にレフト前に弾き返されてしまいました。

 先に数字だけ言えば6回を投げて被安打10の3失点です。とにかくよく打たれたのもそうですが、クルーズ選手や岡本選手や相川選手といった右打ちの力のあるバッターに引っ張った強い打球を打たれまくっているのが、大変気になります。

 力のあるバッターに打たれるのはある意味仕方ないのですが、あれだけことごとくキレイに引っ張られると、ボールの威力が軽いんだろうなぁと、そういう解釈をするしかありません。そして、ボールの威力が無いなら無いで、その弱点をカバー出来るようなものも無い、という事です。

 クルーズ選手にはレフトへライナー性のホームランも打たれていますし、その他の右バッターからも、打ち取った打球でも三遊間に抜けようかという強いゴロも多かったですし、これでは一軍昇格など当面は厳しいだろうと思います。

 

 巨人に居た頃と比べて明らかに悪くなっていると思いますけれども、一体どういう指導を受けているのでしょうか。

 

 

 次に巨人先発の桜井選手です。球速は僕が見た中では143キロがMAXでプロ野球の中では取り立てて速い方ではありませんけれども、ベイスターズのバッターがこの球速でことごとく振り遅れておりまして、不思議なものだなぁと思って見ていました。

 投球フォームは特に変わった所もなくオーソドックスなスタイルだと思いますが、あえて言えばストレートを投げる時も変化球を投げる時もほとんど変わらないですから、バッターが遅いボールを打とうとしてつい手を出してしまう、という事なのかもしれません。

 今日は7回を投げて被安打3の奪三振が8ですから、充分評価できる結果だったと思います。コントロールも比較的良い方だと思いますし、球数が100球近くに達した7回でも疲れて球速が落ちるようなこともありませんでした。

 いかにも「ドラフト1位!」とわかるような特別なオーラは無いものの、堅実にコツコツと数字を残しそうな、侮れないピッチャーではないでしょうか。

 

 

 次に打線について。

 

 故障で二軍落ちしていた宮崎選手が指名打者で出場し、2打席立ちました。初回の第一打席はセンター前にポトリと落ちそうなポテンヒット風の打球をショートを守る吉川尚選手の広大な守備範囲にしてやられて内野フライとなり、第二打席はデッドボールを当てられて、これで今日の出場を終えました。デッドボールはトレーナーさんが駆けつけるのを躊躇するような軽いものでしたから怪我の心配は無いと思います。

 まだ指名打者で2打席立っただけでハードな走塁シーンもありませんでしたので、これからどの程度の時間で1軍に戻れるようになるのか見当がつきませんが、バットスイングは特に影響を感じさせないものでしたので、そんなに長期間を要するような状況ではないのでは?と推察いたしました。

 昨年の今頃は1軍のレギュラーどころか2軍にいた宮崎選手も今では「宮崎が抜けた穴」という話題がベイスターズファンの間で交わされるまでになりました。それだけ大きな存在になったという事ですから、なるべく早く1軍に戻れるといいですね。

 

 

 今日はチーム全体で4安打と、1軍に負けず劣らずな貧打ぶりでした。その中で1人2安打と気を吐いたのが育成2年目の網谷選手です。今日は3回打席に立って2安打で、いずれもセンター前ヒットです。そんなに強い打球ではありませんでしたが、教科書通りのセンター返しという事で評価はできると思います。

 春の練習試合とオープン戦であれだけ目立っていた網谷選手(ついでに細川選手)でしたが、イースタンの公式戦に入って1ヶ月が経ち、やや埋没しかかっている感じが否めません。バッティングフォームも去年から少し変わって飛雄馬選手のような形になり、簡単に言えば地味になりました。

 守備に関してはフットワークが軽快になって、サードの前に転がるボテボテのゴロを捕ってファーストに正確にスローイング出来るようになりました。元々はキャッチャーですが飲み込みは早いようです。

 

 まだ高卒2年目ですから、個性を失わないよう、のびのびと思い切った野球をしてもらいたいものです。

 

 

 巨人では昨日に引き続きスタメン出場したクルーズ選手がホームランとシングルヒットで2安打と好調ぶりを見せつけました。

 昨日の試合ではアダメス選手がコントロールに苦しんでいる時に足繁くマウンドに通って励ます姿が見られましたし、今日も積極的にピッチャーに声をかけに行く場面が見られました。日本のプロ野球にやってきて今年で4年目ですからすっかり溶け込んで、チームの一員としての自覚も高いようです。

 バッティングも非常にシャープでシングルヒットも強い打球でしたので、調子はまずまず良いのではないでしょうか。あいにく一軍の外国人枠を目一杯使っているので今の所昇格の目は薄いのでしょうけど、もったいないなぁと思いますね。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは7回から加賀選手が1イニング、8回2アウトまで林選手、そこからワンポイントで国吉選手、そして最終回は野川選手が1イニングという小刻みな継投です。この中で国吉選手と野川選手に触れます。

 

 国吉選手は今季に入ってからめったに出場しなくなり心配しておりました。今日ひさしぶりに見ましたが、球速は130キロ台しか出ませんでした。見た感じの印象はもう少し速い球にも思えたのですが、スピードガンは投球練習を含めても140キロを超えませんでした。

 たった2球で仕事を終えてしまったので、もしかしたらもう少し球数が嵩めば球速を出してきたかもしれませんが、ひとまず国吉選手の元気な姿が見られて良かったです。

 

 最終回の野川選手は1イニングを被安打1与四球1で無失点です。球速は130キロ台中盤までで、昨年見た時よりも寂しい数字になりました。

 なにも球速が早ければ良いというものでもありませんが、ここ2年位ベイスターズのピッチャーが軒並み球速が低下して150キロを越すピッチャーが誰もいなくなってしまいましたので、野川選手もその中のひとりとして寂しく思っています。

 球が遅いからか巨人打線にボールをじっくり見られているようにも思えましたし、まだまだ1軍昇格をどうのこうのといえる段階にはないのかもしれません。

 

 

 巨人のリリーフは8回が育成の大竹秀選手、9回が戸根選手です。

 

 戸根選手は代打で登場した佐野選手と対戦し、センター方面に抜けようかという痛烈なライナーを恐ろしく俊敏なグラブさばきで見事にキャッチしました。球速は140キロ出たかどうかという所で戸根選手本来の球速と比べると非常に寂しいものでしたが、まずはコントロール重視で打たせて取るピッチングで三者凡退に切って取りました。

 

 

 

              ■

 

 というわけで本日は為す術もなく敗れました。

 

 打つ方も投げる方もこれといった見どころもありませんでしたけれども、引き続き辛抱強く見守っていこうと思います。

 

 

読売巨人3-0横浜DeNA

勝:桜井

敗:平良

S:戸根

本塁打:クルーズ(僕の推定飛距離115メートル)

観客数:929名

 

 

以上

2017年4月26日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今シーズン最初の横須賀ナイターに行ってきました。

 

 今年に入って3度目の横須賀スタジアムです。再来年の春にはこの場所が新しいベイスターズ総合練習場へと生まれ変わるわけですが、今の所は全く何一つ変化が見られません。

 そろそろ地ならしみたいなものを始めないと間に合わないのではと心配になる気持ちもあります。総合練習場の設置場所となる追浜公園は屋内プールの建物と横須賀スタジアムを除けばあとはのっぺりとした平地ですから、建設工事が始まる直前になって一気にガーッと整地すれば良いのかもしれませんが、何かこうソワソワしてしまう、そんな今日此の頃です。

 

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 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズが田村選手、巨人はアダメス選手です。どちらも育成登録の入団2年目の選手です。田村選手の登板機会は昨年もほとんど見ていませんので、まるでルーキーの初登板を見守るかのような気持ちです。

 

 まずベイスターズ先発の田村選手についてですが、球速は速いボールで145キロ程度で、ストレートを中心に投げつつもややコントロールに苦しみ、初回にフォアボールで出したランナーをシリアコ選手の連続エラーでホームに還して1失点です。

 2回はより一層コントロールに苦しんでフォアボール3つを出し、内野ゴロの間に1失点。これが今日の全失点で、まだヒットを1本も打たれていない間の出来事でした。

 3回位からようやくコントロールがつくようになって、それほど強い打球を打たれることもなく、相手に的を絞らせずに打たせて取るピッチングが出来ました。

 結局5回を投げて2失点で勝ち投手にはなりましたが、今日の所はこの選手のセールスポイントがどのへんにあるのかいまいちよくわからないまま終わってしまいました。もしかしたらコントロールをつけるために球速を抑えていたのかもしれませんので、これから登板機会を増やして、試合の中で自分の持ち味を出せるようになることを期待したいと思いました。

 

 巨人先発のアダメス選手を見るのも今日が初めてです。もしかしたら昨年はほとんど3軍で登板していたのかもしれません。

 今回は1つ上がって2軍の試合に出てくるという事ですが、どうにもこうにもコントロールがつかず、初回から青柳選手にストレートのフォアボールを出したかと思えば、佐野選手と狩野選手にデッドボールを当ててしまいました。

 初回は結局打者一巡で4失点したわけですが、その中にはサード柿沢選手のエラーやショート吉川尚の正面を襲った内野安打など、うまい内野手なら内野ゴロゲッツーで片付いていたような打球も途中途中にありましたので、不運と言えば不運でした。

 球速は、初回は148キロ出ていたのは覚えていますが、2回以降からしばらく140キロ前後に控えて投げるようになり、それに伴ってまともなピッチングで試合が進むようになりました。

 4回あたりから再び140キロ台後半を出すようになりましたが、そうするとやはりコントロールが不安なようで、1失点。結局6回まで投げて5失点で負け投手となりました。

 雰囲気的には150キロオーバーの豪速球をビシビシ投げられそうにも見えるのですが、まずはそれよりもコントロールをつける事が優先課題となりそうです。

 

 

 次に野手陣について。

 

 開幕一軍を掴み代打要員として頑張ってきたルーキーの佐野選手が攻守に良いところを見せました。

 初回の最初の打席はデッドボールでしたが、次の打席では左中間にぐんぐん伸びるエンタイトルツーベースを打ちました。打った瞬間は外野フライかな?とも思えましたが、そこからあれよあれよとフェンス手前まで伸びていきました。確か一軍でも左中間オーバーのヒットを打っていたと思いますが、打球の飛び方はその時と同じような形でした。今日はライトからレフトに向かって強い風が吹いていたのでその恩恵もあったでしょうが、逆方向に大きい打球を飛ばし、本物の長距離砲の匂いを感じさせるのに充分でした。

 守備ではレフトにつきました。巨人の河野選手がレフト線方面に放った外野フライを非常にタイミングよくジャンピングキャッチしました。先程も触れた通りの強い風があり、さらに左バッターならではのレフトからファールグラウンドに切れていく打球でしたから、あのタイミングで追いつけたのもなかなかの打球判断でしたし、ジャンプのタイミングも見事でした。

 もう一つ、吉川尚選手がレフト犠牲フライを打ったわけですが、その際の本塁への送球もなかなか力強く、肩の強さも必要十分なものだと感じました。途中からサードの守備についた飛雄馬選手が送球をカットしてしまったのですが、ノーカットでホームに通しておけば際どいタイミングだったなぁと、飛雄馬選手を少し恨めしく思いました。

 

 今回は一軍の編成上の都合もあって二軍降格となりましたが、あんまり長いこと二軍に置いておくような選手ではないなと僕は思いました。

 

 

 もう一人野手で触れたいのが7回に代打で登場した松本啓二朗選手です。今日は巨人の森福選手と対戦し、センター前にキレイなヒットを打ちました。左対左であり、さらにあの森福選手ですから二宮監督も乙な采配をするなぁと思いました。ここで見事に結果を出した松本選手はナイスアピールになったのではないでしょうか。

 今年はオープン戦から1軍でアピールする機会すらほとんど得られていませんが、バッティングに関しては非常に順調にきていると思います。現在の一軍は左打ちの外野手だらけでして、そのとばっちりで1軍に上がれないでいますが、本来ならば1軍に上げて使ってもらいたい選手です。ロペス選手がサードで良いならファースト松本選手でいかがでしょうか。

 

 

 巨人の野手陣で1人挙げるとすると、やはり北選手でしょうか。元ベイスターズの選手なので贔屓目になってしまう部分もありますが、今年の北選手はとにかく好調です。なぜ2軍に置いておくのだと腹立たしい気持ちになります。1軍にいる橋本到選手と重信選手と比べて、なぜ北選手が2軍なのでしょうか。

 今日もレフト前に技アリのヒットを打ちました。外角の緩いボールでタイミングを外されながらも、バットの先に乗せるようにふわっとサードの頭を超える見事なヒットでした。

 使わないで塩漬けにしておくくらいなら、せめてどこかのチームに出してあげて欲しいですね。

 

 

 

 次にリリーフ陣について。

 

 ベイスターズはルーキーの尾仲選手が6回7回の2イニング、8回大原選手、そして9回は藤岡選手でした。

 

 尾仲選手は前回も見ましたが、140キロ台中盤のストレートが中心で常にストライク先行でポンポンと追い込んでいくピッチングです。フォームは別として、このポンポンと追い込んでいく雰囲気は三上選手を彷彿とさせます。いかにもリリーフ向きの雰囲気がする小気味の良いピッチングでした。

 今回は回跨ぎの登板となりましたが、2イニング目も球速が落ちたりコントロールが悪くなる事もなく、ヒットを一本許したものの、俊足の松本哲也選手を塁に置こうが全くお構いなしにポンポン投げ込んで無失点でした。

 今の所欠点らしい欠点は見つかっておりません。たぶん1軍のリリーフ補充候補では上の方に格付けられていると想像しますが、1軍のバッターならではの揺さぶりや駆け引きというのは1軍に上がってみないと学べない事ですから、僕はぜひ1軍で見てみたいと思います。

 

 大原選手はルーキー時代の速球は完全に影を潜めていて、今日は130キロ台の中盤が出ていたかどうか?という球速でした。ということは今後の生きる道は左バッター向けのワンポイントリリーフとなろうかと思いますが、左バッターの河野選手にレフト前へ強い打球のヒットを打たれ、やはり左バッターの吉川尚選手にレフトへ犠牲フライを打たれてしまいました。

 最後は代打で登場した片岡選手をピッチャーライナーで片付けたわけですが、そのピッチャーライナーもかなり強い打球でしたので、球の威力についてはかなり厳しいものがあったんだろうと思いました。

 

 藤岡選手も球速が130キロ台と、昨年トレードで入団したばかりの頃と比べるとだいぶ寂しいなぁと思いました。打たれたヒットは1本で、先述した北選手の「うまく打たれた」感のあるものでしたが、その他にフォアボールを一つ出していますし、まだまだ調整途上という事なのだろうと思いました。

 

 

 巨人のリリーフは7回森福選手、8回は巨漢ルーキーのリャオ選手です。

 

 FA入団1年目で先日二軍降格されたばかりの森福選手ですが、球速は速いボールが130キロ台中盤で、110キロ台の横の変化球も投げていました。ヒットを2本許していますが、そのうち1本は途中出場の亀井選手が放った超ボテボテの内野安打ですので実質1本と解しても良いと思います。

 110キロ台の横の変化球は佐野選手も松本選手もじっくり見極めている感じがありまして、1軍レベルの選手にはちょっと通用しなかったのかもしれません。

 無失点で抑えたとは言っても高卒1年目2年目のバッターばかりでしたので、色々と厳しい状況なのかもしれません。

 

 リャオ選手は今日も引き続きダイナミックなフォームから大雑把なコントロールで投げ込みます。本日アダメス選手から2回もデッドボールを当てられた狩野選手にあわや本日第3号デッドボールとなりそうな投球もありましたが、最終的に3人で切って取りました。今日の球速は149キロくらいが最高だったと記憶しています。

 

 

 

                 ■

 

 

 まだまだ寒い横須賀ナイターの初日はめでたくベイスターズの勝利で終えられましたが、内容的にはプレゼントしていただいた得点ばかりですので、決して褒められたものではありませんでした。

 

 ピッチャーもバッターも、課題は山積みであります。

 

 明日も今日と同じく18時から横須賀スタジアムでナイターが行われます。海が強く、海風のおかげで体感気温は10度は下がりますので、ご来場の際は重装備をお忘れ無いよう、お気をつけ下さいませ。

 

 

読売巨人3-6横浜DeNA

勝:田村

敗:アダメス

S:藤岡

観客数:930名くらい

 

 

 

以上

  

 

 

2017年4月22日 横浜DeNAvs日本ハム (鎌ヶ谷) の感想

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 今日はおよそ1年ぶりくらいにファイターズタウン鎌ヶ谷に行ってきました。

 

 関東のイースタン本拠地球場では最も遠い場所(僕にとって)になりますが、ハコもサービスもいつも素晴らしいものですから、時間をかけて足を運ぶだけの価値を感じております。ヤクルトさんやロッテさんや西武さんにもこの姿勢を見習って欲しいものです。

 

 それと、ファイターズタウン鎌ヶ谷は今年で20周年を迎えるのだそうで、それを記念してファイターズが1試合で「20得点」「20安打」「20奪三振」のいずれかを達成した暁には、来場者全員に自由席無料券をプレゼントするという告知が行われました。

 

 試合開始前にこのアナウンスが流れた時には「さすがに1試合で「20得点」「20安打」「20奪三振」はキツイだろう」と苦笑いしたベイスターズファン各位でしたけれども、試合終盤になるとこのプレゼントが達成間近になっている事に気付き、「この際ファイターズに達成させてしまえ」とヤケクソになる人や、「絶対に回避すべし」と決意を新たにする人など、悲喜こもごもといった1塁側スタンドの状況であったことをあらかじめお伝えしておかなければなりません。

 

 

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 両チームのスタメンはご覧の通り。ファイターズのスタメンに有名人が何人か含まれているような気がしてなりませんが、それはともかく、ベイスターズは三嶋選手、ファイターズが中村選手の両先発です。

 

 

 まずベイスターズ先発三嶋選手ですが、今日は今シーズン見てきた中で比べると最もストレートを投げる比率が高かった、という投球内容でした。

 ストレートの球速は143~140キロという位で、ルーキーの頃とは比べるまでもないほど落ちてしまいましたけれども、今年の中では速い方だと感じました。これがだいたい投球の半分よりやや多いくらいです。

 これだけストレートで押すピッチングをしたわけですが、序盤から大田選手や中田選手のようなパワーのあるバッターとの力勝負に負けて、強い打球をポンポン飛ばされました。特に4回表に迎えた中田翔選手の第二打席は、まさに火の出るような超強烈なライナーでレフトスタンド後方のボール飛び出し防止ネットまで運ばれまして、いつもより早起きをしてまぶたが重かった僕の目をさましてくれました。

 5回くらいまでは毎回のようにランナーを出しつつも相手の走塁ミスなどのおかげで2失点で済んでいたのですが、6回、これまでのストレート主体のピッチングでバテてしまったのか球が高めに浮くようになり、集中砲火。この回だけで5人のランナーを出して3失点、ゲームトータルだと6回を投げて被安打11で5失点の負け投手となってしまいました。

 試合の序盤は三遊間を守る人達の守備範囲が狭いせいで気の毒だなぁ等と思ったりもしたのですが、それから少しすると同情心も雲散霧消で綺麗さっぱり無くなりまして、また1から頑張って下さいと、冷静に向き合うようになりました。

 

 まだまだ先は長いです。

 

 

 ファイターズ先発の中村勝選手は4回を投げて無失点で勝ち負けつかずでした。立ち上がりから最後まで延々とボール先行でしたけれども、ベイスターズ打線の誰ひとりとして芯で捉えた強い打球を飛ばせませんでした。特にシリアコ選手に関しては90キロ台のカーブを簡単に手を出してクルクル回って、まるで大人が子供をからかっているかのような対戦でした。

 球速の方は130キロ台中盤くらいだったと思います。どうも昨年あたりにヒジの手術をしたのだそうで、球速が抑えめだったのはその関係でしょうか。

 まだコントロールが相当バラついていましたので、本領発揮するまでもう少し辛抱する必要があるのかもしれませんね。

 

 

 

 続いて打線について。

 

 ベイスターズのスタメン陣で特に誰かを褒める気分にはなれませんでしたが、8回裏の守備から途中出場した高卒ルーキーの松尾大河選手が記念すべきプロ入り第一号ホームランを、しかも満塁の場面で放ってくれました。

 対戦したピッチャーは左腕の瀬川選手で制球にかなり苦しんでいる状況でしたが、そういった状況でストライクを取りに来た所を狙いすましたかのようなフルスイングで左中間の奥深い部分まで運んでいきました。

 高卒1年目という事もあって今は身体の負担にならないように途中出場が中心の松尾選手ですから、打席に立つ機会はそう多くはありません。その中で決めたのですから、本当に大したものです。

 今はまだ打撃も守備もお勉強しなければならないことが山ほどあると思いますが、スタート地点がここですから、将来どこまで育ってくれるのか、楽しみにしていきたいですね。

 

 

 ファイターズ打線で取り上げたい選手は2人います。

 

 まずは故障が癒えて実戦復帰した「ロマンの塊」こと大田泰示選手です。今日は3回裏の第二打席を終わった所でお役御免となりましたが、初回の第一打席で内角の難しい球を力で押し込むようにライト前ヒットし、さらに2塁へ盗塁を決めました。すこぶる順調のようです。

 前の所属球団の巨人ファンやファイターズファンならずとも注目するのが大田泰示選手で、打席に立った時の球場の雰囲気も他選手の時のそれとは全く違い、まさに固唾を呑んで見守るというムードが漂いました。

 怪我が癒えて問題がないからこそ盗塁を踏み切れるのだろうと思いますので、一刻も早く1軍で活躍する姿を見たいですね。

 

 

 もう一人取り上げたいのは高卒ルーキーの今井順之助選手です。僕は初めて見る選手だと思いますが、とにかく高卒ルーキーとは思えない迫力ある体格で、今の時点でもソフトボール出身の大嶋選手と双璧をなすといっても良いと思います。

 体格が体格なのでバッティングを期待されてのプロ入りだと思いますが、今日はサードの守備でも充分評価できるフットワークと正確なスローイングを見せてくれました。高卒1年目であそこまで守れる選手はそこまで多くはありません。

 その上で肝心のバッティングについて触れますが、とにかく打席に立った時の雰囲気が実に堂々として、まるで阿部慎之助選手のようなオーラを放っていました。そしてスイングスピードが速く、最初の打席で打ち上げた内野フライも随分高い所まで上がりました。

 圧巻だったのは4回に迎えた第二打席で、打てないボールはとにかくカットして粘り、打てるボールが来るやいなやコンパクトなスイングでセンター前へライナーで運ぶヒットを放ちました。

 僕はアマ野球にはほとんど知識がありませんので高校時代の今井選手の評判がいかほどのものだったのか存じませんが、少なくとも西武の森友哉選手と同じくらいまで期待できる、とんでもない掘り出し物を見つけてきたものだと、大変興奮しました。

 ファイターズというのはともすると和製大砲の育成があんまり芳しくない傾向があるわけですけれども、この今井選手を一人前に出来ないなら本当に重大な責任問題になると、今のうちから釘を差しておかなければなりません。

 

 

 次にリリーフについて。7回高崎選手、8回福地選手が1イニングづつ投げました。

 

 まず高崎選手ですが、今日はストレートの球速が140キロくらいしか出ず、コントロールもまとまらずにフォアボールを2つも出し、挙句に宇佐美選手にセンターバックスクリーンに飛び込む満塁ホームランを打たれてしまいました。

 ストライクが思うように取れず、置きに行ったボールを狙い打たれるという、高卒ルーキーのような内容で、一体どうしてしまったのだろうと思います。今年はオープン戦でも内容が良かったので期待していたのですが、この選手は以前から割と環境の変化に脆い人という印象を持っていまして、出番の定まらない中継ぎというポジションがうまくハマっていないとか、そんな印象を受けました。

 

 8回の福地選手もコントロールに苦しみ、置きに行った所を打たれるというパターンでした。福地選手はコントロールが芳しくないのは最初からですので特に驚きはないのですが、今日は球速が140キロくらいしか出ておらず、持ち前の豪速球を控えてもコントロールがつかないのでは、これから一体どうすれば良いんだろうと、今後の行方が大変心配になりました。

 

 この前渡邊雄貴選手のトークショーに行った時のブログでも書きましたが、現在のベイスターズファームは選手の出番の有るや無しやという情報伝達がギリギリになるまで行われないのだそうで、そのあたりがこの選手成績に関係しているのかもしれないなと、少しだけ思いました。

 

 

 ファイターズのリリーフは5回に新垣選手が1イニング、6回頭から7回途中まで屋宜選手、7回途中から8回まで公文選手、そして9回を瀬川選手が1イニングという継投になりました。

 

 その中ではこのブログで時々触れてきた公文選手について。ファイターズに移籍して1年目の今年は春のオープン戦の時から栗山監督に褒められる場面もたくさんあって開幕戦後も1軍に居た期間が長かったわけですが、最近は登板成績が振るわず、再びイースタン・リーグの人になりました。

 この選手は左の変則フォームから140キロ中盤の速球を投げるという事で、いわゆる左バッターが苦手とするピッチャーという事になると思います。今日も左バッター相手には松本選手に1安打を許しただけで、それもそんなに強い打球ではありませんでした。

 ただ、ファイターズとしてはワンポイントリリーフではなく1イニングくらい任せられるピッチャーを求めているのでしょうか。それで右バッターと対戦して、そこで打たれてしまっているという今日のピッチングでした。

 右バッターも抑えられるようになればそれに越したことはないのでしょうけれども、そこまで求めるならもう少し準備期間が必要になるのかもしれませんね。

 

 

               ■

 

 というわけで本日はルーキー松尾選手の初ホームランが唯一の見せ所という試合になりました。

 

 明日も今日と同じファイターズタウン鎌ヶ谷でデーゲームが行われます。グルメイベントなども行われていますので、お時間の有る方はどうぞご観戦いただければと思います。

 

 

横浜DeNA5-10日本ハム

勝:新垣

敗:三嶋

本塁打:中田(僕の推定飛距離135メートル)松尾(僕の推定飛距離125メートル)

観客数:1135名

 

 

 

以上