ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年5月17日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 ラミレス監督はスポーツ紙の取材に対して、折に触れて筒香選手がホームランを打つとか、これから復活するといった言葉を発しております。

 

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 が、僕はこれは止めたほうが良いのではないかと考えています。変なプレッシャーになってしまっているように思われてならないからです。

 

 筒香選手の高校生活最後の夏はどうだったでしょうか。土砂降りの中で行われた神奈川予選の試合で、横浜高校は筒香選手のエラーによって敗退してしまいました。拮抗した試合でチャンスで打席が回ってくるも凡退し、そして自身のエラーで最後の夏が終わってしまったのです。

 大きな期待をかけられて過ごしたプロ野球人生も、つい数年前までは、首脳陣やプロ野球OBからかけられる様々な打撃指導によって混迷を極めたのは記憶に新しい所だと思います。

 

 とても立派な選手ではありますが、しかしまだ若いですし、なにより野球選手としての成功体験が充分に積み上げられているとも言えません。まだまだ、これからの選手です。

 繰り返しメンタルの重要性を口にする所からも明らかなように、精神面での脆さも残っています。自分が脆いと自覚しているからこそ、マスコミの前でもわざわざ口に出して自分に言い聞かせているのではないでしょうか。

 

 ですから、もうちょっと静かに野球に集中させてあげられないものだろうかと、僕は希望します。

 

 

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  さて本題に入り、今日もいつも通り試合の感想をウダウダと申し上げたいと思います。

 

 ベイスターズの先発ピッチャーは熊原選手、日本ハムハンカチ王子こと斎藤佑樹選手です。

 球界に3人しかいない背番号1番を背負うピッチャーのうち2人が横須賀スタジアムで相まみえるという、なかなか乙な試合であります。

 

 まずはベイスターズ熊原選手ですが、7回を投げて被安打2の無失点で勝ち投手となりました。

 ちょうど10日前の楽天戦で見た時と比べると多少コントロールが暴れ気味ではありましたが、試合序盤から140キロ台後半の速球で、力で押し込むようにしていきました。

 今日の日ハム打線で一軍実績があると言えるのは杉谷選手と飯山選手くらいで、あとはまだまだ経験が不足している選手が多かったと思いますけれども、そういったバッターに上から目線で圧倒するような所がありました。強い打球はほとんど打たれませんでした。

 高めのボール気味のストレートで空振りを取れる場面が結構ありまして、こういうのを見ると、バッターとしては手も足も出ないという感じなんだろうなと、非常に良い印象を受けました。

 7回で球数が108球だそうですから無駄なボールが多かったとは思いますが、それでもコンスタントにこういうピッチングが出来るというのは本当に素晴らしいですし、首脳陣の評価も得られると思います。

 

 僕が監督なら、次は1軍の先発を任せると思いますよ。

 

 

  日本ハム斎藤佑樹選手は5回を投げて被安打2の無失点で勝ち負けはつきませんでした。

 球速は140キロを超えたボールがあったでしょうか?僕の記憶では一度もなかったのですが、見落としがあるかもしれません。ただし、基本的には130キロ台のストレートと変化球で、高卒1~2年目の若手からは三振を多く取るものの、基本的には打たせて取るピッチングでした。

 終始ストライク先行でコントロールは良かったと思います。斉藤選手は毎年のようにファームの試合でお見かけしますが、年を追う毎に球速が落ちていくような気がします。まだ老け込むような年齢では無いと思いますが、トレーニング不足なのか、はたまた積もり積もった疲れ等による弊害なのかわかりませんが。

 

 ファームではコンスタントに成績を残すけれども1軍ではサッパリ通用しない先発ピッチャーという、口の悪い人に言わせると「二軍の帝王」等と呼ばれるピッチャーもおりますけれども、そういったピッチャーにありがちなのが、メンタルが弱いか、それとも球の力の弱さをコントロールで辛うじて乗り切っているというタイプで、近年の斉藤選手も、その後者のような印象を受けています。

 

 数字だけ見るとケチのつけようがない内容なのですが、果たしてどうでしょうか。5回でマウンドを降りていますので、次は1軍の可能性が高そうな気がします。

 

 

 次に打線について。

 

 西森選手が2安打を放ちました。特に2本目はおっつけてライト線にライナーで運ぶタイムリー2ベースでチームに貴重な追加点をもたらしました。

 今シーズンの西森選手はバッティングの調子が常に安定しているように見受けられます。あまり大きな当たりは無く、長打といってもライト線やレフト線、外野の間といった野手の居ない所に飛んだ打球という事でしかありませんが、甘い球を逃さず、ミスショットが無くなってきたという事だと思います。

 難しいボールをうまくさばくのもプロですが、甘いボールを見逃さずに数字につなげていくのもプロです。

 

 

 日本ハム打線は平沼選手が一人気を吐く2安打で、あとは全員ノーヒットでした。平沼選手の2安打も、最初のヒットは僕が球場に到着する直前だったので見ておらず、2本目はカレーを買いに行っている間だったので見られませんでした。

 

 なお、本日セカンドでスタメン出場の飯山選手が3つもエラーを犯してしまいました。いずれもさほど難しくもないであろうセカンドゴロをファンブルするものでした。まだ日没前くらいの時間帯でしたから見えなかったという事でもないと思います。

 若手主体のチームの中で威厳を示さなければならないベテラン選手ですから、ちょっと残念でした。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは8回大原選手、9回平田選手が1イニングづつです。

 

 大原選手については少ない球数であっという間に終わってしまったのであんまり記憶に残っていません。

 

 平田選手は三者三振でパーフェクト過ぎるピッチングでした。球速は140キロ台後半だったと思いますが、ウイニングショットがフォークかチェンジアップだと思いますが、ものの見事に低めに決まって非常に良かったと思います。

 今年は二度一軍に上げてもらったもののあまりチャンスらしいチャンスも無いままファームに戻されています。一軍リリーフ陣の役割分担がかなりかっちりと決まっていますので登板機会を得るのも大変ではあると思いますが、今年の平田選手はいつもとは全く違う雰囲気がありますので、もうちょっと一軍で投げる機会を与えてもらえないものかなと思います。

 

 

 日本ハムのリリーフは6回7回の2イニングを新垣選手、8回の1イニングを上原選手で継投しました。

 

 最後に投げたのは一昨年のドラフト1位の上原選手ですが、ドラフト1位の割にはリリーフ向きっぽい球の出処の見にくいフォームから140キロ台中盤のストレートを投げ込んできます。

 1失点していますが、左打者は相当打ちにくそうにしていて、打たれたのは右の白崎選手とスイッチの西森選手です。白崎選手のヒットは詰まった打球で飛んだコースが悪かっただけだと思います。

 コントロールに難がある感じがしますので、もう少しリリーフで様子を見てという事だと思いますが、あのフォームと球速は魅力的だと思いました。

 

 

                  ■

 

 勝つには勝ちましたが、一軍同様に打線の活気がまるで感じられないのが気にかかる所です。バッターに関しては、ちょっとまだ1軍に補充できるタマが見当たりません。1軍が欲しいのは恐らく右バッターでしょうが、飛雄馬選手も心なしか大人しくなってしまっていますし、白根選手の存在感もやや心もとないです。

 

 その反面投手陣は先発もリリーフもそれなりに状態を上げてきていますので、ピッチャーだけ見ていると楽しい気分になれます。

 

 

 明日はベイスターズ球場でデーゲーム、明後日からジャイアンツ球場でデーゲーム3連戦となります。

 もしかしたら山口俊選手が調整登板してくるかもしれませんので、明後日から注目してみると良いと思います。

 

 

日本ハム0-2横浜DeNA

勝:熊原

敗:新垣

S:平田

観客数:820名

 

 

以上