ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2014年8月2日 埼玉西武vs横浜DeNA (平塚) の感想

 記念すべき今シーズン第20回目の球場観戦として平塚球場で行われたライオンズ対ベイスターズの試合を見てまいりました。この時期に20試合目というのは早い感じもしますが、イースタンの日程は9月に入ると途端にスカスカになってそのまま閉幕してしまいますので、結局この調子で行っても例年通り30試合程度で収まるだろうと思います。

 ファンクラブ特典のハマスタ入場権みたいなものが2試合分あるらしいのでグリエル選手が復帰したら行ってみようとも思うのですが、あんまり心の底から行きたい!という感じがしないのも寂しい所です。かつては1軍の試合の方がたくさん見に行っていたのですが、ハマスタの入場券売場が変更になって毎回のように大行列に並ばされてウンザリしたのと、あまり中畑監督が好きでないのもあって、ハマスタから5キロの場所に住んでいるくせに行く気になれないのです。

 まぁしかし僕にはファームがあるんだ!という事で今日のスターティングメンバーをご紹介します。

 西武の先発が福倉投手という初めて耳にするルーキー、ベイスターズの先発が田中健二朗投手です。

 ベイスターズの継投が少しいつもと違うので先にご紹介しますが、先発の田中健二朗投手が2イニングを投げて降板してしまいました。かつて大矢監督の時代に三橋投手が「前継ぎ」といって先発して3イニングだけ投げる起用法がありましたが、あれと似たような形で田中健二朗投手が2回を無難に無失点。その後を継いだ小林太志投手も2イニング、なかなかスピードのある球をのらりくらりと、なぜか機嫌の悪そうな表情ながら無失点で抑え、5回から高橋尚成投手が登場するも、続く6回に西武星選手にレフトへソロHRを浴び、その後も守備の乱れや被安打を重ねてもう1失点(2回2失点)。この3人が2イニングづつを投げてクオリティスタートを達成!みたいな流れになりました。

 一方の西武福倉投手は8回を投げて1失点。その数字だけ見れば非常に立派に思えますが、内容的には被安打9に四死球もいくつか出して、これでよく1失点で済んだなと呆れられるような内容でした。かなり打たれていましたし、正直何がセールスポイントなのかも伝わりにくいピッチャーだなとしか記憶にありません。いくらランナーを出しても平常心を失わないタフな精神力の持ち主、かもしれません。

 ベイスターズの打線についてですが、1回裏先頭の乙坂選手がレフトへ先頭打者ホームランです。その後もヒットを重ねて1アウト満塁に追い詰めるも、あと一本が出ず、そのまま8回までゼロ行進でした。ただ、タイムリーが出ないというだけで好調な選手はそれなりにおりました。まず昨日ようやく第一号ホームランを放った中村ノリ選手が好調をキープして2打数2安打。松本選手もあわやホームランという外野フライと、9回裏1点ビハインドの場面でチャンスを広げるレフト線2ベースを放つなど非常に調子が良さそうです。記憶を辿る限りでは西森選手以外はヒットを打ったと思います。ただしあれだけたくさんランナーを出しながら、どうしてそこまで点が取れないのか?という、打線が奥ゆかしさを発揮した一日でした。

 9回裏、1点ビハインドで西武はロペス投手がマウンドに上がり2アウトまでサクサク進むも、2番加藤選手がレフト前にポテンヒット、3番松本選手が前述の通りレフト線に強烈なライナーで2ベースで一気にサヨナラのチャンス。ここでバッターは途中出場の内村選手、教科書通りのキレイなセンター返しでついに同点!しかし今日は奥ゆかしさを忘れなかった次打者の宮崎選手がライトフライを打ち上げて同点止まり。というのが今日のベイスターズ打線でした。

 7回以降のベイスターズリリーフ陣は伊藤投手と安部投手が1イニングづつを放りました。伊藤投手は久しぶりに見たような気がしますが、以前見た時と比べて少し投球フォームが変わったような気がします。横須賀スタジアムよりも高い位置から見ていたせいかもしれませんが、テークバックと言いましょうか、腕を後ろに下げるときの高さや角度が違う気がしました。そのせいかどうかはわかりませんが、球速が以前より遅くなって140キロも出ていなかった気がします。一応抑えましたが、どうにも腑に落ちません。

 8回は安部投手。たまに1軍に上がってはすぐに降りてくるの繰り返しの安部投手です。今日も無難に抑えてくれてはいるのですが、すごい豪速球があるわけでもなければすごい変化球があるわけでもなく、藤江選手のようなハッタリもなく、このままどういう方向性に進むのかいまいちよくわかりません。ずっとリリーフをやっているのでリリーフピッチャー要員なのでしょうが、いかがなものでしょうか。

 9回から富田投手が上がりました。富田投手といえば育成選手時代はえらいノーコンピッチャーとしてある意味楽しませてくれたものでしたが、見違えるほどコントロールが良くなりました。こんなにも良くなるなんてプロのコーチングはすごいんだなぁと感心する次第です。球速も彼の持ち味を損なわない程度に維持できていて、平塚球場の手厳しいスピードガンでも140キロ台後半は出ていました。

 ベイスターズが土壇場で同点に追いついた事で延長10回、こちらも富田投手がそのままマウンドに上がりましたが、なにかこう、明らかに生気を失って電池切れしてしまったようなピッチングで西武の木村選手にストレートの四球を出し、続く水口選手の送りバントを送球ミスしてランナー12塁、途中出場の石川選手にライトポール際に放り込まれてジ・エンド、でした。

 今日は選手の入れ替わりが両軍とも非常に多かったので僕の小容量の脳みそで追いついていくのが厳しい一日でしたが、投打ともに課題の多い試合だっただろうと思います。

 今日は試合の他に2つ取り上げたいトピックがありました。

 まず、今日の平塚球場3塁側スタンド上段に陣取っていた西武ファンの家族が非常に興味深かったのでご報告したいと思います。

 一体何が興味深かったかと言いますと、たぶん小学校低学年くらいであろう男の子が一生懸命大声を張り上げて応援していたのです。それもただ応援するのではなく、あたかも自分が応援団のリーダーであるかのように「ホームランホームランきむら!ホームランホームランきむら!」とか「タイムリータイムリーみずぐち!」とコールをしていたり、いわゆる清原テーマの「光り輝くー大空高くー!」を全コーラス熱唱していたり、その他西武の応援団が行うような応援を全て一通り、全て全力投球していたのです。

 その迫力たるや大したもので、周辺の大人の西武ファンたちもその男の子のリードに則って一致結束して応援するようになり、バックネット裏にいる僕や周囲のベイスターズファンも男の子の奮闘ぶりから目が離せなくなる位のものがありました。いやはや、あんな小さな子供が今すぐ応援団のリーダーになっても充分務まるような大変立派な応援ぶりでした。ぜひ皆さんにも聞いて頂きたいと思って携帯で動画を取ってみたのですが、ほとんど音が聞こえないのでアップロードは諦めざるを得ませんでした。

 またいつの日か彼の応援に出くわしたいものです。

 もうひとつご紹介したいのがこちらのイベントです。

 毎年夏の平塚開催で行っている産業能率大学の学生さんたちの催しですが、なんと今年はレジェンドOBとして古木克明さんと桑原義行さんのトークショーを行うというのです。なんという絶妙なツボをついたキャスティングでしょうか。

 そもそもこのようなOBのトークショーというのも初めての試みです。これまでは正直あまり野球に興味のなさそうな学生さんが学生さんなりに一生懸命考えたささやかなイベントという風情だったのですが、今年はついに本気を出した!という感じで、熱い意気込みを感じます。

 古木選手と桑原選手といえば湘南シーレックスの中でもとりわけ人気の高い選手でしたから、これは見逃してはならないと、ぜひ皆さんにもご紹介する次第です。

 今日は試合の中身としてはあんまりしっかり頭に入ってこない1日ではありましたが、これに懲りずに観戦を続けようと思います。

以上