僕は梶谷選手を猛批判したい
今朝、この記事を読んで呆れ果て、思わず言葉を失ってしまいました。
まだ日本シリーズの試合が残っているというのに、なぜランエンドヒットのサインだったと記者さんに答えてしまったのでしょうか。これではソフトバンクにサインが筒抜けになってしまうではありませんか。
記者さんは他社よりも良い記事を書くために手を変え品を変え内情を引き出しにかかってくるのが当然で、だからこそ選手も首脳陣も慎重に言葉を選んで取材に応えるものです。プロ入り11年目の梶谷選手が、まさかそんな基本を知らなかった筈もなく、軽率極まりないものです。
ベイスターズの首脳陣は今頃慌ててサインの変更に取り組んでいるのではと思いますが、それにしてもこの梶谷選手の言動は不用意でした。
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ベイスターズはストレートの3連敗を喫し、もう後がありません。初戦は大差をつけられての敗北で特にあれこれ言う事もありませんが、2戦目と3戦目についてはベイスターズのツメの甘さ、雑さが顕著に出てしまって自滅した格好でありました。
その中で僕が指摘したいのは、2戦目の7回裏2アウト満塁から中村晃選手のライト前ヒットで2点を奪われた場面です。
ここでは本塁クロスプレーで長時間のビデオ判定の結果セーフとなってソフトバンクの決勝点となる通算4点目が認められた格好ですが、そもそもクロスプレーでセーフになった原因は、梶谷選手の本塁への送球が1塁側に逸れてしまった点にありました。
ソフトバンクの村松コーチが言うように、送球がストライクであればアウトに終わって、同点のまま3アウトでチェンジに終わる筈の場面でした。
外野手の前に転がった打球を本塁に送球して刺殺を試みるというのは、イチロー選手のレーザービームでもよく出てくる場面であり、いわば外野手の腕の見せ所であります。
ましてや、この場面はちょうどライト定位置前にやや強めに転がったイージーな打球だったわけで、僕は打球が一二塁間を抜けた瞬間に「2塁ランナーは還って来られない」と直感したような状況だったので、落胆の度合いもひときわ大きいものがありました。
ではなぜ梶谷選手の送球が逸れてしまったのでしょうか。
理由は複数あると思いますが、僕が特に気になったのは、梶谷選手が打球に対して一直線に入らず、やや横からスライドするような形で捕球してから送球動作に入った点です。
2アウト満塁ですから2塁ランナーはイチかバチかで本塁生還を目指して突っ込んでくるでしょう。だから外野手は自分の前に打球が飛んだら最初から本塁にダイレクト送球するつもりでまっすぐに助走をつけて捕球体勢に入らなければならない所を、梶谷選手は打球にまっすぐ入れず、やや体勢を崩しながら送球しました。
それが送球が逸れる要因になったのではないでしょうか。
そしてそれはつまり、準備不足、怠慢プレーだったのではないのかと、僕は厳しく批判したいと思っています。
塁上にランナーを置いた場面で外野へのゴロヒットが飛んできたら打球に向かってまっすぐ助走をつけて捕球体勢に入るのは外野手のイロハのイであります。その基本を怠った事が、あの数センチのタッチの遅れに繋がって、1点差の敗北に繋がったのです。
倉本選手の痛恨のエラーだとか、桑原選手がノーヒットだったとか、ベイスターズの敗因は他にも色々あると思いますが、しかし倉本選手にしても桑原選手にしても、準備不足とか怠慢でああいった結果に繋がったとは、僕は思いません。
彼らは精一杯のプレーをしたと、きっとほとんどのベイスターズファンが彼らを咎めることはしないだろうと思います。
ですからこの2名については、この失敗を糧にさらに大きくなって欲しいとポジティブに受け止めているのですが、梶谷選手については、あまりポジティブな受け止めが出来ずに居ます。
もしもライトが関根選手だったら。もしもライトが細川選手だったら。もしも荒波選手だったら。そんな事ばかり考えてしまっています。
もしも僕が荒波選手だったら、今頃地団駄を踏んで悔しがったに違いありません。
こちらはどんなに結果を残しても控えかファームの場しか与えられないのに。梶谷選手は夏バテで全く打てなくなってもレギュラー扱いをされ続けて、その挙句がこのプレーかよと、テレビに向かって物を投げつけて画面をぶち破ってしまうんじゃないだろうかと、勝手な想像を巡らせています。
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夢にまで見た日本シリーズは、あと何試合戦えるのか今のところ想像もつきません。梶谷選手が次の試合でどういう結果を残すのかも想像できません。
ですが、少なくとも控え選手に惨めな思いをさせるようなみっともない結果だけは残してくれるなと、強く申し上げたいと思います。
以上