ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズはルールに則って正々堂々と戦い、そして勝った。それに対してゲーム差がどうのこうの言うのは言いがかりである。

 

 ベイスターズが昨年初めてクライマックスシリーズ進出を決めた時は様々な方面から「借金持ちでクライマックスシリーズに出るなんて認められない」等といった言いがかりが多数寄せられた事を記憶しておりますが、それが今年は日本シリーズ進出を決めた途端に「首位カープと14.5ゲーム差も開いているのに」といった、ニューバージョンの言いがかりをつけられるようになりまして、少々うんざりしております。

 

 元々現行制度がこうなっているというのは今季が開幕する前から決まっているのに、なぜベイスターズ日本シリーズ進出を決めた後になって、このような事を言い出すのでしょうか。

 

 ベイスターズが何か卑怯な手段を用いたのならともかく、NPBや12球団の偉い人たちが集まって決定したルールに則って戦った結果がベイスターズ日本シリーズ進出なのであって、それについてゲーム差が云々と言うのは、それは「批判」では無く、ただの言いがかりであると、断固主張したいと思います。

 

 「批判」と「言いがかり」では、言葉の意味が全く違うのであって、現行のルールに反するような意見も、むろん言いがかりに過ぎないわけです。

 

 先般行われた衆議院選挙において結構極端な結果が出た事で、投票日が過ぎた後になって小選挙区制度が悪いと後出しジャンケンの言いがかりをつけるような人が非常に多く見受けられるわけでありますが、それと全く同じであります。

 

www.asahi.com

 朝日新聞は「価値を考える機会に」等と書いておりますが、一介のベイスターズファンの立場からすれば、このおめでたいタイミングでこんな議論をスタートするのは我々の喜びに水を差す、著しく無粋で不愉快で仕方がありません。

 

 全く無神経であり、TPOをわきまえない不愉快な朝日新聞、およびこれに類する言いがかりを繰り返している人達に、貴方がたの言い草が著しく不愉快である旨、強く申し伝えたいと思います。

 

 

                ■

 

 NPBがクライマックスシリーズという名称でプレシーズンマッチを行うようになったのは2007年のシーズンからですが、そもそもの発端はパリーグが2004年から独自にスタートさせたプレーオフ制度が非常に盛況であったため、セリーグがそれを真似て2007年に始めた制度というのが、事の経緯になろうかと思います。

 

 で、僕はこの2004年のプレーオフの最初の試合を一プロ野球ファンの興味として、また元西武ファンの興味の一環として実際に西武ドームに足を運んでみたのでありますが、とにかく非常に面白く、ついついその2日後にも同じく西武ドームに足を運んで第3戦も見てしまいました。

 日ハム木元選手が放った起死回生の同点2ランと、その裏にマウンドに上がった僕と同い年の日ハム横山道哉選手が西武の和田一浩選手にサヨナラホームランを浴びてついに敗れてしまうシーンをこの目に焼き付けて、いやはや、プレーオフってなんて素晴らしいんだろう、セリーグも一刻も早く取り入れるべきだという考えに達し、それから今日に至るというわけです。

 

 この考えは、ベイスターズクライマックスシリーズにかすりもしなかった時代から今日この日に至るまで、全く変わりありません。

 

 

                 ■

 

 クライマックスシリーズの意義に今更になって文句を言い始めている人々の、じゃあ144試合公式戦を戦い抜いて勝ち取った順位の意味はどうなるんだという意見も、わからないでもありません。

 

 ですが、クライマックスシリーズが始まる前の公式戦しか無かった時代の、1位と2位のゲーム差が10も開いてしまったような時は、野球ファンの反応は如何でしたでしょうか。

 

 球場は完全に白けきって観客席には空席が目立ち、どのチームも上の順位を追いかけるのを諦めて若手の実験台の場と化していたではありませんか。

 あの空虚な日々を、よもや忘れたわけでは無いでしょう。それとも、たまたま今回自分たちに都合の悪い状況になったから文句を言っているような、ただのご都合主義なのでしょうか。

 

 クライマックスシリーズの意義に文句を言っている人達は、自分がご都合主義の卑怯者だと思われないようにするためにも、来シーズン以降も引き続き制度改正の意志を今と同じくらいの熱量で表明し続ける必要があるでしょうし、それと同時に、空虚な消化試合を産まないための新たな対案を示し続ける必要があるように思われますが、如何でしょうか。

 

 

                ■

 

 僕は元々プロ野球チームが12個しか無いのは少な過ぎると思っていて、せめて16球団は必要で、さらに言えば韓国と台湾のプロリーグを統合して日台韓で30球団くらいの規模感のグローバルリーグを作るべきだと考えています。

 

 これくらい規模が大きくなれば、その分だけ消化試合を減らすための新たなプランを出しやすくなるでしょうし、リーグそのものがより一層エキサイティングになるだろうとも考えております。

 

 いずれにせよ、対案も示さず、元から決まっているルールを後になって水を指すようにケチをつけるような行為は、断じて認められないと、そのように結論づけたいと思います。

 

 

以上