ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2018年5月25日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

 

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 ご無沙汰をしております。近頃の僕は、たびたび警察の職務質問を受けたり毒虫に背中を数十箇所刺されたりしながら、元気いっぱいに生きております。誰も心配していないとは思いますが、どうか心配して下さい。

 

 さて、今日は久しぶりに聖地横須賀スタジアムに行ってまいりました。

 

 ちょうど1ヶ月前に珍しく横浜スタジアムの1軍の試合を見に行きました所、絶賛4連勝中の京山選手が僕のせいでプロ入り初敗北を喫してしまったという事で、その責任を深く痛感し、自らに1ヶ月の謹慎処分を下したのであります。

 この潔さをぜひ日大アメフト部の前監督にも教えて差し上げたい(受講料10万円/日)次第であります。

 

 ご連絡お待ちしております。

 

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズバリオス選手、日本ハムは大卒3年目の吉田選手の両先発です。

 そろそろゴールデンルーキー清宮選手が鎌ヶ谷方面に合流するんじゃないかと密かに期待しておったのですが、今日は埼玉県で山賊を相手に戦っておられたそうで、お目にかかれずに残念でした。

 

 

 さて、まずはベイスターズ先発バリオス選手ですが、6回途中まで投げて3失点で勝ち投手となりました。

 初回から148キロの速球を低めにビシビシ投げ込んで体調が良さそうな感じを受けましたが、微妙にストライクゾーンから外れるボールが少なくなかったようで、多少ボール先行気味で球数を費やしてしまいました。

 被安打3ですし、そのうち芯を食った強い打球も1つか2つくらいで内容は決して悪いものでは無かったと思うのですが、当り損ないのボテボテのゴロが内野安打じゃないの?と思う記録エラーとなって出塁を許したり、バッテリーエラーがあったりで不運も重なりました。

 

 昨年プレーしていたBCリーグの富山サンダーバーズでも長いイニングは投げていなかったようですからそのあたりの課題が依然として残されているのもありますし、ソフトバンク時代はリリーフで結果を残していたのもありますので、僕の印象としてはリリーフの方が良いのでは?と思ったりもしています。

 

 

 日本ハムの吉田選手は5回を投げて7失点で負け投手となりました。

 コントロールに相当苦しんでいましたし、球速も140キロを若干超える程度でそれほど速くもなく、決め球という決め球も目につかずで、かなり苦労しているようでした。

 個人的に気の毒だと思ったのは内野のポジショニングで、左バッターを相手にしているのに一二塁間がガラ空きで、そこに本来ならイージーセカンドゴロで済むような打球を転がされてライト前ヒットになったり、それに似たような状況は他にも数回見られ、そこはもう少しベンチや内野手で考えてあげないと気の毒では?とも思いました。

 

 去年は一軍で投げていたようですので、なにかきっかけを掴めば大きく変わる人なのかもしれないなとは思いましたね。

 

 

 

 次に野手について。

 

 ベイスターズの個別の選手評にふれる前に一つ感じたことがあって、1ヶ月前に見た時と比べるとどの選手も走塁に積極的になっていると感じました。

 具体的には、ノーアウトで1塁ランナーに佐野選手という場面。ピッチャーが投げた球をキャッチャーが取り損ねて手前にこぼしたと見るやいなや、佐野選手が果敢に二塁を陥れるという、これまでには無かったスキの無い走塁があり、とても印象に残りました。

 佐野選手は足が武器というタイプで無いのは皆さんもよくご存知だと思いますが、そういう選手でも常に一つ前の塁を狙う意識があるというのは非常に良い進歩だと感じました。

 もちろんこれ以外にもチームとしての意識を感じさせる場面が複数回ありましたので、これはぜひお伝えしておかねばと思った次第です。

 

 今日出場した野手の中で調子が良さそうだと感じたのは関根選手と楠本選手です。

 

 楠本選手は5打席立ってそのうち4打席で打球を外野に飛ばし、2安打1犠飛とチームに大きく貢献しました。

 春の頃から見ていて鈴木尚典さんを彷彿とさせるような天才バッターだと感銘を受けていましたが、春先の打棒が決してフロックではなかったと、改めて感じました。

 一軍の試合で走塁ミスというか緩慢プレーで懲罰降格の憂き目にあったわけですが、そろそろ懲罰を解いてあげてもよいのではないでしょうか。

 

 関根選手は5打席立って2安打と1四球でこちらもチームに大きく貢献しました。最後の打席の空振り三振は多少大きいのを打とうとして荒っぽいスイングになっていたような感じも受けましたが、それ以外は本当にケチのつけようがありませんでした。

 関根選手が走攻守三拍子揃った好選手なのはいまさら言うまでもないのですが、走塁でややアグレッシヴ過ぎる所が入団時からあって、今日も第一打席の2ベースで、本来ならシングルヒットの打球で暴走気味に二塁を狙って、日本ハムの送球が乱れて運良くセーフとなりました。

 初回の先頭バッターという状況を考えると、ああいう結果オーライの走塁をいつまでも続けるのは、果たしていかがなものだろうかと、そこが関根選手に求めたい所であります。

 

 

 一時期は1軍のムードメーカーとして居場所を獲得したかに見えた飛雄馬選手ですが、もうここ2年位ほとんど2軍暮らしを続けています。

 その飛雄馬選手は本日3安打猛打賞でヒーローインタビューにも呼ばれてお話しをされていたのですが、入団1年目2年目の頃と比べると、どうも暗いなと、心配に感じました。

 飛雄馬選手が崖っぷちに追い込まれた立場なのはなんとなく想像できるのですが、しかしだからといって試合中まで声が小さくなったりヒーローインタビューで暗くなったりというのは、本人の持ち味を失っているだけで、空元気でもいいから、それこそソフトバンクの松田選手のようになれと言いたいと思います。

 

 それともう一つ、今日はサードを守った飛雄馬選手ですが、1塁への送球が非常に不安定でした。

 初回先頭バッターが打ったイージーなサードゴロで投げるまでに多少もたついたかと思ったら投げた瞬間にフェンス直撃の大暴投とわかる悪送球でエラー。エラーがついていないものでも1塁にショートバウンドの危ない送球をしたり、本塁方向に逸れた送球をしたり、とても危なっかしかったです。

 途中から気になって投げるフォームから注目していたのですが、リリースポイントがバラバラでしたし、腕の回し方もオーバースローだったりスリークォーターだったりサイドスローだったり、本人に迷いがありそうな、そんな印象を受けました。

 

 試合後の暗い受け答え然り、精神面で彼を持ち上げてくれる何かが必要ではと感じました。

 

 

 日本ハムはDHで出場のベテラン実松選手が4打席立って2安打2四球で全出塁を果たしました。

 ただ、記録だけ見ると大変立派なのですが、2安打とも内野手が標準レベルの守備をしたら普通に内野ゴロで済んだ打球だったなぁと、まぁ、年の功でいいじゃないですか、という結論に達しました。

 去年暮れのテレビ番組の戦力外通告特番で見た時と比べて少し痩せて見えたのは、やはり選手としてプレーしているからなのでしょうか。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回途中から加賀選手、7回井納選手、8回パットン選手、9回は育成の田村選手という継投です。

 

 ラミレス監督が先発復帰を示唆したとかいう話もある井納選手は内野ゴロに2連続三振で見事三者凡退です。

 井納選手は以前からファームでたまに投げることがあるので見る機会もそこそこあったのですが、やはりファームでは役者が違うんですね。いつもバッターは手も足も出ないといった感じです。だから春の教育リーグで井納選手のピッチングを見て「今年は20勝も夢じゃない」などと思ってしまうのです。今日もそういう無敵モードでした。

 

 という事は1軍でいまいちだったのは技術的なものよりも精神的な部分が圧倒的に大きな原因と言えるんじゃないかと思いますので、先発かリリーフかで悩むと言うよりかは、いずれにせよ、彼が精神的に満ち満ちた状況を周りでお膳立てする事に重きを置いて欲しいと思うのでして、それにはやはり、リリーフで短いイニングを後先考えずにバッシバシ投げられる方が良いのではと、僕は考えます。

 

 最終回に投げた田村選手は今年二度目くらいに見たのですが、前回も今回も非常に良いと感じました。

 今日記憶している限りの最速は148キロで今春支配下登録された笠井選手と比べて多少落ちるのですが、その分コントロールが安定してきて、130キロ台の落ちるボールがビシッと決まって実に素晴らしいと感銘を受けました。

 ラミレス監督は先発ピッチャーを早めに降板させてリリーフを多用するスタイルですから、当然リリーフの頭数は多いほうが良いに越したことはありません。そういったチーム事情などを鑑みれば、念願の支配下登録もすぐそこまで来ているのでは?と、今日改めて思いました。

 

 

 日本ハムは6回からマウンドに上った左腕の高山選手がそのまま最後まで投げ抜きました。

 そんなに強い印象は残っていないのですが、球速はそれほど速くなく、多少高めに浮き始めた7回に3連打を浴びて1失点となりました。その3連打はいずれのバッターも大振りせずにコンパクトにセンター返しを心がける的な打ち方をしていて、バッターから見てボールがよく見えていたように感じました。

 特にこれといったクセというか個性を感じなかったのですが、ただ、フォアボールを連発して自滅するタイプでは無さそうですので、これからどうやってプロで生き抜いていくのか、その個性を作っていって欲しいと思います。

 

 

              ■

 

 

 野手も投手もすぐに1軍に送り込める状態の選手が何人もいて、非常に頼もしく感じました。

 パットン選手のように外国人枠の都合で渋々下に置かざるを得ない選手もいますし、関根選手や楠本選手や山下幸輝選手のように打撃好調で今すぐ1軍で使いたい選手もいます。

 長年に渡って「選手層が薄い」が合言葉となっていた我らがベイスターズにとって、まさに宿願が叶いつつある、そういう状況です。

 

 ファームチームとしても今日で4連勝となり、ホエールズからベイスターズに改称してからでは初となるイースタンリーグの優勝も現実のものとして視野に捉え始めています。

 

 まさに充実一途でありますので、皆様も是非、ファームチームの試合を見に横須賀スタジアムに足をお運び下さい。

 

 

横浜DeNA8-3日本ハム

勝:バリオス

敗:吉田

観客数:699名

 

 

 

以上