ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2017年6月28日 日本ハムvs横浜DeNA (横須賀) の感想

 

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 この前の日曜日に投開票が行われた横須賀市長選挙において、現職の吉田さんが敗れ、新人で自民党公認の上地さんが当選なさいました。

 吉田前市長は横須賀スタジアムのスコアボードを大改装するのに多額の予算をつけていただいたり、追浜公園をほぼ全て新ベイスターズ総合練習場の用地として差し出していただいたりと、ベイスターズに多大なご労苦をして下さいましたので、非常に残念に思っている所です。

 

 また、新しく横須賀市長になられた上地さんはタレント上地雄輔さんのお父様として知られております。上地雄輔さんといえば横浜高校野球部のご出身でベイスターズとも相応に結びつきのある御方でおられますし、上地市長は自民党公認という事ですので、これから我がベイスターズの総帥で、球界きっての「政商」として誉れ高い南場智子オーナーの腕がギュンギュンと唸りを上げ、より一層の予算確保が捗るものと、大いに期待をしております。

 

 上地新市長におかれましては、是非とも横須賀スタジアムの観客席大幅増設、ならびにナイター照明の硬式野球基準適合化を行っていただきたく、その手腕に大いに期待するものであります。

 

 

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 血なまぐさい政治の話はともかく、本日の先発ピッチャーはベイスターズが田村選手、ファイターズが井口選手の両右腕です。

 

 まずはベイスターズ先発の田村選手ですが、5回を投げて6失点で敗戦投手となりました。

 初回こそ三者凡退でものすごく早く片付いたのですが、いずれも相手バッターが妙に早く手を出して凡打を打っていくので、バッターから見て打ちやすそうなのでは?という心配が頭をもたげました。

 果たしてその嫌な予感は的中し、2回に3連打を浴びて先制を許すと、4回5回と続けて失点し、早くも5回になると目に見えてバテ始めて球速が5キロも落ち、結局この回で降板となりました。

 球速は僕の見た範囲で最速が146キロで序盤は140キロ台中盤で球速も出ていたと思いますが、高めに浮き、配球もワンパターンで、日ハム打線の皆さんは気持ちよさそうにガンガン打っているように見えました。

 確かルーキーだった去年から先発で登板する事が多かったように思うのですが、スタミナが有るような感じはしませんし、どのあたりを課題として投げているのかも感じられませんでした。

 短いイニングで思いっきりを腕を振れば150キロくらい出せそうな雰囲気もありますので、そういう試みも見てみたいと思ったりもしますね。

 

 

 対するファイターズの井口選手も球速がそれほどあるわけではないのですが、要所を締めるピッチングです。

 球場で見ていてこれといった特徴らしいものがわかりませんでしたが、あえて言えば緩急の使い方が上手かったかもしれません。だいぶタイミングを崩されて不格好な空振りをする選手も見られましたし、ずいぶんあっさりと見逃し三振に倒れる選手もいました。

 5回で疲れが見えてヒットを3本許して満塁のピンチを招きましたが、特に慌てる様子もなく、ストライク先行で5回無失点のままマウンドを降りていきました。

 この前までリリーフをやっていたようで、まだまだ長いイニングを投げられるだけのスタミナがないのでしょうが、なにぶん一軍は広い球場が本拠地ですので、こういうピッチャーが活かせるのかもしれないな、とも思いました。

 

 

 次に打線について。

 

 今日はチーム全員で6安打で、そのうち2本は内野安打です。マルチヒットは1人もいない寂しい内容でした。

 スタメンで1打席立っただけで交代した後藤選手、途中から出てきた松本選手や山崎憲晴選手といったあたりが、やや淡白だったかな?と思いました。松本選手はヒットを1本打っていますからゼロ評価というわけにはいきませんが、いかんせん出場機会が少ないですから、試合勘が取り戻せていないような、そんな気もします。

 

 特に山崎憲晴選手は去年1年棒に振っていますので、もうちょっと試合に出て、打数も3つ4つもらって感覚を取り戻せないと、本来の良さを取り戻すのに厳しいのではないかなと、その厳しい立場に思いを致しました。

 BCリーグとの交流戦を組むなどして試合数を増やさないと、中途半端な調整しか出来ずに苦しむ選手が多いのではないでしょうか。

 

 今日はルーキーの松尾選手と細川選手の動画を撮ってきました。

 

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 日本ハム打線はチーム全体で8安打でベイスターズと比べて2本しか違いませんが、3番セカンドでスタメン出場の横尾選手がホームランを含む3安打猛打賞と大暴れしました。

 

 横尾選手というと恰幅の良いイメージなのでセカンドスタメンと聞いた時はかなりビックリしたのですが、特に過不足無く、ごく普通に守備をこなし、守備の負担がバッティングに悪影響するかと思いきやむしろ逆でした。

 ホームランは田村選手から打ったレフト方向への、打球を見失うくらいのかなり大きな打球でした。横須賀スタジアム横浜スタジアムより両翼が広いので、感覚的には今日の筒香選手のホームランよりも遠くへ飛んだのでは?と感じました。

 それ以外の打席でも多少タイミングがズレてしまったせいでファールになったホームラン性の打球もありましたし、センターへのシュアなヒットもありました。状態はすこぶる良いのではないでしょうか。

 

 日本ハムは伝統的に和製大砲が育たないチームであると僕は認識しているのですが、長い間芽が出なかった大田泰示選手が入団早々大ブレークしていますし、横尾選手のような面白い選手も出てきましたので、そろそろ負の伝統も終わりになるのかな?という予感がしてきますね。

 

 僕が特に期待している今井順之助選手の動画を撮ってきました。

 

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 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズは6回7回の2イニングを三嶋選手、8回小杉選手、9回尾仲選手がそれぞれ1イニングづつの継投になりました。

 

 まずなんといってもリリーフで登場した三嶋選手です。僕はこの時点で三嶋選手がリリーフに転向したというニュースを知りませんでしたが、恐らくこれが初のリリーフでの登板になったと思います。

 

 で、最初のバッターに147キロのストレートと130キロ台後半のスライダーで圧倒して三振を奪うと、更にギアを上げて148キロのストレートを連発して三者連続三振で最初のイニングを終えました。

 次の回も出てきた三嶋選手は前の回と同様に148キロのストレートを低めのゾーン両サイドにバシバシ投げ込み、最後は120キロ台の横の変化球でまたしても三者連続三振、つまり前の回から数えると6者連続三振の、全く相手を寄せ付けない圧倒的なピッチングで、今日の出番を終えました。

 

 とにかく日本ハムのバッターは当てるので精一杯でした。追い込まれてとりあえずカットしようとバットを出して、それでも当てられずに三振していきました。高校野球の夏の予選で最初の方に弱小校と優勝候補が当たってしまって、弱小校のバッターがプロ注目のエースピッチャーと対戦しているかのような、とにかく力の差が歴然としているような、とにかくケチのつけようがないパーフェクトなピッチングでした。

 

 僕は三嶋選手のピッチングをバックネット裏でじっと眺めていたのですが、なんというか、目が回るような、とにかく圧倒的で、本当に凄いものを見たと感動に打ち震えました。

 

 今日の試合は率直に言って全く何も良いところがない大惨敗でしたけれども、この三嶋選手の2イニングを見れただけで、もうお腹いっぱいで大満足しました。

 彼のピッチングを500人足らずしか見られなかったなんて、見に来なかった人は本当に大損こいたといってもおかしくないと、僕は胸を張りたいと思います。

 

 

 三嶋ショーの余韻も覚めやらぬ中で登場した小杉選手は最速142キロのストレートで、横尾選手にヒットを1本打たれた以外は問題のないピッチングでした。この前見たときよりはコントロールが良くなっていました。

 

 9回はルーキーの尾仲選手です。僕の記憶の範囲で最速が146キロで、3者凡退で終えました。こちらもまずまずのコントロールで、バットに当てただけのバッティングをさせました。バッター3人が大なり小なり振り遅れていましたし、タイミングが取りづらそうだなと感じました。

 

 

 日本ハムのリリーフは6回石川直選手が1イニング、7回屋宜選手が打者2人で2アウトを取った所で瀬川選手が登場してそのまま回跨ぎで8回まで投げ、ラスト9回に立田選手が1イニングという継投になりました。

 

 この中で瀬川選手ですが、以前のフォームがどうだったか思い出せませんが、今日は巨人の森福選手のような、ややホームに背中を向けるような姿勢からサイドスローで投げていました。去年まで西武でプレーされていた中崎選手ほど極端ではありませんが、短いイニングを投げるための、相手バッターに球の出処を見えにくくするフォームを作り上げていました。

 球速は覚えていませんが、やはりああいった厳しい体勢から投げるフォームだけあってそれほど速くはありませんが、しかしコントロールはなかなか良く、左バッターの身体側から、ボールからストライクになる横の変化球で狙ってストライクを取れているように見えました。

 

 森福選手が2軍落ちしていたときも結構コントロールに難しさを感じていたように記憶していますので、今後はこれをいかに安定させていくかがカギといった所でしょうか。これでソフトバンクの柳田選手や楽天のペゲーロ選手が打席の時に颯爽と登場して抑えていくリリーフピッチャーになれるといいですね。

 

 

               ■

 

 今日は1軍が横浜スタジアムで試合をしていたせいもあったでしょうが、いつもよりお客さんが少なめで、やや寂しいなと思いました。

 

 明日は1軍がお休みでファームは横須賀スタジアムでいつも通り18時開始のナイターが行われますので、少しでもご興味をお持ちの方は、是非横須賀スタジアムに足を運んで頂ければと思います。

 

 

日本ハム6-0横浜DeNA

勝:井口

敗:田村

本塁打:横尾(僕の推定飛距離130メートル)

観客数:確か470名

 

 

以上