ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2016年8月2日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 1ヶ月半ぶりとなる横須賀ナイターに行ってきました。例年だとこの時期の試合はすべてナイターで行われるのですが、今年は特にデーゲームが多く、この横須賀スタジアム特有の暗いナイター照明を久しぶりに体感し、これだよこれだよと体に馴染ませました。

 今日は地元追浜のお店や周辺企業などが集まって露天や展示コーナーなどを設けていたせいか、お客さんが非常に多く賑わいました。何か食べようと思ったのですが、昼に食べた天丼で胃がもたれて食欲がふるわず、結局何も食べられずじまいでした。

 僕の身体の油の処理能力が落ち、年をとったなと痛感いたしました。

 

 それと、今日はロマック選手が出場しませんでした。ホームゲームはほぼ皆勤賞だったので、今日はどうしたかな?とベンチの中を覗きこんだりしてみたものの、存在を見つけることが出来ませんでした。ベンチ入りすらしていなかったのかもしれません。

 

 ロマック選手の身に何があったのでしょうか。

 

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 本日の先発ピッチャーはベイスターズモスコーソ選手、巨人が育成の田原啓選手です。この時期に育成枠のピッチャーを3軍ではなく2軍の先発で使ってくるあたり、巨人はこの時期でも来年再来年を見据えているのでしょうし、巨人らしくない選手起用だと感じました。

 

 まずモスコーソ選手について。今日は6回を投げて被安打7の2失点で勝ち負けはつきませんでした。

 いつもより若干球が速く感じました。僕が記憶した限りの最速は148キロで何度も計時していました。ただ、140キロ台後半の速い球でも、随分と強い打球を打たれていました。堂上選手や北選手のようなパワーのあるバッターに強い打球を飛ばされるならともかく、下位打線や小兵選手からも外野が後退しなければならない打球を飛ばされる場面が目につきました。

 外国人のパワーピッチャーは詰まった打球を打たせるのも一つの本分でしょうが、今日はそういう打球をあまり見かけませんでした。

 フォアボールは1つだけですがボール先行の打席もそこそこ目につきましたし、まだまだ本調子には程遠いように感じました。去年肉離れをしてから、それより前の状態に戻すのに苦労し続けていますね。

 

 次に巨人の田原啓選手ですが、8回途中の2アウトをとった所で降板し被安打8の2失点で、こちらも勝ち負けはつきませんでした。彼は横浜高校出身だそうで、荒波先輩に2安打を献上し上下関係のなんたるやを見せつけてくれました。

 立ち上がりは制球に苦しむ場面もあり、球速も130キロ台後半止まりでしたが、まさに尻上がりに調子を上げ、僕が見た限りの最速142キロを6回にマークしました。特に曲がりの大きな変化球という感じもなく、球速もご覧のとおりで特に速いわけでもなく、特徴という特徴がつかみにくいピッチャーだと思いましたが、ただし降板した8回も特に連打を浴びたわけでも制球を乱し始めたわけでもなく、これだけ打たれている割にスタミナは結構ある人のようだと感じました。

 来年以降チームの戦力になってくれるのを嘱望されての今日の起用だと思いますので、特に決め球になるような変化球でも身につけて支配下登録を目指してもらいたいものです。

 

 

 次に打線について。

 

 まず、先月の1軍の試合でデッドボールを受けた影響で2軍落ちしてしまった宮崎選手が元気に3番サードで現場復帰し、早速4打数2安打でヒットマン健在をアピールしてくれました。

 サードの守備ではバント処理くらいしか守備機会がなく、途中から代わって入ったファーストでゴロの処理を機敏にこなしました。打った後の走塁でも怪我の影響を全く感じさせない全力疾走をしていたように思います。

 最初の打席と第二打席はブランクのせいかミスショットした感じにも見えましたが、その後すぐに修正し第三打席で一二塁間を抜ける宮崎選手らしいコースヒットで、第四打席はセンター前へポトリと落ちる、センターの重信選手がダイビングキャッチを試みて本当に間一髪のヒットでした。

 バッティングに関しては、まだあと1試合くらいファームで調整したほうが良いのではと僕は思いますけれども、ラミレス監督になってからあまりファーム調整に時間をかけずにすぐに昇格するようになりましたので、もしかしたら1軍登録可能になる明日8/3の試合から1軍復帰なんて事もあるかもしれません。

 

 5月3日の試合を最後にファーム暮らしを続ける荒波選手ですが、今日は左腕の田原啓選手から技ありのレフト前ヒットを2本マークしました。第三打席のライトフライもなかなかの強い打球で調子が良さそうだと思いました。

 今年は結構長い間荒波選手を見てきましたが、好不調の波がそれほど見られず、いつ1軍に上がっても充分活躍できる準備が出来ていると僕は感じています。

 ファームの試合は試合を下がった選手や出番のない選手がボールボーイを務めるのですが、もう中堅からベテランの立場になった荒波選手は寡黙に、しかし積極的に取り組んで野球に対する真摯な姿勢を貫いています。率直に言って、気持ちが腐ってしまっても仕方がないような今年の状況ですが、少なくとも荒波選手にはそういう雰囲気が微塵も感じられず、常に高いレベルで戦えるように努力しているのだと、大変素晴らしいと感心しながら見ています。とてもファンが多い選手ですが、それも納得できると思います。

 今年はブレイクの年となりつつある桑原選手が1軍のセンターを守り続けていますが、たまにお休みの日を設けて、荒波選手に出場の機会を設けても良いのでは?と思っています。

 

 今日はもう一人、飛雄馬選手にも触れたいと思います。ファームの試合でデッドボールを受けて骨折してしまった飛雄馬選手ですが、既に現場復帰してだいぶ経ちました。守備でもバッティングでも動きが非常に良く、今日も2安打を放ちました。

 飛雄馬選手といえばベンチのムードメーカー的存在ですが、1軍の方でちょっと心にぐっとくるような負け方を2試合続けていますので、チームのムードを変えるような役割として、そろそろ飛雄馬選手にも白羽の矢を立てていただいても良いのではと思います。

 

 

 巨人打線は年俸2.4億円のクルーズ選手が1番セカンドで出場し2安打を放ちました。もっとも、最初のヒットはポテンヒットで2安打目は内野安打ですので、手放しで褒めて良いかどうかは判断の別れるところです。

 ただし、やはりこの選手は守備が魅力的で、1塁にランナーを置いてバッターの俊足乙坂選手が放ったセカンドゴロを華麗にバックトスでセカンドへ送球し、見事にダブルプレーを成立させました。あの場面は普通に体を反らせて2塁に送球していたら1塁まではアウトに出来なかったと思われ、さすがだなぁと感服いたしました。

 給料の高い外国人選手がファームの遠征にやってくるのは毎年毎年巨人戦のお約束なので特に驚いたりはしませんけれども、補強だ補強だと大枚はたきまくるのも費用対効果の面でいかがなものだろうなと、ファームの巨人戦を見るたびにいつも感じています。

 

 

 次にリリーフについて。

 

 ベイスターズモスコーソ選手が6回でマウンドを降りて7回から延長10回まで1イニングづつの継投です。7回から順に小杉選手、林選手、ブロードウェイ選手、そして野川選手です。

 

 小杉選手は前回1軍昇格する直前に見たピッチングと今回とを比べてみて、小さくまとまってしまった印象を受けました。前回見た時は非常に荒々しく、投げた後の守備のことなんか一切考えず一心不乱にどりゃ~!という雰囲気で投げていましたけれども、今日の小杉選手は投げた後にピッチャーゴロが飛んできてもつつがなく捕球できるような、常識的なピッチングになっていました。

 球速は149キロを何度も計時していたのでそれなりに速かったと思いますけれども、その割に強い打球を飛ばされました。小兵の藤村選手にあわやホームランという大きなライトフライも打たれています。

 ピッチャーを見る目が無い僕ごときがプロのピッチャーにご意見申し上げる等とは全くおこがましいにも程がありますけど、願わくば、またあの荒々しいピッチングを取り戻していただければと思った次第です。

 

 林選手はオールスターブレイク以降1試合しか登板していないので何かあったのかと心配していたのですが、今日は元気に登板し、北選手にデッドボールを1つぶち当てた以外は問題なく抑えました。

 林選手は巨人→日本ハムベイスターズという経歴で、北選手はベイスターズ日本ハム→巨人という、なんだか相通ずるものがありそうなお二人ですから、デッドボールをぶち当てて闘魂注入したのかもしれません。

 球速の方は僕が見た限りで最速が139キロで、今季で最も速かったと思います。登板間隔がどうして開いているのかわかりませんが、僕は林選手の豊富な経験がベイスターズ1軍のブルペン陣に絶対に必要だと考えていますので、ただちに一軍に昇格してブルペンリーダーになってもらいたいものです。

 

 待ちに待った新外国人選手のブロードウェイ選手が横須賀スタジアムに初見参しました。前回ヤクルト戸田の試合で制球に苦しんだという知らせを聞いて心配していましたが、今日は多少コントロールがばらつく程度、もしくは日米のストライクゾーンの調整が徐々に進捗しつつあるという具合で、全く問題なく三者凡退に切って取りました。

 ブロードウェイ選手は160キロの球を投げるという前評判でした。それで、星野仙一さんいわく「飛行機に乗っている間に球速が10キロ落ちる」だそうなのでたぶん150キロくらいの球速のピッチャーなのだろうと想像していたのですが、今日は154キロの球を数度、他にも150キロ超えをしまくり、さらに低め低めに決まっていくのが大変頼もしく感じました。

 あとは、二番目の打者の鬼屋敷選手を見逃し三振にとった最後の球が135キロのスライダーだったのですが、ホームベースのギリギリの所でぐいっと曲がる、恐ろしい球でした。ファミスタでもあんなには曲がらないと思います。これは率直にすごいし、大物が現れたと心から感動致しました。

 1軍では山崎康晃選手が残念な結果を出してしまったそうですが、同じく疲れが見える三上選手と2人で半月くらいリフレッシュ休暇をとってもらい、その間はセットアッパーに須田選手、抑えにブロードウェイ選手で挑んで貰えばよいのではないかと、帰りに車の運転をしながらウキウキと考えました。

 負け試合の帰り道にこんなにウキウキするのは久しぶりのことで、皆様には「ええの獲ったわ!」と申し上げておきたいと思います。

 

 同点のまま延長10回は例のアニソン登場曲に乗ってルーキーの野川選手がマウンドに上がり、最速は140キロの球を投げました。

 結果的に1失点で負け投手となってしまうわけですが、ただ、打たれたヒットはいずれも守備位置の合間をつくあまり勢いのないゴロヒットでして、これはちょっと運が無いなと気の毒に思いました。セカンドにランナーがいる場面でショートがベースカバーに入り、サードは三塁線を締めて守っていて、三遊間をゴロで抜けるヒットを打たれてランナー13塁となり、内野ゴロの間に決勝点、という得点経過です。

 野川選手は精神的にはそこそこ強いものがあってコントロールも決して悪く無いものの、最後の決め球という面でまだまだ力不足という事なのだろうと思います。急に覚えられるほど甘いモノではありませんので、地道に取り組んでいただきたいと思います。

 

 巨人のリリーフは8回途中から9回終わりまでを育成の篠原選手、そして最終10回を香月選手という継投です。

 

 香月選手といえばベイスターズに心優しいピッチャーだといやみったらしく何度も書かせていただいたわけですが、さすがに打率1割台のバッターを並べては打てる筈もなく、あっさりと三者凡退でゲームセットとなりました。松本啓二朗選手が俺に出番をくれと言わんばかりに素振りをしてアピールしていましたが、残念ながら出番は来ませんでした。 

 

 

               ■

 

 今日は負けはしたものの、色々と実りのある良い試合だったと思います。僕は満足しています。

 

 それと、試合途中に育成の網谷選手がベンチ前でモスコーソ選手とキャッチボールをしたり、イニング間で黒羽根選手が準備している間の投球練習の相手を務めたりしていました。

 常にマスクとレガースをして、いつでも試合に出られるぞという首脳陣へのアピールみたいなものをしていまして、高卒1年目ながらとてもたくましく思いました。先週日曜日に予定されていたフューチャーズ戦が雨で中止になってしまいましたけれども、もしかしたら出場予定があったかもしれないなと思いました。

 故障の影響もあって今季入団したルーキーで唯一公式戦未出場ですけれども、そろそろ初出場するのでは?と期待したいと思います。

 

 1軍の試合がどうだったかなんてニュースすら見ていない僕には知ったことではありませんので、気分よく床につけそうで良かったです。

 

 

 

読売巨人3-2横浜DeNA

勝:篠原

敗:野川

S:香月

本塁打:堂上(僕の推定飛距離110メートル)

観客数:1723人

 

以上