ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2015年8月22日 千葉ロッテvs横浜DeNA (大和) の感想

 およそ半日ほど垢バンされつつ、健気に戻ってまいりました。I’ll be bacK。今後もシュワちゃんのように頑張りたいと思います。

 さて、今日は酷暑にも負けず大和スタジアムに行ってまいりました。先月の29日以来、約1ヶ月ぶりのベイスターズの試合観戦です。先週の北神戸もそうでしたが、とにかく暑いのなんの、酷いものがありました。お客さんが1800人以上も入ったらしく混雑しているので日傘を使うことも出来ず、仕方なく直射日光をガッツリと浴びながらの野球観戦になりました。

 結局3回裏あたりで体調の危機みたいな予感を覚えてバックネット裏最後尾の屋根のある場所まで退却する事にしましたが、それからしばらくは軽度の熱中症のような症状に見舞われて危ないところでした。僕の周囲にも青白い顔をして死んだような目をしているアラフォー男性が数名おられ、何かの訓練に挑んでいる気分になりました。

 試合前にはセレモニーが行われました。大和市の副市長さん、県会議員(たぶん地元選出)さん、そして地元選出の甘利TPP担当大臣の秘書さんがマウンド付近に立ち、副市長さんと県会議員さんの挨拶が行われました。政治家は人が集まる所に出かけて行って名前を売るのが生命線でありますが、この時ばかりはあまりの暑さに「さっさと終えろ!」と苛立った観客も少なくなかったのではないでしょうか。

 このへんは横須賀スタジアム開幕戦における小泉進次郎議員と吉田市長への反応と180度違うなと思いました。

 本日のスターティングメンバーはご覧のとおり。ベイスターズが今季途中に加入したビロウ選手、ロッテは二木選手の両先発ピッチャーです。大和市のすぐ隣りの横浜市瀬谷区出身の荒波選手がグラウンドに現れた時の観客の反響は、さすが地元のスターだなという大きさでした。願わくば大和スタジアムよりも横浜スタジアムで大反響を受けて欲しいものです。

 まずはベイスターズ先発のビロウ選手。僕は今日初めて御姿を拝見するのでありますが、初っ端から鋭い当たりをビシビシ打たれて大変心配な立ち上がりです。日差しが強すぎて投球がよく見えないのですが、それにしてもボールが上ずっているのがわかります。大和スタジアムはスピードガンがないので正確な球速はわかりませんが、せいぜい130キロ台半ばであろうと思われます。

 ただ、中盤にかけて徐々に調子が上がったのか、3回あたりからはテンポよく抑えていきました。僕自身がフラフラしているので細かいことは定かではありませんが、そんなに球速が増したという感じではなく、低めに集められるようになったのだと思います。初来日でこの酷暑はさぞ辛かろうと思うのですが、7回まで特にバテる様子も見られず、非常にタフな人なのだとお見受けします。

 フォアボールを連発して困らせるようなタイプでは無いようですから、もし1軍で投げる機会があるなら、名古屋ドームや甲子園のような広い球場で投げて欲しいなと思います。

 次にロッテの二木選手。何度か拝見しているかと思いますが、今日はものすごい立ち上がりを見せてくれました。まさに剛球ピッチャーという感じの速い球をビシビシ投げ込み、ベイスターズの関根倉本荒波の123番は当てるので精一杯で結局三者三振に切って取りました。2回以降、井手選手と加藤政義選手にはうまく打たれていましたけれども、それ以外の選手に対しては危なげなく、これはこれはすごいパワーピッチャーだなと感心することしきりです。

 ロッテの先発陣はそれほど潤沢とは言えないのだと思いますが、この二木選手なら遠からずチャンスが来るだろうと感じました。2軍に居る選手ですから完全無欠のスーパーヒーローにはなれませんが、それなりに満足感のあるピッチングは出来ると思います。

 次に野手陣について。

 今日はチームとして全体的に低調でありましたが、加藤政義選手は2安打を放って好調のようでした。特に1本目のヒットは低めの速球を逆らわずに教科書通りのセンター返しで、二木選手に軽くひねられている123番にお手本を示すかのように見えました。守備ではスタメンで入ったサードから途中ファーストへ行き、そこからまたサードへとなかなか忙しい様子でした。特に一級品の守備という感じではありませんが、1軍の内野陣がめまぐるしく入れ替わりまくっている状況ですから、ベイスターズ移籍後初の1軍出場に向けてユーティリティぶりをアピールする戦略も悪くないように思います。

 その他では入団2年目の柳田選手が第二打席に左中間を抜けるタイムリー2ベースを放って打力をアピールしました。目下のところベイスターズの内野陣でもっとも1軍にふさわしいのが柳田選手だと僕は考えているのですが、どうして2軍にいるのでしょうか。まだ33歳ですからセカンドやショートを守っていてもさほど不思議とは思いません。ぜひ1軍で出場して欲しい柳田選手です。

 ロッテの野手陣では、9回に代打で途中出場の根元選手がセンターバックスクリーンに飛び込む起死回生の同点ホームランを放ちました。打球があまり上がらなかったので柵超えはしないかな?と見ていたのですが、思いのほかグングン伸びてスタンドインしました。元々打力の評価もそれなりにされている根元選手ではありますが、ああいう打球を打てるならなんで2軍にいるのだろう?と不思議でなりません。1打席だけでは有りますが、非常に力強い、2軍にいてはいけない選手という印象を改めて持ちました。

 もう一人は、アジャこと井上晴哉選手はどうでしょうか。確かいつもならクリーンナップを任されていたと思いますが、今日は下がって6番を任されていました。やや動きにキレが無いように見え、打席でもこれといったアピールが出来ませんでした。今季のイースタンでの通算成績はかなり良い数字が出ている反面、1軍ではあんまり良いアピールができていないようです。精神的な弱さがあるのでしょうか。ちょっと優しすぎるかな?とは感じていましたが。

 次にリリーフ陣について。

 ベイスターズは8回から大原選手が1イニング、9回から加賀選手が1イニング登板となりました。大原選手の場面はそれほどよく覚えていないのですが、3者凡退だったはずです。9回の加賀選手は先述した通り代打の根元選手にセンターバックスクリーンに運ばれ同点とされるも、続く代打大松選手を打ち取り、その裏に味方がサヨナラ勝ちを収めたため結果的に勝ち投手となりました。根元選手に打たれたホームランは低めの弾道を描いてのスタンドインでしたから、加賀選手のボールにもう少し力強さがあれば違った結果になったのかな?と思わないでもありません。

 ロッテは7回からチェン選手がマウンドに上がりました。昨シーズンまでベイスターズに在籍したチェン選手ですから少し感情の乱れみたいなものがあるかな?と期待しましたが、7回8回とサクサク抑えられてしまいました。しかし9回、途中出場の百瀬選手が粘ってフォアボールを選ぶと、続く渡邊雄貴選手の送りバントの打球処理を自ら焦ってフィルダースチョイスとし、黒羽根選手の打順で代打の多村選手がフォアボール、そして途中出場の赤堀選手も粘って粘って結局押し出しのフォアボールを選び、ノーヒットで敗戦投手となりました。

 この回に出した3つのフォアボールのうち多村選手に与えたもの以外、百瀬選手と赤堀選手へのものはそれなりにストライクも投げ込めてはいたものの、いずれもカットされて、耐え切れなくなってのフォアボールという風な感じで、酷な言い方になりますが、昨年とあまり変わらないなと感じました。

 両先発ピッチャーともこの酷暑の中でも本来の自分のピッチングで良い内容を残せたと思いますが、最後はリリーフで試合が動き、そして試合が決まってしまいました。両チームの苦悩が垣間見える最終盤の攻防だったと思います。

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 明日は横須賀スタジアムのデーゲームで行われます。なぜこの時期にデーゲームを組んだのか意図がわかりませんが、体力に自信のない方は相当慎重に行動されたほうが良いと思われます。横須賀スタジアムは大和スタジアムよりも、日陰となる休める場所がごくわずかで、逃げ場が殆どありません。海が近い上に台風が近づいているので風で体感温度が下がってくれれば良いですが、熱中症にはくれぐれもご注意の上、ご検討頂ければと思います。

 それにしても、大和スタジアムにもナイター照明があるのに、どうしてデーゲームを組んだのでしょうか。試合中ずっと直射日光のまっただ中で立ちっぱなしとなるアンパイアの健康にくれぐれも注意して欲しいものだと思いますね。

千葉ロッテ2-3x横浜DeNA

勝:加賀

敗:チェン

本塁打:根元

観客数:1800人以上

以上