僕はピッチャーを見る目が無いらしい
DeNA陳、プロ初登板は3回途中4失点
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140716-00000106-nksports-base
期待の陳選手は華々しいデビューとはいきませんでした。Jスポーツの中継中のリポートによれば、陳選手は試合前日から緊張していたようですから、充分に力を発揮できたわけではないようです。先頭打者にいきなりストレートの四球を出し、次の打者にもストライクが入らずに困っている時点で相当緊張しているのが伝わってきましたが、とにかく残念な結果に終わりました。
これから4日間のオールスター休みを挟んで後半戦が始まりますが、果たして二度目のチャンスはもらえるでしょうか。彼は外国人選手枠ですので、ブランコ選手が帰ってくるであろうオールスター明けの時期に陳選手の枠が残っているかどうか微妙な所ですが、これに懲りずにもう一度チャンスを与えてあげて欲しいと願っています。
さて、ファームを中心にプロ野球を見る者として、醍醐味の一つが将来出世する選手を占うことです。
例えば筒香選手のようにルーキーの頃からファームでホームランを量産していた選手が将来出世すると占うのは当然ですが、ファームでもパッとしない選手の将来性にフォーカスして重点チェックし、その選手が実際に大成すると、まるで自分が育てたかのような喜びが溢れてくるのです。
それを仲間内以外で開帳するような事はこれまでありませんでしたが、自分の記憶に正直に向き合って、実際の所どうだったか、そのピッチャー編を書いてみたいと思います。ちなみにこれはベイスターズ以外の選手も含まれます。
■眞下貴之
眞下選手のルーキー年は同期の安斉選手とともにファームのローテーション投手として非常に良い活躍をしました。スピードガンのある平塚球場で見た試合では最速135キロくらいしか出なかったものの、スピードガンで出てくる数字以上に球速が速く感じられました。そしてドロンと曲がるスローカーブは、調整で降りてきた一軍級の選手でさえ手も足も出ないという、まさに盛大に夢を見てしまう内容でした。
実際に1年目から一軍の試合に登板して巨人相手に6回2失点の好投を見せましたので、これは2年目から1軍の先発ローテで二桁勝利も大袈裟ではないなぁとニヤニヤが止まりませんでした。
しかし、実際には直近3シーズンで1軍の登板がゼロと、全くとんでもない未来を迎えてしまいました。確か尾花監督にフォームを矯正されるも、なかなかフォームが固められずに、やがて球速が130キロも出なくなってしまったのでした。去年彼が先発した平塚球場の試合でも最速120キロ台のストレートと緩い変化球で投げ続ける、まるで高校野球の2回戦みたいなピッチングをするようになってしまいました。
どうしてこうなったと言えばひとえにフォームなのでしょうが、同期の安斉選手ともども、非常に悔やまれるなぁと思っています。
■日高亮(ヤクルト)
眞下選手に続いても左腕の日高投手です。プロ野球選手にとって身長181センチはそれほど高い方ではありませんが、大きく見せるフォームで、まさに2階から投げ下ろすようにダイナミックに投げ込んでくるので、これは将来楽しみだなぁと期待して見ていました。が、その何年か後に1軍の試合で金城選手に満塁ホームランを打たれ、ベイファンとしては別の意味で楽しみが成就される結果となりました。
左腕はどこのチームでも重宝されるので今年も1試合だけ上で投げているようですが、年齢的にもそろそろ首元が涼しくなってくる頃かなぁと思います。
■宮田和希(西武)
こちらも左腕の宮田投手です。どうやら僕は無意識のうちにカーブピッチャーを好む習性があるようで、宮田投手もキレのいいカーブが魅力のピッチャーだった記憶があります。数年前に見た時は制球に難があったようで主にリリーフで投げていましたが、昨日の西武第二のベイ戦で先発して5回を無失点に抑えているようです。
僕が興味をもつようになってからかなりの年月が経ちますが、いまだに一軍の戦力になっていないあたり、やはり僕の見立てはハズレだったようです。
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僕はロッテオリオンズが千葉に移転してしまってからしばらくの間、プロ野球への興味を失っていました。球場で見るのが当たり前でしたので、手近で見られなくなった途端に急速に萎えてしまったのです。
そんな僕が再びプロ野球に興味を持つに至ったのは、たまたまテレビのニュースで見た、吉見祐治という将来性豊かな大型左腕に釘付けになったから、でした。そういうキッカケからしてわかるように、どうやら僕にはピッチャーを見る目は無いらしいのです。
だからこの際ハッキリさせておきますが、僕がこのブログでどんなに一生懸命将来性豊かなピッチャーを推奨していようとも、それは話半分に聞いておくくらいに済ませておいて下さい。くれぐれも真に受けないようにしてください。まかり間違えて真に受けて、後でイライラしても責任は持てません。
ただ、逆にバッターを見る目は多少自信があります。最近ではロッテの角中選手の育成時代とか、西武の坂田選手が将来有望とウオッチしていた選手ですし、まだ日の目を見ていない選手では巨人の坂口選手が有望です。これは話半分以上の心持ちで受け取っていただきたいです。
とにかく心のなかでつっかえていたものを取り払ってスッキリできましたので、これからも大いに自由気ままに書いていきたいと思います。
以上