山口俊よく頑張った。そしてなによりブーイングを浴びせるベイスターズファンの気味の悪さ。
いつかこういう日が来るだろうなと、僕は思っていました。
2016年暮れの山口俊選手がFA移籍を決めた時に、僕はとてもショックでこういうブログエントリーを書きました。
そして、この期に及んでもまだ山口選手にブーイングを浴びせ続ける一部ベイスターズファンの、なんという気味の悪さ。
とりわけ、7回裏の途中で山口選手が治療のためにベンチに戻り、再びマウンドに上がった時に浴びせられたブーイングの気持ちの悪さといったら、筆舌に尽くしがたいと思いました。
僕はそれをBS-TBSのテレビ中継で見ていましたが、新タ悦男アナウンサーも解説の佐々木主浩さんもしばらく意味がわからず、言葉を失っている状況になりました。僕も全く同様でした。
一人二人粘着質な人が執拗に続けているというのであれば、それがその人のパーソナリティなのだと諦める他ありませんけれども、テレビを見た限りにおいては相当な人数がそのブーイングに関わっているのが明らかでしたから、本当に寒気を感じました。
そして、これがベイスターズファンのベーシックな態度だと言うのならば、僕はそういう人達と距離を置きたいと思いました。
病的だと思いました。もはやこれはスポーツではないと思いました。
■
山口俊選手がベイスターズに居た頃を知るファンであるならば、一体なぜFA移籍するに至ったのか、よほど勘が鈍くない限りは理解出来ていると思います。
ファンはネットでも球場でも四六時中罵詈雑言を浴びせ、山口選手のレプリカユニフォームを着ているだけで攻撃されると訴えるファンも居たほどでした。それは明らかに度を越していました。
巷に聞くイジメのメカニズムにも似通っているように見えましたし、いまでも時々ネットで話題になる田舎の村における「村八分」的な行為にも似通っているように見えました。
イジメの加害者も田舎の村で村八分をしている人達も僕らと同じ基礎構造を持った人間でありますから、それと同質の行為を悪気も無く、後先に残す禍根に思いを致せずに繰り返してしまう事も、あるのかもしれません。
同じ穴のムジナなんだろうなと僕は思います。
■
そして、こういう事をいまだに続けている以上は、そう遠くない日に新しいターゲットが登場して、再び同じことが繰り返されるのではないでしょうか。
僕が今持っている危機感というのが正にそれで、だからこそ僕は微力ではありますが、ベイスターズファンの皆さんに冷静さを取り戻して欲しい、こういう馬鹿な真似は止めて欲しい、そういう風な趣旨の訴えかけを、このブログを通じてやっていきたいと思いました。
■
山口選手がFA移籍した背景にはそういったファンの態度と共に球団の彼に対する過小評価と、冷淡な態度があった事も指摘しておかなければなりません。
かつて内川選手や村田選手が横浜スタジアムでファンから異様な個人攻撃や家族に対する誹謗中傷を投げつけられるも、球団はほとんど一切彼らを擁護しようとせずに見放し、それが彼らのFA移籍に繋がった背景が有りました。
山口選手もそういった悪循環の一端であったと言えるでしょう。だからチームが初めてCSに進出するなど、いよいよ暗黒期の終焉を予感させる時期に差し掛かっていたにも関わらず移籍する選択をしたのだと言えるでしょう。
未だに続けられる心無いベイスターズファンのブーイングは、そういった悪循環を今尚引きずっている、性懲りの無い事実であると言えるでしょう。
■
我々は能力の高い選手を自らの不甲斐なさゆえに手放す事となり、そのツケをいま背負わされているのです。
ベイスターズ球団もベイスターズファンも、少しは反省したらどうかと言いたいと思います。
以上