2018年シーズンでブレイクしそうな若手ベイスターズ選手ベスト5のお時間です
.
あけましておめでとうございます。あと1ヶ月半で四十路を迎える僕です。これからも二十歳のつもりで生きていきますが、そんな僕を今年も宜しくお願い申し上げます。
さて、新春一発目のブログを書くという事で、それにふさわしいテーマはなんぞやと考えまして、今季ブレイクしそうな若手選手について書くのが良かろうと結論づけました。
それで今からつらつら書いていくわけですが、ひとつ予め申し添えますと、僕はアマ野球のことを全く知りませんので、したがってルーキーの事もさっぱりわかりません。したがって、ルーキーの各人はこのベスト5の候補にはなりません。
あとは、「若手」の定義付けも特に確固たるものはなく、2017年シーズンであまり1軍の試合に出ていなかった選手をもやっと想像していただければ幸いです。
. ■
■第5位 網谷圭将捕手
まず5位に推挙したいのは育成入団3年目を迎える網谷選手です。同じ育成3年目の山本武白志選手とどちらを入れるかで悩みましたが、網谷選手としました。
1年目の春季キャンプから首脳陣の好評価を得ていたものの、そのキャンプ中に大怪我をして夏場までファームの試合に出ることさえ叶わず、2年目となる2017年はチーム事情で内野を守ったり捕手に復帰したり守備面での苦労が絶えなかったものの、シーズン終盤にようやく調子を取り戻して4本塁打をマークしました。
元々打力を買われての入団で、だから入団以来ほとんど内野手として出場していた網谷選手です。まして、高卒の育成選手ですからただでさえ基礎固めに時間が欲しいのに、そこへチーム事情でいきなり捕手に戻されて守備の練習をイチからやり直さざるを得ず、だいぶ遠回りをさせられてきた感があります。
ですから普通の高卒野手と比べて野手としての練習時間は相当少なかったと見るべきですが、それでも2017年終盤のバッティングの進歩は目を見張る物がありました。
チームは今後、網谷選手を捕手として起用するつもりなのか、それとも以前のように内野手として使うつもりなのかによって今後の見通しは大きく変わりますが、仮に内野手として起用してくれるのであれば、守備力はそこそこ整っていますし、バッティングの成長力は目を見張るモノがありますので、それこそ今季中の支配下登録も充分可能なのではないかと、そんな期待をしている所です。
かつて西武と中日で活躍した和田一浩さんのような率も稼げる長距離砲として、網谷選手は魅力たっぷりのホープです。
■第4位 国吉佑樹投手
もはや若手とは言えないかもしれません。筒香選手と同期入団で今年9年目ですが、しかしまだ27歳であります。
国吉選手がそもそも迷走したキッカケは2016年に自らが希望して先発に転向した事でした。当時は1軍の先発ローテが充実していて本人の調子が良い時でも昇格する機会を得られず、むしろ調子が下降気味の時に唯一のチャンスが来て結果を残せず。翌2017年シーズンはいまいち立場のはっきりしないまま1軍で4試合リリーフ登板しただけで終わってしまいました。
あくまで傍から見た印象に過ぎませんが、もう国吉選手には先発転向に対する未練は残されていないと思います。いま最も必要なことは、明確な役割だと言えます。この状況で勝ちパターンのリリーフを任せてくれと言える立場にはありませんが、彼の長所が最も活きるであろう、1イニング精一杯後先考えずに腕を振って投げる、そういう役割を与え、再び輝かせてあげて欲しいと、ただただ願っています。
昨年の日本シリーズではソフトバンクのリリーフ陣が軒並み150キロオーバーの速球を常時投げ込んでくるのに面食らったものでしたが、国吉選手にはそれに伍するだけの才能があります。ですから、やや手薄なリリーフ陣を埋めるべく、国吉選手にそういう役割を明確に与えてあげて欲しいと、そのように思っています。
■第3位 細川成也外野手
2017年のシーズン最終盤に1軍に現れてホームランを連発したかと思えば、クライマックスシリーズと日本シリーズでも物怖じせずに結果を残した細川選手を3位に推挙したいと思います。
細川選手は日本シリーズの後に台湾のウィンターリーグに参戦したわけですが、そこでは思うような結果を残せませんでした。本人曰く、打撃フォームを崩されてしまったのが主な原因との事でした。
なるほどな、と思いました。というのも、細川選手はファームでもシーズン終盤にあまり調子が良くはなかったものの、1軍に来てラミレス監督や坪井コーチの熱血指導を受けて調子を上げたという経緯がありました。それが親元を離れて台湾でプレーすると、再びフォームを崩して結果を残せなくなってしまったというわけで、好調と不調の原因は火を見るよりも明らかであります。
ですからもしも細川選手が2018年シーズンにファームで過ごす時間が長いようならば、もしかすると2017年とさほど変わらないような成績に留まり、状態云々は別として1軍に置き続けてもらえるならば、ある程度の成績を残せそうな予感がある、という事ではないでしょうか。
もっとも、ファームの打撃コーチは2017年の高須&小池コンビから嶋村&柳田コンビに人心一新しておりますので、新コンビがどのように細川選手をリードするのかによって変わる部分もあるでしょうが、今年も細川選手から目を離せそうにないでありましょう。
※ 初出で細川選手の名前を間違えて「細川聖也」と書いてしまいました。指摘してくださった方、どうもありがとうございました。
■第2位 佐野恵太内野手
台湾で行われたウィンターリーグで大活躍してMVPまで貰ってきた佐野恵太選手を2位に推挙したいと思います。
佐野選手が台湾で大暴れしていると聞いて、僕はさほど驚きませんでした。元々それくらい出来て当然の選手だからです。入団1年目でシーズン途中からいきなり捕手をやらされながらも11本塁打をマークした選手なのです。その佐野選手から捕手という足枷を外したらどうなるか。それが台湾ウィンターリーグの出来事なのです。
幸か不幸か、佐野選手は器用過ぎたのです。黒羽根選手の放出に西森選手大怪我による捕手不足で急遽ミットとマスクを持たされて、それでそつなくこなしてしまったがために、シーズン終盤の大事な時期にバッティングで首脳陣にアピールする機会を損なってしまった、ただそれだけなのです。
これまで梶谷選手や松本啓二朗選手などの不器用極まる選手たちを数多く見てきた僕にとって、佐野選手の器用さは大変異質なものでした。初めて実戦でマスクを被った鎌ヶ谷での出来事は今でも忘れられません。あの福地選手にのびのびと腕を振って気分良く投げさせているのです。既存のどの捕手よりもうまく福地選手をリードする佐野選手の姿が、そこにあったのです。
ただ、いくら佐野選手に才能があるとは言え、捕手とバッティングの二兎を追って即レギュラーをつかめるほどプロの世界は甘くありません。だからこそ僕は佐野選手にマスクを被らせるのを止めて、2018年は外野手として梶谷選手をレギュラーから引きずり下ろす役割を与えて欲しいと、そう願っております。
■第1位 熊原健人投手
栄えある第1位は熊原選手であります。
僕が熊原選手の一番の長所と捉えているのは、スタミナです。完投能力とも言えるでしょう。9回まで、球数が100球を超えてもゆうに150キロ近い速球を連発できる類稀なスタミナを持つのが熊原選手その人です。
ベイスターズの2017年チーム完投数はリーグワーストの5に留まりました。2016年は9試合でリーグトップでしたから、急転直下です。これは山口俊選手が抜けたのも大きな要因で、この完投能力のある先発ローテピッチャーを1人でも多く養成する事が、リリーフの負担を軽減し、チームの戦力アップに不可欠となります。
まだまだ荒削りな所も多く、シーズン通して先発ローテで投げ続けても防御率が4を切れるかどうか難しい所もあるかもしれませんが、登板した中で4試合に1回でも完投してくれればそれだけで6つの完投数が稼げますし、それはチームにとってものすごく大きなものになるに違いありません。
また、そうやって場数をこなす中で様々な学びを得て、防御率4前後のピッチャーから3を切るピッチャーへと進化していってくれると期待しております。
当面は先発ローテの5番手か6番手を目指していく立場になるでしょうが、2018年シーズンの中で1つでも上の地位を奪って欲しいものです。
. ■
いかがだったでしょうか。
皆さんそれぞれご意見はあるでしょうから、2月のキャンプや3月のオープン戦に向けて、頭の自主トレーニングみたいに議論ができれば良いなと、そんな感じですよって所です。
以上