ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

ベイスターズはいまだ試行錯誤の途中なんだよ論

 

 今日は一部始終僕の希望的観測を主として書いていきます。おいおい僕の書いたことが当たったらドヤ顔をして「ほれ見たことか!」と言いますし、外れたら何食わぬ顔で、何事もなかったように振る舞うでしょう。

 

 さて、交流戦のラスト6試合を全敗した事で再び悲壮感みたいなものが垂れ込めてきたベイスターズファン界隈ですが、僕は全く心配する必要など無いと考え、その旨申し上げたいと思います。

 

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 特にこのインタビューは示唆に富んでいると思います。

 

 

「最後の6連敗が痛かった。楽天に3連敗するとは思ってもいなかったし、最低でも日本ハムに1勝、楽天に2勝できると思っていた。先発が序盤に失点して、相手のリードにも追いつけない状況が続いてしまった」

 

 

 

 日ハムに1勝、楽天に2勝する計算でいたという所に僕は目を引きました。つまりラミレス監督は、戦う前からカード負け越しも含めた星勘定をしていたという事になります。

 

 僕は交流戦に入ったばかりの頃からなんとなく、ラミレス監督が本気で勝ちにいっていないのでは?と感じていました。交流戦を全力で勝ちに行くよりかは、選手や戦術の実験を行う、ある意味オープン戦のような存在とみなしているのではと感じていたのです。

 その思いを強くしたのがソフトバンクとの3連戦でした。皆様知っての通り、我らがベイスターズ交流戦最初の6連戦を4勝2敗と幸先良くスタートさせたわけですが、その次の対ソフトバンク3連戦において大不振のロマック選手をあえてスタメンに戻したり打順を日替わりオーダーにしたり、最初の6連戦とは全く趣向の異なる戦い方を打ち出して、その結果として取れそうな試合まで落とし3連敗する事態となりました。

 上昇ムードのチームの陣容をあえてガチャガチャといじくり回すのは、普通の指揮官にはまず考えられない行動です。好調なときはなるべくメンバーを固定して戦いたいのが常だと思いますが、あえてそこをいじくり回すからには、それなりの意図があったと考えるのが妥当ではないでしょうか。

 オリックス戦に関しては先乗りスコアラーを送り込んでまでガッチリと勝ちに行ったと後に報じられましたが、そのあたりがなおさら実験くささを強めているのではないでしょうか。

 

 ではなぜ交流戦を本気で勝ちにいかなかったと言えば、シーズン終盤戦に向けて、その頃にどのような戦い方を打ち出せるのかをシュミレーションしていたのではないでしょうか。

 

 シーズン終盤に主力で怪我人が出た時に誰が代わりとなりうるか、打順をコロコロ変えてもすぐに順応できるか、スコアラーの集めてくる情報は的確か、そのようなチームを統治する上で必要な機能を確かめていたのではないでしょうか。

 起用する選手が若手に偏っていたのも、ある程度計算の立つ中堅ベテランをあえて実験する必要がそれほど大きくなく、それよりも未知数の若手を試したい意向が働いた結果ではないでしょうか。

 また逆に、筒香選手にいつも早めに守備固めを出していたのも、ラミレス監督は「筒香選手が抜けたらヤバイ」と深刻に受け止めていたからこそ、僅差の試合でも守備固めを送って万全を期していたのではないでしょうか。

 

 ラストの6連戦が全敗に終わったのは監督としても予想を超えて悪い結果となったという事で問題は問題に違いありませんけれども、しかしながらセリーグ2位までのゲーム差はそれほどでも無く、首位とて決して到達不可能なゲーム差ではありませんから、ベイスターズファンの皆々様におかれましては、そう嘆きなさるなと、冷静に努めるようお訴えしたいと思います。

 

                  ■

 

 これから交流戦を終えてセパ各リーグが再開され、オールスターブレイクを挟んで終盤戦へと向かうわけですが、その中でベイスターズの各ポジションにおける、新しく1軍の戦力に加わってくる楽しみな顔ぶれについて触れておきたいと思います。

 

■先発ピッチャー

 

三浦大輔選手

→もう一軍の試合で先発を任されても往年の力を発揮できる状態にあります。今永選手や石田選手が抜けてもそこに加わっていけるでしょう。

 

三嶋一輝選手

→やや安定性に欠ける面は否定出来ないものの、昨年までのどうにもならない状態は脱しました。キャッチングの安定したキャッチャーとバッテリーを組むことが何より重要で、戸柱選手さえしっかりすれば三嶋選手の実力も充分発揮されます。

 

・飯塚悟史選手

→一軍登板経験がないだけに未知数ですが、一軍のマウンドにビビッて実力を発揮できないタイプではありません。最近は少し球速を抑えた制球重視のスタイルで安定しており、まずはナゴヤドーム等の広い球場からデビューさせたい所です。結構スタミナがあります。

 

■中継ぎピッチャー

 

高崎健太郎選手

→体調等の理由で大幅に出遅れましたが、今はファームの試合に登板を重ねて調子をほぼ取り戻しました。制球が良く経験も豊富なので故障の須田選手に代わる存在になれるでしょう。

 

林昌範選手

→手術明けで復帰に手こずりましたが、こちらもファームの試合で登板を重ねて大変順調にきています。手術明けのピッチャーは制球に苦しむことが少なくありませんが、林選手には特に問題はないようです。まずはザガースキー選手の代わりで一軍昇格するのが良いのではないでしょうか。

 

・加賀繁選手

→故障の影響でチーム合流が遅れましたが、最近はリリーフで連投もこなす等、すっかり体調を取り戻しています。ただし球速が最速でも135キロを超えない程度に留まっており、ワンポイントリリーフなどの限られた起用法になるのではと思います。メンタルの強さは折り紙つきであり、厳しい場面で必要な存在です。

 

■野手

 

・嶺井博希選手

→既に一軍登録されていますが、目下のところは打力を買われての起用がメインですし、僕も守備に関してはまだまだ昨年とさほど変わらないとみています。しかしながら打力については一軍昇格で即結果を残しているのを見ての通りで、この際ロペス選手の穴を埋めるべくファーストでの起用を提言したいと思います。宮崎選手がサードなりセカンドなりに回れば、ベイスターズ打線の厚みが相当増してくるのではないでしょうか。

 

・西森将司選手

→もう一人もキャッチャー登録の西森選手です。彼は俊足のスイッチヒッターで外野もある程度守れますから、やや不足がちな右の代打、緊急キャッチャー、代走要員としてベンチに置いておきたい1人です。乙坂選手の穴を埋める存在になるでしょう。

 

 

                ■

 

 僕は投手陣についてはさほど心配していません。問題はキャッチャーと打撃陣です。

 

 交流戦終盤になって先発ピッチャーが打ち込まれだした原因の一端は戸柱選手にもあるでしょうし、彼はまだルーキーですから過度な期待は禁物です。当初ラミレス監督が打ち出していたベンチからリードを行う方針を復活させるのも一つの手だと思います。

 

 打撃陣についてはチームのカンフル剤になりそうな選手がチラホラおりますので、今後は積極的に起用するべきです。具体的には先述した嶺井選手や、最近再び一軍昇格した白根選手も重要な存在です。

 

 大切なことは、現有戦力をしっかりと再評価して、言葉は悪いけれども、使える選手をしっかり使うことです。やみくもに他所からの補強に血眼になるのはチームのバランスや士気に悪い影響を及ぼしますが、逆に現有戦力からヒーローが出ればチームは活気づく筈です。だからこそ2軍も含め、選手を適切に評価するべきなのです。

 

 

 ベイスターズが前回優勝したのはアジア通貨危機まっただ中の折でしたが、では最近はどうかといえばイギリスのEU離脱問題で通貨や株価が大混乱をきたしていて、その時と今とで何かが通じているように思われてなりません。

 

 今年こそベイスターズが優勝するのだと信じて、引き続きベイスターズを応援してまいりましょう!

 

 

以上