ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

頑張れブーちゃん

 

 ベイスターズの宮崎選手は横須賀スタジアムの女性ファンから「ブーちゃん」と呼ばれています。宮崎選手が打席に入ると、どこからともなく「ブーちゃん!」と黄色い声援が飛び、時々悪乗りした男性ファンから野太い声で「ブぅーちぁ~~ん」と声がかかります。

 

 なかなか愛されています。

 

 さて、僕はこのブログを始めた割と初期の頃から宮崎選手を高く評価し続けてきました。スポーツナビの「このブログの記事ランキング」で2位の座を長々と守り抜いている「そろそろ1軍にあげて欲しい選手たち 」という2年前のブログエントリーでも宮崎選手のバッティングを評価する意見を書きましたし、今年の1軍が開幕する前に書いた「それでもベイスターズが優勝や!」というブログエントリーでは、宮崎選手が今年首位打者を取ると高らかに宣言したほどです。

 

 僕は自分の意見の一貫性を結構気にする方で、それで事ある毎に僕が過去に書いたものをいちいち引用しているのですけれども、宮崎選手については2年も前から高く評価し続けているのに、なかなか一軍で起用してもらえなくて歯痒く思う反面、僕自身の2年前から書き続けてきた宮崎選手に対する評価は段々と確信に高まりつつあります。

 

 やはり宮崎選手は極めて高い才能を持った素晴らしいバッターだと、可能性ではなく確信として皆さんにお訴えをしたいと、改めてそう思うようになりました。

 

 宮崎選手がもしも1軍の試合に常時出場し続けるとするならば、一体どれほどの成績を残せる選手かと、皆さんはどうお考えでしょうか?

 

 僕の見立てによれば、打率.320で15本塁打の80打点というタイプではないかと思います。

 過去のプロ野球選手で似たようなタイプを探すとするならば、現在埼玉西武の監督を務めておられる田辺徳雄さん(バッティングのみ)という感じがしますし、今でも現役の選手で例えるならば、ソフトバンク松田宣浩選手が一番近いかな?という気がします。

 

 宮崎選手は大変パワーのある選手で、一説によれば片手でリンゴを握り潰せるほどの握力の持ち主だと言われています。

 ただ、握力が20kg少々しか無かった門田博光さんがホームラン王になれるというのも野球というスポーツの不可解な所で、ですから、パワーがあるからイコールホームランバッターになれるとも限りません。

 宮崎選手も、何年も1軍のレギュラーとして試合に出続けられればいずれ30本くらい打てる年が来るかもしれませんが、それはあくまでレギュラーの座を不動のものに出来た後で追加で考えて欲しい課題なのであって、まだレギュラー争いの輪に加えて貰えるようになったばかりの現状を考えると、ホームランをたくさん打つよりはコンスタントにヒットと打点を稼ぐ事を優先すべき時期ではないでしょうか。

 

 

 宮崎選手の今シーズンの成績は、5月15日の阪神戦で猛打賞をマークしたのを加味しても打率.258ですから、レギュラーを不動のものに出来るだけの納得の数字とは言えません。

 ただ、今季は故障で戦線に加わるのが遅くなった上に、1軍の試合にスタメンで起用して貰えるようになってからまだ間もないという事情もあります。

 いくらシュアな打撃が売りだとは言っても、ある程度の好不調の波があるのは致し方ないことです。あのイチローさんも、MLBのシーズン最多安打記録を達成した2004年の4月の月間打率は.255しか無かったわけでして、調子の悪い時だけを見て評価をしては、選手の才能を見誤る事にも繋がりかねません。

 

 

 宮崎選手の当面の課題は、いかにして毎試合コンスタントに試合に出して貰えるのか、その一点に尽きると思います。

 今年は今のところセカンドがメインでファーストも少しだけ守った程度ですが、元々の本職であるサードのレギュラーも誰かが不動の座に就いているとは言いがたい状況ですから、ぜひともサードでも試合に出して貰いたいです。セガサミー在籍時にちょっと守った程度の経験しかないセカンドの守備をあれくらいこなせるのですし、全般的な守備力がルーキーの頃とは比べ物にならないくらい上達していますので、充分務まると思います。

 

 ベイスターズは新外国人選手としてスイッチヒッター内野手を獲得したという発表がありましたけれども、これも宮崎選手のレギュラー獲りにとって一つの大きなハードルと言えるでしょう。

 大切なことはチームが強くなる事であって、チームが強くなる事より宮崎選手のレギュラー獲りが優先されるようではなりません。それは当然念頭に置いた上で書かなければなりませんが、しかし新外国人選手がセカンドとサードの両方を1人で守りぬくのは不可能ですから、宮崎選手も新外国人に負けないように、なおかつどちらか一方のレギュラーを獲得するように取り組んでもらいたいと思います。

 

 

 悲願のリーグ優勝に向けてベイスターズの当面の課題が何だったかと言うと、抑えの山崎康晃選手やセットアッパーの三上選手に繋ぐまでのリリーフが心許なかった事ですが、それはフロントによる緊急補強やルーキーの熊原選手が現れた事でだいぶ改善されたと思います。

 もう一つの課題として大きかったのが打撃不振ですが、これの原因は主軸の故障者が多かったことやラミレス流の浸透に時間がかかった事も理由としてあったようで、徐々に改善されつつあります。さらにそこに宮崎選手がレギュラーとして加わっていけば、絶賛大ブレイク中の倉本選手の活躍も相まって、全く不振でもなんでもない強力打線に生まれ変わるのではないでしょうか。

 それでさらに新外国人選手のエレラ内野手(仮)が前評判通りの活躍でもしようものなら、全く非の打ち所の無い、21世紀型マシンガン打線としてセ界を圧倒できるのではないでしょうか。

 

 

 ベイスターズは昨年、前半戦絶好調でのぼせ上がって後半えらいことになるという経験をしておりますので、あんまり図に乗るような事はしないでおきたいと思うのですけれども、しかし、どう控えめに見積もっても優勝しか考えられない、とも、僕は思っています。

 

 とにもかくにもベイスターズの優勝に向けて宮崎選手のレギュラー獲りは必要不可欠であるという風に考えておりますので、皆さんも応援の程お願い申し上げます。

 

 

以上