ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

BCリーグに提言したい! その2「BCリーグよ大志を抱け」

 

 昨日書いたBCリーグのインターネット対策について、ネット上でいくつかご感想を寄せていただいたのをありがたく拝見致しました。

 そのご感想を通じて僕が初めて知ったのが、BCリーグの試合のいくつかをabemaTVで配信していたという事です。昨日のブログの文中でabemaTVで流してもらう云々と書いたのは、事前にBCリーグのホームページで現状を確かめた上だったのですが、お寄せ頂いた情報に気付いてヤフーで「BCリーグ abemaTV」と検索してみました所、どこに隠れていたのか、確かにその情報が書かれているのを発見いたしました。

 

 なので、早速今後はabemaTVでBCリーグの試合をなるべく見てみたいと思うのですが、BCリーグのホームページに貼られてある球団別URLに早くもリンク切れしている部分が見られますし、せっかくのチャンスを全く活かせていないんだなと、残念にも思いました。

 

 今はabemaTVがローンチしたばかりとあってテレ朝もサイバーエージェントもかなりの予算を使って知名度や利用の普及に務めているタイミングですので、BCリーグ本体や各球団のホームページでも積極的に利用促進をはかっていくべき時ではないでしょうか。

 

 まずは多くの人に興味を持ってもらうための努力を惜しんではならないと思います。

 

 

                ■

 

 インターネット対策は横に置いておくとして、今回僕が申し上げたいのは、BCリーグはどのような将来像を描いているのか、いまいちよくわからないという事です。

 

 BCリーグが短中期的に思い描いている目標は1人でも多くNPBへ選手を送り込む事や球団数を増やしていく事などが挙げられるのでしょうが、では中長期的にはどのような理想や目標を考えているのでしょうか。

 ただ大勢の選手を送り込み続ければそれで良いのか。球団数がNPBを超えれば満足なのか。それで充分とは誰も思わないはずです。

 

 僕は自分で事業をやりながら目標を持つ事の大切さを強く感じています。なにか困難が訪れた時に、その困難を乗り越えるにはそれなりの目標や動機が無ければ簡単に挫けてしまうからです。

 

 また、人間は基本的に易きに流れやすい性質があるとも考えています。なかなか思うように成長出来ない時に、現状に甘えてしまい、本当は何をしたいのかよくわからなくなってしまうのです。

 

 ですから、BCリーグの統一見解として、中長期的に目指す道、指針を掲げるべきだと提言します。

 

 

 ちなみに、これはよく知られる話ですが、NPBは「MLBに追いつき追い越せ」を目標に頑張ってきたと言われています。

 

 僕は正力松太郎さんを日本プロ野球の父と呼ぶことに強い違和感を禁じ得ないという人間ですが、それはともかく、正力松太郎さんは自身が経営する読売巨人軍にもNPBにも、MLBを目標として成長を目指せと言ってきた、とされています。

 僕は正力松太郎さんがものすごく嫌いなのですけど、個人的に好きかどうかは別として、目標設定は非常に適切だったと思いますし、その為に毎年のようにアメリカからメジャーリーガーやマイナーリーガーを来日させては対抗試合を行った事も評価すべき取り組みだろうと考えます。

 

 事実、戦後数十年に渡って全く歯が立たなかったMLBに対して、近年になってようやくそれなりに戦えるようになってきたのは誰しもが認める所ですから、NPBがそうであるように、BCリーグにも、一見すると無謀とも思えるような遠大な目標を掲げることは、大変重要な意味を持つのではないでしょうか。

 

 では、BCリーグは中長期的に何を目指せば良いのでしょうか。

 

 それは、選手の技量的にも球団経営的にもNPBを超える事を目指すべきだと、そのように考えています。

 

 BCリーグは2007年に最初のシーズンを行っていますので、今年2016年のシーズンがちょうど10年目という事になるでしょうが、選手の技量としてはこの10年でどれくらい進化したでしょうか。

 何を持って選手の技量として指し示せるのかは人によって違うでしょうが、仮に一つの物差しとしてNPBのドラフトで指名された人数を基準とした場合、初年度は内村選手ただ1人だったのが、2015年は6人に増えていますので、それなりに向上したと見ることも可能かもしれません。

 ただし、その前年と前々年には1人づつしか指名されておらず、2015年の6人のうち5人は巨人が3軍を創設する為に育成枠で大量獲得したという特殊要因が重なった為であるとも言えますので、見方によっては2007年から目立った進歩は見られていないとジャッジできてしまうのではないでしょうか。

 

 球団経営の指標として適切なのは観客動員数でしょう。2007年のファーストシーズンは全球団の1試合あたりの平均数は1790人だったのが、2014年シーズンで854人と、だいぶ減らしてしまったようです。

 もっとも、減った理由は新規加入した球団の集客力が伸びてこない事や無料招待券の関係などもあるようで、一概にお客さんが減ったとは評せないようですが、少なくとも増えていないのは確かで、この点においてもなかなか成長できていないのが実情といった所ではないでしょうか。

 

 

 このように非常に苦しい状況であるとわかった所で「NPBを超えろ」と突きつけるのは正に無謀とも思えるような遠大な目標に間違いないわけですが、しかし、困難な時だからこそ遠大な目標を掲げるべきであると、先ほども触れた通りなのであります。

 

 逆に言えば、中長期的な目標を具体的に掲げてこなかったからこそ、このような状況に甘んじているとも言えるのではないでしょうか。

 

 具体的にどのような手立てを講じることでNPBを超えるのか、それは関係各位に一生懸命に考えて頂きたいと思いますし、僕も微力ではありますがこのブログで様々な政策提言をしつつ、なるべく時間を見つけて球場に駆けつけたいとも考えております。

 

 

 とにかく現状に甘んじてはならないという事を強く訴えてまいりたいと思います。

 

 

 

以上