ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2016年3月20日 読売巨人vs横浜DeNA (横須賀) の感想

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 今日はベイスターズ球団から選手間における金銭授受や賭博行為に関する調査結果の発表が行われました。まずもって大変強い憤りを覚えました。言いたいこと書きたいことは山程ありますので、それは別のエントリーで改めて書きたいと考えています。

 

 ひとまずここでは頭を切り替えて、今日の試合について。

 

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 今日もスコアボードの写真でスタメンをお知らせします。ご覧のとおり、球場に到着した時には2回表巨人の攻撃中でした。三連休とあって横横道路八景島シーパラダイス方面も大変な渋滞で難儀致しました。

 

 さて、本日の先発ピッチャーはベイスターズハマの番長三浦選手。巨人は半月前に横須賀スタジアムで行われた教育リーグの試合でも先発をした平良選手です。

 

 まずベイスターズ三浦選手ですが、6回を投げて被安打6(くらい)2失点と数字だけ見ればまずまずにも思える内容ですが、巨人の純二軍といっていいメンバーを相手にバットの芯で捉えた強い打球を飛ばされる事が多く、まだまだ調整途上の感が目立ちました。

 三浦選手といえば、さすがにもうストレートが140kmをコンスタントに超える事はなくなりましたが、それでも視覚的に速い!と感じさせるようなストレートと100kmを切る球速のスローカーブのコンビネーションを持ち味とするピッチャーではないかと思いますが、今日はその遅いスローカーブにうまく合わされてしまう場面も数多く見受けられました。

 

 ここ数年の三浦選手は春先に登板するもことごとく打ち込まれて2軍落ちし、少し調整して5月か6月くらいに1軍に戻ってきて好投してくれる、そんなパターンだと思います。今年もそんな感じで無理に開幕ローテ入りを目指さず、シーズン中盤くらいに出てくるイメージで良いのではないかなと思います。

 

 一方の巨人先発平良選手ですが、スリークォーター気味のフォームから非常にテンポの良いピッチングです。2回に先頭の宮崎選手から三連打を浴びるなどで2失点したものの、その後は立ち直って6回3失点でマウンドを降りました。

 最近は平良選手のようなスリークォーター気味のフォームで投げるピッチャーが増えてきたと思います。いわゆるクロスファイアと言いましょうか、高速でホームベースを斜めに通過させるようなストレートを投げ込んでくるわけですが、ベイスターズ打線はこれにだいぶ手を焼いているように見えました。だいたいこの手のピッチャーは左打者を苦手とするものですが、今日は打者の右左に関係なくバットをへし折ったり詰まらせた打球が非常に多かったように思います。

 投げ方だけを見れば先発よりリリーフの方が向きそうな気もしますが、今年は最初から先発一本で出ているようですし、今後も興味深く見ていきたい選手だと思います。

 

 次に打線について。

 

 今日の4番は宮崎選手です。今年は教育リーグからただの一度も御姿を拝見できずにいたのですが、昨日の1軍のオープン戦にDHで出場しているのを見て安心し、今日は今年初の生宮崎選手を見てさらに安心しました。

 元々「豆タンク」と呼ばれたりもするゴツイ身体の持ち主ですが、今年はまた一段と大きくなられたように感じました。ここまで大きくなると、もうセカンドを守るのはしんどいかもしれません。肝心のバッティングは最初の打席でチーム初安打となる2ベースをライト線に放ち、その後の打席はヒットにはならなかったものの宮崎選手らしいシャープな打球をガンガン打ち込んで健在なようでした。走る方は全力疾走より若干緩めているように見えなくもありませんでしたので、まだまだおっかなびっくりなのかもしれません。

 僕は今年宮崎選手に1軍の首位打者を獲ってもらいたいと思っています。まだ1軍定着もおぼつかない状況ではありますが、あの内川選手が大ブレイクした時も開幕当初はレギュラーの座を小関選手に奪われていたのですし、今からでも充分狙える選手だと思います。是非ロマック選手の代わりに1軍の5番サードを打ってもらいたいです。

 

 今日は皆さんまんべんなく打ちましたので取り立てて誰かが大活躍したとは書けませんけれども、その中で特筆すべきなのは移籍初年度のジャイアン白根選手でしょうか。白根選手は攻守交代で守備につく時に誰よりも早くグラウンドに姿を表しますし、打席で三振に倒れた時は駆け足でベンチに帰ります。当たり前の事のように見えますが、ベイスターズでこれを徹底できているのは白根選手ただ1人です。きっとソフトバンクでそのように躾けられたのだろうと思いますが、こういう野球に対する真摯な姿勢を見ると、つい応援したくなります。大変好感の持てる好青年です。

 白根選手は入団当初こそ気合が入りすぎて空回りしてしまったのかオープン戦等で結果を残すことが出来ませんでしたけれども、ファームに落ちてからは自分を取り戻し、調子が非常に良いようです。昨日の時点で打率はリーグ2位、ホームランはリーグトップの2本です。今日もチームを勝利に導く2安打を放ちました。

 白根選手の野球に対する真摯な姿勢は、まだ入りたての若い選手にとってとても良いお手本になります。青柳選手や山本選手といった高卒1年目の選手には、ぜひ彼の姿を見習って貰いたいですし、これだけでも彼を獲得した価値があったと断言できます。

 正直な所あまりぱっとしないベイスターズ野手陣に喝を入れると言うと大袈裟かもしれませんが、白根選手を1軍の試合に出してくれれば、それによって勢いをもたらしてくれるのではないかと期待したい気持ちは大いにあります。今年の白根選手に大注目してあげて下さい。彼はきっと活躍するに違いありません。

 

 

 次に巨人打線について。

 

 例年のこの時期のファームの巨人戦といえば中軸を打つようなビッグネームが2人3人くらい含まれているのが相場で、去年もセペダ選手やアンダーソン選手をイースタンの試合で見てきたと思いますが、今年の巨人は松本哲也選手や実松選手が目立つ程度で、ビッグネームの姿はありませんでした。そういうのは高額補強で乱獲を続けた煽りみたいなものですから、今日の巨人2軍くらいが今の時期としては正常なのかもしれませんね。

 今日の巨人打線はマルチヒット2安打をマークしたのが藤村和田恋辻実松寺内選手と5人も横並びです。皆さん非常に身体の動きがよく、はつらつとしています。そんな中で悪目立ちしてしまったのがノーヒットだった元ベイスターズ北篤選手です。最初の移籍先である日ハムで活躍できず、今年の春のキャンプでは同郷の大偉人である松井秀喜さんから直接打撃指導を受けたりもしたようですが、いまいち進歩が見られません。打撃フォームもベイスターズ時代の晩年からあまり変わった様子もありません。

 北選手がベイスターズのファームで打ちまくっていた頃はロッテの福浦選手に非常に似た打撃フォームをしていたので、できればあの頃のフォームに戻して再起をかけてもらえないかなと心配しております。

 巨人は今年から田代富雄コーチを招聘して和製大砲作りにとりかかっているようですが、期待の和製大砲候補の和田恋選手がホームランを量産するようになるのは、まだまだこれからといった所でしょうか。

 

 

 そしてリリーフ陣について。

 

 ベイスターズは7回から小杉投手が登板し、ヒットやフォアボールで溜めたランナーをワイルドピッチでホームに生還させて1失点。あまりにもお馴染みすぎる展開ですが、ワンバウンドした投球が高くバウンドしてしまったためキャッチャーの嶺井選手が前で止められませんでした。

 

 8回からは平田選手が登板し、終始ボール先行で3ボールカウントを次々繰り返し、ヒットやフォアボールで1アウト1.3塁のピンチを招くものの、相手ランナーの走塁ミスで難を逃れて無失点。

 

 9回は大原選手が登板し、ピッチャー強襲の強烈なライナーを実に爽やかかつ華麗にキャッチして無失点。あのキャッチした瞬間のドヤ顔に大原選手の素の部分が垣間見えた気が致しました。両チーム無得点のため延長10回もそのままマウンドに上がりフォアボールでランナーを出すも後続を打ちとって無失点。

 

 イースタンの規定で最終回となる11回は久保裕也選手が登板し、連打にバッテリーエラー(暴投)に敬遠気味のフォアボールで1アウト満塁のピンチを招くも、その後2人をなんとか抑えて無失点。

 ちなみにここでのバッテリーエラーはバックネット裏から見てホームベース右寄りのワンバウンド投球で、これは「身体で止められたのでは?」という印象を持ちました。嶺井選手がファームの試合に出ている理由はここかもしれませんね。

 

 

 巨人のリリーフは7回から小山選手が登板し、3回を投げて無失点です。ストレートは速かったですし、変化球も的を絞らせず、見逃し三振に倒れたバッターが天を仰ぐシーンが繰り返されました。元々1軍でもそれなりに結果を出した事のあるピッチャーではありますけれども、今日に関してはベイスターズ打線は誰も相手になりませんでした。「これはお手上げだな」と諦めるベイスターズファンが僕の周りにも少なくありませんでした。

 

 延長10回はメンドーサ選手が登板し無難に無失点。球速は140km台後半でコントロールもそれほど悪くはなく、どういう球種かわかりませんがゆるやかに沈むような変化球が効果的なようでした。

 

 最終11回は僕の大好きな香月選手が登板し、俄然サヨナラ勝利への期待が高まります。この香月選手は今年の開幕戦でリリーフ登板したロッテの香月良仁選手のお兄さんで、そこで僕は「お兄さんはベイスターズ戦になるとよく打たせてくれる良い人」と書かせて頂いたのでありますが、やはり今日も僕の期待に応え、先頭の白根選手に2ベース、続く西森選手が送りバントで1アウト3塁とし、続く高卒ルーキーの青柳選手にプロ入り初ヒットを、よりにもよってサヨナラヒットというまたとない演出で打たせてくれました。

 

                 ■

 

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 というわけで本日のサヨナラ勝利を演出した高卒ルーキーの青柳選手です。ヒーローインタビューにぎこちないトークで答えてくれました。

 

 

 今日は試合前に知り得た気分の悪いニュースのせいで一日中モヤモヤした気分で試合を眺めていたのですが、ひとまず試合に勝てて良かったと思います。ルーキーの青柳選手に初日が出たのも良かったと思います。

 

 世間様は三連休だそうで、明日も今日と同じ13時から横須賀スタジアムで巨人戦が行われます。1軍のオープン戦は大変混雑したそうですが、こちらは少し席の余裕がありましたので、なるべく暖かい格好をして横須賀スタジアムに足を運んでいただければ幸いに存じます。

 

 それでは皆様ごきげんよう。

 

読売巨人3-4x横浜DeNA

勝:久保裕

敗:香月

観客数:九百十数名

 

 

 

以上