ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

オリックス2軍の本拠地を訪れた件

 「二郎」と聞くとラーメン屋を思い出してしまう皆さんこんばんは。僕は今回のお盆休みを利用してオリックス2軍の本拠地「あじさいスタジアム北神戸」を訪れてみました。その翌日は広島カープ2軍の試合を見に山口県の由宇にも行ったのですが、あいにく雨で中止になってしまい、思いを遂げられたのはこちら「あじさいスタジアム北神戸」のみとなってしまいました。

 というわけで「あじさいスタジアム北神戸」に行ってきた感想などを書いてみようと思います。

 まず、この球場の最寄り駅は神戸電鉄の「二郎」駅です。「にろう」と呼ぶそうです。駅の雰囲気を遠巻きに眺めようとすると↑のような写真になります。カープ2軍の本拠地は相当風情があると聞いていましたが、オリックス2軍の最寄り駅も負けず劣らず素敵な風情を醸し出しています。ここも神戸市なのだそうです。

 駅から球場までは公式ホームページの記載によれば徒歩で20~25分という事ですが、往路の方がいくぶん上り坂が多いため時間を要します。グーグルのナビを使うともっと遠回りをさせようとしますので、ここではスマホに頼らず案内掲示板の指示に従うのがベターです。

 しかしながら、僕はこれまで全国津々浦々の球場に足を運びましたが、球場に行くのにこんなアドベンチャー気分を味わったのは初めてです。

 駅の界隈は大掛かりな公共工事をやっています。

 さらに歩き続けるとこんな雰囲気になります。

 ついには竹林の中を歩くようになります。本当に道が正しいのか不安になります。

 その不安をかき消してくれるのが、この道標です。少し朽ちているのがかえってアドベンチャー気分を盛り上げます。そういえば大昔に小中学校の遠足で、こんな雰囲気の場所でオリエンテーリングなるものをやったなぁと思い出しました。自分が何のためにこの場所にいるのか忘れそうになります。

 そこから新名神高速道路の建設現場などを通って、坂道を上って、やがて辿り着くのが「北神戸田園スポーツ公園」であり、その敷地内にあるのが「あじさいスタジアム北神戸」というわけです。

 ここまで淡々と振り返っていますが、僕が訪れた8月11日は猛烈な暑さもあって、本当に苦しい思いでここまでたどり着きました。途中から写真を撮るのを忘れて、歩くことで精一杯になりました。帰りは絶対にタクシーで駅まで行こうと決意するのでありました。

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 さぁお待ちかねの野球の試合です。スタジアムDJは、かつてベイスターズのスタジアムDJを務めていた「ケチャップ」さんです。お姿や声を聞く限り、だいぶお年を召されたなと感じました。あんなに小さかった息子さんが今では中学1年生だそうですから、もうだいぶ経ってしまったんだなとしみじみしました。

 お客さんの数は400人と少々だったようですが、ケチャップさんのMCで、遠方から来場されたお客さんのご紹介などもありました。関東圏から来場されている人もいましたし、三重県奈良県から来られた方もいたようです。対戦相手が人気球団の阪神だった事もあるでしょう。ちなみに横浜市からやって来た僕は目立つのが嫌なのでケチャップさんの呼びかけには応えずに黙ってじっとしていました。

 肝心の球場は、ファームの試合を行うような地方球場としては標準的です。電光掲示板はあるけどスピードガンは無く、ストライクカウントの表示が「SBO」のままなのも、横須賀スタジアムのそれと全く同じです。この灼熱地獄の中にあって、日陰になる場所が全く無かったのが恨めしく感じられました。横須賀スタジアムにはバックネット裏後方に屋根が有りますから、ここにも屋根を付けてくれたら幾らか楽になれるのにと感じました。

 この日はとにかく暑かったのです。野球観戦でここまで暑さで苦しんだのも初めてです。たまたま持ち歩いていた折りたたみの雨傘を日傘代わりに使いましたけど、この時期にこういう場所でデーゲームを組むのは選手にとっても観客にとっても為にならないのでは?とも考えました。この球場にはナイター照明が設置されているだけに尚更そう思います。

 というわけで試合の記憶がどうにもハッキリしません。メンバーがやたらと豪勢だったのが印象的だったという事だけが鮮明です。スタメンは↓こんな感じです。

阪神 1(指)柴田 2(二)森越 3(中)伊藤隼 4(左)ペレス 5(捕)梅野 6(遊)北條 7(一)西田 8(三)陽川 9(右)横田 P サンティアゴ

オリ 1(中)吉田雄 2(二)堤 3(右)竹原 4(三)奥浪 5(一)ブランコ 6(指)谷 7(遊)山本 8(左)チャベス 9(捕)斉藤俊 P 平野佳

 オリックスがビッグネーム揃いなのには驚かされるばかりですが、これに加えてリリーフで井川選手や小松選手やマエストリ選手、代打でも鉄平選手が登場して、灼熱地獄に耐える我々観客を喜ばせてくれました。

 細かい内容についてはほとんど思い出せないのですが、あえて取り上げたいのはオリックスの4番奥浪選手でしょうか。延長10回に放ったサヨナラホームランも見事でしたが、それまでの打席でも選球眼が素晴らしかったり、軽打でもしっかりヒットを打てたりと、今後に大きな期待を抱かせる内容でした。

 奥浪選手といえば昨年のフレッシュオールスターで西武の山川選手やロッテのアジャ井上選手とともに表彰台にのぼった「兄弟」というのが印象的ですが、この3人の中でプロで一番大成しそうなのが奥浪選手だと思います。あまり明るい材料の無い今年のオリックスだと思いますが、将来に向けて今年の終盤くらいから1軍で活躍する奥浪選手がファンの心を癒してくれるのではないでしょうか。

 あとはブランコ選手でしょうか。見るからに太ってしまいました。ベイスターズに入団した頃はあんなでっぷりとしたお腹をしていなかったと思います。守備では精力的に動いてはいましたが、やはりあの身体が動きの邪魔をしている感が見て取れました。どうしてあんなに太ってしまったのでしょうか。

 阪神では梅野選手の人気がずば抜けているなぁと感じました。ちびっ子ファンも多いようで、打順を待つネクストサークルにいる時も梅野選手に声をかけるちびっ子が大勢見られました。梅野選手の何かがハートを掴むのでしょうか。

 試合が延長戦になった時は「頼むから早く決着を付けてくれ!」と祈る気持ちでしたけれども、ウエスタンリーグイースタンよりも1イニング短い延長10回制だそうで、結局最後までどっぷり味わうこととなりました。

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 さて帰宅です。

 行きでつらい思いをしたので帰りはタクシーで帰るぞと固い決意をした僕でしたが、結局タクシーを捕まえられず、再び二郎駅まで歩くこととなりました。球場の外に職員のような人は全く見つからず、警備員さんも交通機関の事までは把握しておらず、「北神戸田園スポーツ公園」の案内地図にも交通機関の案内が全く書かれておらず、ネットで見つけた「MKタクシー」を始めとしたタクシー会社の電話受付も全く繋がらず、30分くらいあれこれやってみたものの、やはり二郎駅まで歩くしか無いと諦めざるを得なくなったのです。

 車社会の地方都市では公共交通機関への誘導がお座なりになるのはよくある事ですが、仮にも神戸市でこれでは厳しいです。電車やバスで来場するのは非常にしんどい場所であるという風に痛感しながら、二郎駅までとぼとぼと歩く僕でありました。

 ファーム球場制覇への道は、かくも厳しいものなりと結論づけたいと思います。

以上