ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

2015年7月29日 東北楽天vs横浜DeNA (横須賀) の感想

 昨日から横須賀スタジアムで3連戦が行われていますが、昨日だけ日本ハム戦で今日と明日が楽天戦という、1軍ではそうそう見られない変則日程になっています。恐らくでは有りますが、本拠地が遠いためにどうしても移動距離がかさみがちな楽天の日程に配慮しているのでは?と見ています。楽天のこの次のカードがジャイアンツ球場の巨人戦ですので、しばらくは関東で試合を多数こなして日程をクリアしようとしているのではないでしょうか。

 「東北楽天」と、東北を冠したチームですから、2軍の本拠地も東北にこだわるのは当然といえばそうですが、日ハム鎌ヶ谷のように2軍だけは割りきって関東に本拠地を置く判断も、それはそれで検討に値するような感じもします。東北楽天の誕生当初から、イースタン各球団からそのような要望が出ていましたので、そろそろ過去10年の検証を始めても良いのではないかと思います。ちょうど横浜市瀬谷区に米軍から返還される広い土地が余っておりますので、移転してくれたら僕は嬉しいです。

 本日の先発ピッチャーはベイスターズが三嶋選手、楽天が森選手となっています。かつてこの横須賀スタジアムで泥にまみれた経験を持つ藤田一也選手も楽天のスタメンで名を連ねています。

 まずはベイスターズ先発の三嶋選手ですが、8回を投げて被安打2くらいの無失点で勝ち投手となりました。左打者を2ストライクに追い込んでからゆるいカーブで見逃し三振に切って取る場面が何度か見られ、進化した姿を嬉しく思いました。

 また、楽天の4番を打つ片山選手の打席の時だけは妙に気合の入った豪速球ばかりビシビシ投げ込んで、プロの厳しさを見せつけるかのようでした。片山選手は今年から心機一転野手にコンバートして再スタートをはかっている選手ですが、何か思う所があったのでしょうか。

 最近は1軍の先発ローテで調子の落ちている選手が数名見られますので、入れ替えでチャンスをもらえる日が遠からず来るのではないでしょうか。

 楽天先発の森選手は3回を投げて3失点で降板となりました。数年前にドラ一入団の注目株ですから以前から注目して見てきましたが、以前と比べて投球フォームがこじんまりとしてきたような印象を受けました。球速も以前ほどではなく、もしかしたら故障明けなのかも?と思いました。楽天の高卒ドラ一投手といえば2年目で絶賛大活躍中の松井裕樹選手がいて、森選手も比較されてなかなか大変な立場かとは思いますが、こちらも将来を嘱望される大変優秀なピッチャーですので怪我の無いよう頑張っていただきたいと思います。

 次にベイスターズ打線についてです。

 今日は多村選手が5番ライトでスタメン出場しました。守備ではライト線ファウル気味のハーフライナーに判断良くダッシュで突っ込み見事にキャッチしてみせるなど、足の故障の不安を感じさせないキビキビとした動きが見られました。打席では好結果を残せませんでしたが、僕が見に行く試合で多村選手の打撃成績が振るわないのは2002年位から続く困った傾向ですので、この際気にしないようにします。ちなみに2003年から2005年まで僕が見に行った試合を真面目に集計したら、最も打撃成績が良かったのはダントツの三冠王で佐伯選手だった、というどうでもいい昔話もあります。

 その他では打撃不振が指摘される関根選手がライト前へ美しいライナーヒットを打ちました。セカンドがジャンプしても届かないギリギリの高さをライナーで越えていくヒットというのは見ていて美しいと個人的に思っています。

 今日もチーム全体で6安打くらい?と全般的に振るいませんでした。昨日ほどではないものの中堅ベテランが多いメンバー構成で、特に手強いピッチャーと相対したわけでもありませんので、寂しい限りだなぁと思いました。

 次に楽天打線について。まずはなんといっても藤田選手です。僕の中ではおかえりなさい藤田選手と歓迎ムードです。そのままユニフォームを青い方へ着替えていただきたいと思ったほどです。1打席目は到着が間に合わなかったので見ていませんが、2打席目はレフト正面にシャープなライナーでアウトになりました。守備では西森選手が放った強烈なゴロをこともなげに処理して、さすがハマの牛若丸だと感服しました。6回くらいで守備から内田選手に交代でお役御免となりました。もしかしたら明日の試合でも見られるかもしれません。

 もう一人注目して見たのが4番を打つ片山選手です。あの恵まれた体格で打席に立つとオリックス糸井嘉男選手のような風格があります。中川選手や内田選手を押しのけて4番を張るからには既にそれなりの実績を残しているのかと思います。ただし今日は三嶋選手になぜか目の敵にされてビシビシ豪速球を投げ込まれ、ことごとく振り遅れて三振を喫してしまいました。なぜこの時の三嶋選手が鬼気迫るピッチングをしているのかよくわかりませんが、野手転向1年目であのストレートを打つのはかなり難しかったのではないでしょうか。

 守備では大きな声で内野陣を鼓舞したりピッチャーの森選手を盛り立てたりと、キャプテンシーのある所を見せてもらいました。かねがね思っていましたけど、相当真面目で一途な人物のように見えますので、先述した糸井選手やヤクルトの雄平選手のような立派な野手に成長してもらいたいものです。

 次にリリーフ陣について。

 ベイスターズは9回から高橋尚成選手が、昨日からの連投でマウンドに上がりました。連投テストでしょうか。1軍の左のリリーフピッチャーに入れ替えの必要が生じたら次は高橋尚成選手の出番だぞと暗に示されているようにも見えましたが、育成キャッチャーのセゴビア選手に大きなフライを打たれ、島井選手と代打の枡田慎太郎選手にスコンスコンとヒットを連打され暗雲が垂れこめてきました。幸い後続を抑えられて事なきを得ましたが、いかがなものでしょうか。

 一方の楽天は先発が早いうちから降板したためリリーフピッチャーが続々と登場です。まずは4回から梅津選手、6回からミコライオ選手がマウンドで元カープリレーを無失点で切り抜けました。ウグイス嬢がミコライオ選手の登板をアナウンスすると場内がどっと沸きました。藤田選手や枡田選手などネームバリューのある選手を入場料の安い試合で惜しげも無く投入してくる楽天さんには感謝してもしきれません。

 それと、梅津選手は今季中の支配下登録はあるでしょうか?期待したい所です。その後に投げた相原選手と小野選手については特段の印象が浮かばず、何も書けません。

 1軍では連日のようにしんどい試合を続けているようですが、2軍では夕立の後の爽やかな日差しのようなスカッとしたゼロ封勝利を味わうことが出来ました。この調子でイキのいい先発ピッチャーを毎日のように拝み続けられたら嬉しい限りです。

 なお、明日の楽天戦はいつもより1時間早い17時プレイボールで、「追浜ナイター」と銘打った各種のイベントなども行われるのだそうです。お時間に余裕のある方は是非とも横須賀スタジアムにお越しくださいますようお願い致します。

東北楽天0-5横浜DeNA

勝:三嶋

敗:森

観客数:930人くらい

以上