ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

いざ1軍へ

 育成左腕の砂田選手がめでたく支配下登録されました。

DeNA 砂田を支配下登録「左のエースと言われるように」

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/06/07/kiji/K20150607010497520.html

 背番号は111から68へ変更となるようです。シーズン途中に111から68に変更されるパターンは昨年まで在籍した冨田選手と全く同じものですが、冨田選手は1軍で1試合しか登板できずに戦力外となりましたので、この度の砂田選手こそは是非とも末永く活躍してもらいたいと願っております。

 さて、砂田選手は昨年から今年にかけてほぼ先発ピッチャーとして鍛錬を重ねてきたわけですが、1軍での起用法はどうなるか今のところ報道が見られません。僕としては先発で、それも広いパリーグの球場で気楽に最初の一歩を踏み出して欲しいと考えています。支配下登録されたからには即1軍がセオリーですから、心の準備をしておく必要があります。

 1軍は明日からコボスタ宮城で3連戦、その次が札幌ドームで3連戦と、いずれも広い球場で試合が予定されていますので、その中のどこかで1軍デビューの先発登板というのが理想的ではないでしょうか。先週は横浜スタジアムでホームランが乱れ飛ぶ試合ばかり続きましたから、あの恐怖の中で19歳のデビュー戦をするのは少々躊躇いがあります。

 ちょうど砂田選手の生まれ故郷である札幌市で試合があるので、それがドラマ的で良いのではないでしょうか。

 砂田選手の1軍デビュー後はどういう道筋を辿るでしょうか。

 多少コントロールにアバウトな所がありますが、それを度胸の良さでカバーするタイプと見ています。19歳ですから細かい技術はまだまだ至りませんが、セリーグはやや投高打低の傾向が見られますので、この環境下で技術を積み重ねて、いつの間にか先発ローテに欠かせない1人みたいな立場に上り詰めてくれれば、それで充分ではないでしょうか。

 まだ若いですから結果を焦ってはなりません。デビュー戦でホームランをたくさん打たれてしまったり、四死球をたくさん出して大量失点に繋がってしまう恐れも少なくないと思いますが、その1試合で全てを結論づけて2軍落ちさせたり、以後登板機会を与えなかったり、ネット上で感情的なバッシングをしたりする事は、それはやめて頂きたいと切に願います。

 砂田選手の前に背番号68を背負った冨田選手もデビュー戦の失敗以来リベンジのチャンスをもらう事も出来ないまま退団してしまいましたので、悪い結果が出た場合のその後の備えもしっかりやって欲しいと思います。

 むろん、良い結果となって新人王を奪わんかのような大活躍をしてくれるのが望ましいのですけどね。

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 こういう話もありました。

4連敗のDeNA 一気3選手2軍降格 岡島らの昇格決定

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/06/08/kiji/K20150608010502380.html

 岡島選手嶺井選手宮崎選手が1軍昇格するのだそうです。この中で嶺井選手は順当な評価ですからあえて触れませんが、残る2人、岡島選手と宮崎選手について一言申し述べたいと思います。

 まずは岡島選手についてですが、過大な期待は禁物だと思います。願わくばソフトバンク時代のようなキレッキレの働きぶりを見たい所ですが、いかがなものでしょうか。あいにくここ数週間試合を見れていないので調子のほどはわかりませんが、ここに来るまでの過程に心配な点があります。

 今年のイースタンリーグは7球団で3割バッターが3人しかいない極端な投高打低傾向です。そんな中でたった4試合しか投げておらず、これといった結果も残せていないのでは、状態より「とにかく左のリリーフが欲しい」との台所事情が優先された感じが否めません。観戦した際にもかなり制球に苦しんでいる様子が見られたものです。高橋尚成選手のリリーフ転向で手を打つとはいかないものでしょうかね。

 そして宮崎選手です。去年の4月に「よそ見プレー」で懲罰降格を食らって以来の1軍昇格ですが、期待できると思います。心配があるとすれば守備位置です。見た感じ今年はほとんどファーストでスタメン出場していますが、もしもスタメンで機会があるとすれば怪我の様子が気になるバルディリス選手のサードではないかと思います。

 去年の「よそ見プレー」は不慣れなセカンド守備も影響したと思いますが、守備ではそんなに器用な選手ではありませんので、急にサードで起用されてボロが出ないかは多少不安が残ります。

 宮崎選手の持ち味はなんといってもバットコントロールです。内外野の守備位置をつぶさに観察して手薄な場所を狙い打つ巧みさが彼の持ち味です。僕はあまりこの表現が好きではないのですが、いわゆる「勝負強い」バッティングをする人だとも思います。チャンスの打席でも気負わずに普段通りのバッティングが出来ますので、よくある「あと一本が欲しい」場面でバッターボックスに立っていて欲しい選手です。

 今回昇格する3選手では、期待大が嶺井選手宮崎選手の2人という事ですので、次の2カードを注目してみたいと思います。ちょうど入れ替わりで2軍のホーム6連戦が組まれていて、僕としては久しぶりに「たっぷり見に行けるぞー!」状態なのが皮肉ですけども、勝敗が重要なのは1軍ですから、3人共1軍で頑張ってほしいと思いますね。

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 1軍は4連敗で首位陥落と、ややカリカリした雰囲気です。ですが、これは交流戦に向けたチームの取り組みが甘かったというだけで、あと1週間我慢すればそれも終わりますから、あと1週間我慢して嵐が過ぎるのをじっと体育座りして待てば良いという事ではないでしょうか。

 我々ファンは見ていることしか出来ませんので、あんまり焦ったり感情的になってはなりません。ゆるやかに時が過ぎるのを待てと申し上げたいです。

 セリーグ2位でイライラできるとは随分出世したものだと不気味にニヤニヤしながら、今週はファームの試合をたくさん見に行ったりして過ごしたいと思います。

以上