球春到来!今年も1軍に厳しく2軍に優しいブログを書きます
キャンプが始まる2月1日は球界のお正月だと言われるくらいの大事な日ですから、まずは皆様あけましておめでとうございます。今年の抱負を書いていきたいと思います。
さて、このブログでは主にベイスターズの2軍について書くことにしていますが、そうは言っても2軍だけで話がまとまらないのがプロ野球です。2軍で機が熟した選手が1軍でどう活躍するのか、首脳陣にどのように活かされるのか、雛が巣立った後の事まで考えたいのが人の情けです。子供の就職先を心配する親御さんの心境、かもしれません。
今シーズンのベイスターズ1軍については、ファンの皆様から怒られるのを承知のうえで言えば、半ば諦めの気持ちで、心の手綱をセーブする事に努めたいと考えています。最初から諦めていればイライラも幾分抑えられるだろうという、心の準備をしているのです。
ではどうして諦めているのか、この中畑監督のインタビュー記事を読んだ事が大きかったと言えます。
DeNAの中畑清監督が、女子高生からの手紙に涙し奮起した過去を告白
http://news.livedoor.com/article/detail/9720526/
この記事の一節を引用させて頂きますが、中畑監督はこのように述べています。
> --監督の狙い通り
> 「結果はもちろん大事だけど、負けても『いい試合だった』といわれるようになって初めて価値があると思う。
> だから、おれは“捨て試合”を絶対つくれない。昔はみんな、お客さんの期待に応えることが自分たちの仕事だと
> 思ってた。今の野球界はそういう気持ちが少し薄れてきているのではないか。勝つことを優先し過ぎて何かを忘れて
> いないか。おれはONに教わった『お客さまは神様です』という指針を持ち続けたい」
僕の考えとして、プロである以上は最もプライオリティが高いのが結果であります。優勝するとかCSに出るとか、そういう結果を少しの妥協もなく追い求めるのがプロなのであって、そこに邪念が混じれば、他球団に先を越されるのが当然ではないでしょうか。皆が皆優勝を目指して一目散で取り組んでいる中で、ただでさえ弱いベイスターズが余計なエッセンスを求めようとすると、勝てるものも勝てなくなります。
そんなに甘いものではない筈です。
それでなくとも選手個人はシビアに結果を追い求められています。結果を残せない選手は高卒3年目20歳の若者でも容赦なく切り捨ててきたのがDeNAベイスターズです。それがチーム全体の結果になると「負けてもいい試合だったと言われるような」とは、開幕前から逃げ道を用意しているようにしか見えません。
ですが、好むと好まざるとにかかわらず、今年のベイスターズは中畑監督が率いていくのだから、だから半ば諦めの気持ちで心の手綱を抑え加減にしようと考えているのです。
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半月ほど前に東洋経済オンラインにリリースされたこの記事に気になるポイントが有りました。
オリックス、2年で観客動員30%増の秘密「カープ女子」の次は「オリ姫」の時代だ
http://toyokeizai.net/articles/-/57952?page=3
引用させていただきますと
> というのも、CRMの手法も取り入れた結果、女性は男性と行動様式が異なることがわかりましてね。
> 男性はチームを応援するけれど、女性は選手個人を応援する。○○クンを応援するんですよ。
僕は去年の秋くらいから中畑監督に対する批判のブログエントリーを何度か書いたわけですが、こういう事を書いた時のコメント欄は実によく燃えました。その燃え盛るコメント欄を眺めながら、今までのプロ野球ファンとは異なる人種が目に見えて増えていることを実感したわけですが、その理由は、恐らくオリックスの西名社長が仰る部分なのかなと自分なりに分析したのです。
オリックスの西名社長は「男性は~女性は~」という切り口で分析されていますが、それは恐らく戸籍上の性別でくっきりはっきりと区別されるものではなく、女性の中でも男性的にチーム全体を応援される方も、またその逆もいらっしゃると思いますが、そういう女性的視点の方々からすれば、僕のブログはたいそう腹立たしいものになるだろうと思います。
我が国は高度な言論の自由が保証された民主国家ですから、法に触れない限りにおいては様々な切り口で論評する事もまた自由なのでして、そこは特に考え方を変える事もなく、ひたすら自身の考えを述べ続けようと思います。ですから、嫌なら嫌、不快なら不快で結構ですから、見ないようにするとか、もしくは自分なりの論拠を添えて反論してくだされば宜しいのかなと思います。
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お次は2軍についてです。
ベイスターズに2軍に課せられた課題は、2軍ですから当然、将来のベイスターズを背負って立つ選手を育成する事が求められます。
最近は梶谷選手や黒羽根選手といった下積み生活の長かった選手たちが1軍の中心人物として成長してくれましたので、これは2軍選手の励みになると思います。梶谷選手も最初の3年くらいはひょろひょろの身体で守備でもポロポロとエラーを繰り返していましたが、それが今ではあんなに立派になりました。ですから、まだ1軍昇格の機会すら無い渡邊雄貴選手あたりも、地道に努力を続けて、今年こそ1軍昇格して横浜スタジアムで活躍出来るようになって貰いたいものです。
もう一つベイスターズ2軍の課題としては、未だかつて達成されたことのないイースタンリーグの優勝ではないでしょうか。毎年のように上位争いをするのですが、毎年のように主力が消化試合の1軍に呼び出されて優勝争いから脱落する憂き目にあっています。2軍が優勝できないのは1軍が弱いことと密接に関係していると思います。
ただし今年は悲願の初優勝に向けた好材料が揃っています。
まずは1軍の先発ローテがある程度固まっているおかげで2軍の先発も固定しやすくなる事です。これまでなら1軍の人手不足の煽りを受けてなかなか定まらなかった2軍の先発ローテが、今年こそしっかりするのではないでしょうか。山下峻選手砂田選手土屋選手の3人の左腕、それにルーキー勢も活躍を期待します。須田選手や高崎選手といったあたりも捲土重来を期してくるのではないでしょうか。
野手勢ではなんといってもグリエル弟選手です。彼の場合は活躍ぶりや契約上の問題さえ無ければロペス選手との入れ替えで1軍に行ってしまう可能性も少なくないでしょうが、2軍にいてくれれば2010年の筒香選手を上回るような数字を残せるのではないでしょうか。3番宮崎4番グリエル弟5番赤堀の強力クリーンナップは昨年の千葉ロッテ(3番清田4番井上5番大松)にも引けを取りません。
2軍を率いる山下大輔監督が勝利のための非情采配に打って出るというのはいまいちイメージしにくい所ですが、2軍でも結果を追い求める事が重要な鍛錬になりますので、今年こそイースタンリーグ初優勝を果たして欲しいと思います。
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ひとまずキャンプ初日が無事に終えられたようで何よりです。キャンプで大怪我をして公式戦に差し障るようではいけませんので、ビシビシ鍛えつつ、怪我には充分注意して欲しいと思います。
僕の方も3月7日の教育リーグの試合を楽しみにその日を待ちたいと思います。
以上