プロ野球選手の貧乏臭い話が嫌いです
今日はこのニュースを見て感じたことから書きたいと思います。
西武守護神高橋、昇給で「漫画買います」
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141204-1404334.html
漫画を読むのは個人の趣味ですから何も問題ないですが、僕が気になるのは文中のこの部分についてです。
>買い方にもこだわりがある。新品は求めない。「ブックオフを巡って、探すのが好き。
>1万円持っていけば、幸せな気持ちになれますよ」。
年収3500万円の人が新品を買わずに中古で安く済ませるのは、それはいかがなものだろうかと僕は思うのです。新品を買わなければ漫画作家さんの稼ぎにならないではありませんか。作家さんが稼げないようでは、漫画が生まれなくなってしまうではありませんか。
収入が芳しくなく、とても新品に手が届かない人が中古を買うのはわかりますが、年収3500万円のお金持ちが新品を買わないようでは、これでは漫画文化の灯火も危ういものになってしまうのではと心配で仕方がないのです。
新品本の売れ行きとは、プロ野球界における有料来場者のようなものです。お金を払って球場に足を運ぶ人が減ってしまっては、いくらファンが多かろうがプロ野球の文化が危ういものになります。それと同じことが漫画本にも言えるはずで、だから高給取りのプロ野球選手がマスコミの前で堂々と「中古で安く済ませる」などと言ってはならないのだと僕は考えます。
それにしても、最近はプロ野球選手にしても芸能人にしても、節約志向を標榜する人が増えたように思います。
そのほうが庶民の妬みを買わずに済むという計算も働くのでしょうが、それが国内経済のマインドの低下に少なからず関係しているように思われてなりません。
我が国は国内総生産(GDP)のうち6割以上を個人消費が占める、内需型経済の特性があります。お買い物をバシバシする人が増えることが国内経済にとって何よりのカンフル剤となるわけですが、したがって、いくら高収入でも節約して貯金してばかりの人が増えれば、国内経済はどんどん悪化し、そのしわ寄せが低所得者層ほど強く影響します。
節約志向の高まりで人気を博した「すき家」が超ブラック企業だったのも、節約志向が低所得者層に悪影響を及ぼした事例の最たるものです。
であるからして、ある程度の地位にあって高額所得者となったプロ野球選手は、散財の限りを尽くせとは言わないまでも、あまり節約志向を表に出すべきではないと、そのように思います。プロ野球選手の給料の財源は庶民的なプロ野球ファンですが、いかに間接的であったとしても、その庶民的なプロ野球ファンの生活を逼迫させるような煽りをしてはならないからです。
このブログはあくまで野球ブログですから経済分野に激しく脱線してはならないと思いますが、最近は企業にしても個人にしても、過度な節約志向が高まっているように見受けられ、大変嘆かわしく思っています。「贅沢は敵だ!」というのはあくまで戦時中のスローガンなのであって、現在の平和な日本にその必要は1ミリもありません。
某清原選手のようにオケラになるまで全力で浪費しろとは言いませんが、プロ野球選手にはもう少し夢のある所を見せて欲しいと願ってやみません。
以上