ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

また来年も我慢である

 我らが横浜ベイスターズの中畑監督が来季も続投することが正式に発表されました。

 僕はかねてから折にふれて中畑監督が嫌いだと書き、先だっては2回に渡り中畑監督の続投に反対するエントリーを書いたくらいですので、したがってこの決定を残念に思いました。ただ、なんとなくではあるものの、ベイスターズファン界隈から中畑監督の続投を願う声みたいなものを少なからず感じていたのも事実です。ですから、中畑監督の続投を支持した人たちは、来季も責任をもってベイスターズを応援して頂きたいとお願いする次第です。

 そして僕は再び我慢の日々を送ります。僕は元々、3年前にベイスターズの監督が中畑さんになると決まった時から既に嫌悪感を露わにしてきました。中畑さんの野球解説を見聞きしていて、最近の野球のことを全く頭に入れていないのが充分伝わってきていましたので、解説者としてプロの仕事を全うできない人が監督など務まるはずもない、と考えたわけです。ただ巨人が嫌いだという偏狭な理由ではないのです。

 それから3年間は、ひたすら我慢の日々でした。野球ファンの中には監督が嫌いだからファンを辞めると判断する人も少なくありませんが、僕は監督が嫌いでもベイスターズそのものは相変わらず好きでしたので、我慢もそれほど苦痛ではありませんでした。その分ファームをじっくりと見て、来るべきベイスターズ黄金時代に備えれば良いと考えてきました。それがもう1年追加されるのですから、仕方ありません。

 僕はかつて西武ファンでした。母の実家が所沢の隣町だった縁からです。僕が生まれた時期とライオンズ球団が福岡から所沢に移転してきた時期がちょうどかぶっていて、母の実家が「ようこそライオンズ!」ムードになったのです。そういったわけで僕が生まれて初めて見たというプロ野球の試合は、まだ1歳にも満たない頃の西武球場こけら落としの試合だったそうです。

 しかしながら、川崎に住む僕の周囲は360度見渡す限り巨人ファンという環境でした。ロッテファンも大洋ファンもおりません。みんながみんな巨人ファンです。もう既にそんな幼い頃から天邪鬼気質が備わっていたらしく、巨人ファンに転向するどころか、日々巨人ファンの友達と激論につぐ激論をかわしておりました。どうりでアンチ巨人になるわけです。

 それがどうして西武ファンから離れてしまったかと言えば、心の底から崇拝していた秋山幸二選手をダイエーに放出されたショックと、地元川崎を本拠地にしていたロッテオリオンズが千葉に移転してしまったのが大きな要因でした。それからも心の持ちようとしては西武ファンでしたが、身近で野球を見られなくなるというのは実に厳しいもので、なんとか東京ドームまで足を運んで頑張ってはみたものの、そこまで長くは続きませんでした。

 それを思えば、いくら監督が嫌いだろうが、いくらチームが弱かろうが、地元にプロ野球チームがあるというのがどんなに素晴らしいか、そのありがたみを理解しているからこそ、僕はこれしきの事で心変わりせずに、しっかりベイスターズファンで居続けようと考えているのです。

 そして、愛が深いからこそ、軽率なことをする監督には腹を立て、その理由を文章にして表すのです。弱くても、そこに深い考えがあるならば、それは認められると思います。安直に補強に頼らずに、自前の選手で頑張ってチーム作りをするというならば、それは弱くても仕方ありません。その高くそびえ立つ困難の山に登る姿をしかと応援するまでです。

 

 大変残念な事に、ここ数年の間で僕の周りでベイスターズシーレックスのファンを辞めてしまった人が少なくありません。シーレックスをやめてしまったあたりから既にこの傾向が始まっているので中畑監督だけの責任としては考えていませんが、僕達のような弱いチームのファンは選手を心の拠り所にしている場合が多いので、大切な選手たちが粗雑な扱われ方をすると、そのショックが計り知れないものになります。そういった事が続いたのです。

 中畑監督が来季も続けるのは決定事項だからいいとして、優勝を目指すのももちろん素晴らしいとして、しかし、だからといって目先の利益に目が眩んで選手を粗雑に扱うような事だけはくれぐれもやめて頂きたいと思います。それだけが唯一にして最大の願いです。

 とにかく決まったものは仕方ありません。これからもぶつくさと文句を言い続けるでしょうが、それでもベイスターズを愛し続けたいと思います。

以上