ベイスターズを二軍中心に見守るブログ 本店

毎年20~30試合ほどベイスターズ二軍の試合に足を運ぶ我慢強い男のブログ。野球関連の問題提起や将来へ向けた改革提案等も

今日の雑記帳

 今日もこれといった大きな出来事がありませんので、小さなテーマをいくつか書きたいと思います。

■ 柿田投手の当て逃げ事件

 日本中がテニスの錦織選手の大活躍で大喜びしている中で、ベイスターズファンを大きく落胆させたのが今年のドラ1ルーキー柿田投手の当て逃げ事件です。横須賀市内のとある量販店で自家用車をぶつけてしまった上に、適切な措置を取らずにそのまま逃げてしまった、というものです。

 この事件には同じくルーキーの山下投手と19歳のドラ5外野手(匿名の意味を成してませんが)も居合わせたという事でして、ますますガッカリの度合いが深まってしまいました。

 今年のドラ1ルーキーは結果的に成功したと言える選手が数多いと思います。広島の大瀬良選手やオリックスの吉田選手、ロッテの石川選手、巨人の小林選手のように早くもチームの中心選手になっている例もあるだけに、柿田選手の不甲斐なさがますます際立ちます。

 あくまで推論ですが、プロ野球選手とは言っても世間的には顔も名前も知られていない彼らにとって、当て逃げでここまで大騒ぎになるとは、想像の範囲を超えていたのではないでしょうか。バレた場合にどれくらいのニュースになるか考えもせず、軽い認識でその場を立ち去ってしまったのではないでしょうか。

 柿田選手は日本生命の出身です。日本生命はグループで損害保険も経営していますので、物損事故の当て逃げで世間にその名が知れ渡るのは重大な信用失墜行為です。あろうことか保険会社が、日本生命は自社の従業員にどういう社員教育をしているのか?という目を世間から向けられるのです。ですから、ベイスターズにかけた迷惑だけでは到底済まされません。

 ベイスターズ球団としても、ルーキーに車の運転を許したことが迂闊だったのではないでしょうか。厳しい言い方になりますが、小さな頃から野球漬けの毎日を送ってきた選手たちは、普通に暮らしてきた人達よりも世間一般の常識に疎くなる傾向があります。だからこそ、柿田選手の事件を契機として、ルーキーの選手には車の運転を不許可とする位の厳しさが必要になるのではないでしょうか。

 柿田選手は夏のフレッシュオールスターで解説陣から高く評価されていただけにシーズン終盤の1軍昇格を大きく期待されていましたが、これはとんだミソがついてしまいました。

■ もっとフューチャーズ戦を!

 以前から折にふれて書いていますが、今月に入りファームの試合日程が急にスカスカになりました。

 ファームは1軍と違って試合日程のほとんどが屋外球場で行われますし、ヤクルト戸田や地方球場のように雨天に弱い球場で試合を流す可能性が高いので、後半の日程に余裕をもたせるのは仕方がないと言えば仕方がないのですが、それならそれで、ある程度消化して試合のない日が多くなるとわかった時点で、フューチャーズの試合を組んで実戦の機会を増やすべきではないでしょうか。

 ベイスターズは今シーズン投手の人数が非常に多く、登板機会に恵まれない選手が少なくありませんでした。登板機会に恵まれたとしても、他の選手との兼ね合いで短いイニングしか投げられない場合が殆どでした。そのせいか、ファームで修行を積んで1軍の先発ローテに食い込んだ選手が山口選手ただ一人という、実に寂しい結果に終わっています。

 今年はたまたま1軍の先発陣がいつになく充実しているから良いとしても、新陳代謝は遠からず必要になる筈です。誰かが不調になった時に替わりに食い込む先発ピッチャーを一人も育成できないとなると、それは問題があります。

 だからこそ、特に投手の登板機会を増やす目的でフューチャーズの試合を増やすべきでは?と考えています。

 フューチャーズの試合は公式戦と違ってルールに融通がききますし、延長戦をせずに済ます事もできます。モスカテル選手のようなファームでも出番の少ない野手も起用すれば、おおむね頭数は事足ります。フューチャーズ側の頭数はイースタン各球団の事情にもよるでしょうが、どのチームにも出場機会を渇望する若手選手は少なからずいるものです。

 今シーズンのファーム投手陣で完投したのがチェン投手の1試合だけというのはあまりにも少なすぎますので、その数を増やしてスタミナのある投手を育成する為にも、フューチャーズの試合を増やすべきです。

■ 1軍の打撃不振

 クライマックスシリーズ出場に向けてあともうひと踏ん張りという所で、打線が湿りがちになってしまいました。少し前までリーグ随一の強力打線と言われていたのが、今月8日の試合がない日を境に急に打てなくなってしまいました。5位の中日が息を吹き返しつつあるだけに、このままではクライマックスシリーズどころか5位転落もありうる事態になりました。

 その理由の一つとして考えたいのが、故障明けの筒香選手に過度な期待をかけたのが大きかったのではないでしょうか。

 僕の9月4日のエントリーにも書きましたが、筒香選手は本調子とは言えない状態で、なかば無理を押して1軍に復帰しています。1日休んだら元に戻るのに3日かかると言わせる世界で1ヶ月近く休んだ選手を2試合のファームの試合で元に戻したのですから、こういう結果になるのは目に見えていました。筒香選手がこのままフォームを壊して去年のようになってしまわないかが心配です。

 ブランコ選手に対しても期待をかけ過ぎです。今年のブランコ選手は明らかに本調子ではありません。その原因がオーバーウエイトにあるのか下半身の故障にあるのかわかりませんが、きちんと元に治す時間を持たずにズルズル使い続けた結果が出てしまっています。今シーズン特有の弱点も他球団に研究し尽くされているのでしょう。

 あとは、石川選手の極度の不振も大問題です。わざわざ不慣れな外野にコンバートしてまで使うからにはその目的が打撃面にあるのでしょうが、その目的が1週間で1安打では、一体何のためのコンバートだったのでしょうか。

 このように、どうして点が取れないのか理由が火を見るより明らかですから、それを適宜対処すれば良いのだろうと思いますが、残念ながら首脳陣にそれらを臨機応変に行うだけの実績や経験が乏しすぎるのでしょう。本気でクライマックスシリーズを狙う気があるのなら、この際ファームの大村監督と小池1軍打撃コーチを配置転換する位の大胆さが必要になるのではないでしょうか。

 せっかく先発投手陣が15年ぶりくらいの大整備をして充実しているのに、この千載一遇の大チャンスを捉えて離すものかというという必死さが、どうにも伝わってこないのです。だからそこが非常に残念だなと、そのように考えています。

以上